ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
Twiiter社の新API仕様変更
・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘
・・・つーかさぁ、ナニコレ
【Twilogについてお知らせ】
本日、TwilogのAPI利用が停止されました。このため、誠に残念ですが今後Twilogが新規ツイートを取得することが不可能となりました。既に記録済みのツイートについては、当面はこれまで通り閲覧可能な状態で残したいと考えております。
— ロプロス (@ropross) April 5, 2023
ふざけんなよ!イーロン・マスク (-_-💢)
2021年9月1日
スペインでの「自由」の概念は共和主義に基づく。ローマ法が起源で「自由」とは「奴隷でない状態」を指し、「奴隷でない状態」とは「他者から介入を受けることなく自由に行動できること」を指す。「自由を売り渡す自由=搾取される自由」は存在せず、一部でも自由が制限されれば奴隷状態とみなされた。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:10:00資本主義によって賃労働が生まれると問題が発生する。賃労働とは一定時間の自由を売り渡すことで、勤務時間中は行動に雇用主からの介入を受けることになるから、当時のスペイン人にとって賃労働は奴隷状態に他ならなかった。「賃労働は新たな奴隷制度」と反発して、労働者階級の「解放闘争」が始まる。
posted at 18:20:00資本主義と賃労働と「自由」の間の矛盾を解決するために登場したのがリベラリズム/自由主義で、賃労働を奴隷状態ではないことにするために「自由を売り渡す自由=搾取される自由」を容認するロジックを確立した。自由の一部を制限するから「移動の自由」や「表現の自由」などと、自由が細分化される。
posted at 18:30:00リベラリズム/自由主義の誕生によって「自由」の概念が変化していく中で、共和主義的な自由の概念にこだわったのがアナキスト。アナキズムが「赤い共和主義」と呼ばれ、アナキズムが大きな勢力となったのが南欧(ギリシャ、イタリア、スペイン、フランス)なのにもローマに起源があると思うと納得。
posted at 18:40:00「自由を売る自由=搾取される自由」の概念こそがリベラリズム/自由主義のアイデンティティとも言える。リベラリズムが労働力=時間の商品化を前提にして発明した概念を人間の身体の商品化にまで拡大したのがネオリベラリズム/新自由主義だから、リベラルのフェミニズムは生殖医療を批判できない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:50:00コロナ禍で以前より「自由」という言葉を目にすることが多くなったけど、大方「移動の自由」とか「行動の自由」とか限定した意味で使われていてリベラリズム/自由主義が世界の隅々まで浸透していることを実感する。アナキズムとリベラリズムの違いのポイントは「搾取される自由」を認めるかどうか。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:00:02
2021年9月3日
「夫婦2人で生きていく」が前提の婚姻関係がDINKsなので不妊治療する時点でこの二組はDINKsではない。「DINKs=生殖のためではない夫婦」の形態が存在するから私はスペインで法律婚したのに、勝手に言葉の定義を変えられるの非常に迷惑。こうして出生主義が「主体的に産まない女」を不可視化していく。 twitter.com/cosmopolitanjp…
posted at 18:00:03「産みたいと思った事がない」女性は世界中にいて、そうした女性が結婚するのは子どもを主体的に持たないDINKsという形態が存在するから。以前にdreamピオニさんのおかげで思い出した「出産しない女」たちの主張を集めたスペイン製作のドキュメンタリーに登場するパートナーのいる女性はDINKsだろう。 twitter.com/dream94418353/…
