ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイートをサルベージ――2015年6月〜7月

ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
Twiiter社の新API仕様変更
・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘

 

2015年6月2日

昨日はフランコ支持者がPSOE社会労働党本部前にPP国民党市長候補アギレの提案を受けれ、PODEMOSと手を組まないことを要求して集結。www.lamarea.com/2015/06/01/fra… ←PPの要求をフランコ支持者が繰り返すという構図はPPがフランコ体制の後継者である何よりの証拠。
posted at 18:42:14

フランコ体制は支持するイデオロギーで階級が決まるイデオロギーによるアパルトヘイトだったので、フランコを懐かしむ人がいるからといってフランコ体制に利点があったことにはならない。南アにアパルトヘイトを懐かしむ人がいるからといってアパルトヘイトにも良いところがあったとは言えないの同じ。
posted at 18:47:12

フランコ主義はナショナリズムに基づくファシズムと言われるけど、その成り立ちを見ていくとナショナリズムがファシズムのバリエーションとして生まれたわけではなくて、まさにナショナリズム=ファシズムだったことがよく分かる。だから、欧州の左派はナショナリズムを徹底的に警戒しているんだけど。
posted at 18:59:17

今のスペインの右派PP国民党の前身ファランへの思想の原点の一つが1922年にスイスで開催された民警国際会議。ドイツ、フィンランド、オーストリア、ハンガリーなどの国々が集まって、領土を護るためと主張する準軍事組織を形成することを目的に反革命の思想とナショナリズム感情を混ぜ合わせた。
posted at 19:11:53

ブルジョワも労働者も同じ国民と主張するナショナリズムは階級闘争の結果であった革命を押しとどめるのに予想以上の効果を発揮したから、第二次大戦後もファシズムとナショナリズムは別とすることでナショナリズムが温存されてきたけど、欧州右派の生きた化石フランコ主義の中にその原型が残ってる。
posted at 19:24:47

ナショナリズムの対極にあったのがインターナショナリズムで、その象徴がスペイン内戦でフランコ軍と戦った国際旅団だった。多人種部隊の先駆けとなったエイブラハム・リンカーン大隊に参加した85人のアフリカ系米国人を扱った『見えない英雄』。 vimeo.com/123907371?ref=…
posted at 19:58:53

↓ 登場人物の一人はイタリアのファシスト軍の攻撃を受けたエチオピアで志願兵となろうとしたもののそれが叶わずにいたところでスペイン内戦が勃発したことからスペインに行き先を変更して国際旅団に加わったというアフリカ系米国人。意図的に作られたのは国家が単位のナショナリズムの方に見える。
posted at 20:14:28

独立を主張する人たちは「分離主義者」と呼ばれたりもするけど、現在のスペインで一番インターナショナリズムに基づく国際連帯を実践しているのは各地の独立主義左派で、カタルーニャで最も積極的にクルディスタンのロジャバ革命を支援しているのも彼ら。wp.me/pS9rq-Xe
posted at 20:29:28

 

2015年6月3日

それにしても国家と国王という言葉を同じ意味で使うPP国民党を見ていると、トップを君主から国家に替えただけで、盲目的な忠誠を要求するナショナリズムの中身は絶対王政と変わらないことがわかる。それを実践で証明したのがフランコ体制から王政復古して君主制に移行したスペイン民主化プロセス。
posted at 18:48:00

ナショナリズムがあまりにも一般化したので混同されているけど、カタルーニャやバスクの独立主義はスペインのナショナリズムへの対抗思想として発展してきたから、ベースにあるのは忠誠を誓わない自由、つまり主権の主張。だから、カタルーニャの独立主義はアナキストや共和主義者と相性がいい。
posted at 19:05:11

国籍取得のために移民が国王に忠誠を誓わなければならないスペインでは、いまだに国民=臣民という構図が残ってる。国王杯での国歌へのブーイングが表現の自由という話になるのも「私はあなたの臣民ではない」という意思表示という側面があるから。youtu.be/ytFKIq2H5HM
posted at 19:24:11

↓ カタルーニャ人とバスク人が一致団結できるのも、右派が指摘するような独自のアイデンティティの主張ではないから。ちなみにスペインのファシズムの原点である独裁者プリモ・デ・リベラは1925年に国歌へのブーイングでバルサに制裁を下してる。www.eldiario.es/_177ce63b
posted at 19:32:47

 

2015年6月4日

ラテンアメリカでの米国覇権の最後の砦となってきたコロンビアがものすごい勢いで動いている。権力の均衡を保つ目的で議会が大統領の再選を不可能にする憲法改正を決定した。internacional.elpais.com/internacional/… 2018年大統領選にウリベの出馬を狙っていた保守勢力にとって大きな打撃。
posted at 16:17:44

このところFARCに対する爆撃が増加したのも、覇権を脅かされつつある保守勢力による猛反撃に出ているから。元大統領ウリベや退役軍人が主導する超保守勢力が中心になってFARCを挑発してコロンビアの和平プロセスをブロックしようとしている→www.publico.es/internacional/…
posted at 16:36:00

ウルグアイの元大統領ムヒカやボリビアの副大統領ガルシア・リネラを見てもわかるけど、和平プロセスが完了して左派ゲリラに政治参加の道が開かれると左派政権が成立しやすくなるから、右派としてはゲリラのままでいて欲しい。FARCの背景について→wp.me/pS9rq-Kz
posted at 16:37:26

鉄壁だったコロンビア保守勢力の壁を揺るがしているのが市政から頭角を現した「ポピュリスト」。メデジン市長からアンティオキア州知事になったファハルドとボゴタ市長ペトロが次の大統領選出馬を表明→tinyurl.com/olzjve7  左派変革の主流は地方自治主義へと向かってる。
posted at 16:51:50

スペインでの左派変革の決定打となるのも今年の総選挙ではなくて、バスクの和平プロセスによるETAの問題の完全な解決だと思う。政治囚となっているオテギが釈放されて、バスク独立主義左派を率いるようになるとスペイン左派が大きく変わることになる。wp.me/pS9rq-YN
posted at 17:06:48

クルディスタンのロジャバ革命に関してもオジャランの解放とPKKの政治参加がネックなので、今週末のトルコ選挙の結果に注目が集まっているけど、エルドアンが憲法改正を最優先にしてHDPと組むことを選ぶと状況が改善する可能性が出てくるみたい→go.shr.lc/1STKott
posted at 17:31:26

 

