ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイートをサルベージ――2014年6月

ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
Twiiter社の新API仕様変更
・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘

 

2014年6月2日

@something_old_ ありがとうございます。早速修正しました。「マスメディア」はスペイン語原文では「los medios de comunicación」と、タブロイド紙に限定されるものではなく、TV、ラジオ、新聞、雑誌などあらゆるメディアを含む表現になっています。
posted at 04:53:20

国王フアン・カルロスの退位宣言を受けて共和政支持者が一気に動き始めました。IU左派連合は議会君主制か共和制かを問う国民投票実施を要求、各地で第三共和政を支持するデモが呼びかけられています。皇太子フェリペの王位継承は確定ではありません。pic.twitter.com/LqezhHKXkb
posted at 18:51:27

↓ 先日の欧州議会選挙で議会君主制を支えてきた二大政党制の崩壊が目に見えるものとなったため、二大政党が過半数を有しているうちに王位継承をするというのが君主制支持者の目論み。時間が経てば経つほど不利になるのが明白なので大きな賭けに出ました。スペインは何が起こってもおかしくない状況。
posted at 19:03:04

一方カタルーニャでは、先日の欧州議会選挙でCiUを越えて第一党となった共和主義左派ERCと独立主義左派CUP、ICVといった政党、ANCなど独立プロセスを促進する市民組織がカタルーニャ共和国を求めるデモを呼びかけています。www.vilaweb.cat/noticia/419526…
posted at 20:30:08

共和主義者と君主主義者(フランコ側)が国のモデルを巡って争い、ファシズム政権の支援を受けたフランコ軍が力づくで共和国を倒したのがスペイン内戦でした。フランコ独裁体制、フアン・カルロス議会君主制と80年近く沈黙を強いられても、共和主義者たちは共和国の実現をあきらめていません。
posted at 20:44:17

君主制に関する議論が表面化したことで、さらなる窮地に陥ったのがPSOE社会労働党です。元々社会労働党は共和主義勢力として生まれたものなので、党員には共和主義者が少なくありません。今までのように君主制容認の姿勢を続ければ、存在価値を失って、政界の勢力地図から消える可能性も。
posted at 20:57:26

共和主義者が君主制を問題としているのは、民主主義国家であるにもかかわらず、民主的プロセスではなく世襲によって君主が決定されるから。さらに王家の存在は人はみな平等という原則ともぶつかります。民主主義とは委任ではなく決定権という考えが浮上した現在、王家を巡る議論は避けられません。
posted at 21:10:49

 

2014年6月3日

国王フアン・カルロスの退位宣言を受けて、スペイン全土で第三共和政を求める集会が呼びかけられました。中央政府代理が集会は違法という見解を示したにもかからわず、共和政への移行を求める人々で溢れかえるマドリッドのプエルタ・デル・ソル広場→pic.twitter.com/ULKlwg2UQc
posted at 05:26:12

スペインの国旗は保守と強く結びついているため、目にするのは主にスポーツ、軍隊、教会関連の催し。市民運動の現場では赤・黄・紫の共和国旗が定番になっていて、3月22日にマドリッドに200万人を集めた尊厳の行進で見られたのも共和国旗です。youtu.be/7ODIgH_iUTA?t=…
posted at 05:40:47

バルセロナのカタルーニャ共和国を求める集会では、15Mの活気がカタルーニャ広場に戻りました→pic.twitter.com/SO9lxbpm46 ちなみに共和政への動きは何も今日始まったわけではなく、すでに3年前の広場キャンプにおいて共和政や独立に関する議論が行われてました。
posted at 05:57:12

スペインにおいて第三共和政に関する議論が始まる契機となったのは、キャパがスペイン内戦中に撮影した写真を追った『メキシカン・スーツケース』でも触れられている2007年の歴史の記憶法の成立だったので、すでに議論はかなり深まっています→youtu.be/qV6qY6ZrCKg
posted at 06:08:06

スペインの最近の状況を見ていて思うのは、歴史を動かすのは政治家の決断ではなく、市民が強いる小さな変化の積み重ねから生まれる大きなうねり。政治家は市民の動きをコントロールして、主導権を握ろうと必死ですが、すべて後手にまわっています。きっと民主化前夜もこんな感じだったのでしょう。
posted at 06:24:56

突然の国王退位宣言は財界主導のクーデターという見方も。国王は財界の顔で、最後の仕事は主要企業を伴ったアラブ諸国訪問でした。その報酬か、ほぼ無一文でスペインにきたフアン・カルロスの資産は2012年の時点で約23億ドル(2354億円)→ nyti.ms/TPrMPj
posted at 17:55:42

