RBA・BOE・ECBは理事会が同じ週に重なることがほとんどですが、今週はFOMCもありました。先週末の日銀と合わせると、この1週間で5中銀の会合が行われたことになります。これだけ集中するのも珍しいですね。
結果としては、豪州だけがイチ抜けたぁ~で政策金利を引き上げることに。
資源持ってる国はやっぱり強いんですかね・・・(しみじみ)。
今朝方発表されたRBAの四半期金融政策報告も2009年のGDP見通しを従来の0.5%から1.75%へと大幅に上方修正するなどなかなかに強気な内容です。羨ましい・・・(ぼそっ)
以下、まとめて採りあげてみました。
RBA:政策金利を3.25%→3.50%へ、0.25%引き上げ
刺激措置を段階的に解除へ
深刻な景気後退のリスクはなくなった
世界経済は成長を再開した
豪成長は、今後1年かけてトレンドに近づく見込み
インフレは目標に近づく見込み
主要国の景気拡大は緩やかなものになる見通し
CPIと基調インフレ率は2010年に目標と一致する見通し
アジアの貿易相手国・地域の見通しは、際立って改善しているもよう
中国の成長は非常に力強い
失業率は当初の予想よりもかなり低い水準でピークに達する公算
労働市場改善の初期兆候がある
豪経済の状況は予想より強い
基調インフレ率は当面鈍化が続くだろう
今後1年間にCPIはおそらく若干上昇するだろう
理事会は為替レートの上昇が貿易セクターの生産を抑制し、物価圧力を和らげる可能性に留意
2009年のGDP見通し、1.75%(前回 0.5%)へと上方修正
追加利上げ、段階的に実施していく見通し
2012年までCPIはインフレターゲットの範囲内だろう
2009年のコアインフレの見通しは3.25%
企業投資や輸出の伸びは強い
豪ドル高はコアインフレの上昇を鈍化させるだろう
2010年のGDP見通しは3.25%(前回は2.25%)
2010年のコアインフレの見通しは2.25%(前回は2%)
雇用の拡大は抑制されるが2010年からは上昇に転じるだろう
GDP見通しは段階的な利上げを念頭に作成された
商業用不動産に対する融資の抑制が懸念材料だ
米・欧州の金利は2010年半ばまで上昇しない可能性
商品価格の上昇が資源国通貨の上昇に寄与
FOMC:政策金利据置
おそらく一番の注目は金利の据置き期間に関する表現だったのでしょうが、‘for an extended period’(長期間)という文言が引き続き用いられることとなりました。
・低水準のリソース利用・抑制されたインフレ傾向・安定的期待含まれる→との文言が追加
・政府機関債を1750億ドル購入→従来の最大2000億ドルから縮小
・経済活動、深刻な落ち込みを経て回復した→経済活動は引き続き上向いた
・家計支出は安定しつつある、雇用喪失・住宅・信用ひっ迫により引き続き抑制→家計支出は拡大しているもよう、失業や信用ひっ迫で引き続き抑制
◆米FOMC声明全文【ロイター 2009年11月5日】
[ワシントン 4日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が4日発表した、11月3─4日の連邦公開市場委員会(FOMC)の声明全文は次の通り。
9月の会合以降に入手した情報は経済活動が引き続き上向いたことを示している。前回の会合以降、金融市場の状況は全体を見るとほぼ変わっていない(roughly unchanged)。住宅セクターの活動は過去数カ月間で拡大した。
家計支出は拡大しつつある(expanding)もようだが、雇用喪失の継続、弱い所得の伸び、住宅資産の減少、信用のひっ迫によって依然抑えられている(constrained)。企業は設備投資や雇用を依然として削減しているが、ペースは一段と緩やかになっている。売上高に一段と沿った水準に向けた在庫の調整が引き続き進展している。経済活動は今後も当面、弱い状態が続く公算が大きいものの(likely to remain weak for a time)、金融市場や金融機関の安定化に向けた政策措置、財政・金融政策上の刺激策および市場の力が、物価が安定する状況の中で経済成長の強化や資源利用の一段と高い水準への緩やかな回復を下支えするとFOMCは予想する。
かなりの資源の緩み(substantial resource slack)がコスト圧力を引き続き弱める可能性が高く、長期インフレ期待が安定的であることから、FOMCはインフレが今後も当分の間、抑制される(remain subdued for some time)と予想する。
こうした状況の中、景気回復を促し物価安定を維持するためにFRBは多岐にわたる手段(a wide range of tools)を引き続き用いる。FOMCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%に据え置く。また低水準の資源利用(low rates of resource utilization)や抑制されたインフレ基調(subdued inflation trends)、安定的なインフレ期待(stable inflation expectations)といった経済状況により、FF金利を長期間(for an extended period)異例に低水準とすることが正当化される可能性が高いと引き続き予想する。
