ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイートをサルベージ――2014年10月

ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
Twiiter社の新API仕様変更
・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘

 

2014年10月1日

カタルーニャ州政府はキャンペーンを中断しましたが、政党や市民団体の呼びかけで憲法裁の差し止めに抗議し、投票実施を求める集会が各地で行われました。香港のように傘をさしていますがバルセロナです。bit.ly/1wVeWyJ pic.twitter.com/8J8xXksznQ
posted at 04:39:36

バルセロナはひどい雨が降っていたにもかかわらず、集合場所の広場から溢れるほどの人々が投票実施を求めて集まりました。サン・ジャウマ広場が狭く写真だと規模がわかりにくいので、横道までデモ参加者で埋まる様子はこのビデオをご覧ください→www.vilaweb.cat/noticia/421297…
posted at 05:04:41

↓ この映像のとおり州大統領マスは市民からのすごいプレッシャーを受けていて、彼の意志では一歩も後には引けないのが現状。投票の中止には、同じ欧州のスコットランド市民が投票で決めたテーマについてなぜカタルーニャ市民は投票できないのかをスペイン政府が納得できるように説明するしかない。
posted at 05:19:41

カタルーニャ州政府が投票準備作業中断の理由を担当公務員が懲罰を受けるのを防ぐためと説明したところ、第二党ERCは自分たちは憲法裁への不敬罪の罰を受ける覚悟があり、そういう公務員もたくさんいると、11月9日投票実施のために作業継続を要求。www.elboletin.com/nacional/10538…
posted at 19:59:40

 

2014年10月5日

カタルーニャ首相、スペインからの独立投票へ委員会設置 huff.to/1rUAsnh←マス率いるCiUは市民投票の実施を前倒し選挙に代えて中央との全面対決を避けたかったものの、ERC、ICV-EUiA、CUPに押し切られ、主権派陣営は予定通りの市民投票実施で合意。
posted at 18:41:25

主権派陣営の合意を受けて州政府は、中央政府の反論の結果「君が決める」キャンペーンは一時的に中断となるが、州政府はカタルーニャの未来を決める決定権の行使を保証するために必要な法律上、政治上、制度上のイニシアチブを進めるという広報を開始。youtu.be/u5yG9ovgoXQ
posted at 18:49:52

カタルーニャの947自治体の内920の議会が主権投票支持の動議を可決し、主権プロセス継続を求めて800人以上の首長が集結。www.publico.es/politica/548100/ ←CiUは主権拡大で収めるつもりで独立運動に乗ったのに、PP政権は全く交渉に応じず、独立派の圧力は増すばかり。
posted at 19:05:07

スペイン分裂は欧州経済にも悪影響を与えるので、民主主義尊重の建前上、権威主義的に振る舞うラホイ政権を支持できない国際金融セクターはブルームバーグを通じて、ラホイはカタルーニャに行って、自らの過ちを認めよとPP国民党政権を厳しく批判→www.vilaweb.cat/noticia/421310…
posted at 19:17:29

昨日のマドリッドで「君主制は民主主義ではなく、独裁と汚職だ」と主張するデモが警察の妨害を受けて逮捕者や負傷者を出しましたが、スペイン政府は欧州人権委員会からも、市民の抗議活動に対する暴力が行き過ぎと非民主的な姿勢を批判されています。youtu.be/ma7dqhPvgGY
posted at 19:32:53

来年の総選挙を視野に入れてPODEMOSは、政権獲得後100日間で行う「市民救援」改革プログラム作成を経済学者ナバロとトーレスに依頼→www.publico.es/politica/548194/ 彼らが『もうひとつの道はある』で行った提案が実行されれば、スペインの脱新自由主義が実現することに。
posted at 19:47:49

今日発表になった最新の調査によると、中絶法改革断念でPPの支持が15,9%に急落、PSOEは新党首サンチェス効果か20,7%に持ち直し、PODEMOSは14,3%と連合の可能性が残るIUの6,2%と合せればPSOEに並ぶ状況です→elpais.com/elpais/2014/10…
posted at 19:59:36

