ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイートをサルベージ――2015年11月〜12月

ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
Twiiter社の新API仕様変更
・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘

 

2015年11月3日

@momocat1010 この文章を拝見しましたが、私のブログ(ramonbook.wordpress.com/2015/10/29/eco…)の文章を大幅に利用されているようです。これはボテリャ氏を始めとして関係者の承諾を得て書いたものでもあるので、利用の際は文章中にこの記事のリンクを直接貼ってください。
posted at 19:26:25

@momocat1010 わかりました。
posted at 20:07:42

【お知らせ】本ブログ(ramonbook.wordpress.com)の記事の中には、翻訳記事など元記事の著者や関係者の了承を得た上で発表しているものもあります。引用したり、参考にする際には必ず当該記事のリンクを貼ってください。よろしくお願い致します。
posted at 20:27:30

 

2015年11月6日

【ブログ更新】民主主義を民主化するーイグナシオ・ラモネ wp.me/pS9rq-119 「今日、国民国家はその権力の一部を超国家機関と地方機関に譲渡しているが、その原因はグローバリゼーションと脱中央集権化によってあまねく同時進行の二つのプロセスが生じていることだ」
posted at 19:37:34

欧州レベルで民主主義の民主化に取り組んでいるのが、元ギリシャ財務相のバルファキス。先月バルセロナに来たときにも公共テレビに出演して「ギリシャでは戦車の代わりに銀行が用いられた」と非民主的なEUを批判して、欧州の民主化の必要性を訴えた。bit.ly/1MMyQb8
posted at 19:57:08

バルファキスはギリシャでSyriza政権が潰された経験からか、イグレシアスのPodemosやコービンの労働党といった国別の政党との協力には消極的で、バルセロナでミーティングしたのもBCN en ComuとCUPの住民自治主義勢力だけ。www.eldiario.es/_1a5325e3
posted at 20:07:04

さらに国政レベルの政党の問題点は、マスメディアによって市民を受け身の視聴者に変えるテレビ政治化を最も効率的に行うツールにされてしまったこと。市民参加型の民主主義の実現には、消費者にされてしまった人々を市民に戻すことが必要不可欠になる。wp.me/pS9rq-119
posted at 20:18:28

イグレシアスの言葉が他政党のスピーチに大きな影響を与えたことを検証するビデオ。なんと言ってもPodemosの功績は政治家のスピーチ全般を左傾化させたこと。政策を左に向けるためには政権交替よりも中道から左の政党に競争させる方が効果的。youtu.be/2sSvz2z_vsQ
posted at 20:25:42

改革が軍事クーデターで潰されてきたスペインで軍人は保守につくものだったから、サパテロ政権の参謀本部長のPodemosからの出馬が決まってPP国民党が大慌て。クーデターのリスクを考え、左派のタブーを破って軍人を取り込む戦略に出たよう。www.eldiario.es/_1abdf0a3
posted at 20:46:53

左派のタブーに挑むPodemosを国政レベルで左にひっぱる役割を果たしてるのがIU左派連合。新党首ガルソンの下で党名を捨てて、左派の市民プラットフォームAhora en común – Unidad popularで総選挙に挑む。 youtu.be/e9xuL5Eom0U
posted at 21:06:11

EUにおいては政権交替だけでは何も変わらないことは周知の事実なのに、政党政治というショーを持続させるためスペインの主要メディアは12月の総選挙を主要政党対決の場で終わらせようと奮闘してる。流れを決めることになるのは他の勢力なんだけど。www.europapress.es/nacional/notic…
posted at 21:22:54

 

2015年11月7日

↓ ラテンアメリカとギリシャの先例から、ポルトガルやスペインの左派が主権と民主主義を取り戻すには新たなシステムが必要なので現行システムの一部となった既存政党だけでは不十分と考える一方、英米では既存の左派政党をベテランが内部から改革する方向に動いているという傾向の違いが興味深い。
posted at 16:59:04

ポルトガルでは総選挙で第一党になった保守連立を社会党、共産党、左派ブロックが引き摺り下ろして左派連立政権が誕生することがようやく決まったみたい→ www.publico.es/internacional/… 左派ブロックはSyrizaやPodemosと共に欧州統一左派グループに参加する新勢力。
posted at 17:06:42

二大政党制が崩壊すると選挙に勝つ、つまり第一党になるだけでは覇権を握れない。政権成立には他の政党の強力が不可欠なので、ときには小政党が持つ一議席が決定的な影響を与えることになる。報道も選挙結果の速報より、実際に政権が成立してから詳細な分析記事を掲載した方がずっと有意義だと思う。
posted at 17:15:13

ポルトガルでは来年早々大統領選挙があって、左派ブロックが大統領候補に推すのが欧州議会議員のマリサ・マティアス。Podemosのイグレシアスとは議員仲間で、彼の番組にも出演した。左派ブロックは女性が多く、国会のスポークスマン役も女性。youtu.be/mz8FLxMz4wI
posted at 17:30:26

Podemosが参入に失敗したカタルーニャではPP国民党打倒のためにバルセロナ市長コラウのBCN en comuが立ち上がった。左派勢力Podemos、EUiA連合左派-ICV緑の党を取り込んで、独自会派を結成して総選挙に挑む。www.tercerainformacion.es/spip.php?artic…
posted at 17:41:40

Podemosの登場以降スペインの権力層は政党中心の政治を護るため、二大政党から四大政党への移行を押し進めてる。財界がイグレシアスの対抗馬に選んだC’sのリベラはテレビ政治に最適化された人材で、新自由主義的ポピュリズムを体現してる。youtu.be/UdRVBwCcInI
posted at 18:04:20

フランコ支持者直系の古典的な極右勢力が強いスペインでは表面に出てくるのに時間がかかったけど、リベラのC’sはル・ペンの国民戦線に並ぶ欧州極右の新モデルとみなされてきた。イタリアの北部同盟のサルビーニもリベラと似たような路線みたい。 www.elmundo.es/internacional/…
posted at 18:33:24

ツィプラスを潰すとル・ペンと組むことになるという南欧の新左派の忠告に耳を貸さなかったメルケルのドイツのおかげで、南欧でも新極右が頭を持ち上げてきた。難民とギリシャの問題を同時に議論していた6月に、Syrizaの意向を組んで緊縮路線をやめていたら欧州の現状は全く違うものだったはず。
posted at 18:41:40

