ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
Twiiter社の新API仕様変更
・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘
・・・つーかさぁ、ナニコレ
【Twilogについてお知らせ】
本日、TwilogのAPI利用が停止されました。このため、誠に残念ですが今後Twilogが新規ツイートを取得することが不可能となりました。既に記録済みのツイートについては、当面はこれまで通り閲覧可能な状態で残したいと考えております。
— ロプロス (@ropross) April 5, 2023
ふざけんなよ!イーロン・マスク (-_-💢)
2021年8月2日
女性参政権運動以降マイノリティーの解放運動史が承認を求めるリベラルの権利獲得運動を中心に語られてきたためにアナキストの「誰の承認もいらない」という女性解放運動が歴史から忘れ去られてきた。権威を無視して承認や許可を得ずに行動を起こす「直接行動」が核になるのがアナキストの解放運動史。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:04:09かつてアナキストにとってゼネストが最強の武器だったのは、当局の許可や承認も得ることなしに労働者間の合意のみに基づいて行う直接行動だったから。スト権が労働者の権利として確立され、法律に従って申請して行うストライキはもはや直接行動ではないので、今はCNTが行ったようなゼネストは不可能。
posted at 18:11:50アナキストの女性解放運動において直接行動の役割を果たしたのが産むか産まないかの決定権の行使で、女性たちは自らの身体に主権を行使することで主体性を獲得した。こうして出現した自らの意思で行動する「新しい女」が女性アナキスト組織「Mujeres Libres/自由な女たち」の誕生を支えることになる。
posted at 18:21:52承認は権威の存在を前提にするからどうしても権威主義的になる。ここにリベラルの解放運動の承認=權利獲得という方向性の限界がある。特に「承認欲求」や「自己肯定感」という言葉で他者からの承認をアイデンティティの確立に不可欠なものと提示する新自由主義の下では承認についてもっと警戒が必要。
posted at 18:32:37
2021年8月3日
19世紀や20世紀のアナキストのテキストを読むのが好きなのはどれほど現在のテキストやボキャブラリーがリベラルや新自由主義の影響を受けているのか自覚できるから。そもそも直接再分配を求めるのが階級闘争だったのに「承認を経て再分配に至る」という道筋を主張する人が出てきて脇道に逸れて行った。
posted at 18:00:00承認を再分配の前に置くリベラルの主張における承認は資本家の同意のこと。新自由主義の時代を生きてきたら資本家の同意の元で再分配を進めること可能だなんてとても信じられない。だからこそ、新自由主義が承認欲求を煽ることで承認を重要なものと信じさせるプロパガンダをしているわけで、完全な罠。
posted at 18:10:00アナキストに最も人気のあった演目がイプセンの『民衆の敵』ということがアナキストの承認(社会的評価)に対する見解を端的に表してる。イプセンは個人主義アナキズムに大きな影響を与えた。米国でエマ・ゴールドマンは『民衆の敵』に関しての講演会を警察に邪魔されたっけ。 www.iwanami.co.jp/book/b248421.h…
posted at 18:20:00承認欲求を煽るプロパガンダでは「妻」とか「母親」とかで再分配を伴わない社会的な役割が強調される。こうした特定の生き方の賞賛(=承認)の裏には「再分配なき承認」にも価値があると説得しようという意図がある。SNSによるセルフプロデュースの普及が承認欲求を自己増幅させてるのが厄介なとこ。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:30:00
2021年8月5日
コロナ対応での日本政府の無能さを見ると日本社会がケア労働を女性に丸投げすることで成り立ってきたのがよく分かるな。母や妻として社会的な承認を求める女性が家庭という私的な領域で自主的にケア労働を担うことで社会が回ってきたから、自民党には政策=公的領域でケア労働を行うという発想がない。
