今日の京響定期は大野和士さんの指揮によるマーラーの3番。
一般販売チケットは即日完売で首都圏からも結構お客さんが来ていたようですが、それでも空席が少しですがチラホラと・・・
あれほとんど全部会員席ですよね?
聴きたくてもチケット買えなかった人が大勢いたでしょうに、勿体ない通り越して悲しくなりました。
行かないならオケに寄贈するか、せめて金券ショップやヤフオクに流すとかすればいいのに・・・。
かく言う私は、最近やってしまったギックリ腰が治ってない上に風邪ひいてて、午前中に飲んだ鎮痛剤も演奏が始まる少し前に切れはじめて頭痛してたりなんだりで、正直自分の体と集中力が持つかどうか不安だったのですが、始まってみると腰痛なんてどこえやらwww
まぁ後のリバウンドが怖いのですが・・・。
ちなみに、本来はアルト歌手の小山由美さんが現在住んでいらっしゃるシュトゥットガルトから来日出演予定だったのですが、急病により現地で静養ということになったそうで、歌手がメゾソプラノの手嶋眞佐子さんに変更になりました。
京都市交響楽団 第548回定期演奏会
2011年7月24日(日)14時30分開演@京都コンサートホール
◆G.マーラー 交響曲第3番ニ短調
指揮:大野和士
メゾソプラノ:手嶋眞佐子
合唱:京響市民合唱団(女声)、京都市少年合唱団
コンサートマスター:渡邊 穣
大野さんの指揮は流石というか、全体のバランスから部分々々の味付やら全てが絶妙でした。
テンポが少し速め(トータルで90分強?)で好みによっては少しアッサリ風味に思われるかもしれませんが、でも凄い情報量が多いという印象で、バンスタ風マーラーには胃もたれで辟易する自分にとってはこれくらいで丁度よかったです。
マーラーの3番を実演で聴くのは大植&大フィルについで2回目ですが、私は今回の大野&京響に軍配を上げたいですね。
オケもよく大野さんの細かくハイレベルな要求に応えていたように思います。
はじめの方こそ意気込みが過ぎたのか(エキストラが多い影響もあったのか)、第1楽章半ばから第2楽章にかけて管セクションで「あらっ?!」というのがチラホラあった気がしましたが(というか始まって間もない頃から1階席の一部でノイズ出してた客は誰やねん!・怒)、私の席が舞台真横だったから目に付いただけでしょう。
その後は持ち直してましたし、早坂さんのポストホルンのソロもほぼパーフェクトでした。
そして落ち着きにノリが加わればこちらのものというか、第3楽章あたりからは最後まで高い集中力を保ってましたし、終楽章の、プレトークでの説明で大野さんが『ファウスト』第2部を例えに少しずつ高みに登るような、と仰っていたことも上手く体現されていた素晴らしい演奏でした。
大野さんが京響定期に登場するのは一昨年が初めてで今回が2回目。
相性は良さそうなので来演回数を重ねれば更に質の高い演奏が期待できると思うのですが、大野さんのファンサイトでチェックすると来夏はグラインドボーンでオペラ振られる予定が入ってるようで・・・さすがに来年は無理でしょうかねぇ・・・できるだけ早い時期にご登場願いたいものです。
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