JR西日本が期間限定で出している乗車券に“関西おでかけパス”というのがありまして、土休日限定とはいえ京阪神内と奈良・和歌山を結ぶ区間が乗り放題という結構なスグレモノなのですが、このキップ代2,000円+α(関西自由周遊区間「外」なところもあって、少しアシが出た)でもって、和歌山の紀三井寺と粉河寺まで出かけてきました。曇りがちだったのがちょっと残念でしたが、このあたりまで来ると京都よりも少し暖かいですね。
まずは紀三井寺[http://www.kimiidera.com/]↓室町時代建立の楼門。
JR紀勢本線の紀三井寺駅(和歌山駅の2つ先)から徒歩10分程になります。正式名称は
『紀三井山金剛宝寺護国院(きみいさんこんごうほうじごこくいん)』
だそうで、770年に唐の僧の為光上人によって開基。
見るのも嫌な(苦笑)長い階段ですが、231段だそうです。熊野の神倉神社を考えるとはるかにやさしい方ですが、他の参拝客で半分も行かんとバテバテの人もいました。
↓長い階段の途中には、こうしていろんな神仏が祀ってあります。
↓下を見ると、こわいっス。
やっとのことで到着。樹齢数百年?!大きな楠木が目立ちます。
上からはとても眺めがいいですね。万葉集以来多くの歌人に詠まれている和歌浦です。結構な階段を登ったので、海の眺めもひとしおです。古代と違って余計な建物が繁殖してるのが残念ですけど(苦笑)。
本堂です。江戸中期の建立。 御本尊は十一面観世音菩薩で秘仏です。境内のあちらこちらに桜の木を見かけましたが、春にはさぞかし綺麗な花で一杯になるのでしょうね。
鐘楼(国指定重要文化財)↓天正16年(1588)建立
多宝塔(国指定重要文化財)↓文安6年(1449)建立
さて、次は粉河寺[http://www.kokawadera.org/]に向かいましょう。和歌山駅から紀ノ川筋に走る和歌山線を東へ3~40分で粉河駅。そこから歩いて10分少々で朱塗の大門に到着です。
大門の手前に樹齢千年を超える大きなクスノキがありましたが、和歌山ではこういうクスノキの大木を結構見かけるような・・・(ちなみに県木は紀州備長炭の原料のウバメガシ)。
↓朱塗の大門、国の重要文化財です。
↓さら歩いていくと、見えるのは中門。
粉河寺の本堂は中門からまた少し歩かないといけません。
粉河寺は770年に大伴孔子古(おおとものくじこ)によって創建。今残っている寺の建物は江戸期のものばかりですが、それもそのはず、古いのは1585年に豊臣秀吉が攻め立てた挙句に全部焼いちゃって残っていません。
※秀吉絡みでいうと、根来寺[http://www.negoroji.org/]は粉河寺から9kmほど西になります。
本堂の中は300円を払うと見ることができます。私が入った時は読経の最中でした。 御本尊は千手千眼観世音菩薩。中は写真厳禁なので、建物を外から撮りました。
↓境内の中、ここにも大きな木。
1/30追記:お約束?の御朱印↓