7話の感想で
「私にはヒディアーズもクジライカも人類が科学技術発展の際に何らかの形で生み出してしまった鬼子のように思えますが・・・。」
と書きましたけど、レドが緊急時の軍規の例外事項の権限を利用してチェインバーに開示させた機密情報は、鬼子どころではなかったですね(苦笑)。
宇宙環境に適応できる共生体なる生物の開発とヒトゲノム操作による共生体との肉体融合を図ることで人間が自発進化推進の形態をとる生物へと変化する・・・
・・・こんな科学の狂信的な暴走、そりゃあレドの所属組織が黒歴史化したくもなるか・・・(隠蔽の正当化はできませんが)。1話Aパートでレドたちの艦隊の乾坤一擲の攻撃にヒディアーズが瞬時に対応する知能の高さを見せたのも、相手が“自発進化推進”能力を持つ故の必然的結果だったと。
レドとチェインバーの会話を見た印象では人類銀河同盟て寒気がするくらいの徹底した選民思想に基づく管理社会国家のように思えましたけど、敵対勢力もまた自発進化推進を先鋭化させていて(もしかしたらヒディアーズの側では同盟に所属する人類を下等生物扱いしていたのかもしれませんね)、共存共栄という言葉が同盟の国語から抹消されるほど(そしておそらくはヒディアーズの側にもそんな概念が無くなるほど・・・というか彼らって生存本能は有り余るほどあっても“我思う、ゆえに我あり”は保持しえているのだろうか?)両者には埋めがたい溝が残ったということですか。
さて、パンドラの箱を開けたかのように衝撃的な真実を知ってしまったレドですが、アイデンティティーが崩壊しそうな事実を若い彼が1人で抱え込むにはあまりに荷が重すぎる気がしますし、かといってピニオンたちにチェインバーのデータ解析結果を開示したところで作中時点での地球人の文明レベルでは理解の範疇を超えていて荒唐無稽の絵空事と一蹴されそうな気がしなくもないですし・・・
・・・というか、サルベージした品々って彼らに扱える代物なんかね?
あの施設ってイヴォルヴァーの研究所というかヒディアーズ製造設備っぽかったですよね。生物化学的にはお宝でしょうけど、ピニオンやピニオンたちが欲しがりそうな金目になりそうなのってあったかしら・・・。
今回のエンドカードはカスカベアキラ[http://frisky.ivory.ne.jp/]さん。レドの目がなんとも・・・。
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