ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイートをサルベージ――2016年9月

ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
Twiiter社の新API仕様変更
・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘

・・・つーかさぁ、ナニコレ

ふざけんなよ!イーロン・マスク (-_-💢)

 

2016年9月2日

明日9/3はCGTのアナルコサンジカリストのインタビューも紹介します。組織のあり方は現代化していますが「連帯と相互扶助」「国家の否定」「資本主義に替わるシステムの構築による社会変革を目指す」といった基本方針は変わっていません。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 21:23:13

1977年の内戦後初のCNTのミーティング。人々がCNTに熱狂したのは「リベルタ(自由と解放)」の象徴だったから。スペインのアナキズムを支えるのは「自由と解放への信仰」なので、アナキストではなくリベルタリオという用語を使う。 youtu.be/g8NmDwcsXt0
posted at 21:37:08

CGTはサパティスタと1994年の蜂起から現在まで継続的に交流しているとかで、訪問した時はちょうどメキシコとやり取りをしていた。サパティスタ自治区ではすでに三世代目(孫)が誕生しているそう。メンバーと賛同者が協力して共同体を築くという点でCNTはサパティスタと似てると言っていた。
posted at 22:06:46

 

2016年9月6日

歴史的価値のある文書の保存の問題は人材、資金、スペースが揃わないとダメだから難しい。バルセロナでも、書籍や新聞など一般の出版物に加えてパンフレットの類が大量&政治的権力と無関係なアナキズム関連の文書のアーカイブが問題になっている。 twitter.com/HuffPostJapan/…
posted at 18:09:23

労働運動に関して欧州で最も重要なアーカイブと言われるバルセロナのAteneu Enciclopèdic Popular。フランコ軍に破壊されたのを民主化後に再建したもので、19世紀からのアナキズム関連文書が保存の問題に直面してる。youtu.be/YWUjtHf6tfQ
posted at 18:17:33

2016年アナキズムカレンダーにはAteneu Enciclopèdic Popularが所蔵する資料が使われている→cira-japana.net/pr/?p=401 新聞や雑誌、パンフレットのデザインもソ連とは一味違って面白いのだけど、急いでデジタル化しないと失われてしまう。
posted at 18:36:37

動いてくれる政党があるかが大きな違いだと思うんだけど、ソ連に近い労働運動の関連資料に関してはバルセロナ大学の傘下にあるCRAI 共和国パビリオン図書館がしっかりと保存してる。デジタル化も進んでるし、外国語の関連資料を集める余裕もある。crai.ub.edu/es/conoce-el-c…
posted at 18:46:46

スペイン研究の第一人者プレストンもAteneuへの支援を呼びかけてるけど、研究者には宝でも一般の市民はあまり興味がないのが現実。デジタル化は90年代に日本の大学が提携する計画があったらしい。実現してたら今頃は…と思うと非常に残念。 youtu.be/uOLBul4-QXA
posted at 18:54:15

 

2016年9月8日

欧州議会でギリシャのSyrizaやスペインのPodemos-IUが参加する欧州統一左派GUE、緑の党、欧州社会党による左派ブロックの形成を模索するイニシアチブが始まった。欧州社会党の中で一番崖っぷちにある仏社会党が一番乗り気らしい。www.eldiario.es/_211ffd9b
posted at 18:24:52

今の欧州レベルのカトリック保守勢力と社民勢力の連帯は、メルケル政権がが大連合によって支えられてるというドイツの国内事情を反映していたものなので、欧州社会党の中では以前から独のシュルツ路線に対する不満の声が上がっていたらしい。大連立で消えたギリシャのPASOKを見れば当然だけど。
posted at 18:38:13

このタイミングでギリシャのツィプラスはメルケルの招待を断ってベルリン行きをやめた一方で、仏のオランドと伊のレンツィ(ともに欧州社会党)が参加する欧州地中海サミットには出席する。Brexitも追い風になって欧州の均衡が崩れ始めた。www.ekathimerini.com/211840
posted at 18:48:13

