ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイートをサルベージ――2021年7月

ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
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・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘

・・・つーかさぁ、ナニコレ

ふざけんなよ!イーロン・マスク (-_-💢)

 

2021年7月3日

フレイザーの「再分配と承認」に言及してる記事。女性解放運動に「承認=社会的権利」を持ち込んだのは女性参政権運動家=フェミニスト。ゴールドマンなど「再分配=経済的権利」に軸を置いたアナキストは「承認だけで女性は解放されない」とフェミニストとは一線を画した。gendai.ismedia.jp/articles/-/84511
posted at 12:04:38

19世紀の欧州で女性は男性を通じてのみ経済的権利へのアクセスが許された。つまり、資本主義を生き延びるのに父か夫が不可欠だったということ。そのことへの異議申立てがアナキストの女性解放の原点だから、女性であることを理由に親族から父の遺産相続を拒否されたフローラ・トリスタンが重要となる。
posted at 12:15:14

資本主義社会では経済的権利=生存権なのに、その権利を女性から奪う仕組みが家父長制。フェミニストが「参政権(=承認)が得られれば再分配(=経済的権利の獲得)も実現する」と二段階の変革を主張する一方で、アナキストは「生存権の獲得が最優先」と再分配要求のため女性労働者の団結を目指した。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:25:47

女性が男性(=父や夫)の承認を得ることを強いられる家父長制社会では、女性にとっての解放は誰からの承認もなしで生きることで、社会の承認を得ると家父長制に取り込まれることになる。「俺の承認が欲しいはず」と考える家父長制主義者は、承認がないことを解放と考える女性の存在を想定できない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:40:09

「承認と再分配のジレンマ」は、歴史の上では「承認=社会的権利の獲得」を求めたフェミニストと「再分配=経済的権利の獲得」を求めたアナキストに象徴される。フェミニストが優先させた「承認」が20世紀後半に入って新自由主義に取り込まれて現在に至るわけで、私はアナキストに理があったと思う。
posted at 12:50:02

古い日本語の文献にも「フェミニスト=女性参政権運動家」の認識が出てくる。日本語には「女性解放」という固有の歴史を持つ言葉があるから、反家父長制の女性解放運動を指すのに「フェミニズム」という言葉を使う必要はないという結論に達した。「アナルコフェミニズム」も使わなくても良さそうだな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:59:09

『おおかみこどもの雨と雪』は見ていないけど、シングルマザーの苦労話が感動的な物語=ユートピアとして消費されるのは社会が家父長制&出生主義であるため。私からしたら悪夢かディストピアでしかないので、こういう社会の自己犠牲的な母親像への執着を見るたび母親にならない自由の重要性を感じる。
posted at 13:12:05

『おおかみこどもの雨と雪』監督の細田守ってスペインのアドモドバルに近いものがあるかも。こういう作品の作り手が巨匠とされるのは、お母さんが大好きな家父長制&出生主義社会の共通の特徴だろう。そういえばアルモドバルの映画にも一人で全ての苦労を背負いこむシングルマザーの主人公がいたな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 13:22:04

一人で全ての苦労を背負いこむシングルマザーが主人公のアルモドバル作品は『ボルベール〈帰郷〉』だった。シングルマザーは養育=再生産労働に男性を巻き込まない上に、他の男性の所有物として尊重しなくて良いので、家父長制にとってこれほど好都合な存在はないというわけ。youtu.be/ABSvppyQGdE
posted at 15:00:50

家父長制&出生主義社会のシングルマザー好きってかなり興味深いテーマ。夫のいないシングルマザーに懲罰的な態度をとるのが家父長制の特徴でもあるから一見矛盾するようだけど、本心では妻なんて存在はどうでもよくて母親が欲しいだけという点ではそれなりに筋は通ってる。本当にお母さんが好きだな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 15:15:13

 

2021年7月4日

そういえばアナキストには「承認と再分配のジレンマ」がない。再分配と承認は自然に関連しているわけではなく、権威の介在によって再分配が承認と結びつく。典型的な例が家父長制で、家父長からの承認=再分配で二つが密接に結びついてる。権威を否定するアナキストは承認を求める意義に懐疑的だった。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:00:22