2015年6月7日

クルド系党集会で爆発、2人死亡100人超負傷 トルコwww.asahi.com/articles/ASH66… 選挙監視員として現地入りしているカタルーニャ独立主義左派CUP州議会議員が爆発前のミーティングの映像をシェアしていた。ものすごい人→twitter.com/quimarrufat/st…
posted at 20:35:06

CUP州議会議員は爆発テロの責任はナショナリスト極右組織と警察にあると指摘→ www.vilaweb.cat/opinio_contund…  権力と極右の共犯による特定イデオロギーの弾圧はバスク問題と全く同じ構図で、選挙による政治参加を暴力で妨害する勢力の存在が武装ゲリラ解散の障壁となってる。
posted at 20:47:10

2001年に発表されたビクトル・ハラのトリビュート・アルバム収録のバスクのハードコアバンドDutとフェルミン・ムグルサによる『平和に生きる権利』のカバー。イントロから最高なんだけど、途中からの展開がゾクゾクするほどかっこいい!! youtu.be/lJ7JvzNnlQwe
posted at 20:55:25

 

2015年6月11日

【ブログ更新】新しい石油地政学ーイグナシオ・ラモネ wp.me/pS9rq-ZP 今月のディプロ論説は覇権を巡って様々な勢力が動く変革期に突入した世界情勢を「石油」をキーワードに読み解きます。新たな世界秩序の中では日本が果たす役割もまた今までとは違うものへと変化。
posted at 18:40:03

 

2015年6月12日

新宿のカフェ・ラバンデリアでは今週日曜日6月14日17時から「欧州の極右化~シャーリー・エブド事件のその後」をテーマにル・モンド・ディプロマティーク日本語版の会設立記念シンポジウムが開催されます。 pic.twitter.com/2jqBzZseGi
posted at 15:36:29

フランスの外交官向け新聞として始まったル・モンド・ディプロマティクですが、現在では新自由主義批判を代表するメディアとなっています。2004年に行われた創刊50周年記念は1930年の反ファシズム知識人会議に匹敵するものだったそう。 wp.me/pS9rq-cH
posted at 15:42:26

 

2015年6月15日

今回の地方選でカタルーニャの左派にとって最も重要な勝利は第三の都市バダロナ。移民差別・排外主義的な言動を繰り返してきたPP国民党のスペイン・ナショナリストを左派の連立で引きずり下ろし、独立主義・反資本主義CUPの女性市長が誕生した。twitter.com/sbagudanch/sta…
posted at 17:52:37

カタルーニャでは前回2011年の地方選で排外主義の極右政党PxCが6万票以上を獲得して67人の市議を抱えるまでに大躍進したけど、今回は3万票に届かず8議席に激減。やっぱり極右勢力の台頭には急進左派の勢力拡大で対抗するのが最も効果的。directa.cat/pp-ciutadans-u…
posted at 18:10:54

バダロナでは独立主義左派政党CUPからモロッコ出身イスラム教徒の女性議員が誕生したので、就任式を祝う人々の中にはヒジャブと独立旗の女性の姿もあった。カタルーニャの独立運動の盛り上がりにはトルコでのHDPの躍進と同じような背景がある。twitter.com/peremarticolom…
posted at 18:21:43

HDPはPODEMOSと比較されるることもあるけどイデオロギー的に最も近いのはカタルーニャ独立主義政党CUP。州議会議員フェルナンデスはクルドのスカーフを肩にロジャバのコバネで戦う女性兵士への連帯表明から選挙戦のスピーチを始めた。 youtu.be/IvS8elL3O4k
posted at 18:38:03

15M運動の最中に実施された前回の選挙で6万票で101議席を獲得して躍進したCUPは今回22万票以上を得て372と議席数を四倍にして9つの自治体で絶対過半数を獲得する快挙。カタルーニャでは7%を越える有権者が反資本主義政党に票を託した。www.elperiodico.com/es/noticias/po…
posted at 18:55:55

バスク独立主義左派EH Bilduも大躍進して、ナバラでも40の自治体で市長の座を獲得→www.europapress.es/nacional/notic… 14年間保守PNVが牛耳ってきたパンプローナを勝ち取って「さよならPNV」の歌が響く市庁舎前広場。 youtu.be/VUG5qdvFASg
posted at 19:26:15

地方左派政党の躍進は全国的な傾向で、PP国民党の牙城バレンシアで24年間に及ぶPPの支配をバレンシア市長の座を奪ったの独自の左派政党Compromisだし、首相ラホイのお膝元ガリシアでPPを破ったのもガリシア独立主義左派BNGなど。www.vilaweb.cat/noticia/437273…
posted at 19:42:04

民族アイデンティティを核にする各地の左派を取り込むことができなかったことで、PODEMOSはSYRIZAになり損ねてしまった。再び二大政党が頭を持ち上げてきたこともあって、PODEMOSは単独での総選挙を諦めざる得ない方向に進んでる。twitter.com/eldiarioes/sta…
posted at 20:06:19

選挙前に放送されたアリによるインタビュー(英字幕)では、左派のポピュリズムを中央から意図的に作り出すプロジェクトとして始まったPODEMOSが、脱中央集権化を目指す住民自治主義の波にうまく乗れないことをイグレシアスも理解している。 youtu.be/zwhQODsFnWs
posted at 20:17:11

 

2015年6月16日

ギリシャ問題でIMFと欧州中央銀行が「EUに対して」譲歩を求めるという記事→internacional.elpais.com/internacional/… IMFは債務再編もやむなしとしているので、この問題の核心が債務返済ではなく緊縮財政以外も認めるかというEU内のイデオロギー闘争というのが明らかになってきた。
posted at 18:01:33

ギリシャに対するEUの硬直した態度の裏にあるのが木曜日に実施されるユーログループ議長選挙。「市場」とドイツの支援を得るためにオランダとスペインの財務相がどちらがより緊縮財政信者か競ってる。www.eldiario.es/_17c7a714 つまりEUを壊そうとしているのはEU自身…
posted at 18:13:14

IMFも欧州銀行も金融機関でお金を貸すのが商売だから譲歩してでも固定客であるギリシャを逃したくない。「私たちの方が良い条件で貸しますから」と競争相手のBRICSが手ぐすね引いて待っている状況ではなおのこと。さらにIMFのバックにいる米はギリシャがNATOから抜けたらとても困る。
posted at 18:26:29

