オーケストラ自主レーベルで聴くハイティンク・その2:ブルックナーとマーラー

前回ではロンドン響とのベートーヴェンとブラームスを採り上げましたが、独墺モノならブルックナーとマーラーも外すわけにはいきません。
たいていはブルックナー指揮者とマーラー指揮者は並び立たずというところがありますが、両方をキチンと振れる珍しい指揮者の1人がハイティンクではないでしょうか。
過去に録音された全集もベストとはいかないまでもスタンダードな解釈による演奏でベターな評価を得ていたと思うのですが、近年ではシカゴ交響楽団[http://cso.org/]とバイエルン放送交響楽団といった欧米でも屈指の技術と実力を誇るオーケストラの自主制作盤にも彼の名前が見られるようになりました。

特にシカゴ響とのマーラーの3番は、このオケが“CSO Resound”と銘打った自主レーベルを立ち上げるにあたって、その第1弾リリースに選ばれるほどの素晴らしい演奏で、その他の曲もいずれも過去の録音からさらに深化した秀演揃いですけど、しとらす的な印象ではマーラーよりもブルックナーの方がいいかなぁいうか、マーラーの3・6・9番と『復活』終楽章はややブルックナーっぽい雄大さが好い方向に作用しているように感じました。
個人的には重厚かつ豪放で熱い演奏となっているブルックナーの5番と、経験値による熟成からハイレベルでの深化と純化に達しているマーラーの9番が特に素晴らしいと思いましたが、両曲とも昨年・一昨年の演奏というのが老いてますます盛んという彼の心身の状態が表れているようで凄いですね。

 

ブルックナー:交響曲第4番/ハイティンク&ロンドン響【LSO Live】 [Hybrid SACD]

アントン・ブルックナー
・交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」 (ノヴァーク版)
指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:ロンドン交響楽団
録音時期:2011年6月14,16日[ライヴ、DSDレコーディング]
録音場所:ロンドン、バービカン・センター
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:ジョナサン・ストークス
http://ml.naxos.jp/album/LSO0716
Lso0716

 

ブルックナー:交響曲第5番/ハイティンク&バイエルン放送響【BR KLASSIK】 [Hybrid SACD]

アントン・ブルックナー
・交響曲第5番変ロ長調 (ノヴァーク版)
指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:バイエルン放送交響楽団
録音時期:2010年2月12日[ライヴ]
録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー
プロデューサー:ベルンハルト・アルブレヒト
エンジニア:クリティアーネ・フォイツ
http://ml.naxos.jp/album/900109
900109

 

ブルックナー:交響曲第7番/ハイティンク&シカゴ響【CSO Resound】 [Hybrid SACD]

アントン・ブルックナー
・交響曲第7番ホ長調 (ノヴァーク版)
指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団
録音時期:2007年5月10-15日[ライヴ]
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:クリストファー・ウィリス
http://ml.naxos.jp/album/CSOR901704
Csor901704

 


 

マーラー:交響曲第1番/ハイティンク&シカゴ響【CSO Resound】 [Hybrid SACD]

グスタフ・マーラー
・交響曲第1番ニ長調「巨人」
指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団
録音時期:2008年5月1-3日[ライヴ]
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:クリストファー・ウィリス
http://ml.naxos.jp/album/CSOR901902
Csor901902

 

マーラー:交響曲第2番/ハイティンク&シカゴ響【CSO Resound】 [Hybrid SACD]

グスタフ・マーラー
・交響曲第2番ハ短調「復活」
指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団
ソプラノ:ミア・パーション
メゾ・ソプラノ:クリスティアンヌ・ストーティン
合唱:シカゴ交響合唱団
録音時期:2008年11月20-25日[ライヴ]
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:クリストファー・ウィリス
http://ml.naxos.jp/album/CSOR901914
Csor901914

 

マーラー:交響曲第3番/ハイティンク&シカゴ響【CSO Resound】

グスタフ・マーラー
・交響曲第3番ニ短調
指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団
メゾ・ソプラノ:ミシェル・デ・ヤング
女声合唱:シカゴ交響楽団女声合唱団
児童合唱:シカゴ児童合唱団
録音時期:2006年10月19-21日[ライヴ]
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール
http://ml.naxos.jp/album/CSOR901701
Csor901701

 

マーラー:交響曲第6番/ハイティンク&シカゴ響【CSO Resound】 [Hybrid SACD]

グスタフ・マーラー
・交響曲第6番イ短調「悲劇的」
指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:シカゴ交響楽団
録音時期:2007年10月18-23日[ライヴ]
録音場所:シカゴ、シンフォニーセンター・オーケストラ・ホール
プロデューサー:ジェイムズ・マリンソン
エンジニア:クリストファー・ウィリス
http://ml.naxos.jp/album/CSOR901804
Csor901804

 

マーラー:交響曲第9番/ハイティンク&バイエルン放送響【BR KLASSIK】

グスタフ・マーラー
・交響曲第9番ニ長調
指揮:ベルナルト・ハイティンク
管弦楽:バイエルン放送交響楽団
録音時期:2011年12月15-16日[ライヴ]
録音場所:ミュンヘン、ガスタイク・フィルハーモニー
http://ml.naxos.jp/album/900113
900113