あけましておめでとうございます。
本年も拙サイトを宜しくお願いいたします。
年初一発目のネタはこれだろうということで、毎年観に行っている八坂神社[http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/]の『翁』に今年も行ってたのを採りあげてみました。
・・・いえ、除夜の鐘を常寂光寺で撞いて、その足で車折神社に初詣に行ったのですが、カメラを持っていくのをすっかり忘れてまして・・・(汗)。
まずは四条大橋の上から来た方向にパチリ↓最近寒い日が続いてますしねぇ〜、山の方は雪が薄っすらと。
八坂神社で毎年1月3日朝に行われる初能奉納ですが、私の記憶では観世流と金剛流が1年おきに交互に行なっていて、多分今年は観世流だからシテが片山清司さん・・・もとい“九郎右衛門”を襲名されてたんでしたね・・・だと勝手に予想してたんですが、祇園を通って八坂神社に行く時にポスターがあったので見てみると、“分林道治”[http://wakeba.seesaa.net/]と予想外の御名前が。
もちろん彼の『翁』を拝見するのは初めてですので、どんな感じになるのかなぁ・・・と思いつつ神社に向かいました。
〔※後述:あとでネットで見てみると、彼のサイトに昨年暮れが御披きだったという一文が書かれてました。もちろん八坂神社では初めてということだそうですので、プレッシャーも大きかったでしょうね。〕
門をくぐって、まずは先にお参りを済ませて・・・といっても手を合わせただけで何もお願いしてませんけど
(毎年だいたいそうです・・・御守とか買って帰るわけじゃないから安いお賽銭で願いごとも図々しいかなぁという気がしてw)
開演前の能舞台↓後ろで立って撮影する方が撮りやすいのですが、腰が悪いので用心のため座って観ることにしました。
神社で頂いたパンフによると、本日の演者は以下の通りです。
観世流『翁』
翁:分林道治
三番三:茂山茂
千歳:梅田嘉宏
笛:杉市和
小鼓頭取:曽和尚靖
〃 胴脇:竹村英敏
〃 手先:成田達志
大鼓:石井保彦
後見:分林弘一、青木道喜
狂言後見:網谷正美、茂山逸平
地謡:武田邦弘、橋本礒道、橋本光史、田茂井廣道、深野貴彦
ゆっくりと静かに演者が登場してきました(中央が分林さん、やや後方に梅田さん)。
シテが「とうとうたらりたらりら たらりあがりららりとう」と歌い出したあたり。
千歳之舞↓
いわば翁の露払いとしての舞ですが、個人的には観世龍のようにシテ方がやってくれる方がキレのある舞が見られて好きです。
次に、いよいよ翁が白式尉面を付けて祝歌と舞が始まります。
普通の能と違って『翁』では舞台上で面を付けるのですが、私の座ってた位置からは写真が撮りづらかったのでありません。
途中でカメラの設定を変えてみたりしてたのですが、色合いがやっぱり変わってしまいましたね(苦笑)。
「翁の段」が終わると、次は三番三の登場です。まずは“揉之段”から↓
動きが早いのでなかなかうまく撮れませんでした(苦笑)。
“揉之段”が終わり、黒式尉面を付けた三番三が面箱との問答形式で祝言の呪歌を謡い、鈴を受け取るあたりです。
“鈴之舞”↓
“鈴之舞”が終わると『翁』も終わりです。
毎年ここで見てる中では平均年齢の若いメンバーでの『翁』でしたが、千歳→翁→三番三とそれぞれに見応えあるものを見られて良かったと思いますし、今年一年いいスタート切れた気持ちになれて得した気分になりました。
『翁』が終わる10時頃には日差しも出てきて少し暖かく感じましたが、それでもやっぱり寒いことには変わりがなかったです・・・(苦笑)。