先日PODEMOSのイグレシアスとエレフォンは、ラテンアメリカを訪問し、エクアドルのコレア、ウルグアイのムヒカ、ボリビアのモラレス、作家エドゥアルド・ガリアーノらと会談→www.eldiario.es/_12709b85 PODEMOS政権が実現すれば、外交も大きく変わることに。
posted at 20:10:38

@torapocodan 既得権力層からの執拗な妨害が続いているのでまだまだ楽観できませんが、私もとっても期待してます。ギリシャも来年早々の前倒し選挙の可能性があり、そうなればSYRIZAのツィプラス政権成立かと言われています。いよいよ、欧州でも南欧から変革が始まるかも。
posted at 20:16:58

@torapocodan そうなんですよ。かつての枠組みの左派ではないのですが、反対派はその違いがわからずに「ソ連の負の遺産の共産主義者」のレッテルを貼って葬り去ろうとしています。そのおかげで、彼らはPODEMOSへの対策が上手く練れないでいるのですが。
posted at 20:35:56

@torapocodan フランコ時代の反共プロパガンダの歴史があるので、共産党アレルギーの人は結構いるようです。また、やっぱりスペインはアナキズムの影響が大きいからか反権威主義というか、共産党だけでなくピラミッド型のがっちりした組織に対する嫌悪感がある人が多い気がします。
posted at 20:57:53

@torapocodan だから、PODEMOSは水平な組織を維持することに最も神経を使っていて、完全にPODEMOSに追い越された共産党系のIUも組織改革の真っ最中です。幹部がしきる年功序列型の組織をどこまで改革できるかが、IU再浮上の鍵でしょうね。
posted at 21:05:54

@torapocodan やっぱり市民戦争の歴史は重いなと、日々実感します。ギリシャのManolis Glezosのようなファシズム闘争の歴史がスペインでも脈々と続いていますので、是非成功を祈ってください!
posted at 21:13:30

 

2014年10月6日

[FT]カタルーニャ問題悪化 早急な政治的解決を(社説)www.nikkei.com/article/DGXLAS… スペインを統一国家として繁栄させたいなら、ラホイ氏はカタルーニャとその不満に直ちに対処しなくてはならない←やはりスペイン中央政府に対する金融セクターからの圧力が高まってきました。
posted at 16:31:59

↓ カタルーニャの主権問題に関して、基本的に日本のメディアはスペイン中央政府の見解をそのまま伝えてきましたが、「憲法に違反するから市民投票はできない。以上」なんていう説明では納得しないのが世界の大半。ラホイのように交渉に応じない・説得する努力もしない姿勢は非民主的と批判される。
posted at 16:43:04

「(分裂すれば)スペイン経済は壊滅的な事態に陥る」 というFTの懸念の主な原因はGDPの230%にも達する対外債務→cincodias.com/cincodias/2014… どうやっても返済できるわけないので、経済的に立ち直るためにはエクアドルのように債務整理を行う政権の誕生が必要不可欠。
posted at 17:46:12

スペイン政府の罪は、構造的問題からスペイン経済の成長させるにはかつての不動産バブルのような人為的バブルしかないが、それを繰り返すことはできないので、経済大国並に消費できる状態に戻ることはない現実を隠していること。だから、かつての生活に戻れると信じている人がいるわけで、本当に無責任
posted at 18:18:16

@midoriSW19 おお。やっぱり相当話題になっているんですね。書店購入とは素晴らしい!確かオウェーンもAmazon不買を呼びかけていたような。いいな〜。こっちの書店ではみかけないので、私の方はまだしばらくお預けなんです。読んだら時間のあるときに、感想を聞かせてください。
posted at 19:15:26

【ブログ更新】第三次イラク戦争―イグナシオ・ラモネ wp.me/pS9rq-VQ 今月のディプロ論説は、イスラム国を中心テーマに、中国を横目に見ながら軍事戦略上の軸を中東からアジアへを移しつつある米国の動きについて考察しています。
posted at 21:01:41