ドイツの覇権が揺らいで欧州社会党がカトリック保守に追随する路線が終わりつつある影響をもろに受けているのがスペインの内政。とっくに(第一回目の選挙で)サンチェスのPSOEがPPとの大連立を受け入れて政権が成立するはずだったのに、欧州社会党の路線が変わったからこんなにこじれてる。
posted at 18:55:15

欧州社会党からすれば仏のオランド政権に次いで伊のレンツィ政権も苦境に立っている今、希望はポルトガルのコスタ政権とともにスペインのサンチェス政権で冬の時代をなんとか乗り切ること。一方、極右勢力に追い立てられるカトリック保守にとってはスペインでのラホイ政権の継続が覇権維持に不可欠。
posted at 19:03:20

EUは今まで人口の多さから独仏英が三大主要国として覇権を握ってきたけど、英の離脱によってイタリアが繰り上がったので、欧州社会党が影響力を回復。統合の大きな障壁になってきた英国の離脱を追い風に、欧州社会党はEUの統合を進めようとしてる。es.euronews.com/2016/08/22/mer…
posted at 19:24:20

もう一つ英国離脱で大きく変化するのが言語の問題。公式言語が24もあって言語を巡る覇権争いが続いてきたEUの中で、英国以外に英語を自国言語として登録している国がない。公用語から外されることはないだろうけど、影響力が落ちるのは確実。verne.elpais.com/verne/2016/06/…
posted at 19:41:46

言語の問題で早速先行きが不透明になってきたのが欧州共同体特許のプロジェクト。英独仏を主要言語にすることにイタリアとスペインが大反対。ようやくイタリアが折れて間もなく実施のはずだっだけど、英国参加が前提だったのでプロセスが中断に。www.eldiario.es/_2100dcb7
posted at 19:49:23

イタリアはイタリア語を諦めた一方で、スペイン語の使用を頑なに主張したスペインは欧州共同体特許への参加を見合わせた。スペインが超強気な裏には英語がラテンアメリカで覇権を取れなかったことがある。中でも米国の隣のメキシコが最もレベルが低い。www.bbc.com/mundo/noticias…
posted at 20:04:50

ラテンアメリカでの米国の覇権が揺らいだのも、英語が浸透しなかったのが要因の一つ。米国で教育を受けたエリートで、一般市民と何の接点もない人たちで政府のトップで固めているうちに、市民の心を動かすスピーチができる人が登場してひっくり返されてしまった。これが「ラ米の左派ポピュリズム」。
posted at 20:15:12

ここで立ち上がったのがスペイン語の右派ポピュリズムのパイオニア、元スペイン首相でPP国民党創設者アスナール。スペインでも高等教育機関のサイトは大概英語版もあるのに、彼が主宰する国際社会を担う未来のリーダー養成マスターはスペイン語のみ。www.institutoatlanticodegobierno.org
posted at 20:24:53

ノーベル賞作家バルガス・リョサがスター教授で「リーダーシップと政治コミュニケーション(Podemosのイグレシアスの専門分野)」が学べるアスナールのマスター。右派がスペイン語で民衆の心を掴める言葉が使える人材を渇望してるのが分かる。www.institutoatlanticodegobierno.org/consejo-academ…
posted at 20:34:38

Podemosの戦略の一番面白いところは、最も効率良くポピュリズムを構築する「言葉」を生み出して、言葉の力で右派の支持者まで取り込もうとしたこと。ネットを活用して若者を引き付ける選挙戦をやるだけだったら、シャンタル・ムフまで巻き込んだグラムシやラクラウを巡る議論は必要なかった。
posted at 20:50:10

Podemosは若者向けキャンペーンをやったと思われているけど、日本並みに高齢化が進んでるスペインで若者の票はわずか。鍵を握るのは律儀に選挙に足を運ぶ中高年なので、歌うのはメルセデス・ソーサとか。若者向けでも洗練されてるわけでもない。youtu.be/i_5eKC_-jlo
posted at 21:05:47