思い出したのだけど「承認と再分配が同等に重要」という話に引っかかるものを感じていたのは、カタルーニャの独立をめぐる議論が背景にあったからだった。独立支持派の議論を追いかける中で最も興味深い論点だったのが「自己決定権の行使に承認は必要か」という部分で、結局今でも意見が分かれている。
posted at 10:10:11

国際社会の一員になるために国家設立には他国からの承認が必要なのは当然だけど、この場合はスペイン中央政府の承認を巡る話。承認不要派は「承認を得る必要がないから主権の行使なのであって、中央政府の承認を得るならすでに主権の行使ではない」とDUI(一方的なカタルーニャ独立宣言)を主張した。
posted at 10:13:59

承認必要派の意向が勝ってスペイン中央政府との合意を模索したのだけど、歴史的背景などから中央政府が独立を承認することはありえないから、今膠着状態になってる。カタルーニャは中央政府との合意(=承認)を待っていたら絶対に独立できないので、ここに「承認と自己決定のジレンマ」が存在してる。
posted at 10:19:08

「承認が必要な自己決定権の行使は主権の行使か?」は今も考え続けてる。家父長制のような権威の権力構造を考えた場合、承認を得るという労を取らずに、権威を否定/無視して行動することが解放への第一歩となる。さらに、承認を再分配から切り離すのが新自由主義の戦略なので承認の問題は注意が必要。
posted at 10:24:15

この記事では新自由主義の下では承認と再分配がリンクしないことを書いたのだけど、もう5年前か。。この頃から「承認欲求からの解放が新自由主義からの解放につながるのでは?」という淡い期待を抱いてきたので、承認欲求とは無縁の19世紀末のアナキストに強く惹かれている。ramonbook.wordpress.com/2016/10/21/cla…
posted at 10:30:00

2000年からスペイン語圏の新自由主義批判を追いかけてきたけど、2008年のリーマン・ショックを境に新自由主義自体が急激に変化した。今私たちが直面する新自由主義はサッチャーやレーガンが象徴するのとは似て非なるもの。新自由主義に関する文章(特に翻訳)を読むときはいつ書かれたのかに注目して。
posted at 12:08:48

特に翻訳は時差があるから必ず原書の出版年を確認して欲しい。例えばフェデリチの『キャリバンと魔女』の場合、日本語訳が出たのは2017年だけど原書が書かれたのは2004年。スペイン語訳はリーマンショック後2010年だったから原書とは異なる読まれ方をして、英語圏よりスペイン語圏で大きな反響を得た。
posted at 12:29:41

そもそも「女子どもに対する人権侵害」の上に成立しているのが家父長制だから、日本政府の動きが鈍いのは当然のこと。麻生太郎を見ていればよくわかるけど、家父長制にとってはハラスメントが許されることが権力者の証なんだから。ハラスメントが禁止されたら自民党は組織として機能しなくなると思う。 twitter.com/tokyo_shimbun/…
posted at 13:45:16

麻生太郎は家父長制のケーススタディに最適。組織のメンバーが再分配を得るために自分の承認を欲してるのを自覚して、自分の承認の価値を高めるためにハラスメントを利用する。ハラスメントの犠牲者が多いほど、承認を受ける人は選民意識から麻生の承認の価値を高く評価して権威の強化に貢献するわけ。
posted at 14:26:35

ずっと日本で自民党が新自由主義を割とうまく扱っているのが不思議だったんだけど、家父長制と新自由主義には承認欲求と選民意識をピラミッド型組織の運営に用いるという共通点があった。承認は承認を受ける人より承認を与える人に圧倒的な利益をもたらす制度なので、承認欲求に囚われない方がいい。
posted at 14:58:16