@midoriSW19 家の近くに品揃えが好みの書店があるのはいいですね。感想は全然急がないので、ゆっくり読書楽しんでください。単に、英国の実際の状況にお詳しく、なおかつ左派のみどりさんの感想に興味があるだけなんです。
posted at 21:03:45

@midoriSW19 私のスペイン語も同じっす…。
posted at 21:16:40

 

2014年10月7日

@midoriSW19 @guardian あ、素晴らしい顔合わせ!! 情報ありがとうございます。ちょうど今、今月のスペイン語版のル・モンド・ディプロマティクに載ってたオーウェンの記事を読んでいたところだったんで、今日はオーウェンづけ。
posted at 01:49:17

エボラ熱の国内感染者が出たことで様々な不手際が指摘されていますが、最も深刻な問題は現在のスペインに感染症を扱うために必要な装備が整った病院がないこと→twitter.com/ramonbookprj/s… 安全性が確保できないのに、宣教師を帰国させた保健相の責任を問う声が大きくなってる。
posted at 04:59:19

@midoriSW19 準備万端で待ってたのに、エボラ熱国内感染者のニュースが飛び込んできて全然集中できなかった…。後でゆっくり見直します。エボラの件、おそらく英国は大丈夫だと思いますよ。スペインの場合は、ほとんど人災なような感じなので。
posted at 05:16:07

@midoriSW19 なるほど。旅行者と言えばスペインでは訪れる人の方が圧倒的に多いですが、観光が唯一伸びているセクターなので、そういうリスクについて当局は一切触れてないですね…。昨日のトーク、Youtubeに残っていたので、またチャレンジしてみます〜。
posted at 16:46:39

エル・パイス紙は「適切な装備を用いて必要な隔離を行えば感染は起こらない」という専門家の証言を掲載しエボラ国内感染の原因は人的ミス以外あり得ないとし、スペインにはウイルス研究に必要な安全性を有する施設が一つもないことを指摘しています。elpais.com/elpais/2014/10…
posted at 16:56:02

↓ スペインあった感染症専門病院は、PP国民党政権の公的医療の民営化の嵐の中で政治的決断により閉鎖に。エボラ国内感染で明らかになったように、日常的な必要性は低くても、万が一のために絶対に削ってはいけないコストというものがあるのだから、医療は市場原理を導入してはいけない分野の一つ。
posted at 17:06:30

スペインのエボラ国内感染は人的ミスが原因ですが、責任を問うべきは、民営化反対運動「白い波」を組織して「医療は売り物ではなく、護るもの」と主張してきた医療従事者ではなく、現場の声も聞かずに市場原理導入を押し進めた政治家です。本当にひどい。youtu.be/qjPheinnLuM
posted at 20:05:50

 

2014年10月9日

@midoriSW19 @marimandona262 これマジです。おまけに、感染した女性の「感染者に触れた手袋で自分の顔に触れた」という証言を根拠に、あたかも感染源が特定されたかのような報道してるんですけど、それが感染の原因ならどれだけ拡大するの?って感じ…。
posted at 04:08:28

@midoriSW19 @gamayauber01 ラッセル・ブランドって以前に教えてくれた人ですね。アーヴィン・ウェルシュというのも、なるほどという感じ。あ、2ポンド引きのシールがデザインの一部になってる!!
posted at 04:13:33

↓何を隠そう欧州選挙戦で「エスタブリッシュメント」のスペイン語訳にあたる「La casta ラ・カスタ」批判を繰り広げて闘ったのがPODEMOSの勝因。イグレシアスが主人公のカスタウォーズというゲームが登場するほど浸透しました。www.castawars.com
posted at 04:27:33

↓「カスタ」も自国語に置き換えることで浸透力が全く代わることの実例。PODEMOSの得意とする特権階級の批判は全く目新しいものではないのに、今まで左派論客が英語のまま使っていた「エスタブリッシュメント」をスペイン語に置き換えただけで、主張は同じにもかかわらず説得力が一気に増した。
posted at 04:38:35