Podemosはラテンアメリカ政治の影響が強調されるのだけど、イグレシアスは「自分は政治的にはイタリア人」と言ってる。「カスタ(エスタブリッシュメント)」や「シルクロ(ベースの下部組織)」といった言葉はイタリア政治から取ったもの。 youtu.be/JUGHl_hV-TY
posted at 21:17:43

 

2016年9月9日

スペインのメディアは、アイルランドとマルタの人口を合わせてもギリシャの半分以下だから英語が特権的地位を守るのは困難で、相対的に仏語の力が増大するという見方をしてます。また、アフリカからの移民の問題も仏語の役割を高めることになりそう。 twitter.com/yunod/status/7…
posted at 03:07:23

@yunod 最初ECの時はドイツ語、フランス語、オランダ語、イタリア語が公用語でした。スペインもフランコ時代は外国語といえばフランス語かドイツ語だったそうです。欧州の言語といえばドイツ語とフランス語という時代に戻るのかもしれませんね。
posted at 04:44:12

 

2016年9月10日

そう言えば、Brexit後の最初の欧州議会でいつもは英語を使う議長のユンケルがUKIPのファラージュへの「どうして離脱を支持したあなたがここにいる?」という嫌味以外は仏語と独語で通したと話題になってた。欧州エリートらしい底意地の悪さ。www.elconfidencial.com/mundo/2016-06-…
posted at 18:48:40

言語はEUの中で経済合理性とは無関係な分野で、公式言語24言語を維持するために莫大な金額を使ってる。EUの翻訳通訳に関わる人は約6000人にのぼり、自国の公用語がわかれば情報には不自由しないようになってる。これはEUのすごいところ。ec.europa.eu/languages/poli…
posted at 19:00:58

EUは390万ユーロ(約4.1億円)をつぎ込んで多言語間で直接翻訳できるシステムQT21の開発を目指している。Googleの多言語翻訳のように英語を媒介語にしているシステムは、英語以外の言語間で使用するには問題が多すぎるということ。www.elconfidencial.com/tecnologia/201…
posted at 19:16:51

言語の異なる二人がコミュニケーションする場合、お互いの第二言語よりも、片方の第一言語を用いた方が、コミュニケーションの質が高いという話も聞いた。歴史的に関わりの深かったスペインとフランスの左派の関係が希薄になったのも、若い世代の共通語が英語になったことが大きいのかもしれない。
posted at 19:23:34

EUみたいに国境が消え、国籍も意味を持たなくなってくると、国家アイデンティティの拠り所が言語になる。自国語の使用者の数がその国の文化的影響力になるので、例えばドイツは難民へのドイツ語教育予算は今年度だけで5億ユーロ(576億円)。 bit.ly/2c5r0eF
posted at 19:33:39

ボリビア政府は2017年から先住民の言語36言語の文字化に着手すると発表した→bit.ly/2c05da6 人々が宗主国から植え付けられた文化的劣等感を克服して、自分たちの土着の文化に誇りを持つようになったことがボリビアの変革を支えてきたことをよく示してる。
posted at 20:15:27

ラテンアメリカで起こったのと同じような文化的植民地化の克服プロセスが、今のアフリカで起こっている。仏語が教育言語になっていることが国の発展を遅らせているから、母語で学べる環境を作ることが重要と語るセネガル出身のアクティビスト。www.rtve.es/v/2600734/
posted at 20:19:06

UNESCOは子どもの40%が理解できない言語で教育を受けていることを問題視する報告書を出した。植民地化されて意図的に文化的劣等感を植え付けられない限り母語を捨てることは無いので、母語で教育を受ける権利を重視するのが世界の流れ。www.infolibre.es/noticias/mundo…
posted at 20:28:39

文化や言語に優劣があるという前提が、文化的な植民地主義を正当化してきたけど、ポピュリズムの台頭でこの前提が完全に崩れた。身につければ冷静で客 観的な思考が可能になる知的に優れた言語なんて存在しないから、英語、仏語、スペイン語、独語…とあらゆる言語でポピュリズムが可能になる。
posted at 20:41:05