バルファキスは欧州の難民問題についてEUは国の問題は各国の責任と主張してきたのだから急に団結して問題解決できるわけないと応えていた。ギリシャの件でギリシャの人々に連帯することを禁じた同じ人たちが難民の問題で難民に連帯しろと言っても全然説得力がないから、極右に支持が流れてしまう。
posted at 18:52:48

カトリック保守にとってハンガリーのオルバンはかつてのベルルスコーニと同じ役割を果たしてて、過激な言動で物議を醸し出すものの、結局彼らの手法が欧州のスタンダードになる。ベルルスコーニが人権を無視した暴力的なデモ弾圧の戦陣を切ったように、オルバンが欧州の強硬な難民対策をリードしてる。
posted at 19:02:24

EUは一部の難民以外に門を閉ざすことを正当化するために、難民と移民は違うという主張を利用してる。日本人を含めてEU国籍でない人たちが欧州に移民する自由が大幅に制限されることにもなるので、日本の人たちは欧州の「難民にだけ移民する権利がある」というレトリックに乗らない方がいいと思う。
posted at 19:21:06

ジジェクが出るDemocracy Now!の「欧州で勢いを増す反移民感情・極右発言」を見ると良くわかるけど、欧州で排外主義的発言を容認する風潮を作ったのはサルコジやメルケルといったカトリック保守なので、彼らに問題を解決できるわけない。democracynow.jp/video/20101018-3
posted at 19:28:56

バルセロナでは難民の支援を訴える人の中に難民だけ受け入れるべきと主張する人はいない。先日の移民映画祭でも移民と難民の区別によって移民と難民の間やEUが難民認定する国籍の難民とそれ以外の難民の間に軋轢が生じている現状が指摘されてた。 pic.twitter.com/02uKnKKF9i
posted at 21:34:40

バルセロナの難民支援の中で主流の見解は①難民の保護は人道的措置ではなくジュネーブ協定の批准国に課された義務②法的システム上は移民と難民の区別があるものの、基本的人権の中の移動の自由に含まれる移民する権利の侵害を、難民という法的なカテゴリーの存在によって正当化することはできない。
posted at 21:50:26

難民問題の見え方は各国の地理的状況や歴史的経緯によって大きく変わる。スペインにとって身近な難民は西サハラの人々だけど、今のEUの路線では優先的に難民と認められない。彼らの難民キャンプは先月洪水で甚大な被害を受けて危機的な状況にある。www.eldiario.es/_1a7dde6c
posted at 22:19:59

 

2015年11月9日

カタルーニャ州議会が共和制に基づくカタルーニャ独立国家設立プロセスの開始を賛成多数で可決。twitter.com/parlament_cat/…
posted at 20:23:25

カタルーニャの独立がスペインで違憲となるのは、現行憲法が「スペイン国民の分離不可能な一体性」に基づいていて、一地域の独立が立憲国家の根底を揺るがすことになるから。違憲と明文化して規定しなければならないほど、1978年の時点でスペインの一体性はすでに脆弱なものであったとも言える。
posted at 20:59:57

カタルーニャほどの動きにはなっていないけど、先週バスク独立主義左派はバスク国家の設立に向けて新たな段階に入ることを宣言した。まだ政治的勢力に成長していないにもかかわらず、テロ対策にからめたガリシア独立主義左派に対する弾圧も始まってる。www.europapress.es/euskadi/notici…
posted at 21:17:44

今のスペインで問題になっているのは基本的人権の一つである自己決定権の行使を憲法によって禁じることは民主的かということなので、独立は違憲だからダメで終わるものではない。カタルーニャの人々は自己決定権が憲法の規定を越えると考えているから、中央政府に対する不服従という形で抵抗してる。
posted at 21:25:48

カタルーニャ独立派が描く計画に住民大多数が反対 t.asahi.com/im0b ←中央政府が「地域に対する今以上の税優遇制度や、独特の言語や文化を守るための法律が認め」ることはあり得ないと考える人が増えたから独立運動が盛り上がったので設問自体が意味をなしていない。
posted at 21:36:31

メディアはCDCのマスを独立運動のリーダー扱いしてきたけど、カタルーニャ人の7割以上が続投を望まず、まだ州大統領に再任されていない。ccaa.elpais.com/ccaa/2015/10/2… それでもカタルーニャ独立プロセスが進んでいるのは政党も政治家も主導権を握れない下からの運動だから。
posted at 21:51:38

地中海気質には政党中心の議会民主制が合わないようで、スペインの歴史を見ても19世紀にすでに二大政党制が行き詰まり、だからこそ政党なしで変革を行うアナキズムが主流となった。市民戦争と独裁を経た民主化においても欧州のスタンダードである二大政党制に合わせるためにクーデターが必要だった。
posted at 22:02:52

 

2015年11月11日

保守が弱体化して社会党、左派ブロック、共産党、緑の党、動物愛護党と第一党以外は全て左派ポルトガルでは昨日、欧州カトリック保守が強引に継続させようとした右派政権を他政党が一丸となって阻止した。1月のSyriza政権誕生に並ぶ大きな動き。www.lamarea.com/2015/11/10/la-…
posted at 17:17:41

国家レベルではないけど、カタルーニャも汚職と独立問題でネオリベ保守のCDCが実質的に中道左派に吸収されて135議席中保守が握るのは34議席(PPとC’s)のみ。昨日の州大統領候補マスの演説は「どこの共産主義者だ?」と揶揄されたほど。resultats.parlament2015.cat/09AU/DAU09999C…
posted at 17:31:09

南欧の左傾化が続く中反緊縮路線を許さないドイツが傍観しているわけはなく、すでに数日前の段階で財務相ショイブレがポルトガルで政権が交替してもでは何も変わらないと警告した。ちなみにポルトガルは左派連立ではなく社会党少数政権になる見通し。www.publico.pt/n1713848
posted at 17:33:55