@midoriSW19 @marimandona262 その通り。マドリッドの医療関係者は大規模な民営化反対運動を根気強く続けていました→twitter.com/ramonbookprj/s… さらに、当局は感染の責任を看護師に押し付けようとしてるので、それに対する抗議でもあります。
posted at 04:46:13

@midoriSW19 @gamayauber01 私、そのまま欲しい。
posted at 04:51:58

@midoriSW19 @marimandona262 スペイン政府の対応のあまりのお粗末さに、さすがにEUもあきれたようで、今日EU加盟国の専門家を集めた対策会議が開かれたようです。マドリッドは州、市レベルまでPP国民党で信用できないので、今回ばかりはEUに介入して欲しい…。
posted at 04:59:23

@midoriSW19 @gamayauber01 え、マジですか。今、DM送ります。
posted at 05:09:30

 

2014年10月10日

エボラ感染のスペイン女性看護師、「深刻な生命の危機」www.afpbb.com/articles/-/302… 政府は「欧州の勧告のさらに上を行くエボラ対策の策定」を目指して尽力していると述べた←政府の言い分は嘘。実際は対策が基準に達してなかったから国内感染が発生して、変更せざる得なくなった。
posted at 19:32:25

イラク侵攻に協力してマドリードのテロの原因を作ったアスナール政権といい、受け入れ態勢がないのにエボラに感染した宣教師を連れ帰ったラホイ政権といい、PP国民党のプライドを守るためにスペインの人々が払った犠牲は計り知れない。国を滅ぼすのは、自国の力を過大評価する保守派の政治家。
posted at 19:45:37

 

2014年10月11日

@midoriSW19 わお!!
posted at 00:11:26

@midoriSW19 本当にありがとうございます!金額・入金方法等お知らせください。
posted at 00:14:43

@midoriSW19 はい。よろしくお願いします。
posted at 00:20:19

 

2014年10月14日

カタルーニャ 独立投票見送り news.yahoo.co.jp/pickup/6134772 ←マスの会見によると、違憲審査中の新市民投票法に基づいて公布した法令による市民投票実施の代わりに、11月9日にはボランティア中心の予備投票を実施、その後国民投票選挙で最終的な民意を問うというのが代替案。
posted at 18:56:31

↓カタルーニャの独立問題はさらに解決が遠のいた。スペインの安定に貢献してきたという自負のあるカタルーニャのブルジョワが、自治拡大交渉に応じないPPに顔を潰されて相当立腹しているよう。歴史上カタルーニャ独立にとって最大の障害が、中央と取引して利権を確保する彼らだったんですけど…。
posted at 19:05:46

オウェーン・ジョーンズは、こうした「エスタブリッシュメント」の存在が極右勢力の台頭を考えるときの鍵となると考えているようです。ちょうど今月のディプロにはUKIP台頭に関する彼の論考が掲載されていて、こちらで英語版が読めます→mondediplo.com/2014/10/06ukip
posted at 19:23:57

スペインでオウェーンの前作『チャブズ』はピケティよりずっと大きな反響があったんですけど、邦訳は出ないのかな…。社会問題もグローバル化しているので社会学系の本の翻訳はとても有用だと思うのですが。スペインの市民運動はスペイン語のおかげでラ米諸国と経験や知識を共有できてかなり得してる。
posted at 19:34:16

15M運動の発端となったデモ後にマドリッドで起こった警察との衝突で逮捕されたデモ参加者14人に、検察は各2年以上の計懲役74年(!)を求刑。www.publico.es/politica/549786/←市民が選挙以外の方法で自分たちの意見を表明することを実質的に違法化するのがPP政権の目論み。
posted at 19:55:25

実は、スペイン中央政府が市民投票問題を抱えているのはカタルーニャだけではありません。近海ガス油田開発計画に市民が反対するカナリア諸島でも11月末に計画の是非を巡る市民投票が予定されていて、PPは憲法違反を理由に阻止に動いてるところ。 www.abc.es/local-canarias…
posted at 20:10:11