スペイン財界が描く今後のシナリオは、カタルーニャとバスクの財界の支援を取り付けて、地方の独立によるスペインの解体を避ける道を探りつつ、国王が退任後も刑事免責を受けられるような憲法改正と王位継承法の制定を進め、王位継承の議会承認を得てフェリペ新体制スタート…ということのようです。
posted at 17:57:40

アストゥリアス皇太子賞はフェリペを国際的にアピールするために作られた賞で、主催の財団を通じてスペイン財界はフェリペ新体制に先行投資をしてきました。共和政への移行の気運が高まって、フェリペ新体制の実現が危うくなってきたために、財界が先手を打ったということですが、どうなることやら。
posted at 18:12:43

要するにフアン・カルロスはクビになったようです。彼に国王の職を斡旋したのは財界ですから、解雇する権利もあるというわけ。欧州において金融によるクーデターは今回が初めてではないですが、スペインでは君主交代の形を取るとは思いませんでした→ wp.me/pS9rq-rt
posted at 20:38:05

『もうひとつの道はある』ではスペインの危機の原因として、教会と貴族が国を支配した植民地時代から変わらないスペインの社会構造を指摘していました。大げさな!と思っていましたが、フアン・カルロスを巡る今回の一件でスペインの権力層の力を実感。pic.twitter.com/fG3f7e30AZ
posted at 20:56:40

 

2014年6月4日

@youaremytreasu2 スペイン国内で共和国のテーマが生むのは対立ではなくて連帯です。今回の共和国支持のデモもバスク、カタルーニャ、ガリシア、アンダルシアと全土で行われました。ちなみに独立の問題も対立ではなく主権の問題です。pic.twitter.com/h8d3BLBS5t 
posted at 21:14:11

 

2014年6月5日

↓ ギリシアの急進左派連合とともに紹介されているスペインのPODEMOS(ポデモス)。この二つの勢力は新しい欧州を目指して動き出しています。昨日ブリュッセルでミーティングをしたツィプラスとポデモスのパブロ・イグレシアス(左中央) pic.twitter.com/ax8yAMdgZX
posted at 02:04:58

@j_pinehill @ytsuji2001 王政復古は独裁者フランコが提案したものであって、市民が望んだわけではないですから、納得していない人たちがいるわけです。スペインの民主化の問題については、ここに少し書きました→wp.me/PS9rq-QD 
posted at 04:07:14

欧州で最もファシズムに近いと言えるスペインを極右台頭から救ったのが、新自由主義ファシズムへのレジスタンス運動であった15Mと、それに学んだ左派が権力を目指すサパティズムを試みたPODEMOSです。第三共和政への動きも含め、詳細は土曜に→attaction.seesaa.net/article/397090…
posted at 15:58:46

 

2014年6月6日

【ブログ更新】ブラジル、サッカー、そして抗議—イグナシオ・ラモネ wp.me/pS9rq-UA 今月のディプロ論説ではW杯への抗議活動が続くブラジルの状況の解説。社会的背景はベネズエラの状況、巨大工事を巡る汚職は東京オリンピック開催を考えるときの参考になりそう。
posted at 19:00:56

39年の歴史を持つ風刺雑誌エル・フエベス。出版元による今週号6万部回収に抗議してイラストレーター8人が雑誌を去りました。スキャンダルまみれの王座を汚物まみれの王冠で表した表紙の自主検閲のようですが、表現の自由と王室の問題が再浮上。 pic.twitter.com/bxajM5oM3g
posted at 19:04:46

@hagakikatteren ブラジルでもW杯を巡って命の選別が行われているようです→wp.me/pS9rq-UA
posted at 19:07:08

@hagakikatteren その絵こちらでも話題になっています。ハガキ勝手連さんにコメントいただいたとき、この原稿をすでに読んでいたので、是非お知らせしようと思っていたのですが、今日まで発表できなかったために、遅くなってしまいました。
posted at 19:26:33

 

2014年6月7日

今日マドリッドで君主制支持デモがあったようで、その写真が流れてきたのですが、数日前から呼びかけられていたにしては、信じられないほど人がいない(左)! 右は当日呼びかけられた共和政支持デモ。政府がかたくなに国民投票を拒否するわけです。 pic.twitter.com/NqWmZPBsJz
posted at 05:23:07