黄金の夜明けがメディアを騒がす一方で政権獲得までほぼ無視されてきたSYRIZAと比較するとわかるけど、PODEMOSは危険ではないと判断されたから国外メディアが持ち上げてる。この先にあるのは秋の総選挙でPODEMOS政権が誕生しないことを理由にやっぱり反緊縮はダメというシナリオ。
posted at 18:34:59

絶対多数を握るPP国民党が最も議員数が多い政党が統治するという形に選挙法改正を狙ってるので、今のところ総選挙でPPが逃げ切る可能性が高い。でも、過半数は絶対に取れないので表向きは保守政権継続のまま自治体レベルで反緊縮のうねりが続くという、ギリシャとは異なるの形で変革が進むはず。
posted at 18:42:42

秋に控えてるカタルーニャ州議会選挙も一山だけど、総選挙後の来年秋に同時に行われる予定のバスクとガリシアの州議会選挙もすごいことになりそうな感じ。いずれにしても、地方選の結果を受けてスペインの右と左が本格的な戦闘状態に入ったので、完全に落ち着くまでに10年くらいはかかりそう。
posted at 19:00:07

仏の国民戦線マリーヌ・ル・ペンが欧州議会で伊の北部同盟を筆頭にオランダ、ポーランド、オーストリアの極右政党の取り込みに成功、元英UKIPの議員を一人加え独自会派を手にした→www.publico.es/internacional/… ピレネーの向こうの欧州では着実に極右が勢力を拡大してる。
posted at 21:11:58

↓ コミュニストよりはファシストの方がマシという態度がナチス・ドイツを生み出した過去を反省したはずの欧州において、EUが率先してSYRIZAを潰そうとしているのが本当に信じられない。SYRIZAが倒れたらギリシャで次に出てくるのが黄金の夜明けであることは誰の目にも明らかなのに。
posted at 21:20:25

 

2015年6月18日

バルセロナの新市長となったコラウが2026年冬季オリンピック候補地の立候補を降りることを発表した→ccaa.elpais.com/ccaa/2015/06/1…  彼女が市長に選ばれたのは、行政が自画自賛してきた92年のオリンピックに象徴される都市開発モデルの継続を住民が拒否した結果でもある。
posted at 18:07:20

カタルーニャの変革は20年以上前から始まっていたという記事→directa.cat/una-generacio-… 今回の地方選ではコラウを 筆頭にバルセロナオリンピックへの反対運動から始まったカタルーニャの反グローバリゼーション運動世代のアクティビストが100人以上も市議に選ばれた。
posted at 18:17:14

カタルーニャの反グロ運動のベースとなったのが、市民の反対を押し切ってNATOへの加盟をごり押ししたPSOE社会労働党に愛想を尽かしたスペインの若者たちが「右(PP)も左(PSOE)も同じ」と叫んで始まったハードコアやパンクと深く結ぶついたスクワットを中心とする反資本主義の流れ。
posted at 18:33:38

スクワット系反資本主義の流れを象徴する一人がPODEMOSの登場と同時にIU連合左派から欧州議会議員となったコウソ。マドリッドのスクワット第一世代でアナキズムの影響を受けた歌詞のハードコア・パンクSin Diosのメンバーだった。youtu.be/YyGizgIUNJk
posted at 18:54:11

コラウ以上にバルセロナの権力層に衝撃を与えたのがスクワットや直接行動を擁護してきた弁護士アセンスの当選。独立主義者やアナキストへの弾圧を告発してきた彼の当選を受けて市警察のトップが辞任→www.elmundo.es/cataluna/2015/… www.youtube.com/watch?v=Ju71YY…
posted at 19:07:19

コラウ市政が始まって二日目にバルセロナ市は2012年3月29日ゼネスト参加中に逮捕された二人の大学生に対する訴えを取り下げることを発表→premsa.bcn.cat/2015/06/16/laj… コラウ率いるBCN en Comúは単なる反緊縮ではなくてシステムの全体の変革を目指してる。
posted at 19:34:52

強制退去を直接行動を止めるという手法はCNTが考案したもので、民主化運動においても住居の権利を求める住民運動が大きな力を発揮した。コラウがバルセロナの市民運動の歴史を象徴する人物だからこそBCN en Comúは大胆な改革に挑める。wp.me/pS9rq-Fv
posted at 19:45:21

CNTの住居の権利をめぐる闘いの実行部隊が経済防衛委員会という居住地ごとにまとまるグループ。職業別グループの活動だと長距離の移動を強いられる労働者が出てくることから、その負担を軽減する目的もあって生み出された。経済防衛委員会が進めた地区レベルの変革がアナキズム革命のベースになる。
posted at 20:29:39

 

2015年6月20日

左派連立でPP国民党を倒してカディスの新市長になったPODEMOSのゴンサレス・サントスが執務室にあった元国王ホアン・カルロスの肖像を第一共和政時代の市長でアンダルシアのアナキズムを代表するアナキスト、サルボチェアの肖像に取り替えた。www.eldiario.es/_17dd0447
posted at 18:21:44

昨日行われた労働組合の総選挙の結果、カタルーニャの4県すべてでアナルコシンディカリズムのCGTが社会労働党系UGTと共産党系CCOOの二代組合を超えて第一勢力となった。バルセロナ県では31の委員うち15を獲得という圧倒的な強さ。twitter.com/CGTCAT/status/…
posted at 18:28:24

欧州にファシズムの嵐が吹き荒れる最中でスペインに左派政権の誕生を可能にしたのは、政治囚を開放することを公約したことでCNTを中心にアナキストが投票に参加したからだった。バルセロナの新市長コラウは「市政が市民を恐れる必要はない」と言って市のゼネスト参加者への訴えを取り下げた。
posted at 18:34:02

再びファシズムが吹き荒れる欧州でレジスタンスの役割を果たすために新左派は市民運動を追い風にしなければならない。SYRIZA政権も同じで、左)2015年「共産主義」のギリシャと右)2011年「民主主義」のギリシャを見ると違いは明らか。twitter.com/Stefanossp/sta…
posted at 18:43:31

エリック・トゥーサン率いる債務問題の専門家による国際監査委員会が水曜日に第一次結果を報告。「ギリシャは民間の債務を公的セクターに移そうとするトロイカの犠牲となった。不当な債務を支払うことはできないし、支払うべきでもない」と結論付けた。www.publico.es/economia/comit…
posted at 19:02:19

