ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイートをサルベージ――2017年1月〜6月

ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
Twiiter社の新API仕様変更
・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘

・・・つーかさぁ、ナニコレ

ふざけんなよ!イーロン・マスク (-_-💢)

 

2016年1月14日

大ニュース!2014年2月6日、泳いで国境を越えようとした移民にスペイン市警がゴム弾や催涙ガスを発砲し15人の死者を出した、いわゆるタラハル事件。真実の究明を求める人々の努力がようやく実って、今週セウタ地方裁判所が調査の再開を命じた。www.publico.es/sociedad/audie…
posted at 18:52:32

【ブログ更新】タラハル海岸の悲劇 ramonbook.wordpress.com/2017/01/14/fro… 欧州の国境管理の実験場となってきたスペインの飛び地で起こったタラハル事件は、欧州の移民政策全体に大きな影響を与える可能性を持つケースなので、背景をまとめたフォトジャーナリストのテキストを紹介します。
posted at 19:00:18

奇しくも記事の中で紹介されているドキュメンタリー『Tarajal, desmuntant la impunitat de la Frontera Sud(タラハル―南境界線の無処罰を解体する)』は今日カタルーニャ公共放送で公開される。不正を告発するジャーナリズムの大切さを実感。 twitter.com/metromuster/st…
posted at 19:12:08

 

2016年1月15日

一民間人の移民に対する攻撃が国際的なニュースになって法の裁きを受ける一方、一国の警察機関が移民を攻撃して殺害しても国内ニュースになるだけで、世界のメディアが注目することはない。15人もの犠牲者を出したのにメディアが全く騒がないタラハル事件は、欧州の移民問題報道の問題点の示す好例。 twitter.com/afpbbcom/statu…
posted at 10:36:35

タラハル事件はスペインの中でプログレ(リベラル)と左派を分けるリトマス試験紙の役割も果たしてる。ハンガリーの件に大騒ぎするのにタラハル事件にはだんまりを決め込むのが典型的なプログレの姿勢。権力やシステムという本質的な問題には絶対に踏み込まないから変革を求める人々から支持されない。
posted at 10:44:02

プログレ(リベラル)は右も左も批判できるように中道という都合のいい立ち位置をでっちあげた。イデオロギーに真ん中なんて存在しないのに、右と左の主張は同じだと言って排外主義極右に対抗できる左の勢力を潰してきたから、プログレが一定の影響力を保っているところで排外主義極右が台頭してる。
posted at 11:12:57

プログレ(リベラル)は右だと思われたくないという一心で左を執拗に攻撃するから、結果的に排外主義極右の台頭を支えることになる。PASOKが潰れてSyrizaが出てきたギリシャを筆頭に、南欧で排外主義極右の台頭が抑えられているのはプログレ(リベラル)に左派を抑え込む力がないから。
posted at 11:19:06

イタリアはデモ参加者に死者を出したジェノバG8に象徴されるように、ベルルスコーニ政権が左派勢力を徹底的に弾圧したので、政党として左派の存在は目に見えない。それでも極右が伸び悩んでいるのは「移民が原因だ」という極右と「移民は犠牲者だ」という左の主張は同じだと考える人が少ないため。
posted at 11:32:41

欧州議会でギリシャ政府国民投票を支援するスピーチをするUKIPのファラージュ。ツィプラスの苦虫を噛み潰したような顔が全てを象徴しているけど、こうやって極右は左派の主張をコピーしてきた。真似してるんだから表面的に似ているのは当然。 youtu.be/ai43B588_co
posted at 11:38:29

欧州のプログレ(リベラル)や主要メディアは、自分たちが左派からの新自由主義グローバリゼーション批判を不可視化している間に、極右勢力がスピーチを乗っ取ったプロセスを間近で目撃してきた。そのくせに「極右と左の主張は同じ」なんていう白々しいことを、今更よく言えるもんだと本当に呆れる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 11:45:49

そもそも極右のポピュリズムとは左派の主張を真似すること。このファランヘ党議員もスピーチで左派の反資本主義の主張をコピーしている。CNTが接収した事業を資本家の手に返す役割を果たしたフランコ派が反資本主義でないことは、誰にでもわかる。 youtu.be/JszkDHZydpQ
posted at 11:57:41

内戦終結後フランコ派は、自分たちこそが真の労働者の代表であると主張するために、ファランヘという組織を縦型の労働組合と位置付けた。元々ファランヘの旗も当時民衆の支持を集めていたアナルコサンジカリズムの真似で、色使いがCNTの旗と同じ。設立はCNTは1910年、ファランヘ1934年。 pic.twitter.com/HfrXkbgSoX
posted at 12:09:25

今「極右排外主義」と呼ばれているものは、かつての「国家ナショナリズム的植民地主義」の焼き直しでしかなく、イデオロギーも手法も全く同じだから、レジスタンスが強かった南欧では台頭してこない。内部からの反植民地運動の存在が、排外主義=植民地主義を封じ込められるか否かのポイントになる。
posted at 12:30:46

プログレ(リベラル)にとって反植民地主義は鬼門だから、フィデル・カストロが独裁者だったという理由でキューバ革命を全否定する。これも基本が反植民地主義にある左派との根本的な違い。スペインで「フィデルは独裁者」という認識のPSOEやエル・パイス紙は左派ではなくて、プログレの位置付け。
posted at 12:41:23