本当にスペインは公式のイメージと現実が大きくかけ離れています。カトリックの国と言われていますが、洗礼(フランコ体制下では強制)を受ければカトリックとされるため数字上は7割が信者となるだけで、日曜のミサに行く実践的信者はわずか2割未満。www.eldiario.es/_4c7c904
posted at 06:38:05

スペインで共和制求める大規模デモ、国王退位で反王室感情に火 www.afpbb.com/articles/-/301… ←反王室感情というより、民主主義者として教育された若い世代は、税金で衣食住が支えられている特別な家族がいることに納得できず、誰も彼らを論理的に説得できないことが原因ですね。
posted at 21:30:59

 

2014年6月8日

国王退任発表後、ソル広場での共和政支持デモと集会の映像。二人目に発言する男性の「私は73歳。3年前ここの広場キャンプで、第三共和政を体験するまでは死ねないと思った。私たちで成し遂げよう!」の呼びかけに「できる!できる!」と応える人々→youtu.be/eS5p1-jrHDk
posted at 16:19:25

元レジスタンス闘士の呼びかけに触発された15Mは、本質的には新自由主義ファシズムへのレジスタンス運動でした。そこから第二共和政の記憶、第三共和政の夢へと繋がるのは当然の成り行き。連合左派が2012年に製作した「第三共和政」 のビデオ→youtu.be/Cvgivl2xNhs
posted at 16:35:00

スペインで新自由主義批判を支えてきたのは『もう一つの道はある』の三人の著者のような共和主義者。その1人で現在連合左派の国会議員ガルソンは、国王退任発表翌日に新著『第三共和政』の出版を控えていました。大注目を浴びて既に三刷りだそう。pic.twitter.com/mnxdisN0sW
posted at 16:48:50

ネウス・カタラは内戦終結後仏に亡命。レジスタンス活動で逮捕、ナチ収容所送りに。収容所内の工場ではサボタージュで抵抗、解放後は仏からフランコ体制との闘いに参加…と壮絶な人生ですが、第二共和政の支持者の中にはこういう人がたくさんいます。youtu.be/Sj929kPfBy4
posted at 17:26:08

第二共和政の世代からファシズムとの闘いを引き継いで、フランコ独裁政権下で民主化運動を闘った世代が15Mに出会ったことで、共和政という夢を思い出したよう。その代表が直接行動が基本で市庁舎占拠など、過激な抗議活動を展開中のイヤヨフラウタ→wp.me/pS9rq-Hz
posted at 17:41:18

PODEMOSの誕生にも影響を与えたNegaが参加するバレンシアのLos Chikos del Maiz。「オレは第三共和政を信じる少ないアカの一人」と歌うのは2005年発表のアルバム収録の『El gobierno lo niega』youtu.be/ZdytEKUO-PY
posted at 19:05:05

1931年制定第二共和政憲法は第6条で国策としての戦争放棄を誓っています→www.congreso.es/docu/constituc… それを軍事力で倒したファシズム勢力は本当に卑劣。反戦が原則の共和主義者たちは、民主化の過程で再び内戦勃発の虞があったことから、共和国を諦めざる得ませんでした。
posted at 19:30:57

うちには、共和主義者のための新聞として2007年9月に創刊したPúblico紙の付録でもらった第三共和国憲法のレプリカがあります。読者の署名活動もむなしく紙版は2012年2月発行停止に→ www.publico.es/423799/  同紙が第三共和政への動きに与えた影響は大。
posted at 20:00:39

共和主義者の掟は、1.何よりも正義を愛す、2.尊厳を崇拝する、3.正直に生きると始まり、9.弱い者を護る、10. 自己の利益を他人の損で得ようとしないで終わり。だからこそ、金銭が最優先という新自由主義価値観の強要を頑に拒絶するわけ。pic.twitter.com/G5dz3FSpKt
posted at 20:19:48

スペイン国王が退位へ=「民主化の象徴」 www.jiji.com/jc/zc?k=201406… ←フアン・カルロスを民主主義の救世主にしたクーデター未遂がヤラセだったことは国内では周知の事実。だからこそ、体制とメディアは総出で3月に逝去した元首相スアレスを民主化の象徴に仕立て上げました。
posted at 20:52:38

国内のメディアが取り上げた権力側の見解を、国外のメディアがそのまま繰り返す。この繰り返しによって、現実とかけ離れているにもかかわらず、権力側の視点が既成事実と化していく…。スペインの歴史を掘り返すと、オフィシャルな歴史とは体制側の見解の積み重ねであることがよくわかります。
posted at 21:19:31

 