posted at 18:10:00日本では『出産しない女たち』というタイトルで放送された。原題には「Ser madre es sólo una opción/母親になるのは選択肢の一つに過ぎない」という副題が付いているのだけど、この主張を実践したのが1930年代の女性アナキスト組織「Mujeres Libres/自由な女たち」だった。www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7…
posted at 18:20:0019世紀半ばスペインのアナキストは男女平等実現のため、男性のみが対象だった自由の概念を女性に拡大しようとして「妊娠中の女性(胎児の介入を受けて行動を制限される)は自由とは言えない」という重大な問題に気付く。このジレンマ解消のために生まれたのが「女性が主体的に望んだ時」という条件。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:30:00「自分を取り巻く全ての人が解放されるときに自分も解放される」というのがアナキズムの理念だから、男性にとっても女性に自由を保障するために「望まない妊娠/出産」を防ぐのが重要な課題となる。こうしてアナキストたちが避妊や中絶を推進するバースコントロール(産児調整)運動の担い手となった。
posted at 18:40:00バースコントロールを主張するアナキストを反出生主義者と呼んだ出生主義者の末裔が母親よりも胎児を優先するプロライフ(中絶反対派)。「出生主義」をキーワードにすると中絶禁止法で表面化した米国でのプロライフの勢力拡大と女性の権利を制限するアフガニスタンのタリバン政権の同質性が分かる。 twitter.com/cnn_co_jp/stat…
posted at 18:50:00新自由主義と家父長制という一見対立しそうな立ち位置から同時進行で、女性の身体を新たな労働力を生む原料とみなし母親よりも胎児を優先する出生主義が台頭している。自覚なき出生主義社会の日本では出生主義への批判が足りないから日本で採掘主義に興味のある人はまず日本の出生主義に向き合うべき。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:00:00「すべての女性は母親になりたいはず」という家父長制のファンタジーを維持するためには「産みたいと思った事がなく主体的に産まない女性」の存在は絶対に認めないという強い意志を感じます。「産まない自由」を護るため「出産しない女」が当事者として声を上げていくことの重要性を再確認しました。 twitter.com/M_N_0320/statu…
posted at 20:35:58
2021年9月4日
本当NHKに『出産しない女たち』を再放送してほしい。これ見ると「子どもは欲しくない」「子どもを産んで後悔している」と女性が言うことを禁じる社会的な圧力があるのが日本だけでないことがわかる。このタブー視の延長線上にタリバン政権やテキサスの中絶禁止法が出てくる。www.nhk.jp/p/wdoc/ts/88Z7…
posted at 08:31:06「子どもを産んで後悔している」は「母親にならなければ良かった」の方が良かったな。
posted at 08:34:40確かにDinksって80年代以降消えたよなあと思って調べてみたら辻褄があった。1992年の国民生活白書で「少子化」という言葉が初めて使われて、翌1993年に結婚を扱った「ゼクシー」がリクルートから、妊娠出産育児を扱った「たまごクラブ」「ひよこクラブ」がベネッセから創刊という流れ。なるほどね。。 twitter.com/dream94418353/…
posted at 09:12:13バブルの80年代は労働市場が女性の労働力を求めていたからDINKsとか結婚も出産も自由という感じだったのに、90年代に入ったらいきなりメディアを中心に結婚→出産ルートを既定路線化する動きが一気に高まって話が違う!と思った記憶が。20代の私が感じていた息苦しさはこのギャップに由来するのかも。
posted at 09:22:03考えてみると、DINKsという概念は知っていてもリアルな選択肢には見えず、結婚=出産と思ってたから結婚したくなくて、語学留学を理由に日本から逃げたのが私の人生の前半。若い頃の私も散々メディアに振り回された気がするので、若い女性にフレンドリーに生き方指南する記事には警戒感しか湧かない。