イグレシアスが「スペインにPODEMOSが登場したことでSYRIZAの状況がさらに困難なものになってしまった」と申し訳なさそうにしていたけど、EUが一番嫌がってるのはスペインに左派政権が誕生すること。ギリシャ問題はスペイン総選挙がある11月末まで結論が引き延ばされる可能性も。
posted at 19:18:34

PODEMOSを政党として扱う主要メディアの報道に異論があるのは15Mが示した反ファシズムの流れを強化したという彼らの最も重要な役割を見えなくしてしまうから。1月の集会でのイグレシアスのスピーチは素晴らしい反ファシズム宣言だった。youtu.be/oe-bJXZ_KGk
posted at 19:36:42

現実にマドリッドでは今回の選挙で極右政党スペイン2000が前回の1議席から6議席へ伸ばした。もしPODEMOSの登場が左派に刺激を与えていなければ、他の欧州諸国のように既存政党にうんざりした人々が極右に流れていた可能性もある。ccaa.elpais.com/ccaa/2015/05/2…
posted at 19:44:26

反ファシズムは政治ではなくて文化の問題だからPODEMOSは選挙とポピュリズムを用いて人々の価値観を変えようとした。メッセージが最も伝わりやすいとされる米国の商業ラップの速度を取り入れたイグレシアスのスピーチは完璧にラップ化できる。youtu.be/P8lNZMhelRc
posted at 19:59:46

@senji11 2015年6月19日の話です。来月にもカタルーニャ州議会はバルセロナの移民収容センターの閉鎖を決定する予定になっていて、スペイン、中でもカタルーニャは他の欧州諸国とは正反対の動き。独立問題で少数与党のCiUが分裂するなど右が弱体化して左が圧倒的に強くなった。
posted at 20:36:51

 

2015年6月21日

代表制を拒否しているので組合選挙にも出ないけど、アナルコシンディカリズムの元祖CNTも現役で、ヤマハ発動機がスペイン撤退を決めた時に移転先のフランスまで追いかけて闘ったのは彼らだった。本社も「21世紀にCNT?」と驚いたでしょうね。cnt.es/noticias/%C3%B…
posted at 17:02:37

民主化後労働組合やカウンターカルチャーと別れて活動していたアナキストが反ファシズム活動への弾圧を巡って再びまとまり始めた。そのきっかけになったのがテロリスト扱いされて実刑となった若者の件。マドリッドでは昨日彼の釈放を求めるデモがあった。www.cuartopoder.es/multimedia/201…
posted at 17:13:10

反グロの時代から移民の問題はスペインの新自由主義批判の中で重要なテーマだったので、市民運動の軸が反緊縮から排外主義との闘いにと動いている。昨日はマドリッド、バルセロナを始めとする各地で移民収容センターの閉鎖を求めるデモが行われた。www.eldiario.es/_17e25a9
posted at 17:27:49

バルセロナ移民収容センター前で行われたデモには市長のコラウほかにもERC、ICV-EUiA、CUPといった左派政党の議員も参加。「違法な人間は一人もいない」と「不法移民」とカテゴライズすることで人権侵害が正当化されている現状を告発した。www.publico.es/sociedad/500-p…
posted at 17:39:32

カリスマ性のかけらもなく、成り行きで総統となったフランコによるファシズム体制が40年も続いたスペインの人々は、ファシズムは独裁者がもたらすものではなく、社会の安定のためには一部の人権が侵害されても仕方ないという考えが蔓延することだと知ってるから排外主義に対する警戒感がものすごい。
posted at 17:52:27

カタルーニャの政治風刺番組に登場するフランコ。ファシズム指導者というとナチスのヒットラーのイメージが強いけど、ラテンアメリカのファシズム体制でもカリスマ性も熱狂的な支持者もない独裁者が多いので、どちらかといえばナチスが例外。 youtu.be/VniZeZorbq4
posted at 18:23:25

「難民の日」、欧州各地で集会=ギリシャ緊縮策反対も訴え www.jiji.com/jc/zc?k=201506… ←そもそもSYRIZAが排外主義へのレジスタンスだからSYRIZA支援が移民との連帯とつながるんだけど、EUが排外主義陣営にいることをごまかすために何でも「反緊縮」と名付ける。
posted at 19:14:56

 

2015年6月27日

スペインの経済危機と新自由主義の問題を扱った『もうひとつの道はある』の共訳者でバレンシア在住の広田さんがFacebokkでスペインの政治変革について情報発信しているので興味のある方は参考にどうぞ→ www.facebook.com/groups/1588852… PODEMOS関連のトピックも。
posted at 17:26:23

 

2015年7月2日

ギリシャの問題を巡って欧州は弾丸の飛ばない戦争状態に突入したと考える人たちが、必死にツィプラス政権への支援を呼びかけているのは、現在のギリシャが内戦に引き込まれた第二共和政スペインを思い出させるから。この状況においてSyrizaを叩いている人はその意味を考えた方がいいと思う。
posted at 16:02:30

民主的に選ばれた政権(スペイン人民戦線政府/ギリシャSyriza政権)が、それを気に入らない外部からの力(ドイツのナチスとイタリアのファシスト/トロイカ)によって倒されようとしているわけで、クーデター以外の何物でもでもないのに、民主主義国家と自認する欧州諸国は見て見ぬ振りしてる。
posted at 16:10:33

ツィプラスが演説で主張した「ギリシャが欧州の民主主義を護る」は、国民投票実施による民主主義の実践のことではなく、民主主義が重要なルールである欧州の中でそれを踏みにじるクーデターが起ころうとしていることを指している。これが起こってしまったら欧州は再びファシズムに覆われてしまう。
posted at 16:19:56

緊縮政策でボロボロになったギリシャに対してさらなる忍耐と犠牲を求める立場というのが、社会の(ユーロ圏)の安定のためには一部(ギリシャ人)の人権が侵害されても仕方ないという排外主義者の言い分と全く同じなのに、この主張が一定範囲で許容されていることが欧州で極右勢力が台頭している背景。
posted at 16:26:50

Syriza政権は公約を段階を踏んで実施しているのに「キレて国民投票」とか「決断する責任を放棄した」と批判することも完全に間違っている。緊縮政策を止めることができなければ再び民意を問うことになるのは政権が誕生したときから決まってた→twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 16:42:47

最初からわかっていたからこそ、国民投票が原因で預金封鎖になってもギリシャの人たちはパニックにもならずに淡々と生活をしてる。2001年アルゼンチンのケースと比べるとSyriza政権がしっかり準備していたこととその有能さがわかると思う。youtu.be/14lj9YC7kR4
posted at 16:55:55