 

2016年9月12日

↓その通り。母語でない言語の使用を強いられると圧倒的に不利になるので、スペインの各自治州は自分たちの言語の使用範囲を広げるために闘っている。近々、ガリシア語、バレンシア語、カタルーニャ語、バスク語でも弁護士試験が受けられるようになる。elmon.cat/noticia/168527…
posted at 19:25:07

言語は支配関係を築く有効なツールだから、宗主国は有利な立場に立つために、植民地の人々に自分たちの言語を強制して知的に優位な立場に立つという方法を取る。外国語を使用すると一時的に思考力が低下する「外国語副作用」についての興味深い記事→blog.livedoor.jp/takeden_manget…
posted at 19:32:31

言語と支配の関係を知るのには、カトリック教会の歴史がとてもわかりやすい。教会が長い間ラテン語しか使用しなかったのも、一部のエリート層が知識=権力を独占することで教会を頂点とした支配構造を安定させるためだった。力で強制せず言語を押し付けるには、特定の言語による知識の囲い込みが有効。
posted at 19:46:23

カトリック教会がイエズス会を目の敵にしてきたのは、イエズス会の宣教師が布教にいく先々で聖書はもちろん、カトリック世界が蓄積してきた科学や哲学など最先端の知識を翻訳して広めてしまったから。現在の教皇がイエズス会のラ米出身者というのは、欧米が覇権を失った事を教会が認めた証と言われる。
posted at 19:54:29

↓ フランコ時代に教育を受けたカタルーニャ人でも、今では日常的に使う必要がないからスペイン語を話すのが苦手な人もいるくらいなので、全員がバイリンガル話者になるのは不可能。有効な文化的な劣等感を植え付けるという手法も、ナショナリズムを煽りながらでは成立しないし、失敗するだろうな。
posted at 20:48:29

米国は英語の影響力を強化したいのだろうけど、遅すぎたと思う。植民地化と非難されるのを恐れて英語を公用語にできなかった日本の状況はラ米と同じで、文化的劣等感から自発的に言語を変えさせるには出版文化が進みすぎてた。40年間の弾圧後のカタルーニャ語復活も内戦前の出版文化が鍵になってる。
posted at 21:10:03

 

2016年9月15日

M’siou Rigolitch « 200 ans d’hypocrisie…La rage ! »(Les Negresses Vertes + Keny Arkana) youtu.be/BUMSz1eLQEk vía @YouTube
posted at 07:20:33

Yaniss Odua music is my life feat c sharp youtu.be/3npuuQXBqPk vía @YouTube
posted at 07:24:40

Ozomatli – Can’t Stop youtu.be/iXj2g8ifbx0 vía @YouTube
posted at 07:28:29

Fishbone – Behavior Control Technician youtu.be/3CBArR5gRbQ vía @YouTube
posted at 07:33:33

MOJO PROJECT No More Crying youtu.be/9FdVkA1dZ00 vía @YouTube
posted at 07:39:01

El Chaval de la Peca – Libre (Video clip) youtu.be/-y0OS03T_aA vía @YouTube
posted at 07:40:44

Muchachito – Tiré (Videoclip Oficial) youtu.be/dXixlLsXuLw vía @YouTube
posted at 07:44:40

ACHILIFUNK SOUND SYSTEM · Bombéalo (Robot Caló · 2015) youtu.be/Q4xqKbOEL_g vía @YouTube
posted at 07:48:49

Morente – Pablo de Málaga – 05 – Borrachuelo Con Aguardiente youtu.be/PosH8MXFgbY vía @YouTube
posted at 07:54:18

08001 Star youtu.be/e932i7yf6xQ vía @YouTube
posted at 07:56:36

Yaniss Odua, Balik, Naâman, Sara Lugo, Francky and Bim Freestyle at Party Time 16 NOV 2014 youtu.be/osbOJllEQEA vía @YouTube
posted at 08:03:30

 