つまり、PP国民党はカタルーニャの独立よりも市民の政治参加が拡大することを嫌がっているわけ。だからこそ、PPはカタルーニャの場合も独立を問う市民投票を呼びかける法令だけでなく、在住外国人に投票権を拡大した市民投票法自体も違憲と主張中→twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 20:18:25

独立投票「非公式」に実施=違憲批判受け軟化―スペイン・カタルーニャ headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141014-… この主権問題は公式声明も含めて全てが政治的な駆け引きのプロセスだから、解説や分析なしで事実だけ伝えていても振り回されるだけで、報道としてあんまり意味がないかも…。
posted at 20:29:41

ザ・クラッシュのJ・ストラマー、知られざるスペイン放浪記www.afpbb.com/articles/-/302… スペインの人々がジョーとの思い出を記録するために制作したのがカルラス・プラッツ監督の『アンダルシアで金物屋をやりたい 』。 youtu.be/2bb2UmMjqek
posted at 20:42:29

ザ・クラッシュのジョー・ストラマーがスペインにハマるきっかけになったのが、来月で発売から50年となるこのレコードだったらしい。また、ジョーはフラメンコ(歌が中心のもの)も大好きで、よく地元のタブラオに聴きに行っていたとそうです。youtu.be/N4Ylp1bPefY
posted at 20:53:54

週末バルセロナではTTPの欧州版TTIP反対会議が開催されました→disq.us/8khzh6 スーザン・ジョージを招いてATTACが主催という反グロ運動を彷彿させる顔ぶれは、TTIPが1999年シアトルで挫折した自由貿易協定が形を変えて復活したものだから。
posted at 21:27:18

1990年末からのオルターグローバリゼーション運動は一定の成果を上げていたのです。そして、WTOによる自由貿易協定の阻止と並ぶ大きな成果が、スペインで「問題は移民ではなく新自由主義」という見解が広く共有されていることで、スペインのATTACが地道な活動を続けてきた成果だと思う。
posted at 21:36:57

反TTIP会議を経て思うのが、20年近くも前にサパティスタのマルコス副司令官が行った新自由主義の問題点の指摘が的を得ていたということ。現在TTPやTTIPと呼ばれるものが私たちにどんな影響を及ぼすのか、とてもわかりやすく説明されている→wp.me/pS9rq-S3
posted at 21:52:14

市民運動の成果を認めない、あるいはできるだけ過小評価する公式な歴史だけ見ていても、実際の世界の動きは全然わからない。過去の出来事の関連性や流れを理解する役に立たないのだから、それを参考に現在を理解することはもちろん、未来の動きを予測することなんてどうやっても不可能。
posted at 22:06:05

@midoriSW19 @Independent それが政府の戦略でした。国境なき医師団の方によると、ナイジェリアやセネガルに比べてギニア、リベリア、シエラレオネで拡大したのは診療が有料でお金がない人が病院に来ないから。有効なエボラ対策は万人に開かれた公的医療システムとのこと。
posted at 22:16:36

↓ 市民の動きの持つ重要性は今回のエボラ二次感染も一つ例。看護助手の自己責任にしようとした政府の主張に市民は納得せずに、この件は公的医療に対する見方に大きな影響を与えました。後にスペインで公的医療システムが強化されたなら、こうした経緯とともに説明されなければ歴史から何も学べない。
posted at 23:05:09

@midoriSW19 二次感染を看護助手の自己責任にしようとする態度には市民からの批判が殺到して、嘘つき呼ばわりしたマドリッド州保健参事官(スペイン中央政府と同じPP国民党)は自分が間違っていたと認めて謝罪するまで追い込まれました→www.publico.es/actualidad/550…
posted at 23:20:00

@midoriSW19 なるほど。そうすると、責任逃れをしようとする当局の言い分をそのまま受け入れるのではなく、それをきちんと評価した上で適切な行動をとるようにプレッシャーをかける市民の動きが重要なんですね。
posted at 23:38:27