EUに民主主義はないというドイツの姿勢は変わってない。先月独財務相ショイブレはギリシャのユーロ離脱という自分の提案はユーログループ19ヶ国中15ヶ国の支持を得る大成功(反対は仏、伊、キプロス、ギリシャ)だったと自慢げに暴露してたし。www.eleconomista.es/economia/notic…
posted at 17:43:34

難民問題でEUが一致団結するどころか各国間の相互不信が高まっているのは、ドイツの支配に対して反旗を翻したギリシャがユーロ離脱を強制されそうになったのが原因の一つ。最も苦しい状況に置かれたメンバーを率先して見捨てようとするリーダーとそれに同調する仲間を信用できるわけがない。
posted at 17:52:10

@poco_piccolo ギリシャではツィプラス政権が存続したものの、左派の離脱を引き起こすことでドイツが実質的にSyrizaを潰したので、欧州の新左派の連帯に亀裂が入ってしまいました。極右が台頭する欧州でメルケル政権に本気で排外主義と闘う気がないのも深刻な問題です。
posted at 18:09:10

@midoriSW19 極右が順調に勢力を拡大する中で、欧州統一左派が増えないのが残念なんです。ギリシャの件では仏と伊が粘ったものの結局だめだったので、欧州社民ではカトリック保守によるEUの支配を終わらることができないと思う。レフトユニティなら欧州統一左派に入っただろうな。。
posted at 18:17:10

EUの最大の問題はメルケルが象徴するカトリック保守による支配。メルケル=サルコジ体制で独仏の2トップだったEUがいつの間にかメルケル=ユンケル体制になったのは、首相がオランドになってから仏の存在感が薄くなったわけではなく、サルコジがカトリック保守仲間だったからというだけの話。
posted at 18:19:31

ドイツがSyrizaをひねり潰したことで、南欧の左派からもEUに見切りをつける勢力が出てきてる。先月半ばにはユーロ離脱を主張する左派の国際会議がバルセロナで開催され、伊、仏、スペインの組織がユーロ残留と反緊縮は両立できないと訴えた。 pic.twitter.com/oa4GkUm86E
posted at 18:31:38

現在南欧でユーロ離脱を主張する政党はギリシャの共産党と人民連合、ポルトガルの共産党。スペインではカタルーニャのCUPだけだけど、IU連合左派元書記長アンギータがユーロ離脱派なので、総選挙後にIU周辺が反ユーロに転じる可能性あり。youtu.be/9-uJE63_IrY
posted at 18:41:08

緊縮は欧州の経済を破壊しているだけではなく、排外主義的極右勢力の養分に成ってるから緊縮ストップは一刻を争う事態。ポルトガルの左派政権が潰されれば、いよいよ反緊縮の実現にはユーロ離脱あるいはEU離脱しか道がないことになる。メルケルとユンケルはEUを壊した者として歴史に名を刻むかも。
posted at 19:00:27

スペインはPP国民党政府はともかく、市民レベルでは難民を歓迎しているものの、高い失業率がネックになって難民が来てくれない。今週イタリアからの最初の難民グループが来たけど、19人の予定がそのうち7人が最終的には飛行機に乗らなかった。www.eldiario.es/_1ad8a591
posted at 19:28:13

受け入れ数値目標を達成するため難民を強引に移住させることなどできないので、欧州で深刻な問題になってる失業の問題を解決しない限り、EUの難民割当プランは機能しない。そのためには独一人勝ちの状況を支えてる緊縮をやめ、独に集中してる富を再分配をして加盟国間の格差を解消していくしかない。
posted at 19:28:54

難民は帰国を望んでいるから仕事を求めて移住する移民とは異なるというのは、現実とはかけ離れていて、帰りたくても帰れない状況が続いて難民が結局移民になるパターンは多い。CNT組合員だった夫の親族も内戦後に難民としてフランスに向かい、スペインに戻ってくることがないまま亡くなった。
posted at 19:41:47

@yukari_chan1969 法律上の線引きは可能です。
posted at 19:47:53

@yukari_chan1969 現在のEUの政策はテクノクラートが机上の空論で決定しているので、現実にできるかどうかはほとんど考慮されません。難民対策も同じ。
posted at 20:07:10

@yukari_chan1969 そうですね。政権の右傾化と強権化は世界的な傾向になっているから、日本も例外ではありません。残念ながら、日本の状況が極端にひどいわけでも、欧州の状況が日本より格段にいいわけでもないというところです。
posted at 20:26:22

@midoriSW19 どうだろう。英国のEUレファンダムまで状況が待ってくれないような気がする。南欧の状況はドイツを中心とするユーログループがポルトガルの新政権にどう対処するか、12月のスペインの総選挙結果、カタルーニャの独立問題で来年早々に大きく動く可能性が高いと思う。
posted at 20:46:59

@midoriSW19 ドイツがあまりにも酷過ぎて楽観的になれない。。。今の状況では仏でオランド政権が倒れる前に英国で前倒し選挙があって、英、仏、伊でメルケルの独に対抗するという奇跡ぐらいしか、EUのカトリック保守の支配を終わらせる道がないように思う。
posted at 20:59:44

@midoriSW19 Syriza政権に希望を見出して連帯してきた南欧の左派にとってはドイツのギリシャに対する仕打ちがトラウマにになってる。脅しに負けて緊縮を貫けなかったツィプラスを批判する一方で、ユーロから追い出す脅したドイツの方が悪いことは十二分にわかってるわけで。
posted at 21:09:14

@yukari_chan1969 スペインは日本とそれほど関わりがないので、こちらのメディアで日本の扱いが急激に減ったような感じは受けないかも。とにかく、欧州からは日本だけでなくアジアが地理的に遠い。
posted at 21:13:52

@midoriSW19 いろいろ厳しいな。。。12月の総選挙でスペインに左派政権が成立する可能性は限りなく低くなっているので、しばらくポルトガルに踏ん張ってもらうしかないんだけど、彼らにとってあまりにも荷が重すぎる。
posted at 21:23:26

@yukari_chan1969 はーい。
posted at 21:24:15

@midoriSW19 実はPodemosはスペイン国内で限界が見えたとたんに国外から注目を集めるようになったんだけど、今のところ巻き返しの戦略が全て裏目に出てる。カタルーニャに続いてバスクでも、総選挙を前にマドリッドからの押し付けに抗議して幹部がごっそり辞任してしまったし。
posted at 21:34:16