posted at 19:25:00家父長制は種族の保存=国家の存続を女性に丸投げしているシステム。家父長制支持者が母親を無償のケア労働者とみなし、その役割を拒否する女性を敵視するのは、無償かつ自主的にケア労働者の役割を引き受ける女性の存在が命綱だから。それにしてもコロナが少子化以上に家父長制を追い詰めるとはな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:35:00国外の現実の変化に対応できずボロボロになっていく今の自民党の姿はスペインの独裁政権フランコ体制の末期を思わせる。体制を崩壊に導いた要因はいろいろあるけど、その一つが世代交代に失敗したこと。家父長制の組織は世襲以外で世代交代が出来ないから、スペインの場合は最終的に君主制が復活した。
posted at 19:51:49冷戦体制下で反共産主義を掲げて生き延びたフランコ体制では国家の役割は私有財産の庇護だったので公的領域は存在せず、あらゆることが私的領域で行われていた。1975年民主化後すぐに新自由主義の時代となって公的領域が増えなかったから、新自由主義の展開も福祉国家だった他の欧州諸国とは異なる。
posted at 20:07:38
2021年8月7日
加害者本人が「幸せそうな女性を見ると殺したいと思うようになった。誰でもよかった」と供述しているなら「被害者がただ女性であることを理由に攻撃される」というフェミサイドの要件を満たしてる。日本語でも「女性憎悪殺人」のカテゴリーを新設して個別に対策を考えるべき。www3.nhk.or.jp/news/html/2021…
posted at 10:21:15女性という属性に対する攻撃である「フェミサイド/女性憎悪殺人」は、女性であるというだけでひとまとめにして母親=無償の再生産労働者という扱いをして構わないという家父長制的な思考の延長線上にあり、その増加は社会での家父長制的価値観の浸透とリンクしている。家父長制は女性の生存を脅かす。
posted at 10:34:29この事件が僅か3ヶ月前だから日本で「フェミサイド/女性憎悪殺人」は増加傾向にある。どちらも女性という属性が男性である自分の思い通りの行動をしないことに対する逆恨みが動機で、その根底に男性(=自分)に従属するという社会的役割を果たさない女性は懲罰すべきという家父長制の価値観がある。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:48:03もともと家父長制批判の文脈から出てきたコンセプトなので「フェミサイド/女性憎悪殺人」は家父長制批判とセットで語らないと意味がない。歴史の上で家父長制は社会に被支配者階級の男性の娯楽として女性虐待を許容してきた。男性労働者を懐柔するために女性をあてがう政策を取ったのがフランコ体制。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 11:01:20フランコ体制は明確に家父長制を体制のイデオロギーとして掲げていたので、その手法は実施した政策として歴史に残っている。さらに40年近く続いたから家父長制と権力の研究には最適の素材なのだけど、スペイン国外ではほとんど知られていない。これも歴史が男性中心で歴史が語られてきたからだろう。
posted at 11:06:51シェリーの『フランケンシュタイン』の中で怪物は創造主の主人公を「俺のパートナーを作れ。さもなくばお前の愛する人を殺す」と脅すのだけど、そのロジックは「俺は一人ぼっちで孤独に苦しんでる。その責任は俺を生み出したお前にあるのだから、パートナーを当てがえ」だった。今でいうインセルか。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 11:30:23<女性>という概念が「フェミサイド/女性憎悪殺人」の核にある。単なる通り魔や無差別殺人と異なるのは、加害者が意図的に標的を女性という属性に絞るというプロセスがあって、単に殺害しやすい対象を標的にするのではないところ。標的は女性なら誰でもいいかもしれないけど女性でなければならない。
posted at 11:55:00被害者が女性であれば「フェミサイド/女性憎悪殺人」というわけではなく、加害者が「女性だから殺していい(仮に男性だったら殺してない)」と考えるのがポイント。通り魔的な無差別殺人のように加害者と被害者が見知らぬ同士のパターンだけでなく、加害者が夫や恋人など身近な人のケースも数多い。
posted at 12:07:53「万引をとがめられた女性店員を殺害しようとしたが、営業時間が終了していると考え電車での襲撃を計画した」⇦「女性店員」と供述していることは<女性>に咎められたのが動機で、店員が男性だったら事件は起こらなかったかもしれない。これ「女性憎悪殺人」 としか呼べない。www.sankei.com/article/202108…