住宅ローン・住宅市場を支援し民間クレジット市場の全般的状況を改善するためFRBは政府機関が保証するモーゲージ担保証券(MBS)を総額1兆2500億ドル、政府機関債を約1750億ドル購入する。政府機関債の購入額は以前発表した最大2000億ドルから幾分規模が縮小するが、最近の購入方針に沿っており(consistent with the recent path of purchases)、政府機関債の入手可能性が限られていること(limited availability of agency debt)を反映している。
市場の円滑な移行を促進するため(promote a smooth transition in markets)FOMCは政府機関債・MBSともに買い入れペースを徐々に落としていき(will gradually slow the pace)、2010年第1・四半期末までの完了を見込んでいる。FOMCは経済見通しや金融市場の状況の進展を踏まえ、証券買い取りの時期と総額を引き続き検討する。FRBはバランスシートの規模や構成を監視しており、妥当と判断されればクレジットと流動性プログラムを調整していく。
今回の声明に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、エバンズ、コーン、ラッカー、ロックハート、タルーロ、ウォーシュ、イエレンの各委員。
BOE:政策金利は据置、資産買入プログラムを250億ポンド拡大
拡大幅は500億ポンドとか750億ポンドとかの市場予想が出てたようですので、それよりは小さな幅だったということで・・・しとらす的にはちょっと裏をかかれた感じ(苦笑)になってしまい、ポンドには手が出せませんでした。
経済活動の回復は緩慢なものになる見込み
余剰生産能力が引き続きインフレを押し下げ、ポンド安による効果を相殺へ
これまでの緩和による著しい刺激効果が経済に浸透している
資産買い入れプログラムは資産価格上昇に寄与
インフレ率は急上昇し、近いうちに2%の目標を上回る見込み
ポンド安は、英製造業の競争力向上に寄与
高水準の債務が支出を圧迫する見込み
数多くの指標、経済活動が近く上向くことを示唆
ECB:政策金利据置
現在のユーロ圏の金利、依然として適切
今後数カ月以内にインフレ率はプラスに戻る見通し
2010年のユーロ圏経済は緩やかなペースで回復する見通し
最新のデータは、下半期に成長が改善することを示唆
インフレ期待を示す指標はしっかり抑制されている
見通しをめぐる不透明感が強い
経済見通しのリスクは概ね均衡
経済の上方リスクには刺激策の影響や他の政策を含まれる
経済の下方リスクには金融セクターや原油価格による悪影響が含まれる
マネーの分析は、中期的なインフレ圧力の弱さを裏付け
輸出の回復が経済成長に寄与する
下半期には在庫サイクルが追い風になる
成長を支援する要因の一部は一時的なもの
2010年の緩やかな景気回復は、バランスシート調整の影響を受ける
インフレ見通しのリスクは概ね均衡
インフレ期待を抑制することが重要
流動性対策のすべてが常に必要というわけではない
追加的な流動性対策は適切なタイミングで段階的に解除される
引き続き今後の動向を非常に注意深く監視していく
各国政府は支出改革に基づき現実的な出口戦略が必要
高水準の公的財政赤字や債務は物価安定を維持する任務を困難にする可能性
正常なバランスシートが衝撃からの銀行の回復力のカギ〈以下、質疑応答〉
12月にお話する=12カ月物オペについて
市場は、1年物オペの延長を予想していない
12月の12カ月物オペのスプレッドについてはコメントしない
強化された信用サポートは永続的ではない
段階的に解除するといつも言ってきた=追加の3カ月物・6カ月物オペについて
あらゆる要因を考慮する=為替についての質問に
我々は米当局者による発言を評価
為替相場の過度のボラティリティは悪影響を与える
強いドルを支持する米国の姿勢を評価する
アジア新興国通貨の秩序ある上昇を歓迎する
人民元の上昇は世界経済のリバランスのために望ましい
我々は異例の状況の中にいる
ローン需要は依然重要な問題
銀行はバランスシートの修復を、実体経済への融資という義務をはたすべき
貸し出しのトレンドが変化しているかどうかについて、依然慎重にみている
今回の政策決定は全会一致(unanimous)
現在の市場の機能に満足している
経済について依然慎重だが、勇気付けられる兆しがみられる
この先、厳しい局面が待ち構えている
強化された信用サポートには資産バブルのリスクが伴う
徐々にではあるがタイムリーに刺激策を解除する
減税は、ドイツを含むあらゆる国にとって中期的には適切
インフレ期待を抑制することは大きな恩恵をもたらす
専門家見通しの調査ではインフレ期待がしっかりと抑制されていることを示す


