え?
おまいさん、今日は北山でリヒャルト・シュトラウスとモーツァルトを聴いてきたんじゃなかったの?
・・・って言われそうですが・・・
というか、実際に京響の素晴らしい演奏を堪能してきたばかりですけどね、濃ゆいの聴いてきた後にはというのもあるし、シャルパンティエの音楽好きだし、この録音がNMLに登録されたの今日だし・・・というわけで(笑)。
あぁ、そうそう、ジャケットの表に『Leçons de ténèbres』とあるからって早合点しないで、何が収録されてるか曲の整理番号を確認してから買うなり何なりしてくださいね?
★シャルパンティエ:聖週間のためのルソン
/アレクシス・コッセンコ&アルテ・デイ・スオナトーリ【Alpha】
マルク=アントワーヌ・シャルパンティエ
・Offerte pour l’orgue et pour les violons flutes et hautbois, H.514
・Antiene pour les violons flutes et hautboix a 4 part, H.532
・Symphonie en g re sol bmol a 3 flutes ou 3 violons, H.529
・Ouverture pour le sacre d’un Evesque, H.536
・Après Confitebor, H.516
・Pour plusieurs martyrs (motet a voix seule), H.361
・Pour un reposoir (ouverture), H.523
・Ouverture pour le sacre d’un Evesque, H.537
・Offerte non encor exécutée, H.522
・Ouverture pour l’Eglise, H.524
・Antiene, H.526
・聖水曜日のための3つのルソン H.120~122
指揮:アレクシス・コッセンコ
管弦楽:アルテ・デイ・スオナトーリ
バス:ステファン・マクロード
→http://ml.naxos.jp/album/ALPHA185
このCD、Alphaレーベルの本国フランスでは先月リリースされてるようですが、日本の輸入代理業者が扱うのは来月半ばから。
『Leçons de ténèbres』とありますが、シャルパンティエのいくつかある『ルソン・ド・テネブル』(もしくは“ルソン・ド・テネブレ”、旧約聖書の「エレミアの哀歌」につけられた音楽を指すようですが、私はクリスチャンではないし宗教音楽の知識にも疎いので詳しいことはここには書きません)のうち整理番号H.120~122の『聖水曜日のための3つのルソン』が最後に収められているだけで、あとは器楽曲がいろいろ入ってます。
日本語訳の確定してないものばかりでしたので、面倒くさくなって仏語の原題そのまま載せちゃいました(私に翻訳能力はありません・苦笑)。
こまけぇこたぁいいんだよ!!的なノリで気軽に聴いてますが、どれも耳に心地よく入ってくる音楽ばかりです。
曲がいいというのもあるのですが、演奏も充分にレベル高いと思います。アルテ・デイ・スオナトーリ Arte dei Suonatori [http://www.artedeisuonatori.pl/]はポーランドを本拠とする古楽器アンサンブルで、レイチェル・ポッジャーと組んで録音したヴィヴァルディの『ラ・ストラヴァガンツァ』などの秀演で一躍注目されてるようです。
仏AlphaだけでなくスウェーデンのBISにもヴィヴァルディやヘンデルなどを録音していることからも、アルテ・デイ・スオナトーリの評価の高さが窺えるかと思います。
それにしても、欧米では優秀な目利きとエンジニアのいる中小レーベルがいくつもあるのに(まぁ出来ては消えての頻度もそれなりですけど)、クラシックに限らずどのジャンルの音楽でも日本でそうしたレーベルがあまり日の目を見ないのは何故でしょうね。
私は再販制が新規参入や発展を阻害している最たる元凶だという見解なのですが、その再販制の維持にすがるだけでは飽きたらず、自公民に圧力かけてダウンロード刑罰化まで出してくるようでは、日本の音楽業界の未来はとても暗いまま衰退の一途を辿っていくこととなり、それが残念でなりません。