posted at 12:26:55考えてみれば自民党の結婚支援は社会的な不満を抱える労働者階級の男性にもれなく無償の再生産労働者としての女性をあてがって懐柔するという政策だな。「男性の世話するための存在が女性である」と主張する家父長制を解体しないと今後も「女性憎悪殺人」の増加は止まらない。 www.sankei.com/politics/news/…
posted at 12:55:45スペイン語の<Femicidio/Feminicidio>は英語のフェミサイドから来たものだけど、シウダー・フアレス(メキシコ)の麻薬密売抗争において女性の犠牲者が増加する中で殺人やレイプなど「女性を標的にする暴力」を社会=国家が容認していることへの告発の動きとリンクし始めた。natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/magazine/…
posted at 18:30:00シウダー・フアレスのケースで注目されたのは加害者は男性ばかりだけど被害者には女性が多いこと。麻薬密売組織のメンバーは男ばかりなのに犠牲者は女性が多いというところに、男性は殺し合い女性は一方的に殺されるという非対称性がある。ここで「なぜ男性は女性を殺すのか」という問いが立てられた。
posted at 18:40:00さっきは「ジェノサイド」から来た造語というのが頭にあって「女性憎悪殺人」としたのだけど「フェミサイド」の日本語訳は「女性憎悪暴力行為」とか「女性憎悪虐待行為」の方が良いかもしれないな。でも、なんかしっくりこない。。スペイン語の王立アカデミーが正式な語彙と認定したのは2014年に遡る。
posted at 18:50:00スペイン語圏の<フェミサイド=女性を標的にする暴力>の研究では、加害者の暴力行為の背景に女性の身体を破壊したいという衝動があることが指摘されている。チリの「レイプ犯はあなた」や「私の身体は私のもの」は身体への暴力/加害の告発と抵抗という文脈から出てきた。twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:00:00新自由主義の下で進む代理母や子宮移植など生殖ビジネスにも「女性の身体を破壊したい」という衝動があるような気がする。ちなみにスペイン語圏では長年の議論の中で<フェミサイド=女性を標的にする暴力>をなくすには家父長制の解体が必要というコンセンサスができている。www.eldiario.es/129_38abe9
posted at 19:10:00
2021年8月9日
小田急線事件の加害者が自称「ナンパ師」という報道を見て『プンクトゥム:乱反射のフェミニズム』の選書で紹介した草柳千早著『〈脱・恋愛〉論ー「純愛」「モテ」を超えて』を思い出した。恋愛は究極の承認欲求だから、恋愛至上主義は承認欲求を煽る新自由主義と相性がいい。www.heibonsha.co.jp/book/b163558.h…
posted at 09:42:03承認システムは承認を付与する権威の存在を前提とするために垂直な関係を必要とするから、承認を欲する本人が(例え無意識でも)上下関係を意識していなければ承認欲求は満たされない。承認の存在が対等な関係性を邪魔するわけで、恋愛至上主義の男女関係から対等な関係に至るのが困難になるのは必然。
posted at 09:50:08「恋愛」や「恋愛結婚」は、男性が生殖のために女性の身体を所有する結婚制度を少しでも女性の人権を尊重する形に修正しようとする苦肉の策の中から出てきたもの。そもそもの目的が結婚制度の維持であって、夫婦関係を対等なパートナーシップに変えることではないので、仕方ないといえば仕方ないけど。
posted at 10:01:33フェミサイドの原因の一つが社会に根付く「ロマンチックな愛」幻想と恋愛至上主義。社会にある「愛する男性に所有されるのが女性の幸せ」という価値観が「相手がどんなに酷い男でも女が独りでいるよりはマシ」という共同体のコンセンサスを生み、DV犠牲者の女性がパートナーから離れるのを難しくする。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:17:53『〈脱・恋愛〉論』を手に取ったのは婦人戦線の松本正枝のテキストが読みたかったからなんだけど、全体的に面白かったのでオススメ。改めて読んだら日本における「フェミサイド」のあり方(=「なぜ男は女を殺すのか」の問い)を考えるときにも参考になりそうだった。松本のテキストをメモしておく。