@midoriSW19 そう言えば、コービンの党首選出に比べると、カナダの政権交替はほとんど話題になってないですね。おそらくスペインの左派の基準だと、左派政権とはみなされてなくて、極右政権が中道に変わったという位置づけだからかも。
posted at 21:54:32

@midoriSW19 スペインのPP国民党のラホイ政権も同じレベル…。まあ、それを倒せないPSOE社会労働党もひどいもので、コービンぐらい重厚な人を党首にする転換を図っていたら左派連立がもう少し現実味を帯びていたような気がするけど、現党首のサンチェスがあまりにも軽すぎる。。
posted at 23:40:03

 

2015年11月12日

@MiyamaeYukari 今調べてみたら、カタルーニャのネオリベ保守CDCと同じLiberal International所属だから新自由主義政党という位置づけになってるみたい。スペインではリベラルがネオリベラルと同義だし、トルドーがブッシュと同じ二世なのもマイナス点かも。
posted at 09:33:38

 

2015年11月20日

スペインの場合は独裁者フランコの命日(今日)が近かったこともあって、パリの事件を受けたフランス政府の対応で注目されたのは令状なしの逮捕や家宅捜索といった警察権力の拡大だった→internacional.elpais.com/internacional/… 最初「テロと戦うぞ」と息巻いていたラホイ政権も黙り込んだ。
posted at 19:01:30

ブッシュ、ブレアとともにイラク侵攻を行って政権を失ったアスナールの二の舞になるのを避けようと、外相が仏政府への協力は惜しまないといいつつも、PP国民党はシリアへの介入に関する決定はすべて12月の総選挙後まで延期することを決めてる。www.publico.es/espana/margall…
posted at 19:14:25

一方イラクからの撤退を公約に政権交替を実現したPSOE社会労働党も、欧州レベルでオランド政権の盟友でありながら、今のところはシリアでの仏の軍事作戦を支持する姿勢を打ち出さない方針。www.eldiario.es/_1b035e85 軍事介入に関して隣国フランスとかなりの温度差がある。
posted at 19:32:49

スペインの人々はマドリッドのテロでテロに屈することを選んだわけで、首相ラホイが記者会見でフランスからジハディストとの戦いで軍事的な協力は何も頼まれていないと記者会見で公に認めなければならなかったほど、軍事介入に対する反発が強い。www.eldiario.es/_1b0e0aae
posted at 19:47:53

スペインは市民戦争、武装組織ETAのテロとの戦いと、武力での解決を目指すたびに失敗した歴史を背負っている。だから、スペインの人たちの武力行使の有効性への疑念というのは、左派で反戦だから武力行使に反対という左右の問題ではなく、経験から武力行使では問題解決できないと考える人が多い。
posted at 20:01:55

スペインで2013年からジハディストとして逮捕された人のうち45%がスペイン国籍保持者→ politica.elpais.com/politica/2015/… ETAと同じように自分たちの社会がテロリストを生み出している状況があるので、国内問題を国外での武力行使で解決できないと考えてる面もある。
posted at 20:13:48

国内にテロ組織の問題を抱える欧州最後の国で、アルカイダのテロの標的になった国に当事者意識がないとか呑気すぎるとか言うこともできないので、武力行使に慎重なスペインの姿勢がEUの歯止めになるかも。フランスの人たちと連帯することとフランスの政府のやり方を支持するのは全く別のことだし。
posted at 20:29:33

すごい偶然だと思うんだけど、スペイン内戦で対極にいた二人の命日が同じ。1936年の今日11月20日にアナキスト戦士の象徴ドルティがこの世を去り、それからちょうど39年後の1975年に反乱軍のトップから独裁者になったフランコが死んだ。twitter.com/tothistoria/st…
posted at 21:24:49

 

2015年11月22日

狂信的カトリックが武力で権力を取ろうとしたことから始まったのがスペイン内戦。ファランへはカトリックとナショナリズムの融合で、フランコとプリモ・デ・リベラは神の僕として独裁者の座にいた。ナチス式敬礼が健在のフランコ死後40年ミサの様子。www.publico.es/politica/exalt…
posted at 20:56:11

選挙という民主的プロセスによって政権を獲得した人民戦線政府に対して、話し合いで解決するというステップをすっとばして武力による問題解決を挑んできたのがフランコ率いる狂信的な反乱軍。人口の半分を殺害しても権力を奪う覚悟があった相手を力で抑え込もうとして共和国は内戦に引きずりこまれた。
posted at 21:15:12

共和主義者でPodemosから総選挙に出馬する元参謀本部長ロドリゲスは、パリの襲撃後のインタビューで「刑法の厳罰化は自爆する覚悟ができている人に対して何の役にも立たない」「テロとは戦争ではなくて民主主義と自由で闘うもの」と語った。 www.publico.es/politica/entre…
posted at 21:22:56

スペインは水と油だと思っていた米国とフランスのテロへの対応が酷似していることに当惑気味。「戦争、国民、自由、破壊する、祖国愛、テロリストを出した責任国に制裁を下す…」とブッシュ政権とオランド政権の共通点を指摘するバスク公共TVの番組。www.eitb.eus/es/television/…
posted at 21:45:33

バスクの人々はスペイン政府のテロとの戦いの最大の被害者。ゴンサレスのPSOE社会労働党政権はバスク独立主義の武装組織ETAを武力行使で潰すために、「本拠地」であるバスクに準軍事組織GALを送りこむ。政府(警察+GAL)とETAの間で激化した武力抗争の犠牲者の大半は民間人だった。
posted at 21:59:24

テロとの戦いに武力が持ち込まれると、支持者の多くが「武力行使だけではダメ」と考えていたとしても、権力側が武力行使とその犠牲を正当化するため「武力行使への疑問=武力行使反対」に単純化する流れを作り出すのが大きな問題。その結果、武力行使以外の措置に関する議論が進まなくなってしまう。
posted at 22:14:02

テロとの闘いにおいて、権力側による武力行使の正当化が最も極端な形で現れたのがスペイン政府とETAのケース。バスク独立主義左派オテギは武力行使の限界を指摘して、話し合いによる解決を模索したことでテロリストとみなされて懲役刑を受けた。 wp.me/pS9rq-YN
posted at 22:29:06

