氷菓 第10話「万人の死角」

ゆかな女帝サイコーー!!w
OPを挟んでの茶店での奉太郎と入須のやりとりの描写がとても良かったですね。アバンの切り方とAパートに入るタイミング、8話では使わなかった入須が最初から奉太郎をターゲットにしていたという件の台詞をここで使ってきたのはもとより、反論を許さず畳み掛けるように説得し「君は特別よ」と甘い言葉で引きこむような感じが、ゆかなさんの演技に遠近法や背景色の変化など作画の工夫と相まって、すごく密度の濃い描写になっていたと思います。
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・・・こうして見ると原作にあった、奉太郎が入須のことをマリア・テレジアに例えた部分を削ったのは、やっぱりちょっともったいなかったかも・・・?

それはさておき、学校に向かう途中での奉太郎と里志の会話で里志が見せた翳りのある表情(ここは後々の伏線にもなる)など相変わらず細かいところまで目が行き届いている作りですね。
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そして入須に合格点をもらって彼なりに充足感を得たのもつかの間、最後の最後で奉太郎が小道具にザイルが含まれていたことを忘れていた事実を摩耶花に指摘され、ドンデン返しでの引き。
表情の変化だけでなく全体の色をグレーがかったトーンにしたのも、Aパートの茶店でのピンクがかったカットとの対比で見ると面白いですね。
他にも彼のアイディアに綻びがあることを次回でおそらく里志とえるにそれぞれ指摘されるのでしょうけど、このエピソードの英題がなぜ “Why didn’t she ask EBA ?” になっているのか、そうしたところの描写をどのように演出していくのか、とても楽しみですね。
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