ギリシャの国民投票の中身を決めるのはギリシャ政府なので、外野がなんと言おうとも是非が問われるのはユーロでもEUでもなくて緊縮政策。投票実施までメディアを使った情報戦が繰り広げられるけど両陣営ともリークも戦略(FTはトロイカのスピーカー)のうち。欧州の未来はギリシャの人々の手の中。
posted at 17:15:16

ギリシャ経済相バロファキスは「私たちに選挙プログラムに反する措置を受け入れる権利はなく、全体の38%の得票では一方的な拒否もできないから国民投票をして民意を問う」と伝えたら民主国家の代表が集まるユーログループの会議から追い出された。www.publico.es/internacional/…
posted at 17:40:04

国民投票で決めるということはギリシャの問題は経済の問題ではなくて政治の問題ということ。EUが裏切られたと感じたのは、ギリシャの問題は経済の問題という建前を貫くためにわざわざ交渉の舞台を財務相の会議であるユーログループにしていたから。twitter.com/Reuters_co_jp/…
posted at 17:59:37

昨日バロファキスの顧問、債務支払い停止を決めたときのエクアドル財務相、ギリシャの監査に参加したバルセロナの経済学者が参加するギリシャの問題のディベートに行ったら、トロイカの狙いはSyriza政権潰しということで三人の意見が一致してた。 pic.twitter.com/myEzFwWldC
posted at 18:26:07

主要メディアは完全に無視してるけど、Syriza政権は債務監査を依頼して不当債務なのでギリシャはIMFにもEBCにも返済するべきではないと勧告されてる。監査はレストランで支払い前に伝票を確認するのと同じで支払い実施に必要なステップ。twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:32:49

緑がIMFの経済成長予測で、赤が実際の経済成長。トロイカがギリシャに要求している緊縮政策が経済政策として完全に失敗していることは経済学者じゃなくてもわかる。だからこそギリシャの人々は緊縮政策を止めるためにSyrizaに票を託した。 pic.twitter.com/ZqnmFPASSJ
posted at 18:46:22

2010年にEUがギリシャを「救援」したとき実際にギリシャの国庫に入ったのは1割で、9割はギリシャをかすりもせず英仏独米を中心とする民間銀行の手に渡った。自己責任が大好きな新自由主義者は銀行が背負うべきリスクをギリシャに押し付けた。wp.me/pS9rq-pF
posted at 19:09:35

スペインの歴史を振り返って内戦が勃発したときに欧州諸国が第二共和政を見捨てた事実が今ひとつ信じられなかったんだけど、完全に理性を失ったトロイカきを見てたら納得できた。本格的左派政権はどんな犠牲を払っても潰すというのが欧州の権力層で、二つの大戦を超えて21世紀まで生き残ってる。
posted at 19:27:50

やみくもにSyrizaを政権から引きずり降ろそうとしているトロイカにも国民投票でYESが勝ってツィプラス政権が辞任した場合どうするかについて明確なプランはなく、スペイン、ポルトガルと反緊縮の波は続くので、ギリシャ国民投票が終わっても解決には程遠い。EUとユーロの危機は当分続く。
posted at 19:50:30

スペインのメディアはギリシャの件で新左派政権が誕生したら大変なことになると煽ってるけど、エボラ熱のときのPP国民党の危機管理能力のなさを知っていたら、とにかく一刻も早い政権交替が必要と思うので、おそらく逆効果になってる。選挙法改正がなければPSOEと新左派の連立政権になりそう。
posted at 19:59:06

ギリシャの選挙って第1党にボーナス議席50という不思議な制度だから、今の状況だと解散総選挙となっても再びSyrizaが政権入りする可能性が高い。中心になる人たちが入れ替わって、さらにラディカルな左派政権として復活することになるかも。twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 20:28:36

SyrizaやPodemosを「急進左派」と名付けてる日本のメディアを見ているとわかりにくいけど、スペインにもギリシャにもさらに左の政党がある。ポルトガルには極右勢力がなくて、中道路線に反対する人の票が共産党に向かっているので、南欧の状況は右傾化してる他の欧州諸国とかなり違う。
posted at 20:39:03

スペインに比べると注目されていないけど、この秋にはポルトガルでも総選挙があって、社会党が反緊縮を掲げて政権獲得を狙っているらしい。これもトロイカがSyriza政権のギリシャを利用して南欧の市民に脅しをかけて、反緊縮路線の芽を今のうちに完全に摘み取ろうと息巻いている理由の一つ。
posted at 20:56:26

 

2015年7月5日

【ブログ更新】私たちはどのように操られているのか?ーイグナシオ・ラモネ wp.me/pS9rq-104 欧州の状況とリンクする今回の論説。少数エリートの決定権独占で予測不可能性を排除してきたEUがSyrizaを嫌がるのは「民意に従う」という予測不可能性持ち込むから。
posted at 17:59:17

ギリシャの国民投票を通じて欧州の北と南で民主主義の捉え方に大きなギャップがあることが良く見える。北が選挙、議会制、国民投票といった「統治システム」考えているのに対して、南ではいかなる場合も自由意志と主権を尊重するという「イデオロギー」で、政治の枠組みを超えた社会の基本ルール。
posted at 18:04:49

南欧で極右政党があまり伸びないのは、一部の人間(議会)に決定権を預ける代表制民主主義モデルが失敗して、ほとんどの人が政治家を信用していないから。メディアの批判とは逆で「意思決定方法を変えるから私たちにやらせて」と票を集めたSyrizaがトロイカの提案に署名してたら暴動になってた。
posted at 18:19:41

今日の国民投票でYESが勝ってツィプラス政権が崩れたとしても、Syrizaが「従いながら統治する」という新たな民主主義モデルをEUに持ち込んで実践したという事実は揺るがない。トロイカが勝ったとしても、小国の造反を許したメルケルの方がずっと大きな政治的ダメージを受けることになる。
posted at 18:36:18

Syrizaは民意に従って公式にはユーロ残留という姿勢を取ってきたけど、内部にはかなりの数のユーロ離脱支持者を抱えている。その代表がSyriza議員で経済学者のラパヴィツアスで、今月のディプロには彼のユーロ圏離脱プランが掲載されてる→www.monde-diplomatique.es/?url=articulo/…
posted at 19:29:59

@midoriSW19 まだ時間はかかるかもしれないけど、この国民投票でそっちの方向に進む可能性が一気に拡大したと思う。とにかく、こんなプレッシャーと逆風の中で国民投票を実現させたSyrizaとギリシャの人々はすごい!!
posted at 21:52:31