2014年6月11日

国王退位法を審議中の国会でIUなどから成る左派グループが「今すぐに国民投票を」とアピール。法案は賛成大多数で可決される見通しですが、共和制支持者の存在と民主主義の基本である決定権が制限されているという現実を可視化したことの意義は大きい。pic.twitter.com/A3MyYoygHX
posted at 17:55:24

 

2014年6月12日

その権力が持続するときには現実的になって、暴君はその中に社会の大きな部分、ときには非常に大きな部分を有する者であると認めるべきだ。問題はそれを政治的に敗北させることであって、その個人一人を排除することではない(ルチャーノ・カンフォラ)www.capitanswinglibros.com/catalogo.php/l…
posted at 05:42:07

【寄稿】民主主義は今も「歴史の終わり」=フランシス・フクヤマ氏 on.wsj.com/1inbtR8 ←「市場経済と民主主義」がセットという考えは変わってないようですが、市場経済がもたらす競争原理が民主主義に馴染まないからこそ、世界中で民主主義の後退が生じているのでは?
posted at 15:06:46

「歴史の終わり」については、それを巡る世界的なプロパガンダが社会主義への死刑宣告として機能したため、資本主義と民主主義が両立しないことが明らかになった現在において、資本主義に対抗するイデオロギーがナショナリズムと原理主義だけになってしまったという批判がなされています。
posted at 15:08:30

新しい反資本主義イデオロギーの構築を試みる欧州議会の政党が集まるのがGUE欧州統一左派で、今回の選挙で35議席から52議席と大幅に人数を増やしました。スペインからはIU、PODEMOS、バスク独立主義左派Bilduの12議員が参加→ www.publico.es/politica/526706/
posted at 15:18:15

欧州経済危機でフクヤマ説が間違っていたことが証明されたとみなされていて、例えばアルゼンチンの哲学者クラッペンバックは「自由という概念を集団の決断がもたらすものではなく、個人の所有とみなした」とフクヤマの過ちを厳しく批判しています→blogs.publico.es/dominiopublico…
posted at 21:25:46

そもそも、1994年サパティスタ出現によってフクヤマ説が無効になっていました→www.jca.apc.org/gendai_blog/wo… 反グローバリゼーション運動、2011年の怒れる者たちを通って、現在模索されているのが「リベラル民主主義」に変わる新しい民主主義で資本主義と闘う道です。
posted at 21:50:24

WSJのフクヤマの寄稿で驚いたのが、アラブやアジアに言及する一方で、反グローバリゼーション運動やOWSなど、彼が住む米国にも及んだ市民抗議運動の存在を完全に無視していること。ともかく、今も英語圏では彼の主張が一定の影響力を持つのだとすると、スペイン語圏とのギャップがものすごい。
posted at 21:50:54

今の欧州で起こっているのは、資本主義と民主主義が両立するという前提で、少数が集団を率いるエリート主義に基づく「リベラル民主主義」の限界が露呈した結果という視点がないと、今後の動きはわかりにくいかも。スペインを始めとして欧州各国で、主権や決定権が問題になっている原因も同じ。
posted at 22:09:22

 

2014年6月13日

国王退位の法案可決 スペイン下院:日本経済新聞 s.nikkei.com/1nxyyoH ←あっさり決まったようですが、その裏ではいろいろありました。PPとPSOEの賛成295票で可決は免れなかったため、フェリペ新国王に反対の政党は投票前演説をそれぞれの姿勢のアピールに使用。
posted at 16:02:58

カタルーニャの独立主義政党ERCのボシュは、83年前にマシアが行ったカタルーニャ共和国宣言の引用から演説を開始。最初に会場がざわつくのは引用がカタルーニャ語だったため。ボシュはカステーリャ語に切り替えて、訳した後に演説を続けました。youtu.be/VazSqBCDajo
posted at 16:10:29

バスク独立主義左派Amaiurのクアルダは「私たちはこんな茶番劇には参加しない」と、演説の最後でバスク旗を出してバスク語で『自由なバスク万歳!バスク共和国万歳!』と叫びました。他の党員とともに、投票には参加することなく議会を後に。 youtu.be/_-2HP0XP4e4?t=…
posted at 16:18:43

ちなみに、カタルーニャやバスクの問題を中央との「対立」として捉えてしまうと、本質を見失ってしまいます。なぜなら、それはあくまでも中央からの視点で、カタルーニャやバスクの人々が望んでいるのは、民主主義が万人に保証する「主権」つまり「決定権」を通じて「対等な関係」を築くことなのです。
posted at 16:28:37