posted at 10:29:43女性の生きる道は、そこで自らを男性化するか(これには限度がある)、あるひはその性を捧げるより他に方法がない。即ち女性は、その性生活において、その経済主体ー男性の統制に甘んじなければ、自分はもちろん、子供を生かして行くことができない。
posted at 10:32:51ここにおいて、女性それ自身、生存手段として大いに貞操を大切に保護しなければならない必要が起る。なぜなら、それは女性に残された唯一の生きる手段であるからである(婦人戦線1931年2月号「貞操の経済学」)
posted at 10:34:54性を捧げることを拒絶し、いはゆる「条件」をもって配偶者を選ばずに、恋愛を以って男性を選択する女性があるならば、彼女は当該社会における不適格的存在であって、生存競争に破れざるをえない(婦人戦線1931年3月号「結婚の経済的意義」)
posted at 10:37:24性を捧げて生活するといふことは、女性としては堕落であるが、このことはまた男性をも堕落させしめるものである。なぜならば、男性にして性生活を営み得る資格を有するものは女性に対して生活の保証を与へうるもののみにかぎられ、その点において欠くるところのあるものは性生活を拒否される結果となる
posted at 10:41:00みよ、現代においては、収入なきものは性生活を営むことができないのである。故に現代においては、収入のあるところに家庭は出現し、収入なきところに家庭は崩壊するといふことができる(「性生活の経済学的考察」)
posted at 10:42:49いつから承認欲求が自然なものとみなされるようになったんだろう。新自由主義と家父長制の交差点になっていてその有害度がどんどん増している。空腹はパンで満たされるけど、完全に満たされることはない承認欲求は依存になる。そろそろ「承認はいらないから再分配をよこせ」という方向に舵切らないと。
posted at 11:01:45ナンパと承認欲求の関係は興味深い。ナンパをするのは女性の承認が欲しいからではなく、承認を与える権威になりたいから。自分の承認に価値があると信じているのでNOを承認の価値の否定=自己否定と受け止めて逆ギレする。性欲よりも権力欲で動いてて、女性は他の男の承認を得るための道具にすぎない。
posted at 12:58:53↓ スペイン語圏のフェミサイドを巡る議論の中のロジックを日本のコンテクストに合わせて援用してみたんだけど、結構いけるかも。スペイン語圏のフェミサイドは男性と暴力についての研究から出てきた。その後フェミニズムのアジェンダになったけど、そもそも大元にあるのは男性の心理についての研究。
posted at 13:15:04スペイン語圏の「フェミサイド/Feminicidio」の基礎を作ったメキシコの人類学者マルセラ・ラガルデは「問題は男性の怒りや憎悪を女性に向かわせる構造で、その構造は歌詞やジョークなどの庶民の文化の中で作られる」と言う。文化が鍵だと外国のものを持ってこれないから日本の過去の文献を漁ってる。
posted at 13:59:54
2021年8月10日
日本語のフェミサイドの記事を読むと、定義が私の知っているものと違うような気がしたので調べてみた。スペイン語圏は「Femicidio」「Femi<ni>cidio」の二種類あり定義が異なって「Feminicidio/フェミニシディオ」は無処罰性の告発が重要で、女性への暴力を許容する社会=国家の責任追求が軸になる。
posted at 17:30:00英語だと「フェミサイド(=女性を標的とした殺人)」という定義みたいだけど、スペイン語圏では「フェミニシディオ/Feminicidio」として新たに定義し直されて、殺人だけでなく、性暴力(レイプ)や虐待、搾取など女性を標的にした身体的、精神的、経済的な暴力全般を指す。 www.nishinippon.co.jp/item/o/589115
posted at 17:40:00英語のフェミサイドの生みの親作家ダイアナ・ラッセルは南アフリカ出身で反アパルトヘイト運動に参加していた。ラテンアメリカで大きく発展したのもコンセプトの中に反植民地主義が埋め込まれているからで、帝国主義と同根の家父長制支持者を苛立たせるのも当然といえば当然。 cimacnoticias.com.mx/2020/09/14/el-…
posted at 17:50:00ダイアナ・ラッセルは思想的にはアナキズム寄りだったそうで、アナキストの女性解放運動の影響が色濃いスペイン語圏でフェミニシディオが発展したのも納得。基本的な発想が「女性自身の自己防衛」で「男性の保護」を求めるものではないから、男性の承認を求めるリベラルのフェミニストが距離を置く。