posted at 09:34:14結局メディアは家父長制が女性に割り当てた調整弁の役割をプロパガンダしてるだけ。調整弁だから表舞台には出ずに裏方=家庭にとどまって、家族の調整役=母親の役割をこなすことを常に求められる。メディアが「出産しない女=母親にならない女」が不可視化するのは調整弁の役割を降りた存在だから。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 09:53:55日本では女性にとって資本主義社会を生き残る生存戦略として結婚や出産が就職と同じレベルにあるから、日本語に「就活」と並んで「婚活」や「妊活」という言葉が存在する。これは日本独特の状況だから、日本を出たい女性は女性の社会進出が進んだ国ほど結婚や出産は生存戦略にならないことに注意して。
posted at 10:15:57外国で結婚(法律婚)は保険になるかもしれないけど出産には慎重になった方がいい。特に日本では好意的に伝えられることの多い欧州の共同親権は、結婚なしで男性が子どもを所有するための制度。男性が女性を所有することを通じて子どもに所有権を拡大する結婚が廃れたので、新たに共同親権ができた。
posted at 10:48:45結婚なしの共同親権は、男性が母親である女性に対して配偶者としての責任や義務を負うことなしに子どもに対する権利は行使できるという制度。どう考えても男性側に有利な制度と思う。日本に入れるなら妊娠出産によって身体的なダメージを一切負わない男性と女性が半分ずつが妥当かという議論も必要。
posted at 11:03:29情報ありがとうございます🥰私もやってみます! twitter.com/dream94418353/…
posted at 15:22:42#nhk_rerun 『出産しない女たち』に興味ある方がたくさんいるみたいです。是非再放送を検討してください!せっかく日本語字幕版が制作されているので、一人でも多くの方に見ていただきたいです。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 15:27:59こういう「むかつく ずるい 嫉妬」っていう感想が出てくるような人にも『出産しない女たち』を見てもらって、母性神話の呪縛から解放されて欲しいなと思う。 twitter.com/dream94418353/…
posted at 15:34:48数年前バルセロナでクルドのロジャバ革命の報告会に行った。参加者の「どうやってあなたたちの闘争に連帯したらいいか」という問いへの回答は「今いる場所であなたたちの闘争を続けること。それが私たちとの連帯となる」だった。日本の女性の自由を守るのもアフガニスタンや米国の女性との連帯になる。
posted at 15:54:18ロジャバ革命の報告会はアナルコシンディカリスト労組CGTの主催で「これがアナキズムの連帯の意味?こんなの辞書見てもわからない!」と思っけど、言われてみれば20世紀初頭CNTは例えばアストゥリアの労働者のストに連帯するためにバルセロナでストを組織した。本当に言葉の意味を理解するのは難しい。
posted at 16:13:03
2021年9月5日
@dream94418353 ありがとうございます! 一番RTされているものにつなげてリンク貼ってみます。
posted at 17:20:00twitter.com/dream94418353/…
posted at 17:23:41制度の違いの問題で、例えばスペイン(カタルーニャ)の法律婚の内容は両者が対等な立場で結ぶ相互扶助契約。経済的負担も含めて共同生活の維持のコストの分担が求められる。つまり夫が妻を扶養する義務はないし、妻も夫に扶養される権利はないので、日本でいう無職の専業主婦の状態に法的保護がない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:00:01届の提出だけの日本と全然違って、婚姻契約という法律行為だから判事が読み上げる条文の内容に双方が同意してサインする。言語が理解できない人は通訳が必須だし、離婚=契約解消の場合には弁護士を立てないとならない。対等な相互扶助契約だから同性婚に拡大できるし、法的な枠組みでDINKsができる。