民族問題を複雑にしているのが、フランコ体制が歴史を改ざんして「スペイン人のスペイン」という考えを広めたこと。スペインがスペイン人以外の民族も住む多民族国家という事実とカタルーニャやバスクの人々が望む「対等な関係」が理解できないため、反感や嫌悪、そして対立の構造が生まれてしまう。
posted at 17:23:52

外からだとわかりにくいのですが、テロ集団として知られるETA関連の囚人の問題にバスクの人々が熱心なのは、中央政府がETAを独立主義左派というイデオロギー弾圧のために用いてきた事情があります。そんなバスク人の代表フェルミン・ムグルサ→youtu.be/BgACim4XxCM
posted at 18:09:31

また独立主義者を分離主義者とみなすのも大きな誤解。1月のアンダルシア独立主義左派の立ち上げには、ガリシア、バスク、カタルーニャの独立左派が勢揃いしました。中央からの弾圧に苦しんできた彼らが、連帯という戦術の有効性を最も理解しています。pic.twitter.com/wVnalC7xhh
posted at 18:54:30

歴史改ざんは継続中。教会がフランコ時代の法律に基づいた登記変更でユネスコ世界遺産コルドバのメスキータの権利を入手、勝手に(!!)名称を「大聖堂」に変更し、イスラムの痕跡を隠したことが大きな問題に。こんな力があるのがスペインの教会です。www.eldiario.es/_ecf6e9a
posted at 19:42:41

スペインのファシズムの特徴はナショナルカトリック主義であったこと。スペイン人とはカトリックを信仰するスペイン語話者であるとし、領域内に住む人にこの条件を満たすことを強要したのです。独裁者すらその前に跪く、教会こそが権力の中心でした。pic.twitter.com/jwEhCu74TI
posted at 20:03:21

教会の特権は、現行の憲法に先行したバチカンとの合意で護られているため、政教分離を歌う憲法の効力が及んでいないそう。スアレス元首相告別式の写真を見るとスペインで権力を持つのは誰か一目瞭然で、独裁者も国王も結局のところ飾りに過ぎないのです→pic.twitter.com/ryPX9FaoAv
posted at 20:20:12

↓二枚の写真に登場するロウコ枢機卿はスペイン教会の最高権力者だったのですが、超保守派であることから現ローマ教皇の就任とともに退任したため、戴冠式のミサを司れないことに。フェリペの戴冠式にミサがないのは、彼に遠慮してのことという話も。huff.to/1jYPKyu
posted at 21:32:04

なぜアナキストたちが教会を燃やしたのか、なぜ教会は内戦を『十字軍』と呼んでフランコ側で闘ったのか、なぜ今PP国民党が教育法改革に懸命なのかなど、スペインの事情を理解するときには、中世から脈々と続く教会の権力が大きな鍵となります。pic.twitter.com/GHEZkah3Wa
posted at 22:57:31

 

2014年6月15日

昨日バルセロナでは10万人がカタルーニャ語での公教育を護るデモに参加。グローバル化に逆行し、スペイン語より遥かに言語圏が小さい固有の言語にこだわるのは、教育の目的は企業のための人材養成ではなく、人間の育成という考えが根底にあるから。 pic.twitter.com/I1NlZhJypw
posted at 16:53:32

昨日133ヶ国が加盟するG77+中国のサミットで、ボリビア大統領モラレスは民衆の手で未来を作るためには、戦争を促進している国連安保理を解散して国家間の上下関係を廃し、対等な関係に基づいて平和を促進する新国際機関の創設が必要と訴えました。www.publico.es/527570/
posted at 21:02:21

↓ 新しい世界秩序の構築を目指すこのサミットには全世界人口の60%を代表する世界の国家の2/3が参加しています。世界は確実に変化しているので、米国の政府やマスメディアの見解を鵜呑みにしてラテンアメリカの行動力とリーダーシップを過小評価していると、世界の動きから取り残されることに。
posted at 21:13:37

国連安保理の問題は常任理事国の拒否権で、この特権が一人一票という民主主義の原則に反していることは明白。「先進国」と呼ばれる国家が「理想的な民主主義モデル」として進めてきた少数精鋭のエリート主義に基づく代表制民主主義が、国際政治から自治体まで、様々なレベルで疑問視されています。
posted at 23:56:24

 

2014年6月17日

『21世紀の資本論』のトマ・ピケティが話題のようですが、スペイン語圏では今でも元祖マルクス。このアルゼンチン発ミニドラマ『帰ってきたマルクス(英字幕あり)』は、マルクスと出会った若者が雇用を護るため労働組合を結成するまでを描いたもの。youtu.be/eckwjxa0-w4
posted at 05:02:44