@yukari_chan1969 パリ襲撃を受けた目立った変化はないですが、スペイン全体では一年程前からアナキストや独立主義左派に対する弾圧が強化されてて、テロ取り締まりを口実にしたイデオロギー弾圧のケースが増えることが懸念されています。
posted at 22:33:35

 

2015年11月23日

@yukari_chan1969 矛盾するようですが、左派にとって住みにくければ住みにくいほど、その社会は左派を必要としているんだと思います。スペインの場合も、フランコ独裁体制の下で左派の再編と強化が起こり、民主化への原動力となりました。
posted at 00:02:27

テロとの闘いに関する討論で元フランコ支持者、ネオリベ、社会労働党、連合左派、Podemos、中東専門記者はシリア空爆は効果なし、ISを影で支えるサウジアラビア、トルコ、イスラエルに対する武器禁輸など経済的措置が必要という結論で一致。youtu.be/D5MIKF45nmA
posted at 20:28:45

↓ スペイン政府対ETA、米国政府対アルカーイダの「対テロ戦争」を経て、スペインにはイデオロギーを越えて「テロ組織とは戦争できない」という共通認識がある。表と裏でバスク闘争に関わり、イラク攻撃に反対したフランスが「テロ組織と戦争ができる」という前提で空爆を始めたことに戸惑ってる。
posted at 20:32:34

スペイン政府の対テロ戦争は独裁者フランコの後継者カレロ・ブランコを暗殺したETAへの復讐として始まった。戦争という言葉が用いられたのは、民間人を護るためのテロとの闘いの中でテロ組織に対する攻撃で民間人の犠牲者が出る矛盾を解決するため。elpais.com/diario/1984/01…
posted at 20:36:47

PP国民党の意図は見え見えなのでPodemosは『ISとの闘いで挙国一致を」という首相ラホイの呼びかけを拒否。イグレシアスは国外派兵は国民投票で決めるようと提案して、シリアやイラクへの派兵を支持する姿勢のC’sのリベラを牽制してる。www.publico.es/politica/igles…
posted at 21:04:51

元参謀本部長はスペイン国軍で国王に継ぐNo.2の地位で、ロドリゲスは軍人として最高位の4つ星の空軍将官だった。PSOEサパテロ政権のイラク撤退を率いた彼は「ブッシュが恐怖との戦争と名付けた好戦的戦略は大失敗だった」と明言している。twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 21:16:44

先日BBVAやSantanderというメガバンクが核兵器産業に投資していることが明らかになったけど、スペイン財界は武器産業に大きな利権を持ってる。ラホイ政権の防衛相はクラスター爆弾や対人地雷を製造する武器メーカー出身のモレネス。www.publico.es/economia/grand…
posted at 21:44:33

スペインの財界と軍事産業、そしてPP国民党が繋がってるからこそ、アスナール政権はいち早くブッシュのイラク攻撃に乗った。「一丸となってテロと闘う」というラホイの言葉の裏には国外派兵に好意的な世論を作って武器の消費に貢献しようという意図があるので、財界がバックにいるC’sも派兵賛成。
posted at 21:54:11

テロとの闘いに関する討論の中でも、テロが起きるのを防ぐためにはテロリストの手に武器が渡らないようにすればいいから、テロとの闘いの肝は軍事産業という指摘があった。武器の生産を規制して武器が溢れる状況を変えないと、テロはなくならない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 22:10:53

スペイン国軍も軍事産業とPP国民党の癒着の被害者。防衛費のほとんどを新規購入に回し、人件費やメンテナンスをけちるから、整備不備や人員不足が原因の事故で命を落とすケースが増えている。ロドリゲスのような軍人がPPに反旗を翻す背景の一つ。www.publico.es/politica/diez-…
posted at 23:02:43

 

2015年11月24日

未だに州大統領に再選されないマス率いるCDCが解党。総選挙は暫定組織で乗り切り、夏前までに新しい国家のための新しい政党の結党を目指す。創設者プジョル家の汚職と独立問題で民主化後のカタルーニャを支配した政党が消える。一つの時代の終焉。www.eldiario.es/_1b2365d8
posted at 19:27:14

↓ 民族主義保守政党CDCは「スペインの一自治州としてのカタルーニャ」を前提に生まれたので、独立運動の流れに乗った時点でアイデンティティの危機に陥り、独立プロセスが進むに連れて左派に取り込まれて保守の性格も失ってしまった。保守の強化のためにも独立派の中に保守勢力を必要性がある。
posted at 19:39:59

PP国民党、PSOE社会労働党と新右派C’sがカタルーニャ独立反対で合意し、Podemosも法的拘束力のある住民投票を選挙公約に入れなかったので、12月の総選挙が独立問題に影響を与えることはなくなった。総選挙前に大きな動きがあるかも。www.vilaweb.cat/noticies/podem…
posted at 19:50:03

総選挙まで1ヶ月を切ってスペインでは熾烈な選挙戦が始まってる。公共テレビTVEが「ジハディストのテロの脅威に立ち向かうにはラホイ政権のような経験のある政権が必要」とツイートして、PP国民党の宣伝の垂れ流しだと大きな批判を巻き起こした。www.publico.es/sociedad/en-la…
posted at 20:03:25

スペイン総選挙のとばっちりを受けているのがギリシャ。PP国民党の続投に躍起になってるカトリック保守が牛耳るトロイカはPodemosに有利でPP国民党に不利になるという理由でSyriza政権との債務免除の交渉を総選挙後まで延期にした。www.eldiario.es/_1ae3537f
posted at 20:19:53

PP国民党全面的に支持する一方で、第一党でも政権を取れないケースも想定して、ユーログループは選挙公示が行われる前からスペイン新政権は予算削減を継続しなければならないと警告してきた。選挙も政権交替も無意味と言ってるわけで、本当に最悪。www.publico.es/economia/bruse…
posted at 20:28:45

 

2015年11月25日

新たな監視国家―イグナシオ・ラモネ ramonbook.wordpress.com/2015/11/25/los… pic.twitter.com/dSc4tCXgp8
posted at 18:46:59