家父長制と新自由主義は、搾取する側が搾取される側に対して自分の利益になる選択肢をあたかも利益を与えているように提示してくるところも、良く似ているな。ともに承認を与える対価として求めるのが搾取に同意すること=自発的な自己犠牲で、同じ搾取の構造に依存しているから共存できるってことか。
posted at 15:12:26

 

2021年7月5日

家父長制組織の例が自民党だとすると、新自由主義組織の例がEU。日本でも有名になったIOC会長のバッハみたいなのがトップにごろごろいる。2015年からの「ギリシャ危機」では公の場でのSyriza政権の首相ツィプラスや財務相バルファキスに対するあからさまな嫌がらせがあまりにもひどくて衝撃的だった。
posted at 18:19:15

債務問題で加盟国の権利に基づいて「支援(=再分配)」を求めたギリシャに「ユーロに加盟させてもらってる(=承認)だけでありがたいと思え」という態度で、挙げ句の果てに「身の程知らずに再分配を求めるなら承認を取り上げる」とユーロから追い出そうとする傍若無人ぶりに唖然としたのを覚えてる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:30:51

オリンピックビジネスは東京で始まったわけでもなく、ギリシャの債務のかなりの部分が詐欺まがいの利権ビジネスで支出がどんどん膨らんだ2004年アテネ五輪に関連するものだった。どこから見ても不当債務にもかかわらずEUが債務免除を頑なに拒んだのは、最初からカモにするつもりだったとしか思えない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:39:09

「自分たちのものではない借金は支払わない」と立ち上がったギリシアの人々を力でねじ伏せたのがEUだった。トロイカは欧州委員会、欧州中央銀行、IMFから成る執行機関で、欧州議会が入っていないので民主主義的コントロールが入る余地は一切ない。この機関が債務を理由にギリシャを実質的に統治した。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:52:26

ギリシャの「債務を払わない」という国民投票の結果を踏みにじった後の「難民危機」でもツィプラス政権いじめは続いた。新自由主義で動くEUは二大政党がベースの派閥政治なので、反新自由主義を掲げた新参者Syrizaはハラスメントの嵐に苦しんだ。Syrizaの最大の失敗は欧州エリートを信じたことかもな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:05:02

もともとEUのメンバーシップは「再分配なき承認」が方針で、「君も豊かな欧州の一員にならないか?」と承認欲求と選民意識を煽って加盟国を増やしてきた。発足から30年以上経過しても加盟国間の経済格差が一向に改善されないのを見れば、加盟国の中で富を再分配するシステムが存在しないのは一目瞭然。
posted at 19:14:29

とはいえEUにお金はあるから困った時には助けてもらえるだろうと思っていたのに、欧州金融危機で支援を求めたら「自己責任だから自助努力しろ」「お前らが怠け者だからだ」とあっさり切り捨てられたのが南欧諸国。債務国を示すのにメディアが「PIIGS」なんていう言葉を堂々と使う状況は最悪だった。
posted at 19:23:05

そもそも格差の存在を利用して「豊かな者はさらに豊かに、貧しい者はさらに貧しく」の新自由主義システムを構築してきたのがEUなので、移民/難民問題でも豊かな国々に好都合に機能するような枠組みができている。現実に不公平なシステムがあるのだから、反EUの勢力が出てきても驚くには当たらない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:36:37

 

2021年7月6日

バイアグラで不妊治療か。妊娠に性行為を介在させると非効率だから生殖と性行為を切り離す方向で発展してきたのが生殖医療なのに、頑なにセックスにこだわるところが結婚すら生殖から切り離せない自民党ならではの発想だな。90年前に「男にとって性の自由とは性欲の自由だ」と書いた高群逸枝の鋭さ! twitter.com/YahooNewsTopic…
posted at 17:44:58

高群逸枝はフェミニズム運動を性的無差別の基礎の上に立つ女権主義と性的個性の基礎の上に立つ女性主義の二つに分けた上で①女権主義(英米)②女性主義(北欧、独)③新女権主義(ロシア)に分類。この三つのどれとも違う④新女性主義を日本から打ち立てようとして、そこに「生殖の自由」を見ていた。
posted at 19:17:35

