グラズノフ:バレエ『四季』、他/アンセルメ&スイス・ロマンド管

今日で4月も終わりです。
今年の3月なんて「いつまで冬が続くんだ?!」とばかりに寒い日が多かったですが、今月に入ってから暖かい日が続いてようやく春らしくなってきました。
遅咲きの桜もピークを過ぎてしまい、明日からもう5月です。早いですね。

季節の移り変わりというか、ズバリ“四季”と名の付いた音楽はヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲集があって、あとハイドンのオラトリオとかチャイコフスキーのピアノ作品もあるんでしたっけ。
ですが、私が真っ先に思い浮かぶのはグラズノフが書いたバレエ音楽の方です。
なぜなら、自分で演奏経験があるからw(「秋」のみの吹奏楽編曲のやつですが)
高校の時にこの曲(グラズノフ『四季』から「秋」)を演奏するというのでレコードを探して聴いたのがアンセルメ盤でした。
まだキングレコードからDeccaレーベルの廉価盤が出ていた頃だったので、高校生のお小遣いでも充分買えるほどでした(千円台だったっけ?)。
レコードに収録されていたのはバレエ『四季』と演奏会用ワルツの1番&2番。
レコードはプレーヤーもろとも随分前に手放していて手元にないし、CDの現役盤あるっけ?・・・と探してみると悉く廃盤になっていて、ようやく見つけたのが下記の2枚組の輸入盤。

 

グラズノフ:バレエ『四季』、他/アンセルメ&スイス・ロマンド管icon【Decca】

《CD 1》
アレクサンドル・グラズノフ
・バレエ『四季』 Op.67
・演奏会用ワルツ第1番ニ長調 Op.47
・演奏会用ワルツ第2番ヘ長調 Op.51
ロベルト・シューマン
〔グラズノフ、リムスキー=コルサコフ、リャードフ、チェレプニン編〕
・謝肉祭 Op.9
《CD 2》
アレクサンドル・グラズノフ
・交響詩『ステンカ・ラージン』 Op.13
ミハイル・グリンカ
・歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
・幻想曲『カマリンスカヤ』
・歌劇『皇帝に捧げた命』序曲
・幻想的ワルツ
・ホタ・アラゴネーサ
アナトーリ・リャードフ
・交響詩『バーバ・ヤーガ』 op.56
・交響詩『キキーモラ』 op.63
・8つのロシア民謡 op.58

指揮:エルネスト・アンセルメ
管弦楽:スイス・ロマンド管弦楽団
録音場所:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

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『四季』に関してはさすがバレエ音楽のスペシャリストなだけあって、テンポも悦に入った感じがします。
色彩感豊かで優雅な雰囲気を漂わせた演奏ですね。
「秋」で若干のカットがあるのが残念ではありますが・・・。
NHKの何かの番組で一時期テーマ曲に使われたことのある演奏会用ワルツもアンセルメ盤で初めて聴きましたが、こちらも気品のある演奏で心地良く耳に入ってきます。

2枚組なだけあって他にもたくさんの曲が収録されていますが、『ステンカ・ラージン』とリャードフの3曲だけは1954年の古い録音なので、その辺りがちょっと気になるものの、『四季』+ロシア音楽の小品集としては充分お買い得なのではないでしょうか。