@midoriSW19 南欧の新左派もユーロ加盟反対運動がベースにあるので、今はSyrizaとともに新しい欧州を作ろうという方向で動いているけど、EUの改革が進まなければ離脱という選択肢に傾き始めると思う。ドイツもツィプラス政権は交渉しやすい相手だったことに後で気がつくはず。
posted at 22:15:55

 

2015年7月7日

Syrizaもびっくりの国民投票圧勝はトロイカ側がツィプラスの国民へのメッセージを読み間違えたのが理由の一つ。ツィプラスが「民主主義(万人に自分の権利を主張する自由が認められていること)を護ろう」と言っている横で脅しをかけるから、緊縮がギリシャ人の利益に反することをみな確信した。
posted at 19:39:48

2011年5月にスペイン人が「真の民主主義」を求めて立ち上がったのは、自分たちの利益に反することへの同意を強要される状態は民主主義とは言えないと考えたからだった。アナキストが選挙や代表制を頑なに拒絶するのも、自分の権利を一番確実に護れるのは自分で主張することと確信しているから。
posted at 19:45:50

民主主義とは自分の利益を主張する自由があること考える視点はアラブの春にもあったので、欧州というより、地中海圏の価値観みたい。急進民主主義などと呼ばれてるもので、バルセロナの市民運動が盛んなのもその伝統の実践の場として機能してきたから。wp.me/pS9rq-O2
posted at 19:53:46

バルファキスがあっさり辞任して、Syrizaが政治の場に急進民主主義を持ち込んだことが一層明らかになったけど、みんなで決めた結論が何よりも共同体のためになるという価値観に基づいているから、リーダーがいない。カタルーニャの独立運動もそうで、どんなに探してもリーダーは見つからない。
posted at 20:03:26

「リーダーがいない」ことって外からは納得できないようだけど、カタルーニャの独立運動を州大統領マスが率いているというのは全くの誤解。急進民主主義が政治の場に拡大しつつこともあって、独立派は政治家抜き(!)の候補者リストで9月の州議会選挙の勝利を目指することを検討しているところ。
posted at 20:16:30

急進民主主義では決断力と行動力のあるリーダーなんて独裁者と同じくらい扱いなので、リーダーシップを発揮しようとしたとたんに支持を失う。ギリシャでツィプラスが担っている役割もコーディネーター的なもの。南欧での独裁政権の役割はこの伝統のある社会に議会制を受け入れさせることだったのかも。
posted at 20:23:21

急進民主主義の中で幹部はあっても意思決定を行うのは共同体全体。だから、カタルーニャの独立運動もSyriza政権の統治も、シナリオはたくさんあれど決定稿はなく、その場、その場で決まっていくから結末を予測するのは不可能。このダイナミックさこそが地中海の人々にとっての政治の魅力みたい。
posted at 20:36:34

トロイカが代理人を務めている金融権力や投資家がSyrizaを嫌うのも、彼らが政治に参加することでギリシャの動きを予測することが難しくなるから。カジノ資本主義を肯定しているのだからギャンブルが大好きなはずなのに、市場から不確定要素を徹底的に排除しようとするのは本当にずるいと思う。
posted at 20:49:00

ギリシャ国民投票でドイツの最大の誤算は、欧州レベルの盟友で国内最大野党だったNDの崩壊を導いてしまったこと。メルケルの身代わりにサマラスが辞任して、国内でSyrizaは向かうところ敵なしになった。支持強化を受けて左に旋回したSyrizaの新しい財務相は正真正銘のマルクス主義者。
posted at 21:01:55

新しいギリシャ財務相となったツァカロトスは、今年の1月にツィプラス政権が誕生したときに、Syrizaを知る人たちが財務相は彼だろうと読んでいた人物。Syrizaのメンバーでないバルファキスが選ばれたときには驚きが広がって、市場とギリシャの富裕層をなだめるためだという話もあった。
posted at 21:09:26

ギリシャの問題が経済の問題であるという印象を与える目的もあったんだろうけど、世界中のマスメディアがSyrizaの顔としてスポットライトをあててきた人物は閣僚の中で最もSyrizaらしくない人物だったというわけ。トロイカにとってはバルファキスの方が交渉しやすい相手だったような…。
posted at 21:16:23

急進民主主義と直接民主主義の大きな違いは、前者は限定的な委任を認めてコーディネーター役がいること。スペインでは、労働組合が仲介するアナルコシンディカリズムや行政機関が仲介役を務める自治主義として実践されてきたもので、これを国政レベルに拡大したものが急進民主主義と呼ばれている。
posted at 22:10:48

 

2015年7月12日

7/26(日)15時から大阪の討論Barシチズンで行われる「ギリシャ・スペイン 広場占拠から始まった新しい変革のうねり – シリザとポデモスの挑戦」で2014年欧州議会選挙i以降に加速した南欧からの変革についてSkypeで報告します。civilesociety.jugem.jp/?eid=30714
posted at 19:34:19

どうしてもSyriza政権が国民投票でギリシャ人を騙したことにしたいみたいだけど、ツィプラスは「NOが勝てばより良い条件で交渉ができる」と言ったのであって、「私が緊縮を止める」と言ったわけじゃないし、そもそも欧州の反緊縮の流れをギリシャだけで止められるとはギリシャ人も思ってない。
posted at 19:39:21

ギリシャが最も緊急に欧州と合意に至らなけれならないのは債務再編と追加融資で、緊縮政策に関してはポルトガルとスペインで左派政権が誕生するまで待つ心構えはある。ポルトガルは10月の総選挙で国民投票後にギリシャ支援に回った仏と伊と同じ会派の社会党中心の左派連立が誕生するのがほぼ確実。
posted at 19:47:37

選挙のためにカトリック保守の二つの政党が連立したけどポルトガルの左旋回は止められそうもないので、欧州保守のためにスペインの左派連立の誕生を拒む使命のあるPP国民党がとにかく必死。その秘策は統一左派戦線を作る時間を与えないための総選挙前倒しと第一党にボーナス議席を与える選挙法改正。
posted at 19:56:04

ギリシャ支援:ドイツ、厳しい世論…「反対」90%以上 mainichi.jp/select/news/20… ←つまり、移民をギリシャ人に変えただけでメルケル政権は仏の国民戦線と同じ主張で緊縮への市民の不満に対応していた排外主義だったから、ドイツでは極右が台頭がなかったということのよう。
posted at 20:43:03