2016年9月23日

基本的権利が侵害されると知っていて署名した欧州委員会(ブリュッセル)と欧州中央銀行(フランクフルト)は、救援プログラムで損害を被ったギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペイン、キプロスの人々に対して責任を負うという判断を下した。economia.elpais.com/economia/2016/…
posted at 19:07:11

金融とEUがグルになって「救援プログラム」の名の下で行ってきたインチキに対して、司法を用いた責任追及が可能になる欧州司法裁判所の歴史的判断。失敗の責任を問われないからこそ、ドイツは単なるイデオロギーでしかない緊縮財政を強いてこれた。これでメルケル体制のEUの継続は不可能となる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:20:48

EU危機のトリガーは難民危機の前に起こったギリシャ問題。ギリシャを容赦なく切り捨てたことで、加盟国の市民の間にドイツ主導のEUへの不信感が高まった。困ってる加盟国を見捨たメルケルの困っている難民を助けようという主張は心に響かない。ramonbook.wordpress.com/2015/08/10/%e3…
posted at 19:39:19

メルケルの支持率の低下を難民受け入れが原因とする報道が多いけど、政権の屋台骨を揺すっているのはドイツで大きなうねりになった欧州版TPPと呼ばれるTTIPやCETAへの反対運動。先日も選挙前日のベルリンを含む各地で大規模デモがあった。internacional.elpais.com/internacional/…
posted at 19:50:50

ドイツのメルケル首相 難民対応めぐり問題認める「時計の針戻したい」 news.livedoor.com/article/detail… ←このメルケルの発言は準備不足を認めたもの。中東に武力介入すれば難民が出て欧州に向かうことを知ってたから、2003年のブッシュ政権のイラク侵攻に独と仏は大反対した。
posted at 20:03:36

中東からの難民問題に関してドイツにしてみれば「米国の尻拭いをなんで私たちが!」と思っているわけで、米国との関係が冷え込みTTIPが暗礁に乗り上げてる。欧州委員会は諦めていないものの、独経済相がTTIPは死に体と発言したという記事→www.eldiario.es/_21801c63
posted at 20:13:04

EUはブレア政権がブッシュ政権のイラク侵攻を支援して難民問題の原因を作っておきながら、問題が表面化するとさっさと離脱を決めた英国に対しても腸が煮えくり返っている。フランスは、一刻も早く米英と手を切って、今回のEU危機の責任をドイツに取らせて、自らEUの覇権を取り戻そうと模索中。
posted at 20:28:40

9月10日にギリシャがフランス、イタリア、ポルトガル、キプロス、マルタ、スペインに呼びかけた地中海サミットが開催されて、オランドは南欧ブロックの主導権を取ることに成功。欧州社会党中心なのでPP国民党のラホイは出席せず、代理を送った。bit.ly/2cysqPg
posted at 20:36:41

オランドが率いる南欧ブロックの共同声明に対して独財務相ショイブレは「社会党のリーダーが集まっても、多くの場合知的なものは何も出ない」とコメント。ドイツ率いるカトリック保守とフランス率いる社会党の間でEUの覇権を巡る争いが起こってる。www.publico.pt/n1743680
posted at 21:06:39

EUの新体制を巡る覇権争いがあるから、先日のEU首脳会議でオランドは現在のEUの体制を率いてきたメルケルの横で「現在のEUは存続の危機にある。新しいEUが必要」と嫌味にも取れる発言をした。仏を抑えていたのは英国だったことがよくわかる。internacional.elpais.com/internacional/…
posted at 21:19:32

現在のEUの危機が意味するのは「政治統合を伴わない経済統合は失敗する」ということなので、解決方法は①政治的統合を進める②経済統合、つまりEUを解体するの二つしかない。②を主張する極右排外主義勢力に対抗するために、欧州社会党はSyrizaなど新左派と組んで①を主導しようとしてる。
posted at 21:29:10