もともとフェミニズム運動にはいくつもの潮流があったのに、今フェミニズムが語られるときには①女権主義(英米)の話ばかり。この分類に『婦人戦線』で扱っていたゴールドマンなどアナキストの女性解放運動が入っていないのは、アナキストがフェミニストと一線を画していたのを知っていたからだろう。
posted at 19:24:39

高群逸枝の分類を当時の日本に当てはめると①女権主義(英米)=与謝野晶子②女性主義(北欧、独)=平塚らいてう③新女権主義(ロシア)=山川菊栄かな。様々な潮流があるという共通認識があったから議論も活発になったんだろう。私が一番興味があるのは議論の歴史なので日本のケースはとても面白い。
posted at 19:36:59

 

2021年7月9日

スペインのアナキズム革命の下での再生産労働の集産化の試みが民衆食堂だったという説明を踏まえると、自民党の飲食業軽視のベースには家父長制の特徴である再生産労働の軽視があるのかも。だから「生存に関係ない飲食」を「会食」と名付けて「社交」の一形態として区別する。www.jiji.com/jc/article?k=2…
posted at 17:28:06

それにしても自民党の少子化対策が結婚支援(=男性の所有下の女性の身体を増やす)とバイアグラ(=勃起の回数を増やす)って、それで増える可能性があるのは性交の回数で出生数ではないけど。「セックスの回数を増やして少子化解消!」なんて思考回路の人たちにまともな感染症対策ができるはずない。
posted at 17:35:56

自民党は出生主義より性欲主義の方がしっくりくる。欧州みたいにキリスト教の影響がない日本の出生主義の基礎は何か考えていたのだけど、それが性欲主義かも?性欲の全肯定と正当化のための出生主義だとすると、例えば「若者の草食化」は性欲主義の押し付けに反対する反性欲主義と見ることができるな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 17:50:44

 

2021年7月10日

子宮移植って「自発的=搾取される自由」と「無償提供=再分配なき承認」が揃っていて新自由主義型の女性搾取のど真ん中だな。こんなグロテスクな行為を倫理的に許容できるものにしているのが出生主義で、現在する女性の生命よりも未来に存在するはずの生命を優先する価値観。yomidr.yomiuri.co.jp/article/202107…
posted at 18:23:44

家父長制社会に生きる女性は主体性を削られてきているので、新自由主義からの新たな承認モデルの罠に対しても無防備。主体性がないと内面化している価値観は他者の利益だから、承認欲求が自分自身を嵌める罠になり、手にする承認が増えても主体性が弱まるだけ。承認を餌に近寄ってくるものに注意して。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:34:05

女性にEU型メンバーシップ(再分配なき承認)しか認めないのが家父長制社会だから、女性は社会性を持って積極的に共同体に参加する事(町内会とかPTAの活動)を期待されるけど、それは無報酬(=再分配なし)で「良い妻」や「良い母」などの賞賛(=承認)しかない。こうして活躍=搾取の構図となる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:42:18

家父長制が女性に対して行ってきた搾取を男性にも広げたのが新自由主義。家父長制が衰えを見せてきた今の日本では新自由主義型の承認へと女性を誘い込む流れがある。生産労働(=賃労働)にも再生産労働(=出産育児家事)にも全力で取り組み、そこに喜びを見出す女性モデルで最も利益を得るのは誰か?
posted at 18:55:19

 

2021年7月11日

これが成長過程で女性から主体性を奪い取る「女の子=未来の母親」の押し付け。自分の身体は現在する自分の生命のためではなくて未来に存在するはずの生命のために優先するべきという価値観を刷り込まれる。自分の身体にすら主権を行使できないのに主体性を持てるはずがない。www3.nhk.or.jp/news/html/2021…
posted at 08:21:56

実は「女性の主体性」はフェミニズムだけでなく民主主義の問題でもある。民主主義の実現には全参加者が主権を持つことが大前提だから、社会の構成員の半分を占める女性に主体性がなく主権者でないなら民主主義は成立しない。19世紀のスペインでアナキストにとって女性解放が重要なテーマになった理由。
posted at 08:29:44