 

2014年10月16日

昨日はチャビエル・ビナデルのドキュメンタリー上映会へ。極右勢力の調査報道の第一人者で、スクープ記事が原因で懲役刑を受けてフランスに亡命、アムネスティが緊急キャンペーンを展開したという、スペインでの報道の自由を巡る闘いを象徴する人物。directa.cat/rellegir-vinader
posted at 18:16:58

そこで聞いた第二次大戦後の欧州の極右勢力事情がとても興味深かったので、メモ代わりにまとめておきます。
posted at 18:18:54

①フランコ独裁政権はスペインの極右だけでなく、ポルトガル、イタリア、フランスの極右勢力とも協力関係にあった。連合軍の第二次大戦参戦の目的はファシズムを支えていた極右勢力の一掃ではなかったので、戦後も欧州の極右勢力の一部はそのまま残り、フランコ政権が彼らの避難所の一つとなっていた。
posted at 18:23:36

②フランスはド=ゴールの解放戦線が強調されるが、国内にはナチスに協力した自前の極右勢力の存在があり、地続きのスペインの勢力と密接な関係にあった。彼らはアルジェリア独立に反対する活動を繰り広げた後に、フランコ死後のバスク闘争に流入して、バスク独立主義勢力の弾圧に加わる。
posted at 18:36:30

③バスク独立主義左派のETAの武装闘争が過激化した原因の一つが「欧州の人種差別主義者はナチスではなくバスク」と主張した極右勢力Fuerza Nueva(FN)。国の黙認、警察との協力の下でバスク独立主義者の暗殺、誘拐、拷問などを行う。この極右と権力の共犯関係を暴いたのがビナデル。
posted at 18:47:04

④民主化後も国の黙認の下でバスク独立主義者に対する容赦ない弾圧は継続。ゴンサレス社会労働党政権はさらに、ETAのテロとの闘いの名の下にバスク独立主義者を弾圧するための組織GALを設立。彼らの非合法な手口を用いた活動は仏側でも行われ、仏社会党ミッテラン政権の協力があったとされる。
posted at 19:09:27

⑤結局のところ、欧州の極右勢力は第二次世界大戦以降も姿を消すことなく、権力と共存関係を保ったまま現在まで脈々と続いてきたということ。最近になって突然欧州各国で新たなに極右勢力が誕生したわけではないので、フランスで国民戦線の台頭もそれほど驚くべきことでもないようです。
posted at 19:16:17

ビナデルによると「極右は柔軟に敵を変え、目下の敵は外国人と決定権。極右を黙らせることより、彼らに反論し、全体主義の危険を周知させ、他の選択肢をつくることが重要。私たちがするべきなのは納得させることであって、打ち負かすことだけではない」directa.cat/lestat-mai-ha-…
posted at 19:29:02

@torapocodan 他の欧州諸国はわかりませんが、スペインの場合は日本とほとんど同じ状況。フランコ政権時代の政治犯を釈放するために1977年に制定された特赦法で、独裁政権の公務員の責任追求が不可能になりました。また、軍隊、警察、司法などの機関は実質的に民主化していない。
posted at 19:38:12

@torapocodan 他の欧州諸国はわかりませんが、スペインの場合は日本と同じ。フランコ政権下の政治犯を釈放するために1977年に制定された特赦法で、独裁政権の公務員の責任追求が不可能になったそうです。また、軍隊、警察、司法といった国家機関は実質的に民主化されていません。
posted at 19:41:22

@torapocodan 特に司法を牛耳っているのがフランコ時代の価値観をそのまま受け継ぐ保守勢力ということが、カタルーニャの問題に良く表れています。民族の自己決定権や自治の問題において、憲法裁判所は保守派の主張を追認するだけで、カタルーニャやバスクに有利な見解を示すことはない。
posted at 19:45:39