この記事でフランスのメディアやプログレ(リベラル)にはフィデル・カストロに対するヒステリックな拒絶があったことを知って、マリーヌ・ルペンの国民戦線が「反新自由主義」 や「反グローバリゼーション」の立ち位置を取れた理由が良くわかった。ramonbook.wordpress.com/2016/12/24/fid…
posted at 12:48:24

 

2016年1月21日

フェルミン・ムグルサ & チャラルト58『ブラック・イズ・ベルツァ・ASM・セッションズ』の解説を書きました。ビジュアルの表現活動を音楽で総括するというフェルミンならではの作品。バルセロナの路上の動きが生き生きと感じられる曲ばかり。www.ahora-tyo.com/detail/item.ph…
posted at 12:26:19

スカーラ・ムーチと組んだ難民支援の『Atlantiko Beltza』。解説を書きながら思ったけど、キューバ革命、ブラック・パンサー、アルジェリア戦争、地中海の危機をまとめて扱うフェルミンの問題意識は反植民地主義左派の視点そのもの。youtu.be/OBrDbOcMfgA
posted at 12:36:08

路上での闘争へのフェルミンの理解の深さが現れているのがパレスチナ、バスク、カタルーニャの女性ラッパーをメインに据えた『BLACK IS NEGRA』。スペイン左派の極右排外主義との闘いは反植民地主義と共に反父権主義が軸になってる。 youtu.be/8Kpbz5o10_I
posted at 12:46:24

一番好きなのがバルセロナのレゲエバンドがメインのこちら。アグレッシブで闘争的な歌詞と重たい音がよくあっている。サパティスタにインスピレーションを受けたようなこういう歌詞はゼロ年代半ばまではよくあったけど、最近はあまり耳にしなくなった。youtu.be/18V0APe3LBA
posted at 13:02:09

スペインのレゲエにレベル色が濃くなったのは、ベルルスコーニ率いる右派にイタリアを追い出されたレゲエ・フェスのRototom Sunsplashがバレンシア開催になった影響も極めて大きい。その顛末を描いたドキュメンタリーも興味深い。www.rototom.tv/video/exodus-f…
posted at 13:21:52

Rototom sunsplashは今やスペインで最も政治的イデオロギーの明確なフェス。講演や討論会が行われる社会フォーラムの他にアフリカ村というスペースもあって、反資本主義やエコロジーに加えて反植民地主義のメッセージも発信してる。www.rototomsunsplash.com/area/african-v…
posted at 13:32:52

ベルルスコーニがRototom sunsplashを敵視したのはイデオロギー的にアウトノミア運動の流れを汲んでいるから。反植民地主義左派の民衆運動が体制下の左派組織である政党と労働組合を見限った結果起こったのがアウトノミア運動で、南欧左派のプログレ(リベラル)批判はここまで遡る。
posted at 13:43:24

イタリアのアウトノミア運動は生活を護るために立ち上がった人々による住民自治主義で、地域によってそのあり方は千差万別だったらしい。アントニオ・ネグリがあまりにも有名になりすぎたことで彼のアウトノミア論が主流になってしまい、その多様性が国外に伝わらなくなってしまったという話を聞いた。
posted at 13:53:27

 

2016年1月22日

今のスペインでもかつてのイタリアと同じことが起こってる。イグレシアスとPodemosが有名になりすぎて、住民自治主義が引っ張るスペインの改革プロセスの全体像を国外の人に伝えるのが難しい。イグレシアが象徴するPodemosを軸に説明できるのは多く見積もっても3割に満たないのだけど。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:15:15

例えば、ガリシアの変革の原動力になってるのは詐欺まがいの金融商品の被害に会った人々が銀行の責任を追及するために始めた市民運動。こうした地元生まれの市民運動の延長にあるプラットフォームEN MAREAにPodemosは取り込まれた。www.publico.es/sociedad/lucha…
posted at 12:26:20

ガリシアの人々は粘り強い闘いの結果、ついに銀行家を刑務所送りに。銀行を破綻させたにもかかわらず、高額の退職金を得ていた地銀の元幹部4人に懲役二年の刑が下され刑務所へ。金融セクターの責任を追及する市民運動なしにスペインの変革は語れない。www.eldiario.es/_23e6399f
posted at 12:37:59

コンテクストを含めて国外に情報を伝えることは本当に難しい。日本では好意的に伝えられた赤ちゃん連れのイタリア欧州議員はベルルスコーニの政党所属で、彼女が体現しているのは「子供は母親と一緒にいるが一番幸せ」 という極めて保守的な価値観。youtu.be/yi1vwjYwJb0
posted at 12:52:05

ベルルスコーニは五つ星運動の女性市長が誕生したローマ市長選前、大都市の市長職は子供がいる女性にはできないと発言して大きな批判を浴びた。こんな発言する人が率いる政党が女性の権利を本気で考えるはずもなく、女性議員の役割は推して知るべし。www.efe.com/efe/espana/gen…
posted at 13:02:27

トランプ的なポピュリズムの生みの親がベルルスコーニなわけで、米国はイタリアの経験から何を学べるかという記事→www.eldiario.es/_22bb2ecf トランプ米大統領の誕生を考える時に、右左の軸を失ったイタリアでベルルスコーニが登場したプロセスから見直すのはなかなか面白い。
posted at 13:27:06