問題は主体性がないと主体性がないことに気がつかないこと。女性解放運動の最初の一歩は女性たちに主体性が奪われているという自覚を促すことだった。奴隷の生産を教育と呼ぶ自民党と違って、アナキストは奴隷にならない人間を作ることを教育と読んだだから「教育で人間は解放されるはず」と考えた。
posted at 08:41:36

びっくりなんだけど、日本の社会で「子宮移植は不妊治療である」というコンセンサスを作ろうとしているのか? 不妊治療の名の下で子宮/生殖機能の商品化が急速に進んでるから、まずは「不妊は医師が積極的な治療を勧めるべき病気なのか?」ということを議論すべきだと思う。www.nhk.or.jp/gendai/feature…
posted at 08:52:35

避妊や中絶を拒んで不妊治療は支援するという自民党の姿勢は現存する女性より未来の人間を優先する結果として女性差別的になるという構造なので、母性を重視する流れも含むフェミニズムで対抗するには限界がある。子宮移植や代理母など女性の身体の商品化の問題には不妊治療や出生主義の見直しが必要。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 09:01:11

このところの自民党とマスメディアの「不妊」の扱いを見ていると、男性の「性欲の自由」を確保するために女性の「生殖の自由」に対する制限が急速に進んでいる。行き過ぎた出生主義社会では女性は「出産する自由」さえも失うことになるから、「生殖の自由」のためには「産まない自由」の確保が不可欠。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 09:17:14

私は「産まない自由」を満喫しているので、ここまで露骨に政府が「女は子どもを産め」圧力をかけているのを見ると若い世代に「生殖の自由」を残さないといけないと思うのだけど、自民党に対抗するには「母親にならないって幸せ!」「子どもなしの人生最高に自由!」とかアピールした方がいいのかな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:37:56

 

2021年7月15日

「子宮移植は臓器移植法の対象外となっているが、脳死者からの移植が可能なら提供者に関わる医学的課題が解消されると指摘。脳死者からの子宮移植を可能とするための法令改正を提言した」⇦「子宮は有限な資源だから有効活用すべき」という採掘主義の価値観が如実に現れてる。news.yahoo.co.jp/pickup/6398719
posted at 18:18:12

最近の「不妊」に関わる自民党の動きを見ていると、日本も完全に「採掘主義」の段階に入って女性解放運動の最前線が産まない自由の確保になったと思う。「私の身体は私のもの」の実践が採掘主義への最強の抵抗になる。家父長制社会で女性が主体性を獲得する第一歩も自分の身体に主権を行使すること。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:25:49

自民党も日本医学会も子宮移植への決定権行使で自分たちが子宮を含む女性の身体の所有者であるという儚い幻想を維持したいのだろう。子宮やお母さんに執着する家父長制主義者らしい発想だけど、それ錯覚だから。女性の身体の搾取に支えられた家父長制は女性が主体性を獲得したら崩壊することになる。
posted at 18:33:59

子宮移植が奇妙なのは不妊や少子化と関連づけながらも実際に出産することより「お母さんになりたい欲望を叶える」ところに重きを置いているところ。成功率の低い子宮移植で増えるとすれば妊娠を経験する女性であって子どもではないだろう。やっぱり、家父長制の望みはお母さんを増やすことなのかな? twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:41:27

@dream94418353 反応が遅くてすいませんが、それってもしかしたらこのドキュメンタリーのことですか?www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7…
posted at 18:43:54

 

2021年7月16日

@dream94418353 やっぱりそうでしたか。コメントのお陰で思い出しました。私の女性解放思想もスペインで出会ったので、このドキュメンタリーと同じ根っこなのです。今度ツイートでまとめてみます。ありがとうございました!
posted at 07:04:55

 

2021年7月17日

@dream94418353 面白そう!ありがとうございます😀🥰
posted at 07:34:01

 