posted at 18:10:00日本は「女の幸せ」という家父長制の影響で結婚に憧れを抱く女性も多いけど、単なる契約で「幸せ」を担保するものではない。配偶者の滞在許可の取得は割と簡単な一方、離婚時に無職だと滞在許可の切り替えができないし、慰謝料もない。結婚での移住は現地で就職できる言語レベルでないとハイリスク。
posted at 18:20:00日本では結婚での移住にポジティブなイメージを抱いている人が多いと思っていたので、最低限知っておいた方がいいことをまとめてみた。外国の人と縁があってその地に行く場合には、少なくとも結婚制度の中身(権利義務関係)は確認した方がいい。特に貯金(帰国費用)も含めて離婚の場合に備えは必須。
posted at 18:30:00資本主義社会での生存戦略として結婚を選ぶのは自国の場合でもハイリスクだけど、これが外国になると10倍ぐらい跳ね上がる。日本を出たいのなら留学でもワーホリでもいいから、まず結婚以外の方法で移住する道を探る方が安全。言語も文化も習慣も知らない土地にいきなり結婚で行くのはやめた方がいい。
posted at 18:49:11
2021年9月7日
欧州で結婚制度の利用が減ったのは単なる契約行為になったからかもしれない。言ってみれば住宅ローンみたいなもので、人生において必要な人もいれば不要な人もいる。かつては教会が生活のあらゆる場面に介入していたので、共同体に承認される形で男女が共同生活を始めるには結婚するしかなかったけど。
posted at 18:30:00教会の権威に従わないと共同体から排除される状況に異議を唱えたのがアナキスト。「第三者(=教会)の承認はいらない。当事者同士の合意だけで良い」と主張して教会による承認制度の結婚を否定した。キリスト教に依らずに男女関係を規律しようという試みの中から「フリーラブ」という概念が生まれる。
posted at 18:40:00スペインの場合その後に政教分離という話から、教会の権威に従う「宗教婚」とは別に、宗教ではなく法律の権威に従う「法律婚」が生まれた。「事実婚」も自治体に届けを出せば一定の法的保護は受けられる。考えてみると結婚制度を同性間に拡大した背景には異性間での利用が減ったという事情もあるかも。
posted at 18:50:00家父長制の「結婚は女の幸せ」という神話が崩れて単なる契約=法律行為と認識されるようになると、日本でも結婚制度を利用する人が減るかもしれない。両者での合意済みという前提で届け出提出で済むんだろうけど、契約の中身を意識する大切な機会を失うことになるからクーリングオフ期間が必要では?
posted at 19:00:01目の前で契約内容を読み上げるスペインの法律婚の方法は両者の権利義務が同じだからいいけど、日本で同じことをしたら女性は「出生時の姓を捨てて夫の姓を名乗ることに同意しますか?」とか「生殖機能を夫との共有物とすることに同意しますか?」と聞かれることになるのか。だからやらないんだろうな。
posted at 19:11:06日本社会の女性差別の根本的な原因は男女間の不平等契約である結婚制度にある。夫婦の間に権力関係を生み出すという構造的な欠陥は選択制夫婦別姓の導入ぐらいではどうにもならない。別姓の導入だけでは同性婚にも拡大できないし、権利義務関係が平等な契約となるパートナーシップ制度が必要と思う。
posted at 19:20:21権利義務が平等な関係を対等なパートナーシップと呼ぶのだから、日本で現行の結婚制度を利用して妻と夫が対等な関係になるのは現実的に不可能。多くの女性が契約の中身を知る機会のないまま結婚届を提出してるのも問題なので、フェミニズムを支援したい女性誌は結婚制度の中身を特集をすればいいのに。
posted at 19:31:21あと、対等なパートナーシップを求める男性も「不平等な結婚制度によって対等な関係を築く自由を奪われている」と声を上げた方がいいと思うけど。「国家/教会によって対等な関係を築く自由が不当に奪われている」というのが、19世紀にフリーラブを主張したアナキストたちの言い分でもあったわけだし。
posted at 19:52:46スペインだとフリーラブは19世紀の概念だけど、日本は20世紀に入ってコロンタインの影響が強いという話を聞いて「自由恋愛」という訳語が当てられた理由がなんとなくわかった。アナキズムのフリーラブ理論家の代表エマ・ゴールドマンはコロンタインにロシアで会ったけど全然そりが合わなかったらしい。
posted at 20:02:26