posted at 18:00:01日本でも始まっているけどフェミサイドへの反発は全世界共通で、スペインの主要政党になった極右政党VOXは「フェミサイドは男性差別だ」「暴力に性別はない」「DVの犠牲者には男性もいる」という主張で指示を伸ばしてきた。性暴力法の廃案や中絶の保険適用廃止を目指してる。www.eldiario.es/1_1b9548
posted at 18:10:00フェミサイドに反対するのに女性議員を使うのは極右政党の常套手段。VOXの場合「男性がレイプするのではなく、レイプ犯がレイプする。男性が殺害するのではなく、殺人犯が殺害する。一人の女性として、スペイン人として、母として党を代表して言う。暴力に性別はない!!」 youtu.be/v1qJTmmN0z0
posted at 18:20:00
2021年8月12日
問題は「女性が不妊になるという理由でワクチンを避ける」という部分だと思う。女性自身の健康よりも母親になる可能性を優先する発想で、女性を産む機械とみなす日本社会の家父長制&出生主義の女性差別的な価値観の表れ。まず「自身の健康を優先しよう」の方向の啓蒙が必要。www3.nhk.or.jp/news/html/2021…
posted at 17:10:00家父長制社会に女として生まれると小さい頃から他人を優先すること=自己犠牲が賞賛されるから、承認欲求を満たすために自己犠牲を繰り返して自分を優先することに抵抗を感じるようになる。誰しも生存権として自己防衛権があるので自分の健康や生命を護るのに理由を示したり許可を求める必要はない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 17:20:00
2021年8月14日
英語の「シスターフッド」に対応するスペイン語「ソロリダ/Sororidad」を広めたのもマルセラ・ラガルデだった! 社会変革のための支援網を作り出す女性の連帯を指し、血縁の姉妹Hermanaを根に持つHermandadではないから英語よりも血縁から自由な関係という印象が強まる。 www.lavanguardia.com/vida/20161218/…
posted at 09:00:01ラガルデの定義:フェミニシディオは女性に対するジェノサイドであり、歴史的状況が女性の尊厳、健康、自由、生命に対する攻撃を許容する社会の慣行を生み出すときに起こる…無限の残虐性があることが共通点で、女性に対する憎悪犯罪である⇦訳すなら「女性憎悪犯罪」だろう。 www.mujeresenred.net/spip.php?artic…
posted at 09:10:002019年のスペインでは「フェミニシディオは人類が知る最古のジェノサイド(集団殺戮)」となってる。魔女狩り(虐待の結果女性を死に至らしめる)が歴史上のフェミニシディオの例とみなされてから、殺人の意味合いが薄れて大量な犠牲者が出る部分が強調されてきた気がするな。 www.casamerica.es/es/el-feminici…
posted at 09:20:00事件のニュースを見た被害者が去年、被害を訴え出たことで今回の逮捕に至りました⇦類型として認識されると告発の連鎖が始まるからフェミサイドを認めたくない人たちがいる。性暴力も被害者が女性であることを理由に受ける暴力なので、これも典型的なフェミニシディオの事件。news.livedoor.com/article/detail…
posted at 09:30:00日本でも報道されたスペインの2016年の牛追い祭りでの集団レイプ事件。集団レイプ事件は過去にも数多くあったけど、この判決が大規模な抗議行動につながったのは、性暴力=フェミニシディオという社会的合意ができたから。共同体で類型の認知が広まると状況は変わり始める。www.bbc.com/japanese/43917…
posted at 09:40:00レイプカルチャーが良い例で、あらゆる差別構造は「逸脱を罪に問わない(=無処罰性)」を支える文化的土壌によって温存される。「もう一人も殺害させない」を掲げるフェミニシディオ運動の目的は新たな犠牲者の発生を防ぐことで、その主要な戦略が文化の中の無処罰性の解体。front-row.jp/_ct/17448148
posted at 09:50:00JOCと森喜朗から始まってオリンピック関連の報道でも女性差別的な発言/行動が問題視されるようになったのは日本の大きな変化。河村たかしの件は既存の無処罰性が解体された良い例。変化に対応できない人が公の場から追い出されると、発言権の再分配が起きて権力構造が変わる。www3.nhk.or.jp/news/html/2021…