2021年7月29日

「国民の一般的な宗教的感情」を害したので有罪⇦ひどすぎる判決。法の番人が感情で裁いていいのか? ただ判決で家父長制の出生主義(父親の責任は性行為をして生物学上の親になることのみで養育の責任と義務は母親に丸投げする)を日本の宗教とみなしている点は興味深いな。news.yahoo.co.jp/byline/mochizu…
posted at 19:09:12

家父長制の出生主義フランコ体制の女性指導者ピラール・プリモ・デ・リベラの言葉を思い出した。「私たちが女性たちに子どもの世話の仕方を教えましょう。神の僕であり、スペインの未来の兵士である子どもが無知のせいで命を落とすのは決して許されることではないのですから」apuntesdedemografia.com/polpob/95-2/el…
posted at 19:16:47

「宗教的感情を害した」というロジックが気になったのはスペインでは今も超保守カトリック弁護士組織が「 Facebookの神と聖母を侮辱する書き込みをしたことで宗教的感情を害した」とか言ってガンガン訴訟をしているから。流石にスペインでもこの言い分が認められることは稀。 www.elconfidencial.com/espana/2020-11…
posted at 19:30:40

「 Facebookの神と聖母を侮辱する書き込みによって宗教的感情を害された」の方がいいな
posted at 19:33:02

20世紀初頭のスペインで女性アナキストが中絶の合法化を目指したのは、望まない妊娠で産んだ子どもを育てきれずに死なせてしまった場合、育児放棄や殺人で刑事罰の対象になったから。家父長制の出生主義で妊娠の結果を全て押し付けるのであれば、産むか産まないかの決定権は女性のみにあると主張した。
posted at 19:39:15

家父長制の強みは出生主義を内包していること。男尊女卑的な価値観にも関わらず、出生主義によって母性神話を支えることで母性=母親であることをアイデンティティーにする女性を取り込む。自民党のしぶとさもここにある。自民党を倒すには家父長制批判だけでは不十分で出生主義の言語化と批判が必要。
posted at 19:46:04

自民党は政治イデオロギーを持つ政党ではなく、日本の男社会を支える家父長制&出生主義をイデオロギーを守るロビー団体。野党を作るのもこの同じ価値観を持つ人たちなので、だんだん自民党に似てきて見分けがつかなくなってしまう。家父長制&出生主義の基盤を揺るがせば自民党は足元から崩れるはず。
posted at 19:55:54

 

2021年7月31日

日本語では「反出生主義」が「生まれてこないほうが良かった」という意味で用いられているみたいだけど、スペイン語だと「Natalismo/出生主義」はキリスト教が大元の「生殖すべき」なので「Antinatalismo/反出生主義」は「生殖しないべき」となる。私はこの意味で使っている。www.seidosha.co.jp/book/index.php…
posted at 08:35:00

スペインの歴史的文脈だと、カトリックの教義への異議申立てとして「反出生主義」が出てきて、その対抗思想として宗教色を排除した「出生主義」が成立。どちらも「産むか産まないかの決定権は女性ある」と生殖を身体の主権問題と主張した女性への男性からの反撃という側面があって理論家が男ばかり。
posted at 08:45:00

欧州で出生主義はファシズムと関わりが深く、最初にイデオロギー化した出生主義を政策に用いたのがイタリアのムッソリーニ。21世紀には「女性=産む機械」として出生数の最大化を目指す出生主義と「女性の身体=資源」として生殖ビジネスを推進する新自由主義が結びついてる。apuntesdedemografia.com/2010/09/11/mus…
posted at 08:55:00

欧州で勢力を伸ばす極右勢力の中にも出生主義&新自由主義がいて、イタリアのサルビーニ率いる同盟やスペインのVOXが代表。日本だと維新がこの路線かな。新自由主義との融合を視野に入れつつ歴史と変遷を辿ったら絶対面白い。現代思想は「出生主義」特集を出せばいいのにな。 apuntesdedemografia.com/2019/08/20/el-…
posted at 09:05:00