2021年9月11日
タリバンの勧善懲悪省は家父長制と承認制度の関係が良く分かる。家父長制は男性に対する貢献の度合いによって女性を承認して「母」「妻」「それ以外」と分類/階級化する。家父長制社会で女性が団結できないのは階級があるからで、そもそも分断するために階級を作るのだけど。www.sankei.com/article/202109…
posted at 11:30:00母体保護法では中絶に必要なのは「配偶者の同意」と既婚女性のみが対象なのに「女性が未婚であっても、子の父にあたる男性との訴訟リスクやトラブルを恐れ、男性の同意を求める医療機関が多い」って女性の権利を制限するときだけ積極的に拡大解釈するのがいかにも家父長制。 mainichi.jp/articles/20210…
posted at 11:40:00合意があったとしても侵害が許されないのが人権。当事者間の合意があればいいという問題ではないから、日本の法律婚=結婚制度における婚姻契約が不平等契約なことに対して国連から改正勧告が出る。合意があっても人身売買契約が無効になって法的保護が受けられないのと同じ。www.jiji.com/jc/article?k=2…
posted at 11:50:00最終的に夫婦同姓義務付け温存で一番割を食うのは日本国籍の男性になると思う。日本で夫婦同姓義務付けは日本国籍保持者同士の場合のみ。一方が外国籍だと夫婦別姓が選べるから、夫婦別姓婚を望む女性は配偶者の在留許可の保証人になれる経済力を確保して日本国籍以外の男性と結婚すれば実現できるし。
posted at 12:00:0019世紀のアナキストの「家庭内で対等な関係が築けない者に平等な社会が築けるはずがない」という指摘は非常に重要で、これはそのまま現在の日本の社会に当てはまる。既婚女性という構成員のかなりの割合が法的に主体性を奪われて主権者でないことが、日本の民主主義の脆弱性の根本的な原因になってる。
posted at 12:10:00民主主義は対等な関係にある者が話し合いによって合意に至ることだから、上下関係が存在する時点で成立しない。主体的に相手を選んだ関係の夫婦の二者間で民主主義的な合意の形成ができない人たちには人間関係がさらに複雑なレベルになる社会で民主主義の実践が無理なことを自民党の政治家が示してる。
posted at 12:20:00それにしても日本国籍保持者同士の場合のみに夫婦同姓を義務付ける日本の結婚制度には家父長制と国家ナショナリズムが見事に調和してる。家父長制国家としては日本国籍の女性を所有できるのは日本国籍の男性のみの特権と位置付けて制度化したんだろうけど、女性が主体性を持つことを全く想定してない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:30:00キリスト教に基づく家父長制国家を目指したフランコ体制がそうであったように、タリバンはイスラムに基づく国家として家父長制のイデオロギーを政策レベルに落とし込んでくるはず。どんどん家父長制の価値観や国家との関係が可視化されていくから、日本の社会にある同根の問題も見えやすくなると思う。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:40:00今回の総裁選を見ていると、さすがの自民党も家父長制のアップデートを考えているというのは伝わってくる。高市早苗が早々と推薦人を集めたところで、確実に「労働者階級の女性を支配する役割を担う女性エリート集団」を率いる立場から新たな家父長制を支える人材として白羽の矢が立ったのが分かる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:56:35「自民党の中で全く対外的には目立たなくても、専門性を磨いて立派な政策を構築しておられる女性議員たくさんいらっしゃいますので、そういった方々と一緒に仕事をしたい」←早速女性エリート集団創設構想を公にした。家父長制の元で「女の敵は女」というのは間違いではない。 news.yahoo.co.jp/articles/fc3cf…
posted at 13:13:53家父長制の肝は女性を階級化すること。意図的に母or妻/それ以外で利害関係が対立するように仕組みを作っているから「女の敵は女」になる。性差別が階級の問題だからこそ、女性解放運動が階級闘争から出てきた。階級ごとの解放運動が必要で、一つに集約すると現実に存在する階級を無視することになる。