posted at 10:00:00フェミニシディオやソロリダが生まれたのが1990年代のメキシコという点が重要だと思う。これに先行するのがサパティスタ運動だから新自由主義批判の視点が含まれているのも納得だし、英語のフェミサイドやシスターフッドをそのまま借用しなかったのは米国に対する反植民地主義的な姿勢があったのかも。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:10:00改めてスペイン語圏のフェミニズムを巡る用語を考察するの面白い。あと「Extractivismo/採掘主義」がラテンアメリカから出てきたのが2010年代だったけど、フェミニシディオという概念はこの視点を生み出す土壌にもなっている。確かにフェミニシディオの概念を知らないと採掘主義は理解しづらいな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:20:00女性の身体を新たな労働力を生む原料とみなし母親よりも胎児を優先するプロライフ(中絶反対派)への抵抗運動を支えるロジックが採掘主義でありフェミニシディオでもある。20世紀初頭はバースコントロール(避妊中絶)支持者を反出生主義者、今でいうプロライフを出生主義者と呼んだ。言葉は変わる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:30:00
2021年8月21日
少なくとも中国・インド・アメリカ・インドネシア・日本の5か国だけで「結婚したくても相手のいない未婚男」が1億人も存在する⇦女性の身体を貴重な資源とみなす採掘主義の背景に世界的な男余り現象。フェミサイドの一例魔女狩りはセックスを拒む女性を罰する仕組みだったな。news.yahoo.co.jp/byline/arakawa…
posted at 08:00:01どうしてISILイスラム国、ボコ・ハラム、タリバンと、次々と女性の身体の所有を目的とする勢力が出てくるのか考えていたのだけど、採掘主義的な側面があるのかもな。貴重な資源となった女性の身体を巡る争奪戦だから異常なまでに女性に執着し、中絶や避妊に反対する欧米のプロライフとも親和性が高い。
posted at 08:10:00女性を「産む機械」から解放するツールだからタリバンが真っ先に女性の労働と教育の権利に介入する。かつてのカトリック教会の女性支配と同じ手法。資本主義の下で女性は労働による経済力によって家父長制の軛から逃げる機会を掴み、教育で主体性を得ると男性の従属物の役割に疑問を抱くようになる。 twitter.com/ReutersJapan/s…
posted at 08:29:04タリバンの「イスラム法の枠内」という条件も、かつて「キリスト教の教義だから」と女性差別を正当化していたカトリック教会を思い出させる。タリバンの場合も宗教を正当化に使ってるだけで、どちらも宗教が女性差別的というより、女性差別者が正当化に用いる結果として宗教の教義が女性差別的になる。
posted at 08:40:35採掘主義によって女性の妊孕力が貴重な資源とされると女性への「有効に活用しろ=出産しろ」という圧力が高まる。ここで気になってくるのは日本語の「少子化」という言葉に行為の主体を消し去るという暴力性があること。出生数の減少は主体のない現象ではなく行為の結果だから「少産化」がふさわしい。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 08:56:34
2021年8月24日
なんだこれ。。やっぱりタリバンの男尊女卑はイスラム教というより家父長制だな。タリバンの女性蔑視と女性の人権侵害を告発するには、イスラム教の批判ではなくて家父長制の批判をベースにするべき。結局社会の家父長制を温存したからタリバンが戻ってきたと思うのだけど。news.yahoo.co.jp/articles/c48e3…
posted at 18:00:01アフガニスタンの状況はスペインの第二共和政の崩壊(=内戦終結)から軍事独裁のフランコ体制の樹立もこんな感じだったのではと思わせる。フランコは「キリスト教の範囲内」で女性の人権を制限して無償の再生産労働力とし、子どものない単身女性は「女性の徴兵」と呼ばれる社会奉仕を義務付けられた。
posted at 18:10:00女性は「屋根があって、鍵がかかる家に住めているのは幸せなことです」⇦単身女性にとって安全なスペース確保がどれほど重要か分かる記事。女性の貧困の大きな原因は賃金は低いのに安全を確保するために高い家賃を負担しなければならないこと。政府は賃金格差をなんとかしろ。 bunshun.jp/articles/-/479…
