フォーレ:舟歌第1番 – 第13番/デルフィーヌ・バルダン(ピアノ)

♪あかりをつけましょぼんぼりに〜♪
Girlsday11hp
とまぁ今日は雛祭りの日なわけですが、たまたまNMLで聴いてて良いと思っていたディスクが女性ピアニストによるものだったので、せっかくですから採りあげてみることにしました。

 

フォーレ:舟歌集(全13曲)/デルフィーヌ・バルダン【Alpha】
ガブリエル・フォーレ
・舟歌第1番イ短調 Op.26
・舟歌第2番ト長調 Op.41
・舟歌第3番変ト長調 Op.42
・舟歌第4番変イ長調 Op.44
・舟歌第5番嬰ヘ短調 Op.66
・舟歌第6番変ホ長調 Op.70
・舟歌第7番ニ短調 Op.90
・舟歌第8番変ニ長調 Op.96
・舟歌第9番イ短調 Op.101
・舟歌第10番イ短調 Op.104-2
・舟歌第11番ト短調 Op.105-1
・舟歌第12番変ホ長調 Op.105-2
・舟歌第13番ハ長調 Op.116
ピアノ:デルフィーヌ・バルダン
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http://ml.naxos.jp/album/ALPHA162

 

Alphaは録音の良さに定評があるだけでなく演奏者にも実力派を揃えているという印象があり、機会があればフォーレのバルカロールを一通り聴いてみたいと思っていたのと、あのAlphaレーベルが出してきたのだからということで、先月NMLに登録されたのを見た時に試聴してみました。
デルフィーヌ・バルダン[http://www.delphinebardin.com/]、30代前半かと思われるフランス人の女性ピアニストだそうですが、彼女の繊細な柔らかい響きで奏でられるバルカロール、13曲どれも素晴らしいです。それぞれの曲で、その中のそれぞれのフレーズで、微妙に表情を変えながらも、ゆったりと漂いながら時折キラキラ輝く美しい水面・・・バルカロールといえばショパンの作品60が有名(なくなる3年前に書かれたこの曲がしとらす的にはショパンの最高作だと思う)ですが、穏やかな明るめの色調で情景を描き出しているフォーレのバルカロール集も、こうして優秀な演奏かつ優秀な録音で聴いてみると素晴らしい作品であると思わされます。
ピアノ好きにぜひ聴いてみてほしい録音ですね。そして今日は雛祭りでお祝いしてもらっている女の子たちも、大人になったらこういう音楽の良さがわかる大人の女性になってほしいなぁ・・・と願ってます。
ところで、1999年にパリで発足したAlphaレーベル、私が昔シャルパンティエの曲やらレオンハルトのチェンバロ集やら買った時には独立した会社で「alpha-prod.com」というドメインもあったのですが、今探したら無くなってました。ググったらOuthere[http://www.outhere-music.com/]というブリュッセルの会社のところにリンクがいくのですが、どうやら2007年にRicercar(古楽専門で有名なベルギーのレーベルですね)やFuga Liberaと経営統合したらしいというのも見かけました。現在進行形で録音をリリースしているしスタッフを維持して以前同様に活発に動いているのならいいのですが、同じフランス発の新鋭の古楽レーベルだったAmbroisieもいつの間にかnaiveの傘下になってましたし、設立時そのままに独立独歩でというのはいろいろと難しいのかなと、ちょっと淋しくなりました。でも日本に比べればまだはるかにいいですよね〜。日本はあの再販制が絶対に癌なんだもん・・・。