日本も同じ。決して他人事ではない。
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「家父長制を支えるのは単なる男尊女卑ではなく、女性の身体は子どもを産むためにあると考えるイデオロギー。」
シルヴィア・フェデリーチ『キャリバンと魔女──資本主義に抗する女性の身体』
メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』(新潮文庫)
チリ警察が「レイプしたのはあなた」の作者を当局に対する攻撃、憎悪と暴力の扇動で告発したことを受けて、国連はチリ政府に訴えを取り下げるよう勧告した。フェミニズムの運動の訴えが国家に対する攻撃とみなされるのは、国家が家父長制の組織であることの紛れもない証拠。https://t.co/HlqeETqWwZ
— ramonbook (@ramonbookprj) August 27, 2020
チリ警察が「レイプしたのはあなた」の作者を当局に対する攻撃、憎悪と暴力の扇動で告発したことを受けて、国連はチリ政府に訴えを取り下げるよう勧告した。フェミニズムの運動の訴えが国家に対する攻撃とみなされるのは、国家が家父長制の組織であることの紛れもない証拠。https://t.co/HlqeETqWwZ
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スペイン語圏の社会に家父長制を持ち込んだのは国家ではなくてキリスト教。キリスト教社会においては女性の役割は聖母と娼婦の二つしかなく、女性が生き延びるためには男性のセックスの相手をすることを求められた。女性にとって男性とセックスせずに生き延びることが可能な唯一の場が修道院だった。
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キリスト教社会において女性にとってセックスは単なる義務でしかなかったのに、女性の人権が問題になると家父長制の維持のために「恋愛(自由意志)による結婚」が発明され、いつの間にかセックスが愛の証になった。この欺瞞を暴くのが「妻も娼婦も同じ」というエマ・ゴールドマンのような結婚批判。
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『キャリバンと魔女』の著者シルビア・フェデリチは「魔女狩り」を家父長制キリスト教社会が男性とのセックスを拒む女性を罰する仕組みと位置付ける。彼女の「魔女狩りはフェミサイドの一種だった」という指摘が、スペイン語圏のフェミニズムでフェミサイドが大きく取り上げられる契機の一つとなった。 https://t.co/sVKevHckap
— ramonbook (@ramonbookprj) August 27, 2020
アナキズムの女性解放史の中ではメアリー・シェリーが重視される。その理由はフェミニストの母メアリー・ウルストンクラフトとアナキストの父ウィリアム・ゴドウィンの娘であるだけなく、著書『フランケンシュタイン』が「産む」ことを運命づける鎖から逃れようともがく女性を象徴してるとされるため。
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アナキズムにおける女性解放とは、産まない自由の獲得だったからこそ、中絶の合法化が悲願となる。フェデリカ自身は反対の立場でも、他の女性が中絶をする自由は認めてその実現に奔走した。市民戦争の混乱の中で、中絶が実施可能だったのはアナキストが覇権を握ったカタルーニャのみだったけれども。 https://t.co/jlP6MBedx7
— ramonbook (@ramonbookprj) August 27, 2020
産まないという選択をできる自由が女性に解放をもたらすと考えるから、セックスを強いるレイプは最悪の犯罪となる。アナキズムの中での「性の自由」は第一に「セックスをしない自由」のことなのに「セックスをする自由」に勘違いされてしまうというのが1930年代の女性アナキストの悩みの種だったそう。 https://t.co/lDYPmJ8VWK
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