左派政党が不在となったベルルスコーニ政権下で実質的に野党の役割を果たした中道左派La Repubblica紙の元編集長マウロのインタビューは示唆に富む内容「ポピュリズムとは非常に複雑な問題に対して簡単な解決策があると言うことだ」。ctxt.es/es/20160203/Po…
posted at 14:07:13

ベルルスコーニの権力の基礎になっていたのが自分が所有するメディアグループを通じて文化的覇権を握ることだったから、スペインの左派の議論でもグラムシが出てきた。グラムシの言う文化的覇権を獲得するために、手法として左派のポピュリズムを打ち立てるという戦略を取ったのがPodemos。
posted at 14:24:45

状況分析ができないとポピュリズムの手法は取れないから「トランプはポピュリスト」と「トランプが米国を分断した」は両立しない。左右の軸が崩れて政党制が機能不全になった混乱状況を利用したベルルスコーニのように、米国にすでに存在していた分断の存在を利用して演説を組み立てたのがトランプ。
posted at 15:03:56

階級意識のない労働者階級は政治的主体にはなりえないから「労働者階級がトランプを支持した」という論調は労働者階級の悪魔化の典型。労働者階級にトランプの支持者がいるのであれば「もはや階級なんて存在しない。階級闘争なんて時代遅れ」という新自由主義プロパガンダが成功した証でしかない。
posted at 15:31:15

だいたい世界各地で左派が弱体化したのは、新自由主義プロパガンダで「労働者階級」という意識を持つ人たちがごっそり消えていなくなくなっちゃったから。「労働者階級」なんていう政治主体が自然に存在していたら、マルクスやバクーニンなんかが「階級意識」を持たせようと必死になる必要もなかった。
posted at 15:41:26

トランプの求心力を削ぐには、培養土になっている米国の社会の分断をなくすのが一番効果的なんだけど、メディアでは感情的なトランプ&支持者叩きが幅を利かせてる。これを続けると「トランプ派VS反トランプ派」の構図が強化されて分断が深まり、トランプの力がさらに強まるという悪循環に陥る。
posted at 16:16:32

 

2016年1月24日

スペインではこう言ったテーマを議論する時には「労働者階級(clase obrera/ clase trabajadora)」が定番で、「プロレタリアート(Proletariado)」が使われることはほとんどないんです。「マルクスの専門用語」という位置付けだからかもしれません。 twitter.com/rotsternschapk…
posted at 19:41:53

あとラテンアメリカでの議論の影響もあります。ラテンアメリカでマルクスの理論を実践しようとした左派たちは、周りを見回してみると一緒に革命を行う仲間は賃金労働者ですらない、半分自給自足をしている農民や先住民という現実に直面して、自分たち独自の革命理論を打ち立てなければと考えました。
posted at 19:46:38

こうした無数の試みの中から出てきたコンセプトの一つがサパティスタの「下と上(los de abajo y los de arriba)」です。またラテンアメリカから「世界中に適応可能な普遍的な革命の形が存在する」という考え方自体が植民地主義、欧米中心主義という批判も出てきました。
posted at 19:53:27

つまり、いくらサパティスタに大きな影響を受けたとしても、欧米にあるスペインにそのコンセプトをそのまま取り入れることも間違いなわけです。こういう議論があったため、スペインの左派は「下と上」というコンセプトも使えず、19世紀から変わることなく「労働者階級」という言葉を使っています。
posted at 20:01:02

フランシス・フクヤマが「歴史は終わった。イデオロギー論争も終わり!」と宣言して、欧米がイデオロギーに目もくれなくなってからも、ラテンアメリカではイデオロギーに関する議論が延々と続いてきた。スペイン語のおかげで、こうした議論で培われたもの恩恵を受けているのがスペインの左派の強み。
posted at 20:09:32

スペインは内戦と独裁によって頭脳流出が進んだので、スペイン語圏の知識の中心はスペインではなく、かつてはメキシコ、最近ではアルゼンチン。フランシスコ法王の言葉に説得力があるのは、ブエノスアイレスでこういう議論に揉まれてきた人だから。こういう人選をするローマ教会は本当に抜け目ない。
posted at 20:18:00

トランプ米大統領の誕生で、最も良いポジションについたのがフランシスコ法王。就任式にスペインの新聞エル・パイス紙に独占インタビュー掲載をぶつけ、トランプに正面から立ち向かう世界の指導者としてアピール。ローマ教会の手腕には関心する。internacional.elpais.com/internacional/…
posted at 20:24:56

 

2016年1月28日

トランプとキリスト教の関連では、大統領就任式に初めてラテンアメリカ系福音派の牧師を抜擢したことが話題になっていた。米国の保守カトリック勢力を形成する福音派は共和党にとって重要な票田になっていて、トランプの勝利を支えたとも言われてる。fw.to/4213Ltg
posted at 13:39:07

ナチスに欧州を追われた左派を扱った著作を書いたバスクの作家は、元々米国は福音派の影響が強い中央部と革新的な両岸の間に分断があったが、冷戦下ではソ連という脅威の前に団結していたと指摘した。トランプはメキシコをソ連のように使おうとしてる。www.elconfidencial.com/cultura/2017-0…
posted at 13:50:02

政教分離が建前の国はいくらでもあるから、政治状況を見るのには宗教の影響力を考慮することが不可欠。ラテンアメリカで政治が不安定化した要因の一つもカトリックの勢力争いで、例えばブラジルなど、解放の神学が大きな影響力を持ってきたところで福音派が勢力を伸ばしているのが原因とも聞いた。
posted at 14:01:49