@torapocodan まさにその通り。スペインは極右やネオナチに対する甘さは日本と同じ。最終的にフランコ主義の断罪に繋がってしまうから、他のファシズムが断罪できないという状況です。どちらとも、内部から生まれた過去のファシズムをしっかり反省することが必要なんだと思います。
posted at 19:49:43

@torapocodan そうですね。各地で極右勢力が台頭しているのも、程度の差はあるものの、他の国も同じ問題を抱えているからかもしれません。もしかしたら、第二次大戦後の世界の歴史全体を見直すことも必要なのかもと思ったりもします。大変な作業になりそうですが。
posted at 19:53:46

@torapocodan 残念ながらスペインも基本的な同じような状況で、大手の報道機関はほとんど政府のスポークスマン状態。ただ、メディアの経済危機による大規模リストラの思いがけない効果ですが、ジャーナリストが立ち上げた独立系メディアが増えたことで報道の質が上がっている面もある。
posted at 20:07:35

@torapocodan ご指摘の通り、主張を理解して伝えた独立系メディア、ジャーナリストの存在はとても大きいと思います。また、市民の心の叫びというか、感情的と見なされがちな主張に、論理的な柱を与えて正当化した学者などいわゆる知識人の役割も重要で、それが支援の拡大に繋がりました。
posted at 20:42:17

@torapocodan スペインを見ていると、市民運動の拡大や深化に重要なのは、カリスマ性や求心力のあるリーダーではなくて、主張を共にする人々が見えない部分で、無意識あるいは、意識的に行っている連携プレイなんだと思います。なかなか表面には出てきませんが。
posted at 20:47:32

@torapocodan イグレシアスはサパティスタのマルコス副司令官みたいなもの。役割は運動の顔になることで、頭になることではないんです。主張の基本は90年代からある新自由主義批判ですが、専門の政治コミュニケーション学の実践として、ボキャブラリーやアプローチ方法を刷新しました。
posted at 21:25:42

 

2014年10月19日

@midoriSW19 まとめ、ありがとうございます。スペインの現在の状況は、隔離されている方がまだ15人いますが、看護助手は順調に回復していて、今日病院の前で医療関係者を中心に保健相と州保健参事官の辞任を求めるデモが行われました。bit.ly/ZKNV5I
posted at 21:52:07

今日のバルセロナで行われた独立支持の市民組織が呼びかけた集会には市の発表で約11万人が参加→ccaa.elpais.com/ccaa/2014/10/1… 代替案を受け入れ11月9日の投票に協力するという市民側からの回答ですが、条件としてマス州大統領に3ヶ月以内に国民投票選挙の実施を要求しました。
posted at 22:02:28

次の選挙では現在第二党のERCがマスのCiUに代わって第一党となる可能性が濃厚。ERCは独立強硬派で、党首ジュンケラスは一方的なカタルーニャ独立宣言を行った後に、スペイン中央政府と交渉するという方法での主権プロセス継続を主張しています。www.publico.es/551131/
posted at 22:10:44

 

2014年10月23日

スペインでは月曜日から教育法改革に反対するスト実施中。参加率は9割に上り、昨日は40以上の都市で学生デモが行われました。www.publico.es/actualidad/551… ←カタルーニャ独立支持者急増の背景にあるのが、現行のカタルーニャ語中心教育モデルを事実上不可能にするこの法改正。
posted at 07:14:45

銀行バンキア幹部が支払い銀行持ちのブラックカードを持ち、その使用分が報酬とも配当とも申告されていなかったという政財界を巻き込む大スキャンダル。発覚のきっかけを作ったのが15Mから生まれた15MpaRatoとPartidoXでした→15mparato.wordpress.com/2014/10/04/com…
posted at 07:32:31

広場キャンプで注目を集めた市民抗議活動15M。3年以上が経過して、キャンプ解散後に生まれたイニシアチブが成果を出しています。スペインの市民運動では①学ぶ②組織する③行動するという3ステップが基本とされていて、デモで知られる15Mが果たしたのは③でなく①の学ぶ場としての役割でした。
posted at 07:46:42