新左派&欧州社会党によるEUの改革が成功するか否かの鍵を握るのが、無政府状態のスペインにいつか誕生する新政権。何らかの形で左派政権が設立すれば、左派の南欧ブロックが完成することになる。政権誕生の可能性に大きな影響を与えると言われているのが明後日行われるガリシアとバスクの州選挙。
posted at 21:35:32

裏庭のラ米を失ってアジアにシフトせざる得なくなった米国を横目に、仏は独にEUを任せている間アフリカの維持に力を注いでいた→ ramonbook.wordpress.com/2013/02/20/que… 裏庭と武力をバックに覇権国に返り咲こうとするフランスの試みが成功するかわからないけど、帝国の執念ってすごい。
posted at 21:53:09

フランスは軍事大国の道を進もうとしているから、オランド政権は最初から空爆に積極的だった。サルコジが大統領候補になったら、選挙戦はルペンよりもラディカルな路線で戦い、学業放棄した若者に徴兵の義務化を選挙公約に入れることになるという記事→bit.ly/2cqvkC6
posted at 22:00:17

TTIP(米国)やCETA(カナダ)が難しくなった今、EUが狙っているのはラテンアメリカとの関係を強化するメルコスールとの協定→ec.europa.eu/trade/policy/c… アルゼンチン、ブラジルと続く左派政権への揺さぶりとも関連しているとか。もちろんマクリもテルメルも推進派。
posted at 22:14:05

独メルケル政権がEUの難民問題で米国の責任に言及できないのは、欧州サイドでカトリック保守が協力していたから。スペイン首相アスナールイラク侵攻に関する米英の合意を支持し、後に欧州委員長になるポルトガル首相バローゾが会談場所を提供した。shr.gs/aJGOWCT
posted at 22:46:49

 

2016年9月24日

難民問題に関しては、小泉政権がブッシュ政権のイラク侵攻を支持した日本にも責任がある。安倍政権に求められている貢献は、アフリカの貧困問題を生み出した世界銀行への資金提供ではなく、ジュネーブ協定を順守する難民受け入れ体制を整えること。迅速化すべきも永住権の発行ではなくて、難民の認定。
posted at 20:04:53

スリランカ人30人強制送還、支援団体「裁判を受ける権利侵害」 news.tbs.co.jp/newseye/tbs_ne… ←国籍でひとまとめにして行う強制送還は明らかなジュネーブ協定違反で、EU・トルコの難民対策合意が問題視されている大きな理由の一つになっている。
posted at 20:13:41

↓ 「今回の30人の中に、現在難民申請をしている人はいなかった」「様々な事情を慎重に考慮しつつ、残留の理由が認められないと判断した」という法務省の言い訳が全く説明になっていない。「難民申請をしている人はいない」のなら、どうやって「残留の理由が認められないと判断した」のだろうか。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 20:16:43

アフリカからの難民増加の原因はエチオピア、エリトリア、ソマリアなどのアフリカ大陸を襲う旱魃→ www.lainformacion.com/politica/ayuda… この問題に対処するにはジュネーブ協定の難民の定義の拡大が必要で、対象を政治難民や戦争難民から環境難民や経済難民に拡げることが求められてる。
posted at 20:42:15

ジュネーブ協定(難民条約)によれば難民申請は基本的権利なので、難民受け入れは締約国が負う義務。締約国が施す厚意ではないから、締約国には難民を受け入れないという選択肢はない。また、締約国は国土に足を踏み入れた人に難民申請を受ける権利があることやその手続きについて説明する義務もある。
posted at 22:13:33

ドイツを始めとするEU加盟国は難民条約締約国だから、難民を受け入れないと言えないわけで、別に人道主義から自主的に受け入れているわけではない。同じように締約国である日本の場合も、難民を受け入れるかどうか議論しても時間の無駄。議論する余地があるのは、どのように受け入れるかということ。
posted at 22:22:56

ある国が先進国であるかどうかの判断は経済力でも軍事力でもなく、国際貢献と人権問題で決まる。日本が世界の人々から尊敬される国になりたいなら、この分野で先進的な試みを行うのが最も確実な道だと思う。職員が所得税などの支払い義務を免除されてる世界銀行に資金提供しても誰からも尊敬されない。
posted at 22:43:58