解放の神学へに歩み寄ってきたローマ教会はメキシコを重要視していて、法王のメキシコ初訪問も練りに練ってから実現させた。初訪問について「フランシスコはメキシコに革命は起こさなかったが、いつか芽を出す変革の種を蒔いた」と伝えるBBCの記事。www.bbc.com/mundo/noticias…
posted at 14:38:58

米大統領選キャンペーン真っ只中だった2016年2月のメキシコ初訪問の終わりをフランシスコ法王は米国との国境での2カ国ミサで飾った。塀に分断された両側をつなぐというメッセージを発し、国境を越えようとして命を落とした人々の家族も招待。youtu.be/lUwjE04bUNg
posted at 14:56:06

トランプの壁発言によってメキシコのもう一つの国境グアテマラ国境も話題に。ペニャ・ニエトは最も多くの不法入国者を中米に強制送還したメキシコ大統領で、その資金はオバマの米国が支払っていた。米国は国境管理をメキシコに外注していたというわけ。www.eldiario.es/_2420f50c
posted at 19:25:38

トランプが公の場に持ち出した米国とメキシコの間の「壁」のコストを誰が負担するかという問題は、EUがモロッコを始めとする北アフリカ諸国、最近ではトルコと行っているのと全く同じ構図になっている。トランプが壁の存在を強調すればするほど、国境管理や警備関連ビジネスの利権が大きくなる。
posted at 19:33:25

また、世界長者番付の常連メキシコの実業家カルロス・スリムとトランプは公の場では対立するポーズを見せてきた。けれども、スリムが投資した会社がトランプに献金し、メキシコから米国にガスを送るパイプライン建設の巨大ビジネスでは仲間という記事。www.elfinanciero.com.mx/empresas/la-pe…
posted at 19:46:40

「グローバリズム」という言葉はかつて植民地主義、帝国主義と呼ばれたコンセプトに新しい名前をつけたもの。さんざん侵略してきた北アフリカを敵に見立てて攻撃するフランスのル・ペンと全く同じ手法を用いて、メキシコをダシに使う植民地主義者丸出しのトランプが反グローバリストのわけがない。
posted at 20:10:48

スペインの反グローバリゼーションは大規模国際イベントを新自由主義の推進に用いたセビリア万博とバルセロナ五輪への反対運動から始まった。この万博と五輪の同時開催はコロンブスの新大陸発見の500周年記念の目玉だったから、反新自由主義と反植民地主義が一つのイデオロギーに合流していく。
posted at 20:28:53

「政党は同じイデオロギーを持つ人の集まり」という前提で代表民主制が機能してきたのに、イデオロギーの差を無効化してしまったから二大政党制が崩壊してしまった。というわけで、PSOEは新たな党則を作って党のイデオロギーを定義し直すことに。www.publico.es/politica/psoe-…
posted at 20:35:59

保守とリベラルから有権者が離れたことが極右の台頭を招いた前世紀の欧州で、スペインが例外になったのは左派が人々を惹きつけたから。PSOEは新しい方向性を模索する第一歩として党創設者が生みの親の新聞『社会主義者』デジタル版の創設を決めた。www.publico.es/politica/gesto…
posted at 20:49:11

一足早く社民路線を捨てて「左派」のポジションに戻って「極左」の共産党や左派ブロックの協力で政権を運営しているのがポルトガル社会党。順調に支持を伸ばしてるて。イベリア半島を見る限り、極右を阻止できるのはプログレ(リベラル)ではなく左派。www.electograph.com/2017/01/portug…
posted at 20:55:43

保守とリベラル(プログレ)というイデオロギーに不満を感じる人々が増加したから、19世紀末から社会主義や共産主義、アナキズム、そしてナチズムやファシズムの極右が出てきた。階級や資本主義の問題を指摘する左派を潰したから極右が覇権を握ったわけで、同じ過ちを繰り返すのは勘弁してほしい。
posted at 21:05:55

 

2016年1月30日

移民国家アルゼンチンでもマクリ政権が治安を理由にして国境の管理を強化することを決めた。結局、米大統領になったトランプが先陣を切って行っているのは人間の自由な移動に終止符を打つことのよう。この人は正真正銘の新自由主義グローバリスト。internacional.elpais.com/internacional/…
posted at 22:50:24

メキシコと米国の国境にある壁の建設を始めたのはクリントン政権で、次のブッシュ政権下で移民法と対テロ方がリンクしたという記事。EUの移民政策の推移を見てもわかるけど、人々の移動を規制するという方向性はトランプとともに出てきたわけでない。www.eldiario.es/_24264c6f
posted at 22:57:43

新自由主義グローバリゼーション批判の代表的論客パストルは「トランプ米大統領の誕生は幸福なグローバリゼーションの終焉」と言った。 飴の役割を果たしていた「人々の自由な移動」が消えて、残るのは力づくの新自由主義グローバリゼーションの推進。bit.ly/2kj36Rz
posted at 23:05:53

 

2016年2月1日

今週土曜日2月4日(土)15時から鎌倉の古書ウサギノフクシュウで詩人ヤリタミサコさんのトークがあります。「ボブ・ディランとフォークロア」がテーマで「詩人ボブ・ディラン」にスポットを当てた内容とのこと。フラメンコがいい例だけど詩と音楽はひと続き。言葉と音の関係に興味のある方は是非! twitter.com/oguri_masafumi…
posted at 19:57:37