 

2014年10月26日

カナリア州政府は市民の反対運動に応えて、11月に近海ガス油田採掘調査の是非を巡る市民投票を行う予定だったのですが、中央政府が憲法裁判所に違憲の申し立てたため、判決が出るまで延期に→www.publico.es/politica/552351/ スペイン政府が耳を傾けるのは市民の声ではなく企業の声。
posted at 04:11:11

このカナリア諸島の例では中央政府は自発的に企業の肩を持っていますが、TTP欧州版のTTIPが締結されると、ISD条項によって実質的に政府は市民の意見より企業の利益を優先させることが義務づけられることに。現在、スペインでは民主主義への脅威という観点からのTTIP反対運動が進行中。
posted at 04:20:54

欧州では緊縮政策の結果、独と仏の経済にも翳りが出て第三次不況に突入し、スペインの回復に期待が集まるというとんでもない状況。EUはTTIP締結を経済回復への道としていますが、欧州経済危機は新自由主義+自由市場=経済崩壊の実例なので、さらに自由市場を拡大しても悪化するだけ…。
posted at 04:36:06

ナオミ・クラインの新刊『This Changes Everything』は気候変動と資本主義の問題を扱ったものですが、自由貿易協定の正体についても詳しく取り上げているので、今の日本でTTPの問題を考えるときにも役立ちそう。youtu.be/WPQI1Lui42c
posted at 04:49:11

このところ、かつて反グローバリゼーション運動に関わっていた人たちが一気に動き出していて、新自由主義との闘いが再び大きな岐路に立っていることをひしひしと感じる。
posted at 04:54:54

 

2014年10月30日

@MiyamaeYukari @midoriSW19 バルセロナから見たスペインの状況についてのツイートです。数日前のいくつかのツイート(twitter.com/ramonbookprj/s…twitter.com/ramonbookprj/s…など)を踏まえての感想でした。
posted at 16:44:12

@MiyamaeYukari @midoriSW19 1992年に始まったスペインの反グロ運動は2011年の15Mで新しい段階に入ったと考えています→wp.me/pS9rq-Ov バルセロナではどちらも19世紀から続く市民運動の長い歴史に吸収されてしまいましたが。
posted at 16:51:15

@MiyamaeYukari @midoriSW19 もちろんクラインやチョムスキーは尊敬されていますが、スペインの左派はアクティビストの方が知識人より影響力を持つ実践主義ということもあって、国内の新自由主義との闘いへの影響力はラテンアメリカの市民運動からのものがはるかに大きい。
posted at 17:00:10

@MiyamaeYukari @midoriSW19 左派勢力が弱体化してしまった欧州の中でギリシャと並んでスペインが例外になっているのも、反新自由主義で先を行くラテンアメリカと言語を共有しているおかげで、新自由主義プロパガンダが浸透しなかったことが要因の一つだと思います。
posted at 17:09:11

「政治家がやらないなら、自分たちの手で」と立ち上がったスペイン市民の金融権力への挑戦は新たな段階へ。詐欺で告訴して株式売買契約を 無効化することで、投資額+法定利息を取り戻し、経済的にバンキアを追い込む作戦が始まりました。www.20minutos.es/noticia/228116…
posted at 17:42:36

バンキアへの訴訟攻撃は、元IMF専務理事で金融の象徴ラトを皮切りに金融危機の責任者を追求するという、15Mから生まれた動きが発展したもの。調査過程で様々な汚職を暴いて政界は大混乱中で、政治家を頼らずに汚職と闘う方法を確立しつつあります。www.publico.es/politica/553241/
posted at 22:02:25

金融界最大の権力者をターゲットにすると言うキホーテ的な試みを始めてからわずか二年で300万ユーロ(約四億円)の保釈金を支払わざる得ないところまで追いつめたのは本当にすごい。名もない市民たちが知恵と力を合わせてこつこつ作業を進めれば、大きな権力に立ち向かうことができるという実例。
posted at 22:28:04