【ブログ更新】新たな監視国家―イグナシオ・ラモネ wp.me/pS9rq-11g 「ハンナ・アーレントは並外れた洞察力でその作品において生活の公私の区別が不十分な形で定められる社会は民主主義にとって脅威となること指摘した」私たちのプライバシーを護る権利について。
posted at 18:50:53

 

2015年12月3日

右のPodemosことC’sが米国の欧州議会に反EU勢力を送り込む作戦に協力して、諜報機関と関係のある軍事民間企業から2009年欧州選挙キャンペーン資金を受け取ってた。 www.publico.es/politica/contr… ←これも党首のリベラがシリアへの軍事介入に積極的な理由らしい。
posted at 21:23:33

PP国民党がシリア介入に消極的な理由の一つはスペインが王室外交を通じてサウジアラビアと親密な関係にあること。今週サウジ国王は元国王フアン・カルロスにオマージュを捧げる晩餐会を主催した。www.eldiario.es/_1b4e2071 アラブ諸国でのスペイン財界の代理人が国王。
posted at 21:34:59

米国は民主化後のスペインに共産党政権の誕生を防ぐためにドイツ社会民主党(SPD)をモデルにしてスペイン社会労働党PSOEを作ったので、C’sと米国の関係は今回もまたかという感じ。南欧の二大政党制は民主化の過程で強引に作られたから、元々無理があったのでここに来て一気に崩れ出した。
posted at 21:45:15

二大政党と王室の三本柱からなる78年体制が崩壊したスペインでは権力再編成の真っ最中。国王を取り替えた後は、12月の総選挙で政界再編成という流れ。権力層はPP(カトリック保守)PSOE(社民)C’s(ネオリベ)の三代政党制を描いているので、Podemos潰しに拍車がかかってる。
posted at 21:52:46

民主化後最初の首相となったスアレスのような役割を務めているのがC’sのアルベルト・リベラで、財界が総選挙後の新体制の要にしようとしてる。欧州で最も影響のある政治家28人にも選ばれた。この英語の記事で彼のバックグラウンドがわかる→www.politico.eu/list/politico-…
posted at 22:09:18

主要メディアがカタルーニャの独立問題として語ってるのは、カタルーニャの政界再編の動き。CDCのマスの役割は政界再編を率いることで独立運動の騎手ではないのに、メディアはわざとごっちゃにしている。また、独立の動きは政界再編に大きく影響するけど、政界再編の独立プロセスへの影響は限定的。
posted at 22:22:13

スペイン財界の中央とカタルーニャの内輪もめは、C’sを通じてカタルーニャの財界が中央政府に直接参加することで合意して収まった。今の目標は総選挙を通じて新体制に表面上民主的正当性を与えること。王室も駒の一つなので、スペイン崩壊の阻止のために共和政へ移行することも視野に入ってる。
posted at 22:39:29

 

2015年12月4日

ウンベルト・エーコによるとイタリアでプライバシーを暴くことで敵を叩く手法を一般化させたのが、自らの潔癖を証明する代わりに判事の評判を落とすことで保身を計ったベルルスコーニ。人々のモラルとマスメディアのレベルの低下を招いたと指摘してる。youtu.be/A-T3tWljaok
posted at 20:42:30

テロとの闘いを口実にして進む大規模監視の正当化でも「公的な統制を回避しようとするのは、何か隠し事がある者だけだからだ。従って、やましいことや隠すべきことは何もないとみなす人々は、国家の監視に敵対しない」という同じロジックが使われてる。wp.me/pS9rq-11g
posted at 20:48:04

マスメディアの質の低下は民主主義の根本を揺るがす大問題なので、エーコは「受け身のニュース消費者」を生み出したマスメディアの責任を強く批判してる。欧州メディアの質の低下は難民の問題を悲劇や感動的な話として消費する報道にも良く表れてた。twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 20:57:45

個人の善意や助け合いでは解決できない規模だから社会問題になるのに、マスメディアの多くは移民受入れを感動的なエピソードとして消費して、個人的な努力で解決できる問題のように見せかけた。おかげで「地中海の移民」の根本的な原因である欧州の国境管理と移民政策の欠陥が何も改善しなかった。
posted at 21:13:33

社会問題はシステムの欠陥が原因で起こるものなので、社会問題に取り組む人たちが理解を求めるときに感情に訴えることはほとんどない。とりわけ、差別は感情から生まれると考える移民差別や排外主義の問題と取り組む人たちは理性に訴えかけてくるから、メディアに感情的な報道が溢れててびっくりした。
posted at 21:21:23

パリ同時多発テロ後も犠牲者や犯罪者のプライバシーを用いて感情を掻き立てる報道が多かったけど、スペインのテロ問題の第一人者のジャーナリスト、ビナデルは感情に訴えかけてくるものは広告であって報道ではないと語っていた。彼によれば、テロ報道の役割は理性や冷静さを取り戻すのに役立つこと。
posted at 21:38:15

テロに対する恐怖心を煽る報道をするメディアはナオミ・クラインのいう「ショック・ドクトリン」の効果を当事者国の外に拡大することに貢献しているだけだし、感情に訴えかける手法は排外主義の極右勢力が用いているものと同じ。報道で映像が主に衝撃を与えることを目的に選ばれてるという問題もある。
posted at 21:52:18

 

2015年12月11日

【ブログ更新】気候変動への挑戦ーイグナシオ・ラモネ wp.me/pS9rq-15e 「世界は止まることなく変化しているが、常に私たちの知識がこれほど多くの変化を抱える現在に追いついているわけでもない…地球に対する見方を定期的にアップデートすることが必要である」
posted at 19:51:20

 

2015年12月18日

@sweden_social リベラルは新自由主義の意味なのでポデモスはリベラルではありません。自由党が言うリベラル政党とは欧州議会で同じ会派の「右のポデモス」C’sシウダダノスのことでしょう。C’sについてはこちらを参照ください→twilog.org/ramonbookprj/s…
posted at 19:36:57

スペインの権力層は総選挙で15Mから始まった政治的混乱の収束宣言として利用しようとしているけど、内政の混乱はまだまだ続く。ただ、四大政党制になっても対EUを含めて対外的には何も変わらないし、Syrizaと同じ路線のPodemosは脅威ではないので、市場もEUを安心して傍観してる。
posted at 19:59:01

