ヤナーチェク:グラゴル・ミサ、シンフォニエッタ/アントニ・ヴィト&ワルシャワ・フィル

今日の午後に出かけてる最中、バスの中でiPhoneのNMLアプリでナクソスの新譜の中に入ってたので試しに聴いてみたら、とても印象深かったので、帰宅してからも改めて聴いてみたCDです。

 

ヤナーチェク:グラゴル・ミサ、シンフォニエッタ/アントニ・ヴィト指揮 ワルシャワ・フィル、他【Naxos】
レオシュ・ヤナーチェク
・グラゴル・ミサ
・シンフォニエッタ
ソプラノ:クリスティーネ・リボー
アルト:エヴァ・マルシニク
テノール:ティモシー・ベンチ
バス:ヴォチェク・ギールラッハ
オルガン:ヤロスラフ・マラノヴィチ
合唱:ワルシャワ・フィルハーモニー合唱団
指揮:アントニ・ヴィト
管弦楽:ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
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http://ml.naxos.jp/album/8.572639

 

日本での取り扱いが今月中下旬ということになっていて一応発売前のようですが、海外では昨秋に既にリリースされてるみたいなんですよね。アマゾン見ると値段もASINコードも違うのですが・・・ここのレーベルって日本語解説付くんでしたっけ?下のでは値段の安い直輸入盤にしてありますが、日本のですとここのページになります
もっとも、歌詞の翻訳見るだけなら日本ヤナーチェク友の会[http://members3.jcom.home.ne.jp/janacekjapan/]のサイト内にありましたので、こちらで充分なのではという気もします。楽曲解説も別のページにあって知識を得るのに何かと便利ですしね。
http://members3.jcom.home.ne.jp/janacekjapan/glagolmass.html
ヤナーチェクは私にとって縁の薄い作曲家でグラゴル・ミサも今回初めて聴きました(2008年にラドミル・エリシュカさんの指揮で大フィルが演奏した定期には行かなかったし)。ヴィトとワルシャワ・フィルのコンビならどんな音楽か知るのにはちょうどいいかと思って、気軽にバスの中で聴いてみたのですが・・・まず金管のファンファーレではじまったので「およっ?!」と思って、しばらく進むとミサ曲なのに言葉違うっぽいし―あとで気づきましたがラテン語じゃなくて古代スラヴ語なんですね―アニュス・デイの後にオルガンのソロとイントラーダで締めくくってて、人間味に満ちたドラマティックな音楽に「おぉ!こういうんのアリか!」と感じたものでしたが、帰宅してから少しググって作曲年代とか経緯とか見て、宗教作品というよりも(当時独立して間もないチェコの)民族賛歌的なものと知ってナルホドと思った次第でした。
ヤナーチェクを好んで聴いてる人がこのポーランドコンビでの演奏にどういう印象を抱くかわかりませんが、私にとっては現代からそう離れてない時代感覚と陶器の土物のような暖かみとの両方を感じさせてくれただけでも、充分に優れた演奏だと思いました。オケと合唱もレベルが高いだけでなく、作曲年代の近い有名曲(そして日本では村上春樹の『1Q84』に出てくるのでも知られる)シンフォニエッタとカップリングされてるのもポイントが高いのではないでしょうか。