 

2016年2月14日

Dublabが大統領令でシリア、イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、イエメンの出身者の入国を拒んだトランプに対する抗議として、この7カ国の音源を集めたMIXを制作したそう。各国の音楽シーンの幅の広さと奥の深さにびっくりした。とにかく面白いです。ワールド音楽好きは必聴! twitter.com/shhhhhsunhouse…
posted at 20:10:47

ルンバ・カタラーナの歴史を調べた時に実感したのは音楽の歴史を辿る作業はそのまま人間の移動の歴史を辿る作業ということ。人間の移動によって音やリズムが伝わって変化していく。Dublabは人の移動なくして音楽の発展はないと知っているから、トランプの暴挙に対してすぐに反応したのだろう。
posted at 20:22:25

トランプがしようとしているのは「移動の自由」を権利から外して、ごくごく限られた一部の人々だけが享受できる「特権」にすること。シェンゲン協定の始まりが税関職員のストという事実が物語るように、もともと商品とサービスの移動に必要な人間の移動だけを渋々認めるというのが新自由主義の方向性。
posted at 20:28:48

トランプを始め排外主義勢力の主張が説得力を持つのは、合法的に労働ができるのは国籍のある国のみという原則だから。移民を受け入れる政策を取っている国がいくつもあったから移民する自由があるように見えていただけで、今までも合法移民というのは国益に応じて認められる例外的存在にすぎなかった。
posted at 20:40:08

シェンゲン協定の発行は30年以上も前の1985年。物流システムのロボット化やテクノロジーの進歩を考えたら、商品とサービスの移動に必要な人間の数は激減しているし、テレワークで国外にいる人も雇用できる。資本にとって移動する労働力の必要性が下がったから、制限する方向に舵を切っている。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 20:52:26

「人間の移動の自由」に二種類あることが状況を見えにくくしている。「消費者としての移動の自由」と「労働力としての移動の自由」。例えば、観光ビザの免除でパスポートだけで気軽に旅行できる自由は、消費をするためだけに認められた移動の自由。その自由は消費者から労働者に変わった時点で終わる。
posted at 21:03:48

新自由主義グローバリゼーション批判の柱は「移動の自由ほど素晴らしいものはない!」と自由市場を売り込む新自由主義者に対して「そんなに自由を賞賛するのであれば、人間の移動の自由の制限もやめたらいいのでは?」という、そのロジックの矛盾をついた反論。この問題を提起したのがサパティスタ。
posted at 21:16:55

昨年三月のBBCの「米国の極右トランプとラテンアメリカの急進左派サパティスタが自由貿易への反対で一致するとはなんという皮肉」という記事。呆れる内容で、冒頭のサパティスタを自由貿易に反対する市民運動的な解釈をするところから間違ってる。www.bbc.com/mundo/noticias…
posted at 21:30:56

 

2016年3月17日

ついにスペインがEUの新自由主義政策の押し付けに反旗を翻した! 昨日、EUからの命令に従ってPP国民党政権が目指してきた港湾の積載事業を自由化の法改正を国会が反対多数で否決。港湾労働者の反対運動が実を結び、労働者側の大勝利という快挙。www.eldiario.es/_252146f1
posted at 23:03:40

スペインで閣僚会議を通過した法案が廃案になるのは1979年第一次スアレス内閣の時に一度起こったきり。これは単なる一法案の問題ではなく、EUの意向で無理矢理成立したラホイ政権には状況をコントロールする力がないことを明らかにする出来事。www.eldiario.es/_251bf364
posted at 23:14:09

今月初めに開催されたEU首脳会議にわざわざラホイが招待されたのは、主要3カ国がドイツはメルケル、フランスはオランド、イタリアはレンツィに代わったジェンティローニと先が見えない政治家ばかりだったからなんだけど、EUの期待は脆くも崩れた。www.20minutos.es/noticia/297677…
posted at 23:28:05

EUの決定に従って港湾積載事業を自由化しないスペインに対してEUは現時点で2300万ユーロ(約28億円)+1日経過ごとに13.4万ユーロ(約1500万円)の制裁金を課すと脅しているわけで、スペインの人々の闘いはまだ始まったばかり。www.eldiario.es/_251bf02e
posted at 23:38:41

労働者の権利を守ろうとすると、とんでもない制裁金が課されるのが現在のEUの仕組み。だからこそ「労働者の権利を護るためにはEUから離脱するしかないのです!」という極右の主張が広く受け入れられる。極右の台頭は元凶は明らかにEUの政策なのに、労働者階級のせいにするのはあまりにも身勝手。
posted at 23:45:23

PP国民党の労働市場の自由化法案に反対する港湾労働者のストは2月半ばから各地で活発化していた。例えば、バレンシアの港湾労働者は隠れストライキで稼働率を40%下げ、船の寄港地変更を余儀なくさせて、JPモルガンの関連会社に打撃を与えた。www.eldiario.es/_24d13019
posted at 23:56:23

 

2016年3月18日

港湾労働者がストライキで大資本に挑むなんて、まるでCNTの時代の出来事のようだけど、これが21世紀のスペインで実際に起こっていること。この数年間に鉱山労働者や通信会社の下請け技師から電話オペレータまで様々な業種のスト、さらにはゼネストもあったけど、今回が一番大きな成果を出した。
posted at 00:07:18