このところのスペインを見ていると「スペインの民主化が演出された」と言われる理由が良くわかる。時代の変化を感じるのは重要なツールが新聞からテレビに変わったこと。エル・パイス紙が78年体制の成立で果たしたのと同じ役割を果たしているのがテレビのチャンネルLa Sextaラ・セクスタ。
posted at 20:05:38

スペインでは2011年に15Mが民主主義の問題を提起したことで、民主化後の78年体制にひびが入った。パッケージを変えて中身はそのままというのが権力層の問題解決の常套手段なので、今回もマスメディアを総動員して「党首のテレビ討論付きの四大政党制」が真の民主主義だと説得しようとしてる。
posted at 20:30:58

視聴率約50%取ったテレビ討論番組にPPとPSOEの二大政党と共に参加したのは議席のないPodemosとC’s。「民主主義の祭典」とはしゃいでも、議席を有する全国政党のUPyDとIUの排除で民主主義とはほとんど関係ないことがわかる。www.20minutos.es/noticia/262358…
posted at 21:00:37

欧州ではどこも二大政党の弱体化で政治的権力に空白が生まれてる。スペインでも他の国と同様に右派が先に動いたけど、フランスの国民戦線に倣ったUPyDが上手く機能しなかった。リベラル色を強めてC’sで再挑戦しようと準備をしていたときに、横から不意打ちをかけたのがPodemosだった。
posted at 21:23:22

スペインの権力層が思い描いていたのは、カトリック保守PP、ネオリベ化した社民PSOE、リベラルのナショナリストC’sからなる、今のフランスのような実質的には左派が存在しない三大政党体制だった。そこにPODEMOSが割り込んできたので、とりあえず四大政党制に台本を修正したところ。
posted at 21:35:16

PODEMOSが先に注目を浴びたけどプロジェクトとして先行していたのはC’sシウダダノス。スペインでは権力を取るのに中道化するのは常に右派で、スアレスはもちろん、アスナールですら左に寄った。ごりごりの保守のまま政権に就いたのはPSOE自滅で政権が転がり込んで来た現首相ラホイだけ。
posted at 21:49:09

「左派が支持拡大のために中道化した」というのがスペインでのPODEMOSの新しさなのだけど、欧州の新しい左派の構築の中では支持拡大ためにどこまで中道化を許すのかというのが大きな問題。Syrizaはここで躓いたから分裂してしまったわけで、PODEMOSも同じリスクを抱えてる。
posted at 22:03:08

 

2015年12月19日

@midoriSW19 @sweden_social C’sシウダダノスはニューレーバーと逆方向(極右→中道右派)に中道化していて、EU支持のUKIPという感じ。ごりごりスペイン・ナショナリストなのでスペインで左とはみなされない。youtu.be/ZhX-W0m4_fE
posted at 00:54:52

極右のC’sシウダダノスが外から中道左派に見えるならば、それはスペインのマスメディアがそう見せようとしているということ。本当にスペインの権力層はメディアの扱いに長けていて、フランコ体制が長続きしたのもメディア戦略の賜物だという。twitter.com/midoriSW19/sta…
posted at 02:03:00

フランコ体制を影で支えたのが、情報観光相としてメディア戦略を一手に引き受けたマヌエル・フラガだった。フラガが厳しい表情で指示をとばす総統の演説収録前の映像を見ると、フランコが独裁者とは名ばかりで権力層の操り人形だったことが一目瞭然。youtu.be/owkvJJNbqLA
posted at 02:14:08

@sweden_social カタルーニャ民族主義保守CDCが古参メンバーですが、カトリック保守にも社民にも入りたくない政党が集まって立ち上げた会派で、共通のイデオロギーはなかったそう。今はリベラル(自由市場推進・TTIP賛成)を掲げてるので、経済政策も自ずと統一されてくるはず。
posted at 19:25:43

↓ 昨日のC’sシウダダノスの選挙前最後のミーティングには欧州自由民主同盟(ALDE)のスポークスマンで元ベルギー首相が応援演説に駆けつけた。欧州議会会派の重要性が増してるけど、新左派GUE/NGLにはSyrizaの件で亀裂が入った。twitter.com/GuyVerhofstadt…
posted at 19:43:49

欧州市民の二大政党離れの結果とされる新勢力の台頭の裏には、新しい富裕層の登場による権力層の変化もある。スペインの場合も不動産バブルで儲けた国際金融に近い層がC’sの勢力拡大を望んでるのは、PPとPSOEが利権を守る伝統的な富裕層に対して権力の分配を「民主的に」要求するため。
posted at 19:59:15

スペインのメガバンク(BBVAとサンタンデール)とメキシコの大富豪カルロス・スリムの覇権争いは、数日後それぞれが株主のエル・パイスとニューヨーク・タイムズの代理戦争に発展して長年の提携関係が終わった。金持ち喧嘩せずって噓だと思う。www.elconfidencial.com/empresas/2015-…
posted at 20:12:27

それにしても今回のスペインの選挙戦は凄まじかった。権力層が大手メディアで大規模な作戦を展開する一方、独立系メディアがゲリラ攻撃。メディア主導の選挙は民主主義とはほとんど関係なく、覇権争いの場に武器が持ち込まれるのを避けて、権力の分配に民主的な正当性を与えるためにあるのが見えた。
posted at 20:28:58

明日のスペイン総選挙ではどの政党が勝っても首相指名に必要な信任票を自力で集められない。首相が決まらないと5月に再選挙という流れになるんだけど、カタルーニャ問題があるときに権力の空白期間を作るわけにいかないので、EUは議員以外から首相を出して政権を作るという方法を望んでいるらしい。
posted at 20:51:26

↓ かつてPP国民党の前進APがフェリペ・ゴンサレスへの不信任決議案を出すときに上院議員を首相候補にしたという前例があるので、今回の選挙で議員になった人以外から必要な信任票を集められる人物を選んで首相候補にするという案はスペインの現行法の枠組みで可能らしい。
posted at 21:09:20

 