↓ この回には「マルクスを読むには共産主義者にならないといけないの?」と言う男の子が登場します。「マルクスの主張を支持するのに左派である必要はない」という考えから生まれたのがPODEMOSで、彼らが政治の舞台で目指しているのは左派の主張をコモンセンスという言語に翻訳すること。
posted at 23:08:32

 

2014年6月18日

カタルーニャTVの欧州の極右に関するドキュメンタリー。新極右に共通するのは、新自由主義による福祉国家解体や不安定雇用・失業の増加で社会から疎外される人々が急増する中で、移民政策という合法的な差別に基づいた「自国民優先」を主張すること。www.tv3.cat/videos/5137037…
posted at 19:37:30

インタビュー:ギリシャ急進左派連合党首「いずれは政権奪取」 jp.reuters.com/article/busine… … ツィプラス「(ギリシャの既存の政党に対する国民の怒りを踏まえると)急進左派連合が存在しなかった場合、過激派(の台頭)、混乱、極右政党の『黄金の夜明け』がその代替となる」
posted at 19:45:54

↓ 世界中で極右勢力の台頭やナショナリズムが問題になっている現在、SYRIZA急進左派連合の試みと成果は、もっともっと注目されて、評価されるべきだと思う。スペインにおいて左派が極右の台頭を阻止できているのも、SYRIZAに注目し彼らから多くを学んだからこそ。
posted at 19:57:44

仏でロマ人少年が暴行受け重体、根強い差別に怒りの声 www.afpbb.com/articles/-/301… 「根強い差別」の原因は欧州諸国が人種差別を法律で禁止する一方で、自国民と移民という出自による差別のシステムを温存してきたこと。差別の問題の根源は、差別を合法化する入管法にあります。
posted at 21:53:15

「自国民優先」が問題なのは、状況によっては人権が認められない層があっても仕方がないという考えに基づくから。次には「自国民」の間で新たな基準による差別が始まり、権利が認められる対象がどんどん少なくなるのは時間の問題。だからこそ、ファシズムに対抗するには人権の尊重が重要になります。
posted at 22:22:00

 

2014年6月19日

「民衆の欧州を構築するには南の同盟が不可欠」とするPodemosは、昨日ブリュッセルでSyrizaとともに債務に関する討論会を開催し、不当債務の返済拒否の実現に向けて動き出しました。www.elboletin.com/Nacional/10027… vimeo.com/98382972
posted at 17:02:49

スペイン新国王誕生 フェリペ6世のパレードで多くの国民が祝福 fnn.jp/1njNxj3 ←共和国旗を手にしていたことが「当局への抵抗」とみなされ少なくとも3人が逮捕。この映像に写っているのはガラガラの沿道の様子。 youtu.be/IYrNIQ9IV3g
posted at 20:59:28

 

2014年6月20日

Beats社のCMに出演するネイマールらが試合前や練習中に同社のヘッドフォンを使用しているのが問題になり、 FIFAがW杯開催中の使用禁止を全選手に通達。元々スタジアム内では公式スポンサーのソニーのヘッドフォン使用というルールだそう。www.expansion.com/2014/06/18/emp…
posted at 18:53:16

↓「FIFAが促進するサッカーの商品化プロセス」が顕著に現れた一例。W杯で熾烈な闘いを繰り広げているのは、選手ではなく企業のようです。W杯がサッカーを隠れ蓑に用いた金儲けの場であることはこちらの記事に詳しく説明されています→ wp.me/pS9rq-UA
posted at 19:04:00

 

2014年6月22日

明日王宮で行われる新国王を囲むミサを司るのは、なんとマドリッド教区ロウコ枢機卿!彼が原因で戴冠式にミサがないという噂は本当だったようで、本当びっくり…。ローマ教皇の座という夢が破れた今、野望はスペインを自らが司る神の国にすることかも。www.publico.es/politica/529331
posted at 05:01:01

↓ さらに、新国王となったフェリペ6世の最初の訪問国はバチカン。こちらは戴冠式が非宗教的なものだったことの埋め合わせと言われています。副次的なニュースこそが重要と誰かが言ってましたが、そういうニュースを組み合わせていくうちに、だんだんと社会の権力構造が見えてくるのが面白いですね。
posted at 05:09:28

貧困問題がますます深刻になる中、3月マドリッドに200万人を集めた「尊厳の行進」が帰ってきました。前回と同じ「パン、仕事、家」をスローガンに、17の都市で債務返済や社会費カットに反対しトロイカの手先となった州政府に包囲やデモで抗議。www.publico.es/actualidad/529…
posted at 05:31:58

