総選挙の開票速報でも残りわずかという最後の方で当確が出たタイミングや、れいわ新選組の近畿比例ということもあって注目を集めた大石晃子さん。たくさんの人から祝福のツイートが来ているようですが、ギリシャ元財務相のヤニス・バルファキスからもメッセージもらってたんですね。初当選おめでとうございます。
一年前の今日、都構想を大阪市民の力で止めた。
そして今日、みんなの力で衆議院に送り込まれた!
みんな、ありがとう。これから、国会で闘ってきます。#衆議院選挙2021 #山本太郎 #大石あきこ pic.twitter.com/MLki2fgzKF— 大石あきこ れいわ新選組 大阪5区 (@oishiakiko) October 31, 2021
反緊縮策を掲げてEU債権団と闘った、ギリシャ元財相のヤニス・バルファキス議員からも、れいわ新選組の議席獲得にお祝いのメッセージが!
「心からおめでとうございます!みなさんが達成しようとしていることに対して、限りない敬意を」 https://t.co/2k7IyJ4rfF
— 長谷川羽衣子 HASEGAWA Uiko (@uikohasegawa) November 1, 2021
Heartfelt congratulations! My respect for what you are achieving in Japan is boundless https://t.co/TAqjtwkPUk
— Yanis Varoufakis (@yanisvaroufakis) November 1, 2021
出来事2008 あの日(橋下知事に抗議した大阪府女性職員) – 大石あきこ https://t.co/Vv8wq5Zfit
— 麻木久仁子????? (@kunikoasagi) October 31, 2021
ここからよく頑張った。すごい根性だな。
↓
出来事2008 あの日(橋下知事に抗議した大阪府女性職員)https://t.co/xkjMaQvnvl— Hironobu SUZUKI (@HironobuSUZUKI) October 31, 2021
大石さん[@oishiakiko]の当確が出た時に、どんな人だろう?と思って(かつて橋下徹に正面からケンカ売ったエピソードがあったことは露知らず)公式サイト[https://www.oishiakiko.net/]をチェックしたのですが、あの『99%のための経済学――コービンが率いた英国労働党の戦略』の共訳者の1人だったんですね。2度ビックリです。ツイートで当選を祝福している方々の1人である朴勝俊さんや長谷川羽衣子さんは共訳者仲間ですね。
さて、ジョン・マクドネル編『99%のための経済学――コービンが率いた英国労働党の戦略』は、2019年12月12日に実施されたイギリス庶民院(下院)の総選挙で、もしジェレミー・コービン率いる労働党が勝利していたら実行されていたであろう数々の政策のベースとなった戦略やアイデアをまとめた論文集です。編者のジョン・マクドネルはコービン党首時代に影の財務大臣を務めた庶民院議員です。
本書の原著は英総選挙前の2018年に出版されましたが、残念ながら2020年に陽の目を見ることはありませんでした。理由は様々ありますが、最大の要因は保守党が争点にあげたBrexitの、BBCや高級紙を総動員して一大キャンペーンを張ったことで労働党の主張が埋没したことにあると表向きは言われています。ですが、実情は、コービン首相が誕生することで経済体制が大きく変化するだけでなく、徹底した反植民地主義や反核兵器などの外交方針が採られることになり、エスタブリッシュ層や英国政府にとって非常に都合の悪い事態が生じることを忌避したことにあるのが最大の要因と囁かれています。事実、政府の諜報機関が暗躍して労働党内部の左右対立を煽ったり、コービンが反ユダヤ主義者であるというデマをマスメディアを通じて広めるなどの妨害工作を行ったことは知る人ぞ知る事実です。
ともあれ総選挙で敗北を喫したものの、それでコービンらが掲げた政策が色褪せることはなく、むしろ現状のコロナ禍において輝きを増してきています。日本語版の出版にあたって、ジョン・マクドネルが寄せた序文の結びはこうです。
「連帯という価値と原則、集団行動があらゆる戦略の核心であるという認識、民主的政府の役割、公共的な所有と管理、そして公正な資金調達による巨額の投資など、本書が提示するのは
急進的 な政策 ですが、この未曾有の試練の時代に私たちに必要なものこそ、こうした急進的な現実主義 なのです。」
大石さんの国会でのご活躍を、ぜひとも期待します!!!