それにしても、なぜ難民支援で世界銀行に資金提供になるのだろう? ラテンアメリカでIMFがやったように、アフリカ諸国に融資の条件として新自由主義に基づく経済政策を押し付けて経済を破壊して、アフリカの人々が経済難民となる原因を作ったのが世界銀行。彼らにお金を持たせたら難民が増える。 twitter.com/47news/status/…
posted at 22:56:30

 

2016年9月27日

10/2(日)にSkype中継で新しい左派イデオロギーの模索としてのPodemosの功績と限界を中心にスペインの現状について報告します。ガリシア・バスク選挙にも触れますが、今回の結果ではっきりしたのはスペインでも他の欧州諸国と同様、変革の原動力となるのはナショナリズムであること。 twitter.com/ATTAC_JP/statu…
posted at 20:37:12

現在の欧州を覆う極右排外主義勢力の台頭は移民や難民と結びつけられるけど、それを支えるナショナリズムの原因となったのはドイツ再統一というのがスペインでの一般的な見解。多民族国家であったソ連とユーゴスラビアを破壊したのが第一の波で、今起こっている第二の波は国民国家を揺さぶっている。
posted at 20:45:40

6月の総選挙はスペインの左派にとっては敗北だった。その分析から導き出された結論は、現在の世界の人々を惹きつけているのは反緊縮でも、反汚職でも、反エスタブリッシュメントでもなく、ナショナリズムだということ。米国のトランプ人気も反エスタブリッシュメントではなく、ナショナリズムの表れ。
posted at 21:02:32

レーガン、サッチャー以来、新自由主義は国家ナショナリズムを用いたポピュリズムを利用して推し進められてきた。スペインのアスナール政権や日本の小泉政権もその一例。だから、メディアは国家ナショナリズムを名指しで批判できなくて、排外主義と言い換えてるけど、その中身は大して変わらない。
posted at 21:03:33

@kikoro71 スペイン左派の主張の根拠については何度も説明してきているの、ブログの記事やツイログを参考にしてください。この本にも詳しく説明されています→ramonbook.wordpress.com/libro-hay-alte…
posted at 21:11:30

「ヨーロッパ人の50%が親の世代と比較して後退した社会に生きているという印象を抱いている」 ramonbook.wordpress.com/2016/07/01/los… ←「より良い未来」を約束することに基礎を置く社会民主主義のプログラムは「より良い未来を夢見ることができる市民」に対してしかアピールしない。
posted at 21:23:56

より良い未来を夢見ることができない人たちに対して「移民や難民のいない世界」を「素晴らしかった過去」の象徴にして、「そこに戻ろう!」と呼びかけているのがいわゆる極右排外主義勢力なので、社会民主主義では太刀打ちできない。その結果が南欧を除いて極右排外主義勢力だらけの現在の欧州。 twitter.com/eldiarioes/sta…
posted at 21:34:07

南欧で極右排外主義勢力が伸びないのは、基本的に南欧の人々は国家権力を全く信用していないから。スペインの人々が不法移民が公的医療を受ける権利を支持するのも、人権意識が高いというよりか、もっともらしい理由をつけて基本的な権利の侵害を正当化する国家権力は信用できないと考えているため。
posted at 21:39:41

 

2016年9月29日

やっぱりというか、スペイン権力層はクーデタのカードを切ってきた。PSOEの内紛という形だけど、実質的には左派連立を避けてPP国民党政権を成立させるためのクーデタ。1981年のクーデタ未遂の時のスアレスみたいにならずに、サンチェスが乗り切れば、権力層が賭けに負ける。頑張れ、ベドロ!
posted at 18:27:27

国王はクビにするは、100年以上の歴史を持つ政党は自爆させるは、スペインの権力層の権力への執念は凄まじい。今回のトリガーになったのは、かつてのカタルーニャのように州議会で主権派が大多数になったバスク州選挙。スペインの政治は地方から動くので、マドリッドからの視点では何も見えない。
posted at 18:37:27