 

2014年6月23日

バレンシア州アリカンテ県で、行政が何の対策も取らないのを見かねた教師たちが、給食がない夏休みに自腹で子供たちに食料を提供することに。Syriza党首ツィプラスはギリシャの状況を人道的危機と表現していましたが、スペインも状況は同じ。www.diarioinformacion.com/alicante/2014/…
posted at 23:29:48

ラテンアメリカやアフリカの貧困の問題は、政府の統治能力の問題として批判する欧州のメディアは、欧州内にある貧困の問題についてはびっくりするほど寛容。「先進国」の貧困の問題は、プライドが邪魔をするのか、存在することを知っていながら見ようとしない人が多いことが問題を深刻にしています。
posted at 23:38:24

 

2014年6月24日

スラヴォイ・ジジェク:欧州で勢いを増す反移民感情・極右発言 democracynow.jp/video/20101018-3 2010年のものですが、今年の欧州選挙結果を完璧に予測しています。アフガニスタンを巡る原理主義や戦争が経済システムに組み込まれた軍事ケインズ主義に関する考察も興味深い。
posted at 06:38:12

ジジェクが「草の根運動は右派の領分になってしまった」と語ってから、およそ半年後にスペイン中の通りを埋め尽くした15M運動。もし15Mがなければ今頃スペインでも極右が優勢になっていた可能性が大きいわけで、幸運だったと今更ながらに思う。 wp.me/pS9rq-Ns
posted at 06:39:50

極右に対抗するための急進的な左派の必要性を訴えたジジェクは、15Mの直接民主主義の実践には批判的でした。そんな彼が大きな期待を寄せているのが、祖国の旧ユーゴとともにバルカン半島を構成するギリシャのSYRIZA急進左派連合です。 youtu.be/SWtn7iECkyY
posted at 06:40:55

 

2014年6月25日

@pochima14 まさに、そうだと思います。欧州の極右の件でこのジジェクのビデオを見直したんですけど、戦争と経済の話のところでは今の日本の状況が頭をよぎりました。
posted at 03:46:23

スペインと同じ多民族国家ということで旧ユーゴの状況を調べ始めたのですが、対外債務と失業という悩みをPIIGSと共有しています。債務問題を軸にして、イベリア半島からバルカン半島までつながる欧州の「南」の連帯という可能性もあるかも。 aje.me/1bVTqRW
posted at 05:24:58

今の記事の著者はクロアチア出身の哲学者Srecko Horvat。1983年生まれととても若いのですが、ユーゴスラビアという枠組みで捉える視点があるのが興味深いところ。こちらのバルカン半島に関する記事もとっても面白かったです。www.theguardian.com/commentisfree/…
posted at 05:34:29

ウィキリークスの情報からTTIPの内容が明らかになってきています。こちらはEUが社会サービスを多国籍企業の手に渡そうと企てているという記事→www.diagonalperiodico.net/global/23292-w… 日本の報道機関などもウィキリークスの情報からTPPの内容について調べることができるのでは。
posted at 05:44:18

ちなみにTTIPとは、EUと米国が秘密裏に進めている自由貿易協定、環大西洋貿易投資パートナーシップのこと。日本が関わっているTPPとは「双子の兄弟」と言われています。TTIPについて詳しくはこちらの記事を参照ください→wp.me/pS9rq-SM
posted at 05:49:24

特権的な議員年金プランへの参加が明るみに出たことで、欧州議会選挙でIUのリストのトップMeyer が辞任。繰上げ当選となるのは、2003年イラク侵攻取材中にホテルが米軍の戦車に攻撃されて死亡したカメラマン、ホセ・コウソの弟ハビエル。www.eldiario.es/_105fef93
posted at 20:25:50

 

2014年6月26日

GUE欧州統一左派は欧州委員会委員長にSyrizaツィプラス、欧州議会議長にPodemosイグレシアスの推薦を決定。候補者選びでは保守と社会党が合意済みなので実現は不可能ですが、欧州における新左派勢力の本格始動を象徴する出来事です。www.eldiario.es/_105ff314
posted at 05:32:13

これに先駆けて先週末にイグレシアスを筆頭にPodemosがギリシャを訪れて、Syrizaとともにアテネの社会イベントに共に参加していました。両党が欧州での左派の勝利のため、政権奪取を目指して協力関係を強化していくことで合意。www.elperiodico.com/es/noticias/po…
posted at 05:44:45