民主化運動に大きな影響を与えた歌手リュイス・リャックがスペインの近代史をテーマに描いた小説の主人公の父親はバルセロナ港で働くCNT組合員の港湾労働者だった。フランコ反乱軍の蜂起に同僚とともに武器を持って立ち上がる。ファシズムからバルセロナを護ったのは、こうした無名の労働者たち。 pic.twitter.com/uRPgWBo42g
posted at 11:10:14

港湾労働者は労働条件の劣悪な職場だったけど、20世紀初頭から労働組合の闘争で労働者の権利を認めさせてきた。今回のストがうまくいったのも、各港では港に登録している労働者しか労働できないので、経営陣は臨時雇用で穴埋めができなかったから。www.eldiario.es/_24a207a0
posted at 11:31:55

港に登録している港湾労働者しか働けないことが自由な企業活動を阻害しておりEUの規則に違反するというのがEU側の言い分で、この障壁を取り払って企業側が望む人を雇用できるようにしろとスペインに迫ってる。PP国民党の法案ではリストラにかかるコストは、なんと国が負担することになっていた。
posted at 11:43:06

スペインでもネオリベ・メディアは「湾岸労働者は労働貴族?」や「港湾労働者の特権はこれだ!」みたいなタイトルの記事を掲載してストライキ潰しを狙ったけど、人々の批判が港湾労働者に向かうことはなくて、C’sすら賛成票を投じられなかった。cronicaglobal.elespanol.com/business/estib…
posted at 11:55:02

「港湾労働者への攻撃は全労働者への攻撃だ」とアンダルシアの港湾労働者を支援するPodemos州議員ロドリゲス。Unidos Podemosが全面支援を表明したので「労働者の党」を自認するPSOEも反対せざる得ず、C’sも棄権で廃案へ。youtu.be/iJ0g1aG4NM8
posted at 12:31:25

二大政党制の崩壊に繋がる大連立なしで二大政党による政権運営を可能にするという権力層の計画の要がC’sだったから、もしPodemosがいなければ、C’sが賛成票、PSOE棄権で法案は通ってたはず。当初の目的を果たしたPodemosは政治プロジェクトとしては成功したと言っていい。
posted at 12:42:55

政治組織の目的は政権を獲ることではなく、自分たちが望む政治プロジェクトを実現すること。政権を獲らなくても自分たちが望む政策が現実のものとなればいいし、政権を取っても政策を実現できなければ意味がない。国会で主要な勢力になることもなく英国のEU離脱を実現させたUKIPが良い例。
posted at 12:48:46

スペインの労働者の権利を護る闘争を見ていると、ゼネストを1日やるより、長期戦で闘う業界別のストを支援した方が効果的みたい。現在では国家が労働者と資本家の間の緩衝材の役割を果たしているから、ゼネストがあっても揺さぶられるのは政権で、経営陣や資本家にとっては痛くもかゆくもない。
posted at 13:11:26

 

2016年4月23日

サルバドール・プッチ・アンティックに死刑宣告を下したフランコ政権の閣僚の一人ウトレラ・モリリナが91歳で死去。プッチ・アンティックの死刑は、フランコ派にとってはカレロ・ブランコ暗殺に対する報復という意味があったと言われている。www.eldiario.es/_25e6dc0a
posted at 14:02:08

プッチ・アンティック殺害はフランコ体制の人道に対する罪の責任追及の核になっているケースで、バルセロナ市は今年の3月に死刑宣告を書いた判事に対する訴訟を起こした。プッチ・アンティックは過激派アナキストからフランコ体制の犠牲者の象徴に。www.eldiario.es/_24dbdc6a
posted at 14:10:42

フランコ独裁体制に対する決定打となったのはフランコの死ではなくて、フランコの後継者となる予定だったカレロ・ブランコの死。ETAに暗殺されたことになっているけど、ETAにこれほどの威力のある爆破物を入手するのは不可能だったということ。youtu.be/jE7C7EAqMHo
posted at 14:21:38

ETAは武力闘争を選んだ反フランコの組織の一つだったけど、カレロ・ブランコを暗殺犯となったところからフランコ派が目の敵にして、国家の敵として弾圧を強化、それに応じてETAの行動も過激化していった。ETA=国家の敵という見方を民主化後の政府が継承した先に起こったのがバスク闘争。
posted at 14:38:50

何を「テロ=国家に対する攻撃」とし、誰を「テロリスト=国家の敵」とみなすかというのは重要な問題。深夜のバルでの喧嘩で非番の警察官が負傷した事件で、判事が警察官への攻撃を「テロ」とみなそうとしたことに左派が反発し、大きな論争になった。www.eldiario.es/_254bfff8
posted at 14:56:26

先月3月にはカレロ・ブランコの暗殺を扱ったジョークのツイートがテロの犠牲者に対する侮辱だとして、大学生に懲役1年が下った。この件は公判中から司法の行き過ぎという声が大きく、カレロ・ブランコの孫も大学生を擁護する見解を公にしていた。 www.publico.es/sociedad/tuite…
posted at 15:06:07

「テロ」と表現の自由については以前にラティーナの海外ニュースに「ツィートが原因でラッパーに懲役一年半の判決」という記事を書きました。実はスペインに特有の問題ではなくて、刑法による取り締まりは英国やフランスなど欧州全体で見られる傾向。latina.co.jp/?main_page=wor…
posted at 15:25:00

