NMLのサイトを見たら、今日からトップページの「今週の一枚」でBCJことバッハ・コレギウム・ジャパン[http://www.bach.co.jp/]のブランデンブルクと管弦楽組曲の3枚組SACDのが紹介されてた、なので。
★J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番〜第6番、管弦楽組曲第1番〜第4番/鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン【BIS】 [Hybrid SACD]
ヨハン・セバスティアン・バッハ
・ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調 BWV.1046
・ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047
・ブランデンブルク協奏曲第3番ト長調 BWV.1048
・ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調 BWV.1049
・ブランデンブルク協奏曲第5番ニ長調 BWV.1050
・ブランデンブルク協奏曲第6番変ロ長調 BWV.1051
〔録音:2008年6月、ミューザ川崎シンフォニーホール、デジタル5.0chサラウンド〕
・管弦楽組曲第1番ハ長調 BWV.1066
・管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV.1067
・管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV.1068
・管弦楽組曲第4番ニ長調 BWV.1069
〔録音:2003年10月、神戸松蔭女子学院大学チャペル、デジタル〕
指揮:鈴木雅明
管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
→http://ml.naxos.jp/album/BIS-SACD-1721-22
BCJは2000年にブランデンブルク協奏曲の1回目の録音を行なっていますが、そのセッション録音の直前に松蔭女学院チャペルで行われた演奏会を私は実際に聴いてました。あの時はトランペット奏者の島田俊雄さんが2番のために新しく楽器を作ったんです、というトークがあったんですが、生演奏で初めて聴いた古楽器のブランデンブルクの落ち着いた響きと演奏がとても気に入り、それ以降モダンオケでバッハを聴こうとはついぞ考えなくなった、という想い出があります。
古楽器オケはピッチを低めに設定してあるからということもですが、島田さん特製のトランペットが高音でも柔らかい感じで耳にスッと馴染んだのも印象深いものでした。モダンオケの演奏ですと(と言ってもリヒター&ミュンヘン・バッハ管などの録音で聴いただけで実演に接したことはなかったのですが)2番のトランペットはどんなに上手い人が吹いても私にはキンキン耳に響いてきてしまうし、全体的にどの楽器も高音がキツく聴こえるので、あれがどうにも苦手だったんですよね。
それと、あの頃までは古楽器オケでのバッハは響きや音色はともかく解釈がトンガッている印象があったのですが、それもBCJによるブランデンブルクの演奏に接してからそうした印象が覆ったということもありました。2008年の2回目の録音ではヴィオロン・チェロ・ダ・スパッラという肩かけのチェロを用いたとか新しい試みこそあれ、演奏の解釈のベースが大きく変わったわけではないですし、個人的にはいろいろと認識を改めさせられたマイルストーン的な演奏、ということで。
ここ数年は私のビンボー度がずっとMax状態(苦笑)なので、過去何度となく足を運んだ松蔭女学院チャペル(BCJの本拠)にもトンとご無沙汰になってしまってるのですが、そのうちまた行きたいなぁ〜とBCJから定期的に送られてくるDMを見ながら思ってます。いつも思うだけなのが・・・なんですが(をい)。