Syrizaは欧州選挙に先立つ地方選挙でも、23,5%を獲得して第一党になりました。日本ではあまり注目されていないようですが、「Syrizaが政権を取れば全てが変わる」と語るツィプラス首相誕生はかなり現実味を増してきています。 www.lamarea.com/2014/05/19/la-…
posted at 05:50:48

 

2014年6月27日

富裕層への減税と解雇補償金への課税というPP政権の税制「改悪」法案を受けて、二大労組が抗議行動を呼びかけましたが、ゼネストを求める声が高まっています。ゼネストは2009年以降ギリシャの30回に比べてスペインではたったの4回と差が歴然。www.elboletin.com/nacional/10058…
posted at 20:11:55

スペインでのスト権に関しては、2012年のゼネストで情報提供ピケテに参加した二人が先日3年の懲役刑を受けたました。「重大な人権侵害で、弾圧である」として国内外から批判されていてチョムスキーもその一人。明日も釈放を求める集会があります。www.eldiario.es/_100a803f
posted at 20:27:21

「ストが宣言されたときに通りを巡回して、労働を妨げるために特定の位置につく」と辞書に定義されている「ピケテ」については、以前にこちらの記事で説明しました→14N―イベリア半島ゼネストに見るピケテロス wp.me/pS9rq-Iy
posted at 20:30:34

「反逆者ジュリアン・アサンジが米国、英国、スイスに囲い込まれて2年が経過。似たようなことをキューバ、ベネズエラ、ボリビアが行ったらどうなると思いますか?」と問いかける記事。いかなる場合にも欧米は正義という前提の報道に信憑性はあるのか?www.cubainformacion.tv/index.php/en-p…
posted at 22:23:05

ファシズムの台頭に始まる第二次世界大戦への反省から、民主主義と人権が最優先という理想を具現化したものが欧州の福祉国家でした。今から考えると2001年7月ジェノバG8サミットが、欧州が理想を捨て、新自由主義を選んだ分岐点だったと思う。youtu.be/cfEw8svkE3c
posted at 22:51:37

イタリアで新しい流れとして注目を集めた5つ星運動は、欧州議会では超新自由主義の英国のUKIPと新会派を作ることで合意→www.publico.es/internacional/… ジェノバ・サミットの舞台だったイタリアは、新自由主義に苦しむ南欧で唯一左派勢力の躍進がない国となってしまいました。
posted at 23:06:54

ジェノバサミット当時は今程ネットが普及していなかったので、情報があまり拡散されませんでしたが、欧州の真ん中で堂々と人権侵害が行われた上に、それがほとんど問題にされなかったため、欧州の市民社会には大きな衝撃を与えました。残念ながら民主主義と人権を尊重する欧州はすでに過去のもの。
posted at 23:25:42

 

2014年6月28日

ベネズエラの反対派を率いるカプリレスのいとこが、公金投入で救済されたNCG銀行株を約10億ユーロで取得し、取締役に就任。すでにマドリッドとバルセロナの一等地を含む数件の不動産も取得済みで、スペインの金融・不動産への投資を拡大中とのこと。www.elconfidencial.com/empresas/2014-…
posted at 00:44:52

スペインの銀行の問題は公金投入による救済だけではなく、きちんとした説明もせずに高リスクの金融商品を顧客に進め、それが原因で預金を失った人がたくさん出たこと。NCG銀行の前身もその一つで、現在も元顧客の預金を取り戻す闘いが続いています。youtu.be/fb9zC6lkZbI
posted at 01:26:33

 

2014年6月29日

米軍に協力するための集団的自衛権を考えるときに、米軍がイラクで何をしてきたのか知ることはとても重要だと思います。「理にかなった政策決定を行いたいなら、実世界から引き出した情報で現実を描く必要がある」と語るアサンジとジジェクの対談→youtu.be/O21_jH9PaZg
posted at 18:05:31

多国籍企業による人権侵害への対策を求める95カ国600以上の組織からの要求により、今週国連人権委は企業に人権尊重を義務付ける歴史的決議を可決。票の内訳は賛成20(中国、ロシア、ベネズエラ、キューバ)、反対14(米独仏英日韓)、棄権13。www.publico.es/internacional/…
posted at 20:26:20

↓ 実施までにはまだ3年ほどかかるようですが、自由貿易協定による投資の保護を振りかざしてやりたい放題だった多国籍企業に苦しんできた人々を救済する足がかりともなりそう。こうしたケースの一つが、シェブロン社によるアマゾン地域の環境破壊→wp.me/pS9rq-Rt
posted at 20:32:58