ちょいちょいBGM替りに愛聴しているわりに今まで採り上げてなかった・・・の1つがソフィー・イェーツ[http://www.sophieyates.co.uk/]によるヘンデルのハープシコード組曲集です。
★ヘンデル:ハープシコード作品集 Vol.1/ソフィー・イェーツ【Chandos】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
・ハープシコード組曲第2巻第1番 変ロ長調 HWV.434
・ハープシコード組曲第2巻第2番 ト長調 HWV.435
・ハープシコード組曲第2巻第3番 ニ短調 HWV.436
・ハープシコード組曲第2巻第4番 ニ短調 HWV.437
・ハープシコード組曲第2巻第5番 ホ短調 HWV.438
・ハープシコード組曲第2巻第6番 ト短調 HWV.439
チェンバロ:ソフィー・イェーツ
録音:1998年4月20-22日、フォード修道院(サマセット)
★ヘンデル:ハープシコード作品集 Vol.2/ソフィー・イェーツ【Chandos】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
・ハープシコード組曲第1巻第1番 イ長調 HWV.426
・ハープシコード組曲第1巻第2番 ヘ長調 HWV.427
・ハープシコード組曲第1巻第3番 ニ短調 HWV.428
・ハープシコード組曲第1巻第4番 ホ短調 HWV.429
・ハープシコード組曲第1巻第5番 ホ長調 HWV.430
チェンバロ:ソフィー・イェーツ
録音:2000年6月1-3日&2001年6月12日、フォード修道院(サマセット)
★ヘンデル:ハープシコード作品集 Vol.3/ソフィー・イェーツ【Chandos】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
・ハープシコード組曲第1巻第6番 嬰ヘ短調 HWV.431
・ハープシコード組曲第1巻第7番 ト短調 HWV.432
・ハープシコード組曲第1巻第8番 ヘ短調 HWV.433
・ハープシコード組曲第2巻第7番 変ロ長調 HWV.440
・ハープシコード組曲第2巻第8番 ト長調 HWV.441
・ハープシコード組曲第2巻第9番 ト長調 HWV.442〜プレリュード
チェンバロ:ソフィー・イェーツ
録音:2001年6月11-13日、フォード修道院(サマセット)
→Vol.1:http://ml.naxos.jp/album/CHAN0644
Vol.2:http://ml.naxos.jp/album/CHAN0669
Vol.3:http://ml.naxos.jp/album/CHAN0688
なんで録音場所まで記載したかというと、一聴すればわかると思いますがスタジオやホールではこのようなチェンバロの響き方というのはなかなか得られなくて、音色だけでなくこの残響がイェーツの演奏に、より一層の彩りと深みを添えているからです。イングランド南西部のサマセットにあるフォード修道院[Forde Abbey http://www.fordeabbey-gardens-dorset.co.uk/]はちょっとした観光名所になってるみたいですが、クラシックの録音場所に利用されることも多いようですね。
店頭買いしたと思うのですがキッカケを覚えてなくて、ともかく私はVol.2を最初に買いました。そして第1番のプレリュードを聴いた時に、なんて優雅な音楽なんだろうとすっかり引きこまれてしまい、最後の曲に聴き覚えのあるメロディーが典雅で味わい深く奏でられるのを聴いて、ソフィー・イェーツという女性チェンバリストの名前を強く印象づけられた次第です。
ちなみに、この第5番(HWV.430)の終楽章「エアと変奏」は“調子の良い鍛冶屋”あるいは“愉快な鍛冶屋”という通称で知られる曲で、クラシックに縁のない人でも必ずどこかで耳にしたことがあると思います(聴けば「あぁ〜それどこかで・・・」という感じ・笑)が、私はヘンデルの曲を好んで聴いてるというわけでもないので、このCDで聴くまでコレがアレだって気付きませんでした(苦笑)。
このヘンデルの演奏がとても印象深かったので、他にもラモーのクラヴサン曲集やスペインとポルトガルのチェンバロ作品集というのも買って聴きました。クレジットを読むと録音場所が同じなので残響の多さを巧く考慮してなのでしょうか、どれも優雅で深みのある上品な演奏に仕上がっていると思います。聴いていて心地いいですね。テクニックはあるのに才気走ったり逆に厳格すぎたりということもなく、柔らかくスーッと耳に入ってくるのがストロング・ポイントなのだと思います。Chandos[http://www.chandos.net/]に数多く録音しているおかげで、今では他の録音も気軽に聴けるようになったのが嬉しいかぎりです。