排外主義を煽りすぎて政治家が国民をコントロールできなくなったドイツの方が、ギリシャよりもずっと政治的に混乱している。国民を説得することができずに、この主張を続ける道しか残されてないなら、ギリシャが抜けたら、ポルトガル人、スペイン人とどんどんスケープゴートを変えていくしかない。
posted at 20:46:20

Syrizaは国民投票を通じて議会で共産党KKEと黄金の夜明けを除く全政党の支持を取り付けたのでこれ以上穏健化しなくても良くなった。党内の左寄りの勢力なしでも政権運営ができるツィプラス政権にプレッシャーを与えているのは強固な共産主義者やアナキストなどSyrizaより左の勢力。
posted at 20:57:42

 

2015年7月14日

8/5(水)19時から新宿のカフェ・ラバンデリア『スペイン・ギリシャの広場占拠から続く「もうひとつの道」バルセロナからみた欧州新左派の躍進」でSyrizaの背景、PODEMOSと住民自治主義がぶつかり合うスペインの動きなどを報告します。attaction.seesaa.net/article/422305…
posted at 16:12:40

今回のギリシャの件を見てて、EUへの加盟を見送るという極めて理性的な判断をしたウクライナがどうしてあんな状態になってしまったのかとってもよくわかった。このドイツ主導のEUが最悪なのは、自分たちの意向を無理やり押し付けるものの、現実には状況をコントロールする政治的な力量がないこと。
posted at 16:17:28

ウクライナの現在の混乱の原因の一つは、政治的な解決を探るなんて高度なことはできない金融マフィアが牛耳るEUだった。ギリシャの人々とSyrizaの間に信頼関係があるからギリシャはなんとか持ちこたえているにもかかわらず、そのSyrizaを潰そうとしているというのが本当に信じられない。
posted at 16:24:33

ドイツがSyrizaを目の敵にするもう一つの理由が、ギリシャ問題の裏で保守と社民が手打ちして着々と進めているTTIP。Syrizaがそう簡単には潰れないと読んだショイブレ財務相がギリシャをEUから追い出したがっているのもこのため→twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 16:33:10

ユーロが潰れるとをわかっていてギリシャの追い出しにかかっているということは、おそらくドイツの財界はユーロを捨ててTTIPを取る道を選んだ。ユーロがなくなって一番困らないのが独で、ギリシャ、ポルトガル、スペインは最終的にはメリットがあり、一番割に合わないのが仏、伊と言われてる。
posted at 16:41:16

債務問題を抱えた国を「支援」すると言いながら加盟国の市民が支払った税金を集めて返済不可能とわかってる融資を行うことで、国家予算の一部を民間銀行に流すという公金の横流しシステムを止められないEUは、破綻に向かっていると知っているのに止められない点で日本の新国立競技場建設と全く同じ。
posted at 21:28:45

誰も責任とりたくないから解決を先延ばしにしてきた「合法的な横領システム」を見直すきっかけを、Syrizaを選んだギリシャの人々が身を呈して作ろうとしたのに、それを力で押しつぶすEU…。空っぽの通貨であることが明らかになって、ユーロ危機は解決するどころか、さらに深刻になった。
posted at 21:40:57

統一通貨ユーロ自体が力で押し付けることで実現されたものだった。1999年にシアトルでのWTO反対運動の後で反グローバリゼーション運動の中心が欧州に移ったのはユーロ反対とリンクしていたからで、欧州が暴力でそれを叩き潰したのがジェノバG8→wp.me/pS9rq-Ov
posted at 22:15:49

当時「統一通貨ユーロの構想は欧州の経済統合を目指すものではなく、欧州の自由市場化を実現させるためのツールのでしかない」と主張していたユーロ導入反対派が正しかったわけで、さらに大きな自由市場をTTIPの締結が実現してしまえば、もうユーロというシステムには利用価値はないということ。
posted at 22:26:07

「ユーロ導入でバラ色の未来が開ける」と市民を騙した権力層は初めからそのことを知っていたからこそ、スペインの政治家たちはユーロ圏ではないスイスにせっせとお金を運んでいた。そうした人たちの責任が追及されることなく、ユーロ反対運動が原点のSyrizaが批判されるのはどうしても許せない。
posted at 22:31:24

 

2015年7月16日

@beyondaki ありがとうございます!
posted at 17:03:19

今日7/16夜8時放送のラジオ番組『A・O・R~WORLD MUSIC EDITION~』の「ルンバ・カタラーナ」特集にヒターノの音楽の原点である楽しむための音楽として発展したその歴史などについてコメントしました。興味のある方は是非→www.jfn.jp/News/view/aor/…
posted at 17:11:44

コメントで紹介したルンバ・カタラーナ専門タブラオ「ラ・ルンベタ」の情報はこちら→calarumbanipona.blogspot.com.es/2015/07/blog-p… カタルーニャが生んだ奇才ダリも自らPV出演するほどのルンバ好きで、タブラオに足繁く通っていたそうです。youtu.be/5SqwNrRTet4
posted at 17:19:53

ヒターノの言葉の力をアカデミックな詩の世界に取り入れようとしたガルシア・ロルカは、文法を学んでしまった自分にフラメンコの詞は書けないと言っていたそうでだけど、ロルカの詩をカマロンが歌ったこの歌はフラメンコ以外の何物でもない。最高。youtu.be/pP6tYLmw3vQ
posted at 17:35:51

@irunata8 トマティートは、当時を振り返るドキュメンタリーでパコ・デ・ルシアの後に「カマロンのギタリスト」の席に座ることになって、すごいプレッシャーだったと言ってました。
posted at 17:51:24

歴史を辿るとギター伴奏付きの即興詩として楽しまれていたフラメンコが、かなり意図的に踊りにフォーカスしたものに誘導されていった痕跡が見える。ギリシャの独裁政権は、スペインの内戦が始まった1936年に大衆音楽レベティコを禁止した。 youtu.be/0TmDYoHJg6Y
posted at 17:55:35

権力は大衆の言葉を恐れているから、民衆に声を与える民主主義を憎んでいる。民衆の参加を最低限に抑えるために発明された欧米の「自由主義型」の民主主義システム(普通選挙&議会制)は、世界中で権力に正当性を与えるツールと化した。15Mが叫んだように民主主義システムの根本的な改革が必要。
posted at 18:06:04