2015年12月20日

やっぱりというか、マスメディアが懸命に盛り上げたのにスペイン総選挙の投票率が伸びてない。14時で前回2011年の37,88%を下回る36,92%→www.europapress.es/nacional/notic… メルケル率いるEUはギリシャのSyriza政権とともに民主主義への希望を叩き潰した。
posted at 22:43:13

前回総選挙は民主主義の機能不全を訴えた15Mから半年後の2011年11月だった。投票率が上がらなければ、政党の数が増えたとしてもスペインの人々の政治への不信が解消したことにはならないし、15Mを支持した人たちの受け皿となるというPODEMOSとC’sの目標は失敗したことになる。
posted at 22:49:25

また、大きな変革を望んだ15Mに対して、共和政移行や新憲法制定をプログラムから外して改憲による改革を目指すPODEMOSはあまりにも穏健化し過ぎたよう。この層の票が独自会派が作れるくらいUP人民連合に集まると変革に弾みがつくんだけど。twitter.com/Unidadpopular_…
posted at 23:11:02

明日から「スペインは変わった!」「第二次民主化」の大合唱が続くことになるけど、総選挙はスペインの社会の変化がようやく政治レベルに反映されただけの話で、実際に左派の変革が始まるかどうかはまだわからない。たぶん鍵は主要マスメディアが頑なに無視する小政党(四大政党以外)の議席数になる。
posted at 23:40:22

 

2015年12月21日

先に二大政党が崩れたカタルーニャ州議会を見るとわかるけど、過半数が狙えない状況で選挙に勝つ(第一党になる)ことはあまり意味がなく、他の党との交渉力が重要になる。今のカタルーニャでも鍵を握ってるのは最も議席数が少ないCUPという状況。twitter.com/aambros/status…
posted at 00:01:14

スペイン総選挙の投票率は73%を越えた→politica.elpais.com/politica/2015/… 今までの最高が79,97%なので、もう数ポイント上がっていれば下院での二大政党の優位は揺らいだかもしれないけど、PP国民党が上院の絶対過半数を維持したから現状で変革はほぼ無理という残念な結果。
posted at 08:16:44

 

2015年12月23日

スペインの総選挙の結果は比例代表制ではなければ左派連立で過半数が可能だった→ www.publico.es/politica/siste… 不公平な選挙制度とC’sシウダダノス、さらにEUの圧力に阻まれて国政の大きな変化は次の選挙までお預けで、PP国民党の少数与党でラホイ続投の可能性が濃厚。
posted at 19:30:47

総選挙でもバルセロナ市長コラウが率いるEn Comú Podemが勝った地区では全て投票率が上がってる。国政レベルの変革実現には投票率を上げることが不可欠で、人民戦線内閣誕生の決定打もCNTがアナキストに投票を呼びかけたことだった。twitter.com/eldiarioes/sta…
posted at 19:38:23

「Podemos系」と言われる69議席のうち27議席(カタルーニャ12、バレンシア9、ガリシア6)は別政党のものなので、Podemosが単独で獲得できた議席は42となる。40議席のC’sシウダダノスとの新勢力対決、今回は引き分け。 resultadosgenerales2015.interior.es/congreso/#/ES2…
posted at 19:51:39

今回Podemosが再浮上した理由は、自己決定権を支持すると約束して各地の住民自治勢力と選挙協力したこと。コラウ(カタルーニャ)、オルトラ(バレンシア)、ベイラス(ガリシア)という各地のリーダーとイグレシアスは対等の関係にある。twitter.com/ahorapodemos/s…
posted at 19:58:35

Syrizaが潰されてからスペインの左派の最優先課題は反緊縮から主権問題にシフトしている。主権の問題を持ち出したので、Podemosはカタルーニャ、バレンシア、ガリシア、バスクという独自の民族性を持つ地域でより多くの議席を獲得した。www.vilaweb.cat/noticies/podem…
posted at 20:15:07

今回の選挙の結果、左派ポピュリズムで中央からの変革を目指すプロジェクトPODEMOSは脱中央集権化を目指す住民自治主義勢力に取り込まれることになった。本拠地マドリッドで勝てなかったこともあり、イグレシアスの影響力は限定的なものになる。twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 20:24:13

スペインの保守層からしてみれば「自己決定権」の旗を掲げた共産主義者のイグレシアスが各地の「分離主義者」を引き連れて国会に乗り込んで来るという想像を絶する悪夢。Podemosにとっても大きな賭けで、法的拘束力のあるカタルーニャの住民投票の公約を実現できないと厳しい立場に立たされる。
posted at 20:37:07

Podemosが失速した原因が総選挙での勝利にこだわるあまりに、マドリッドが全て決めるピラミッド型の組織になったこと。これが各地で反発を招いて「スーパー襲撃」で有名になったマリナレダ市長も直前でPodemosからの出馬を取りやめた。www.eldiario.es/_1afe065e
posted at 20:56:01

PodemosはギリシャのSyrizaのように既存の保守と政権を争うパターンを想定していたので、二大政党制が崩れて当初の計画が狂った。二大政党が崩れた状況では1人で勝つ必要はなくて味方を作ればいいことに気がついたので、トルコのHDPのような方向性に進んでいくと面白くなると思う。
posted at 21:03:59

5月の地方選で躍進した各地の住民自治勢力が一斉に国政に挑んだのは、自治権を拡大する脱中央集権化を自分たちの手で進めるため。この動きはマドリッドの利益に反するのでPodemosは難しい舵取りを迫られる。スペインの変革は地方から進むから、次のポイントは来年のバスクとガリシアの州選挙。
posted at 21:17:00

@sweden_social 週末のスペイン総選挙の結果についてまとめたので、良かったら参考にしてください。
posted at 21:18:57

@midoriSW19 区分と人数配分にもトリックがあるけど、基本的に比例代表制は大政党に有利なシステムいうのが15Mの主張で、2011年の総選挙のときも選挙法の改正を訴えていました→wp.me/pS9rq-rw Podemosも選挙法改正を公約に掲げてます。
posted at 21:25:50

↓ 比例代表の選挙制度が市民の政治参加を制限していると訴えたのが15M運動だった。いつの間にか「反緊縮」という穏健な名前がつけられたけど、15M運動の始まりは「資本主義によって民主主義が脅かされている」と主張する資本主義批判のデモ。wp.me/pS9rq-e2
posted at 21:42:21