@mr1aan あ、そうなんですか。。。反出生主義の定義を勝手に変えられると出生主義批判が丸ごと無効になりかねないのでとても困る。。
posted at 09:20:10

「反出生主義」の定義が「生まれてこないほうが良かった」となると「出生主義」は「生まれてきて良かった」という思想になるのか?? 主体が生殖する側から生み出される側になるのはものすごい転換だな。ただ、主体といっても、受身になるしかないから主体的に関われないわけで、なんとも不思議。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 09:31:17

生殖での父親の責務は性行為をして生物学上の親になることのみで養育の責任と義務は母親に丸投げする家父長制の出生主義の下で、反出生主義が「生まれてこないほうが良かった」という定義になると、母親に全ての責任を転嫁するロジックが成立するから、反出生主義が新たな女性嫌悪の思想になりうるな。
posted at 09:46:02

今もスペイン語で反出生主義は「生殖すべきではない」という定義で「生まれてこないほうが良かった」という定義で使われているのは見たことない。2018年製作のルポで紹介されているのも「生物学上の子どもを持つことはことは倫理に反する」という主張だし、日本語だけなのか? www.bbc.com/mundo/noticias…
posted at 10:00:16

さらに「生まれてきて良かった」は母親への感謝の気持ちとかに変換されて母性賛美に繋がるから、母性神話の強化に役に立つ。「生まれてこないほうが良かった」という反出生主義の再定義は家父長制的価値観を再構築するためのものではないのか?元々反出生主義は女性解放と結びつく思想だったのだけど。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:17:12

アナキズム史の中ではバースコントロールの運動の中から反出生主義が出てくる。フランスのアナキスト教育者ポール・ロビンが第一人者とされて、スペインではアナキスト医師ルイス・ブルフィが1909年に「¡Huelga de vientres!(子宮ストライキ!)」を呼びかける冊子を書いた。www.filosofia.org/aut/001/1909hu…
posted at 10:29:46

パリ滞在中にポール・ロビンと親交を深めたのが「産む産まないの決定権は女性にある」と生殖を女性の主権問題とつなげたエマ・ゴールドマン。アナキストのバースコントロールの運動の中からは「反出生主義=子宮ストライキ」と「生殖は女性の主権問題」という二つの流れの女性解放の思想が生まれてる。
posted at 10:44:36

エマ・ゴールドマンのアナキズム思想家としての最大の功績はバースコントロールを進めて「生殖は女性の主権問題」という主張を生み出したところで、思想家としての再評価が進んでる。アナキズムの歴史を書くのが男ばかりだったからこの功績が無視され、思想家としては凡庸という評価が定着してたため。
posted at 10:59:28

@mr1aan @kandek3 いろいろ情報ありがとうございます!さっき紹介したBBCのルポにもベネターが出てきて、その思想は「生殖すべきでない」と紹介されています。やっぱり、日本独自の現象ということみたいですね。だとすると、現代思想が「生まれてこないほうが良かった」を副題に使ったのもどうなのかって感じがする🤔
posted at 11:49:29

欧州で環境を護るというエコロジストの立場からの反出生主義が出てきたのは、新自由主義の生殖ビジネスの過熱によって出生主義が行き過ぎていてる状況が背景にある。日本も自民党が「少子化問題対策」と出生主義的な政策を推し進めようとしてるから「生殖すべきでない」という視点の議論も必要と思う。
posted at 12:15:20

この「反出生主義と反生存主義と混同している」ってとっても興味深い指摘だな。生み出す側が主体の反出生主義を生み出される側として受け取ると反生存主義に見えるのかもしれない。「生まれてきて良かった」にも主体の転換があるし、主体性の持ち方とか主体の認識の仕方に関係があるのかもしれない。 twitter.com/mimimi_19523/s…
posted at 12:49:43

成人しているのに生殖に関する思想を「生み出される側」の立場から理解するというのは、その人が子どもの立場でいることを許されているということになる。反出生主義と反生存主義の混同は、女性に母親になることを強いる一方で、男性には子どものままでいることを許す家父長制の社会ならではなのかも。
posted at 13:03:52