posted at 13:25:36
2021年9月12日
吉屋信子に『女の階級』という作品があるから日本でも女性差別は階級問題という認識があったはずなんだけど。この作品では姉が父親の家父長制から逃れるために共産主義運動の活動家と駆け落ちする。その家を訪ねた妹が男性がまるでブルジョワの夫のように姉を扱っているのを見て批判する場面がある。
posted at 09:23:36「竜二さんはああいふ思想の主義者だつたんぢやありませんか、そんなら、すべて社会を平等にしようて思想ぢやないのかしら、だのに、やはり自分の妻は、奴隷みたいに、使つたり命令したりしていばるんぢや、駄目だわ、ブルジョワ階級の男と同じよ(続)」
posted at 09:27:59「うちのお父様もずいぶん、お母様に横暴だと思ふ事あるけど、でもうちのお父様は、その代わり、お金をたくさん儲けて、お母様には大きなダイアの指輪を買ってお上げにもなるし、なんでも贅沢おさせになれるんですもの(続)」
posted at 09:29:47「どうせ、女はどんな階級でも、男に、良人に、いばられるのなら、やつぱり、まだしも、お金のある男の人の方が、ましかもしれないわ…さうぢやないかしら」
posted at 09:31:42吉屋の『女の階級』の主人公のセリフの後に婦人戦線の松本正枝のテキストを読むと説得力が一気に増す。少なくとも一部の女性の間には女性差別は階級問題という認識があったからこそ「強権主義否定!男性清算!女性新生!」を掲げてアナキズムによる女性解放を目指す「婦人戦線」が創刊されたのだろう。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 09:51:05日本の外に目を向けると「婦人戦線」創刊の1930年は当初ロシア革命を支援していたアナキスト陣営が「プロレタリアートの独裁」と批判してロシア革命批判に回った後で、マルクス主義への批判が活発化していた時期に当たる。スペインのアナキズム革命の理論の基礎ができた時代。cira-japana.net/pr/?p=875
posted at 09:59:49スペインでマルクス主義がアナキズムに大きく水をあけられた原因の一つがマルクスが女性と再生産労働を巡る問題をカバーしていなかったこと。義理の息子ラファルグの著作『怠ける権利』が象徴してるけど、怠けることができるのは生産労働だけで、生存を支える労働の再生産労働を怠けることはできない。
posted at 10:13:30私がアナキズムに興味を持ったのはスペインで女性と再生産労働を巡る問題を扱うのがアナキズムだと知ったからで、教育、家族、家事、医療、食事と再生産労働の問題を網羅していると言ってもいい。「権力を取らずに世界を変えるというのは再生産労働から変革するということなのか!」と目から鱗だった。
posted at 10:29:54フェデリチのラファルグ批判を思い出した。「ラファルグ自身が大変に怠け者でした。実際にその妻(マルクスの次女ラウラ)が彼の十倍彼のために働き、若くしてこの世を去った一方で、彼は生涯一度も働く事がありませんでした」 自分を正当化するための文章だったらしい。。 ramonbook.wordpress.com/2016/02/25/sil…
posted at 10:55:19アナキズムが再生産労働の問題を網羅できたのは基本的にアナキズムの理論が集合知で生みの親がないから。マルクスは一人しかいないけど、アナキズムの理論は無数の無名の人物による議論の中から生み出されていった。だから有名な「フリーラブ」も誰のアイデアかわからないし、そんなことどうでもいい。
posted at 11:40:36集合知だからスペインのアナキズム運動の知名度に比べてアナキストで有名人が少ない。「スペインのアナキズム」を象徴するアンセルモ・ロレンソは生涯を通じて国内でひたすら印刷物を作り続けた印刷工だから、国外では全く無名でキンナの『アナキズムの歴史』にも出てこない。こういう人達が沢山いる。 twitter.com/Anarquismoenpd…