posted at 18:20:00賃金格差は単身女性にとっては死活問題。国はいつまでも賃金格差を放置しているのなら、生活保護と別に家賃補助の制度を作るべき。低い賃金で安全な住居の家賃を賄っているから経済的な余裕がなく、貯金ができないから貧困に陥るリスクが上がる。家賃補助制度があれば女性の貧困リスクは減ると思う。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:30:00日本はカップル文化よりお一人さま文化が発達してるから女性が一人でも行動しやすいし、住宅のサイズが小さいので一人暮らしに向いた物件も多い。問題は総じて女性の賃金が低いこと。ここが改善されるだけで単身女性の生活は一気に快適になるはずだから、自民党は賃金格差に手をつけないんだろうな。
posted at 18:40:00日本社会の女性差別が酷いとはわかりつつ、妻にも母にもなりたくない女性たちに外国に行くことを勧められないのは、外国で単身女性として暮らすのはさらに難しいから。私は断念した。何の権利も後ろ盾もない移民になると生存戦略として妻や母になる必要性が一気に上がるので、日本を変えた方がいい。
posted at 19:26:37@M_N_0320 そうなんです。さらに、ただでさえ家父長制社会では女性にとって結婚は大きな賭けなのに、国際結婚だとそのリスクがさらに上がります。
posted at 19:32:51
2021年8月26日
私には日本がすでに変わりつつあるように見える。それも悪い方に。私は新自由主義の進展によって世界が何もしないと女性の権利や自由が後退する局面に入ったと考えているので、女性の身体が貴重な資源化している中、若い世代に「産まない自由」を確保したい、後退させたくないというのが率直なところ。 twitter.com/o_sei_bo/statu…
posted at 17:50:00私が20代だった90年代は「不妊=治療すべき病気」という認識も「妊活」という言葉もなかったし「卵子が老化する」とかいう話もなかった。産みたくなければ、外野の言うことに耳を塞いで出産を人生のプランから外せばそれで良かった。新自由主義的「子宮の有効活用」の文脈からも出生主義が強まってる。
posted at 18:00:00大量の死者が出た後に資本や国家から女性に「出産しろ」という圧力がかかる流れは歴史上何度も繰り返されてきた。コロナ禍はそのトリガーになるのに十分な死者を出しているから「産まない自由」が女性解放の重要な砦になる。日本の家父長制を象徴する自民党の好き放題にしておいたら割を食うのは女性。
posted at 18:10:00私が考える自由の原点は「あらゆる強制を否定する」スペインのアナキストなので「主体的に拒絶する自由=やらない自由」が最も重要と思っている。コロナによって新自由主義が信奉する「移動の自由」が打撃を受けている今、サパティスタの「そこにとどまる自由=移動しない自由」の意味を再び考える。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:20:00サパティスタは新自由主義の「移動の自由」は「移民として搾取される自由」に過ぎないと喝破した。ワーホリや留学生の就労も移民労働力を確保する仕組みだから急速に拡大したし、女性の社会進出が進む国では単身女性の移民も再生産労働を外注する安価な労働力として歓迎されてる。代理母と同根の搾取。
posted at 18:30:00コロナが新自由主義にどういう影響を与えるか考えているのだけど、今のところの結論はコロナは国境を跨ぐ移動を困難にするものの、コロナ禍による人口=労働力の減少と経済格差の拡大によって全体的な移民の流れは活発になる。このツイートをした7年前には今の世界の状況を全く想像していなかった。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:40:00移民にとって最大の問題は定住。現在の世界に移住の自由は存在せず、居住権も労働権も国籍に紐付いている。定住するには国籍を取るのが一番確実だけど、国籍を取るのにも一定の居住実績など様々な条件がある。スペインは王国なので「国王に忠誠を誓う」必要があると聞いて驚いたのは何年前だろうか。
posted at 18:50:00サパティスタの副司令官マルコスの演説に日本語字幕がついてるのがあった!!マヌ・チャオの2001年のツアーの映像だけど、2021年の自民党政権下で見ると言葉のリアリティが凄いな。「政府」の部分の原文は「Mal Gobierno」で「悪党の政府/ひどい政府」みたいな意味になる。 youtu.be/E2MY8tC40lI
posted at 19:00:35