あけましておめでとうございます。
本年も拙サイトを宜しくお願いいたします。
今年の年越しも例年通り除夜の鐘を常寂光寺で撞いて車折神社に初詣に行ったのですが、ウェルザー=メストが振った今年のニューイヤーを見てて、そういえば今年はワーグナーとヴェルディの生誕200周年だったっけと改めて思い出した一昨日の元旦でした。
ちなみにワーグナーは5月22日、ヴェルディは10月10日が誕生日ですが、Googleがどんなロゴを用意してくるのか今から楽しみです(笑)。
さて、今日3日は毎年この日に執り行われる八坂神社[http://web.kyoto-inet.or.jp/org/yasaka/]の『翁』に行ってきました。
観世流と金剛流とで隔年ごとの初能奉納ですが、今年は金剛流の番。シテ方が千歳を担当する観世流と違って金剛流の千歳は狂言方が舞うので、しとらす的にはあまり好みではないのですが(年数と研鑽を重ねればともかく舞に関しては狂言方よりもシテ方が専門みたいなものですし千歳は若手が務めるので尚更見栄えが・・・苦笑)。
閑話休題。
今年の演者は以下の通り。
翁:金剛永謹
千歳:茂山逸平
三番三:茂山正邦
笛:杉 伸太朗
小鼓:曽和尚靖(頭取)、古田知英(胴脇)、成田達志(手先)
大鼓:石井仁兵衛
(他に地謡8名、後見3名、狂言後見2名)
〔※以下、画像をクリックすると拡大写真で見れます〕 まずは役者の登場から。金剛流(というか下掛りの流派)では千歳が面箱を持って登場します。
・・・後で見返したら手ブレが酷くて、ちゃんと撮れたのがこれくらいしか・・・(苦笑)。
翁之舞↓
正邦さんの三番三は私は今回初めて見ましたが、風格が滲み出てきている印象でした。
彼の狂言を初めて見てからもう10年以上経っていますけど、こうしたところに成長の跡が伺えるものだなぁとしみじみ思いました。
千歳との呪歌の後での、鈴之舞↓
時折晴れ間ものぞかせていたものの、今日はとにかく寒かったです。
いつもでしたら『翁』の後に奉納される仕舞は見ずに帰るのですが、今回の「羽衣」のシテが片山幽雪(先代の九世片山九郎右衛門で人間国宝)さんでしたので、少し観ていきました。
懐具合の都合で近年は能を観る機会がなくなってきてる私ですけど、師のお元気そうな御姿を拝見できてよかったです。