超優秀なエリートばかりでも一部の人に権力が集中すると歯止めが効かなくなって暴走するというエリート主義に基づく自由主義型の民主主義システムの限界を示しているのが今のEUの姿。国民投票で拒否したものを議会が承認せざる得ないように追い詰めるという民主主義を破壊する暴挙がまかり通ってる。
posted at 18:33:58

国外の評価とは逆で、ギリシャ国内では主張を貫いてるバルファキスへの支持が3割に対して「約束を破った」ツィプラスを支持する人は6割近く。ツィプラス辞任で状況は変わらないわけで、ギリシャの人々が求めているのは優秀なリーダーではなく、泥をかぶってでも最後まで一緒に戦ってくれる政治家。
posted at 18:51:31

国が危機的な状況になったときに最初に逃げ出すのがエリート層で、フランコ反乱軍のクーデターが起こるとカタルーニャでは州大統領コンパンチを除いて政治家は全員逃亡した。いざとなったら国外に逃げることができる人たちと、その土地にしがみつくしかない人たちでは状況の捉え方がまったく違う。
posted at 18:59:53

日本には状況があまり伝わってないけど、2012年の時点でギリシャは「おそらく平時に一国が実行したものとしては最大規模」となる大幅な主権の委譲」を強いられた。両手両足を縛られた状況でもSyrizを選んだ人々はなんとか前に進もうとしている。wp.me/pS9rq-y7
posted at 20:50:31

ギリシャのツィプラス政権を見ているのは、スペインの第二共和政を見ているようで、その不条理さがやりきれない。。追い詰められた状況で過ちを犯したとして、力不足だったとして、それで民主主義を踏みにじっている人たちに理があることにはならない。本当に欧州はもう一度同じ過ちを繰り返すの?
posted at 21:21:01

スペイン内戦でナチスとファシストの支援を受けたフランコ反乱軍側が勝利したとき、あまりにも不条理だからスペイン人の多くはすぐに終わると本当に信じていたのに、終わってみれば39年。第二次大戦はスペインに独裁政権を残したまま終了して、スペインの人々は独裁者とともに世界から取り残された。
posted at 21:36:44

 

2015年7月20日

【ブログ更新】国際旅団を探せ! wp.me/pS9rq-10e 欧州で再びファシズムが台頭する中で、反ファシズムの歴史を再構築する試みが進行中です、80年も前に存在した国際旅団員全員の身元を明らかにするというキホーテ的なプロジェクトSIDBRINTについて。
posted at 14:24:39

国際旅団解散のニュース映像。人々を熱狂させたのはファシズムだけではなく、反ファシズムもまた世界中の人々を熱狂させました。船、列車、自動車、自転車、あるいは徒歩で、ファシズムを倒すために世界52ヶ国から3万5000人あまりがスペインへ。youtu.be/xtJO_OG2MRk
posted at 14:53:02

国際旅団を支えたのがナショナリズムの対極にあるインターナショナリズムで、多国籍部隊、多人種部隊の先駆けとなりました。エイブラハム・リンカーン大隊に参加したアフリカ系米国人は帰国後、公民権運動として自由のための闘いを継続していきます。 vimeo.com/123907371?ref=…
posted at 15:04:29

国際旅団のデータベース作りに参加して感じたけど、個人から集団を見るというのはとっても興味深い作業で、名前がわかり顔が見えるようになるとそのリアリティが一気にアップする。大西洋を渡ってスペイン内戦に参加したウイスコンシン出身エンジニア。sidbrint.ub.edu/ca/content/aml…
posted at 15:36:25

 

2015年7月21日

7/25土から鎌倉の由比ガ浜で写真展「国境の南〜タラハル海岸の死の悲劇から一年」を始める予定です。北アフリカのスペイン領セウタと国境を接するモロッコで欧州の地を踏むチャンスを待ちながら暮らす人々の日常を写した21枚。詳細は追って。 pic.twitter.com/ibtf6gEP7y
posted at 10:48:23

移民という人の移動を移民政策によってコントロールすることが可能と考えること自体が現実的ではないという判断から、「不法移民」を生み出す制度の廃止への第一歩としてカタルーニャ州議会は7月2日にバルセロナ移民収容センターの閉鎖を可決。www.eldiario.es/_18227123
posted at 10:53:54

 

2015年7月24日

統一通貨ユーロと並んでギリシャが欧州のひずみの最大の犠牲者となっているのが移民の問題で、今年欧州に来た移民15万人のうち6万人以上が小さなギリシャに到着した。EUはギリシャが危機的な状況にあると知っていながら有効な対策を取っていない。 es.euronews.com/2015/07/16/la-…
posted at 12:30:59

昨日も欧州を目指して北アフリカ出身者40人がリビア沖で命を落とした→www.europapress.es/internacional/… 命がけで海を渡ってくる移民到着の最前線となっている南欧から見ると、自国の都合で選別した人材だけを「合法移民」として受け入れようとする北の国々には本当に身勝手に思える。
posted at 12:43:18

 

2015年7月27日

@poco_piccolo 基本的に私がいます。奥にいるので気軽に声をかけてください。私もツィプラス応援してます!
posted at 14:55:57

 

2015年7月28日

@poco_piccolo あらま、夫が喜ぶ。
posted at 14:49:42

それにしても、民主主義のルールに従って変革を行おうとする人たちを圧倒的な力の差を用いて力でねじ伏せようとする点で、クルド人に対するトルコ政府のやり方とギリシャに対するトロイカのやり方は瓜二つ。実は、急進民主主義という点でSyrizaと共通しているのはPodemosではなくHDP。
posted at 15:01:57

スペインで急進民主主義の実践モデルはカタルーニャ独立主義左派CUPや5月の統一地方選で成功した市民プラットフォーム型のような住民自治主義。ボリビアの変革プロセス理論をスペインに応用するというプロジェクトととして始まったPODEMOSはこの流れに乗ることができずに苦戦している。
posted at 15:08:58

 

2015年7月30日

@nodabunko KKEは支持率が絶対に5%を下回ることはないと言われていて、一定の影響力は維持しているみたいです。今までの経緯を考えると、Syrizaに協力する可能性は今後もほとんどなさそうですが。
posted at 21:23:04

先日行った都内の大規模書店では、IS関連の本は目立つところに置いてあって3冊くらい簡単にみつかったのに、Syrizaに関するものは一冊も見つけられなかった。どう考えても今の日本にとってはISのプロパガンダよりもSyrizaの情報の方が役に立つはずなのに。
posted at 21:31:40