祇園祭:7月17日、山鉾巡行

今日梅雨明けしたそうです。所用があったので少ししか見られなかったのですが、自転車で行ったので日が昇るにつれて暑いこと暑いこと(笑)。ちょっと日焼けしました。
週末は大雨に見舞われた京都ですが、山鉾巡行の日に快晴でよかったです。福井正賢くんも無事にお稚児さんの役目を果たしたようで、なによりでした。


 

空からり33基歩み新た 祇園祭・山鉾巡行に16万人
【京都新聞 2012年7月17日】

 日本三大祭りの一つ、祇園祭は17日、ハイライトの山鉾巡行を迎えた。梅雨明けした夏空の下、豪華な懸装品で彩られた山鉾が、祇園囃子(ばやし)を奏でながら京都市中心部の都大路を進んだ。今年は、142年ぶりに大船鉾が唐櫃(からびつ)で巡行に加わり、しんがり(最後尾)を務めた。参加山鉾は33基となり、新たな歴史を刻んだ。
 午前9時、気温が早々と30度を超える中、音頭取りの威勢よい掛け声「エンヤラヤー」に合わせて、くじ取らずの1番手、長刀鉾が約11トンの巨体を揺らして四条烏丸を出発した。四条麸屋町では、同鉾の稚児が太刀をきらめかせて神域を示す注連縄(しめなわ)を一刀で切り、沿道から拍手が沸き起こった。
 四条通堺町では「くじ改め」があり、今年の「山一番」の郭巨(かっきょ)山から順次、裃(かみしも)姿の正使が古式にのっとりくじを奉行役に示した。
 「動く美術館」とも形容される優美な山鉾は、四条通を東進し、河原町通を経て御池通を西へ進んだ。交差点では、進行方向を90度変える豪快な「辻回し」があり、大きな歓声が上がった。
 33基の山鉾は、前(さき)祭23基と後祭10基に分かれる。このうち、後祭の巡行順が変更され、橋弁慶山が140年ぶりに先頭を行った。
 沿道の人出は約16万人(午後1時、京都府警調べ)で、昨年より4万人少なかった。
 祇園祭は八坂神社(東山区)の祭礼で、869(貞観11)年に疫病退散を祈った御霊会(ごりょうえ)が起源。「京都祇園祭の山鉾行事」は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている。
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〔※写真:梅雨明けの夏空の下、音頭取りの合図に合わせて豪快に方向を変える月鉾の辻回し(17日午前10時45分、京都市下京区四条河原町交差点)〕

 

注連縄切り「緊張とわくわくの両方」 稚児の福井君
【京都新聞 2012年7月17日】

 輝く鉾頭を揺らして進む長刀鉾が、四条麸屋町で止まった。山鉾が八坂神社の神域に入るための注連縄(しめなわ)切り。稚児の福井正賢(まさよし)君(10)が、弟で禿(かむろ)の正道君(8)から太刀を受け取る。沿道のざわめきが静まった。
 2日前の15日。会所で練習をした。どの行事も「楽しい」とこなしてきた正賢君が、本物の刀を見て少しひるんだ。「緊張とわくわくの両方」で心が高ぶった。前日に八坂神社に参拝した後は、「必ずうまくいく」と自分に言い聞かせた。
 鉾の上で一身に注目を集める息子を、父の正興さん(40)が隣で見守った。昨夏は日本青年会議所会頭として東日本大震災の被災地支援に奔走した。1年後、世の安寧を祈る祭りで大役が巡ってきた。「家族一緒に務められるありがたさを心底から感じる」。四条富小路でかつて暮らした祖父の正憲さん(76)も「感慨無量」の思いで付き添った。
 正賢君がゆっくりと太刀のさやを抜く。鋭い切っ先に目をやり、鮮やかに振り下ろして縄を断った。静寂から一転、拍手喝采に包まれる中、太刀を禿の安藤健之助君(8)に渡して正面を見据えた。
 母の純子さん(40)は路上から見つめた。堂々とした晴れ姿に「息子が息子でないみたい。支えていただいた皆さんに感謝したい」と目を潤ませた。
 御池通では、同志社国際学院(木津川市)の同級生たちの声援も聞こえた。正賢君は手を小さく動かして応えた。鉾を下りると「とても暑かったけど思った通りできた。楽しかった」とほほ笑んだ。
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〔※写真:注連縄切りに臨む長刀鉾稚児の福井正賢君。落ち着いた表情で所作をこなし、太刀を左右に大きく振った(17日午前9時22分、京都市下京区四条麸屋町)〕

 

私の撮った写真はこちらから↓
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ここから菊水鉾の辻回し↓(産業会館前だと室町通から四条通に出る所で見られるのです。意外に穴場?)
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・・・時間があればこの場所で鶏鉾の辻回しも見たいところでしたが、今日は別用があったので残念ながら諦めました。