民主化後に接着剤の役割を果たしてきたPSOEが、ナショナリズムの高まりで壊れつつある。「分離主義者がスペインを壊そうとしてる!」という主張は嘘で、とっくの昔に壊れてる。「スペインの一体性」が壊れたから内戦に突入したわけで、その事実を覆い隠すのには40年に及ぶ独裁体制が必要だった。
posted at 18:45:42

欧州に広がるナショナリズムの第二の波で壊れる可能性が最も高いスペイン。ちなみに今回の波で最初に壊れたのはウクライナで、地理的に近い東欧がその影響をまもとにかぶった。これが、ハンガリーのオルバンを始めとして、東欧でのナショナリズムを利用した極右排外主義勢力の台頭につながっている。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:54:49

ウクライナといえば8月に、ジョージ・ソロスが欧州メディアでEU寄りの論調を増やすために、バルセロナが本拠地の財団を通じてNGOのプロジェクトを支援したり、ジャーナリストを取材旅行に招待したりしていたことがリークされて、大騒ぎになった。directa.cat/maccarthisme-2…
posted at 19:08:41

欧州の左派は東の共産圏の崩壊以降で最大の危機に陥ってる。あの時はサパティスタが救ってくれたけど、今回はラテンアメリカの左派も冬の時代。各国の左派は「どうして勝てないのか?」を真剣に議論しているはずで、敗因の分析や具体的な議論の中身の方が左派政党のゴタゴタよりもずっと面白い。
posted at 19:36:25

国家の枠組みを超えた労働者の連帯を目指すインターナショナリズムに対抗するために考案されたのが「同じ民族であれば利害関係も同じなんだから階級闘争なんて必要ない。敵は外にいる!」と主張するナショナリズム。ソ連やユーゴの解体で他民族国家が消滅するとインターナショナリズムも弱体化した。
posted at 19:48:41

1990年後半、インターナショナリズムを復活させるために、共産主義と関係のない「新たなインターナショナリズム」として欧州の左派が考案したのが反グローバリゼーション運動のイデオロギー的な支えとなった「アルテルムンディアリスモ」だった→ramonbook.wordpress.com/2010/10/29/%e3…
posted at 20:02:49

アルテルムンディアリスモと共鳴したラテンアメリカの左派改革の中で、最も安定しているボリビアが「ボリビア多民族国」を名乗っているのも、背後に欧州の植民地主義を正当化するために用いられてきた国民国家ナショナリズムへ批判的な視点があるから→www.mofa.go.jp/mofaj/area/bol…
posted at 20:10:04

Podemosはラクラウ的な左派ポピュリズムの側面にスポットが当たってるけど、ポピュリズムに否定的な欧州の左派がPodemosに注目したのは、欧州の左派の連帯を前提にしたアルテルムンディアリスモの実践だったことが主な理由だった→ramonbook.wordpress.com/2014/08/22/joh…
posted at 20:28:04

英国の左派論客ジョーンズの「誰かPSOEに何が起こっているのか教えて」というツイートが話題になってる。PP国民党ラホイ政権を継続させるために最大野党のPSOEの幹部がまとめて辞任するという、あまりにもスペイン的なシュールな展開についていけないのも当然と同情の声多数。私もそう思う。 twitter.com/laSextaTV/stat…
posted at 21:07:00

@mig76fk ギリシャのPASOKみたいなるのが目に見えてるから、PSOEの一部は強固に抵抗しているんでしょうね。それにしても、巡り巡ってフェリペ・ゴンサレスがPodemosの救世主になるとは思わなかった。
posted at 21:26:00

 

2016年9月30日

@mig76fk 長期政権にはならないから大丈夫ですよ。ラホイ続投になったらスペインが壊れる。このままいけば、カタルーニャでは来年の9月に独立をめぐる市民投票が実施されるし、PNVのウルクリュがCiUのマス化してるバスクでも独立機運が高まることになると思う。
posted at 01:23:01