人類銀河同盟ではヒディアーズ、地球ではクジライカで船乗りたちにとってはタタリ神的な存在のようで、レドと地球人たちの認識がこうもズレてくると意見の相違の大きさは当然ですよね。
ディフレクタービームくらいしか戦闘用の装備を持たないチェインバーが水中戦闘での脆さを露呈してはレドの徹底抗戦も単機でクジライカの群れ全部を相手にするのはキツイかな、という感じでしたし。
対ヒディアーズ専用ビームライフルは撤退時にロストしてしまってましたが、仮にあれが水中で使えるかとなると・・・ですしね。
レドは自分が一緒に連れてきてしまったのかもと考えてましたが、地球で紙の文献に記述があることなどからして、その可能性はないでしょう。
種の生存本能故か集団で敵と認識した相手に報復で向かってきたクジライカの群れにフェアロック船団長が下した判断は、すべての動力源をオフにして物音一つ立てずに気配を断つこと。
これでやり過ごせたのはちょっと意外でした。嗅覚は鈍いんですかね?
もしくは反応する対象が何らかの物理エネルギーだからなのか、置かれた環境の違いでヒディアーズほど凶暴な性格ではないとか・・・。
あと、チェインバーがクジライカの解析完了後にレドとの会話で同盟国民と地球人では生存戦略の定義が異なることと同盟に無く地球語には存在する語として「共存共栄」があると言ったのは今後何かの示唆になるのでしょうか。
私にはヒディアーズもクジライカも人類が科学技術発展の際に何らかの形で生み出してしまった鬼子のように思えますが・・・。
さて、一難去ってまた一難。ピニオンがレドとチェインバーをアテにしてフランジを焚きつけ、クジライカ討伐と海底の古代遺産を目当てにガルガンティア船団からの離脱宣言、そしてそれを聞いたフェアロックが心臓発作を起こしたところで引き。カリスマ船団長を失うことになると船団内部社会がどうなるか、レドはどうするのか、いずれにしろ、いよいよ荒れる展開が来たかという感じですね。ここからフィナーレまでどう持っていくのか楽しみでもあり、その反面でシリーズ構成が虚淵さんなので怖くもあったり(苦笑)。
今回のエンドカードは比村奇石[http://www10.plala.or.jp/strangestone/]さん。随分意味深な構図というか・・・(笑)。
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