一昨日の16日にアムステルダムで亡くなられたのだそうです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
何度となく来日されている方ですが、結局生演奏に接することはできませんでした。もちろん録音ではいくつか聴かせていただいていましたので、本当に勿体無いことをしていたと後悔しているところです(苦笑)。
彼ほどの大家の演奏ともなるといろんな方がそれぞれにたくさんの思い入れをお持ちなのでしょうけど、私にとっては仏Alphaレーベルから10年近く前に出されたフレスコバルディとルイ・クープランのチェンバロ曲集でしょうか。
イタリアとフランスの初期バロック音楽の作品を、当時名前を売り出しはじめていたフランスのレーベルが録音して出したというので、半分物珍しさに手を出してみたのですが、録音の良さはもちろん、余計な装飾が削ぎ落とされているにもかかわらず自然とこちらが襟を正さざるをえないような気品と格調の高さに、さすがは・・・と思わざるを得なかった記憶があります。NMLのカタログにないのが残念ですね。
さて、レオンハルトさん、今頃天国でどなたとお話されているんでしょうね・・・?
◆レオンハルトさん死去 チェンバロのバッハ演奏の権威
【朝日新聞 2012年1月18日】
バッハ演奏の世界的権威で、チェンバロ奏者のグスタフ・レオンハルトさんが亡くなった。83歳だった。17日、日本の音楽関係者に連絡が入った。
1928年、オランダ生まれ。オルガン奏者、音楽学者、教育者としても知られた。
50年、ウィーンでバッハの未完の大作「フーガの技法」全曲を演奏してデビュー。バッハのあらゆる鍵盤作品を手がけたほか、バロック時代の知られざる巨匠たちを発掘した。指揮者ニコラウス・アーノンクールと行ったバッハのカンタータ全曲演奏など、録音は180枚を超える。1967年の映画「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」でバッハを演じた。日本でも昨年5月、オルガンとチェンバロによるリサイタルを開いた。
※下の写真のは↓レオンハルトさんの80歳記念にソニーとワーナーからそれぞれリリースされたBOXです(リンクはAmazonのページ)。今となってはかなりなお値段になってますが、再リリースされないですかねぇ・・・。