歌の中で国王の侮辱やETAの称揚をしたとして懲役3年半になったラッパーは民間銀行からも社会的制裁を受けることに。ドイツ銀行から「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましくない人物)」だからと所有する口座や取引を一方的な解約を通告された。 www.publico.es/politica/banco…
posted at 15:47:05

国家の弾圧と政治的主張の言葉や方法の過激化というのは密接な関係がある。社会の変革を見るには、立法や司法における国家の動きが非常に重要な要因なんだけど、絶対に国際ニュースにはならない。反対に、必ず国際ニュースでとりあげられる選挙や政党の動きからは社会の変革がほとんど何もわからない。
posted at 15:57:09

選挙続きの欧州で、スペインもまたまた解散総選挙の気配。とりあえず、権力層はPSOEとC’sの連立政権でスペイン初の女性首相の誕生させて「新たなスペイン」となったことにしようとしてる。それでみんなが納得しないようなら、第三共和政や連邦制も視野に入れているけど、どうなることやら。
posted at 16:11:58

元マドリッド知事ゴンサレスが逮捕された件で、党の会計を健全化させるために公企業の資金を横流しするは、公営の保育所を資金洗浄に使うは、政権党PP国民党の唖然とするような汚職の手口が次々と明るみに出てきた。国王交替の前と同じ雰囲気。 www.20minutos.es/noticia/301838…
posted at 16:27:05

一番びっくりするのが元マドリッド知事の弟が公共事業受注のためにベネズエラの公務員に賄賂を渡していた件。「ベネズエラ独裁体制」から資金を受け取ったとPODEMOSを散々中傷していたPP国民党にベネズエラの公金が流れていたという。。。 www.elmundo.es/espana/2017/04…
posted at 16:34:18

最近知った中では元スペイン首相フェリペ・ゴンサレスがコロンビアの市民権をもらってたというのと同じくらいびっくりした。ゴンサレスが首相になった1982年の選挙でのPSOEの祝賀会に麻薬王パブロ・エスコバルが招待されていたのは有名な話。www.abc.es/internacional/…
posted at 17:00:48

80年代のスペインではPSOE政権下でヘロインが大量に流通し始め、新自由主義の導入で工業地帯が崩壊して両親の世代のような未来を夢見ることができなくなった若者が犠牲になった。特にひどかったのがバスクで、バスク闘争との関連も指摘されてる。youtu.be/gkQ1WyxV1X0
posted at 17:26:46

 

2016年5月31日

カタルーニャ独立主義左派のCUPは5/20に欧州と地中海圏の左派を集めて主権と自己決定権に関する国際会議を開催した。参加はドイツ、ポーランド、スコットランド、アイスランド、モロッコなどから。左派のEU離脱派に影響を与える動き。www.vilaweb.cat/noticies/la-cu…
posted at 22:13:48

フランスのマクロン、米国のオバマ、カナダのトルドー、スペインのリベラというメディアの熱い賞賛を浴びる若きリベラル勢力のリーダーの共通点を指摘した記事。「完璧な娘婿」というのがうまい表現。だから若い世代は他の候補者に流れるのだろう。 www.elperiodico.com/es/noticias/in…
posted at 22:03:04

EUは重要なことは欧州議会で決まるから、欧州レベルの同盟者がいないと政治勢力として何もできない。2015年11月に放送された「C’sを解剖する」というイグレシアス司会の討論番組でリベラル勢力強化によるEU立て直しプランの話が出てくる。youtu.be/KlcwnLV-H4Y
posted at 21:44:28

フランス大統領選の決戦投票でメランションがマクロンへの投票を呼びかけないと批判されてたけど、イグレシアスがリベラへの投票を呼びかけるようなもので、そんなことできるわけない。完全に自殺行為だから、Podemosも散々批判されたけどC’sとともにPSOEの政権を支援するのを拒否した。
posted at 21:37:17

スペインでフランスの大統領選挙は「Podemosイグレシアス=メランション」と「C’sリベラ=マクロン」の代理戦争として報道されていた。選挙当日C’sはマドリッドの本部をマクロン支持者に提供して祝賀会を行ったというくらいの親密度。www.elmundo.es/espana/2017/04…
posted at 21:30:38

先日のインタビューでイグレシアスは「PSOEに不満を持つ人を引き寄せるためにPSOEに似せようとするのは誤りだ」と語ってる。二回目の総選挙でPODEMOSハ社民路線を掲げて中道左派化させて票をごっそり失った。saltamos.net/pablo-iglesias… #ElSaltoBlog
posted at 21:22:19

ソル広場のミーディングはイグレシアス=エレホン体制の時との違いが明白。スピーチに出るのは学生や知識人ではなく労働者。イグレシアスは人々に「gente(人々)やpueblo(民衆)」と呼びかけるのではなくて、労働者階級の誇りを訴える。 youtu.be/CYv1j7ObRZM
posted at 21:11:36

2月の総会ではPodemosの幹部がごっそり入れ替わった。コンプルテンセ大学の人脈が消えて、スーパー襲撃事件で有名になった労働組合員カニャメロなど左派が一気に増えて「PODEMOSはレーニン主義=パブロ主義を選んだ」とか言われてた。ramonbook.wordpress.com/2012/08/08/jor…
posted at 21:05:38

ラホイ政権に対する不信任案を提出したUnidos Podemosは5/20にマドリッドで集会を開催。ソル広場でのイグレシアのスピーチは2月の総会で決まった新たな路線を前面に出すアグレッシブな内容。キーワードはもちろん「労働者階級」。www.publico.es/politica/mocio…
posted at 20:56:02

民主化以降、PSOEでは「Barones(男爵)」と呼ばれる各地の大物議員が実権を握ってきた。この人たちがサンチェス潰しを狙ったのだけど、失敗して自分たちが幹部の座から追われることになった。PSOEの中の地殻変動が今後どう進むか。 www.huffingtonpost.es/2017/05/24/san…
posted at 20:43:30

ペドロ・サンチェスは本当は権力層が本命に据えていたスサナ・ディアスが、アンダルシアから中央に出る準備を整えるまでのつなぎのはずだった。権力層が読み違えていたのは党員たちの投票への思い入れの大きさ。党内クーデタで「党員が直接選んだ党首」を強引に失脚させたのが致命的な失敗だった。
posted at 20:31:13

欧州選挙のPodemos台頭に動揺したPSOEが、党首ロバルカバの後任を直接投票で選ぶことを決めた。最有力候補のメディナを左すぎると見た権力層が見栄えだけで決めたのがサンチェス。ほとんど無名だったのにメディアのバックアップで圧勝。 cincodias.elpais.com/cincodias/2014…
posted at 20:22:19

左派の若者がPodemosに流れる中、サンチェスとPSOEを支えているのは反フランコ闘争を戦った年配の世代。フランコ派のPPとPSOEが組む大連立を阻止してきた彼らは、初めての直接投票で党首になったサンチェスに大きな思い入れがある。www.publico.es/politica/viejo…
posted at 20:11:26

5/22に実施されたPSOEの党首選で、党内クーデタで失脚したペドロ・サンチェスが圧勝して、党首の座に返り咲いた。メディアが強烈にプッシュしていたアンダルシア州知事スサナ・ディアスは完敗して、スペイン初の女性首相になる夢が破れた。www.eldiario.es/_2681b96b
posted at 19:59:54

5月はスペインの左派の今後に大きな影響を与えそそうな動きがいろいろあったので、月が変わる前にメモ代わりにざっとまとめておく。
posted at 19:51:12

 

2016年6月18日

主流メディアが若者の運動を取り上げる一方、労働者の運動に対しては完全にスルーするのは「若者」というカテゴリーは一過性のもでで、絶対に社会の多数派にならないことが明白だから。ほとんどの人が人生の大半を労働者として過ごすわけで、社会の多数派をまとめるために有効なカテゴリーは労働者。
posted at 21:48:38

結局のところ、20世紀初頭も今もスペインの社会の変革を推し進めているのは労働者。「若者の運動」として扱われた15Mが大きな影響力を持ったのも、広場での集会が労働者の雇用問題を若者も含めた幅広い層で共有する場となったのがとても大きい。 youtu.be/xy_8NXEMqw8
posted at 21:35:35

かつてゼネストが効果的な方法だったのは社会を完全に麻痺状態にすることができたから。ゼネストが法制化されてる現在では完全麻痺に近い状態にできるのはセクター別のみ。また、ストの本来の目的は経営者にダメージを与えることだから、政権を揺さぶることにしかならないゼネストはあまり意味がない。
posted at 21:26:15

スペインではセクター別のストが盛んになってきた。その一例が、Uberの参入を阻止するために闘うタクシー運転手。バラバラに顧客を運ぶという仕事の形から組合での闘争が最も弱いセクターだったのに史上初の全国会議を開催、ストを実施してる。 www.publico.es/sociedad/uber-…
posted at 21:17:22

港湾労働者の闘争を扱ったミニドキュメンタリー。 議会に代表を送り込めば政治は変わると考える人は政党の党員として活動するわけで、組合活動をする人に政治参加=選挙の議会制民主主義に懐疑的なアナルコサンジカリストが多いのも当然といえば当然。youtu.be/0KjtZaHBS8U
posted at 21:05:48

スペインの港湾労働者の粘り強い闘争は他の欧州諸国の同業者を動かしてる。先週スペインの港で積み荷の積み下ろしを拒否されて世界最大のコンテナ船が、ベルギー、英国、オランダの港でも港湾労働者の積み下ろしの拒否にあった。これぞ労働者の連帯。sevilla.abc.es/andalucia/mala…
posted at 21:00:39

結局PP国民党が労働市場の自由化法案を強引に通したので、2月に始まった港湾労働者の雇用を護るための闘争は今も続いていて、現在48時間ストの真っ最中。参加率は100%と発表されて、スペイン各地の主要な港の操業は完全にストップしてる。 economia.elpais.com/economia/2017/…
posted at 20:43:23

昨年のスペイン革命80周年記念イベントのために行ったCGT組合員へのインタビュー記事がアナキズム文献センターのサイトに公開されました。アナルコシンディカリスムを21世紀に実践するCGTの存在なしに、現在のスペインの変革は語れない。cira-japana.net/pr/?p=565
posted at 20:31:06

新宿ラバンデリアが字幕を付けたベルリンのビーガン・コレクティブカフェのお知らせ。「水平な運営」の実践を目指す興味深いプロジェクトです。チリ人の来店が字幕製作のきっかけになったそう。店名のおかげか、スペイン語圏と縁が深い場所になった。youtu.be/R-AU7bgSu6Y
posted at 20:18:58