posted at 12:09:41バクーニンの命を受けたファネリとロレンソが出会ってスペインに第一インターの支部の話が始まるのが1868年。日本で明治が始まった年にあたる。マルクス&エンゲルスの『共産党宣言』は1848年だから、20世紀に花開くイデオロギーは日本が鎖国中に生まれてたわけで、この情報ギャップは無視できない。
posted at 12:25:47
2021年9月18日
「明治民法で妻は「無能力者」とされ、働くには夫の許可が必要で、妻が夫の許可を得て働いて得た財産や実家からの持参財産などは夫に管理されていました」⇦ナポレオン法典のパクリ。フランスでの皇帝ナポレオン登場は革命後の女性解放運動に対するバックラッシュでもあった。www.asahi.com/articles/ASP9C…
posted at 10:00:47フランスでの反家父長制の女性解放運動の原点は女性差別的なナポレオン体制への抵抗運動として歴史に残ってる。その象徴ルイーズ・ミシェルは皇帝への忠誠を拒んで教員免許を取得せず家庭教師で生計を立てた。生涯独身で子どもも持たなかったことで揶揄を込めてつけられたあだ名が「赤い処女」だった。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:10:00法律によって女性が男性より劣った性と規定されることで利益を得たのが資本主義で、労働市場で女性差別が正当化された。例え同じ仕事をしたとしても男性より身体的にも知的にも能力が低いのだから賃金も低くて当然というロジック。高群逸枝は強権社会の問題として『婦人戦線』創刊号で言語化している。
posted at 10:20:00「強権社会が婦人に対して為す第一の悪は、婦人の特殊的事情(月経、妊娠、出産、育児)に対する無価値観である。強権社会にあつては、これらの特殊的事情は私事と見做され、いわゆる公事によってのみ各人の地位が評価される(続)」
posted at 10:24:29「故に強権社会にあっては、産院とか、育児所とかの設備の社会化されることによって、婦人の特殊的負担の幾分かが軽減せられるにしても、なほ月経があり、妊娠があり、出産があることは、婦人の公事的生活を、それだけマイナスするものであり、(続)」
posted at 10:27:06「従って公事によつてのみ各人の地位の評価されることを原則とする強権社会にあつては、遂に、永久に婦人の地位は、男子に比して劣るべきが、当然なのである。(続)」
posted at 10:31:26「強権社会にあっては、婦人であることは、大いなる損失である。卑近なる一二の例を挙げて見れば、資本家が婦人労働者の賃金平等主張に応酬する言葉としては、常に、「婦人は月経、妊娠等の特殊的欠点があって、能率において、男子労働者と同視するわけには行かない」といふにある」
posted at 10:34:09「実際母性が虐げられていた強権社会では、子供もまた虐げられていた。子供の出産は奴隷増加の意味においてのみ迎えられ、従って産児制限なども、その意味から禁じる。しかし、産児制限が悪質の奴隷を除き、優良なそれを殖やすために力があるとされる場合においては、直ちに禁を解くこともする(続)」
posted at 10:39:58「第一歩においてかく奴隷視されながら生まれた子供は、強権社会にもとづく変態社会の故に、自然の選んだ最も優良な育児の選手としての母性の手から、無残にも引き離される。これが即ちこの社会の理想なのだ」(「婦人戦線に立つ」1930年3月)
posted at 10:43:26再生産労働を担う妻がいる健康な男性を想定した週5日8時間労働が基本なのが根本的に間違ってる。労働市場で女性が被る不利な状況を解消するには、産休・育休みたいな長期休暇や時短勤務などワーキングマザー的な勤務形態をデフォルトにすればいい。これだけ技術が進歩したら十分に可能だと思うけど。 twitter.com/bbcnewsjapan/s…
posted at 10:53:29最大8時間労働は19世紀の工場労働者の賃労働という雇用形態がベースになってる。資本家が生産手段を独占していたから、生産手段を奪われた状態にある労働者は生産労働のために生産手段を借りる必要があった。だから、生産手段がある工場に通って一定時間を生産労働に従事して対価をもらうというもの。
posted at 11:16:25一定の場所に一定の時間滞在しなければ生産労働ができないという前提に立って決められたのが8時間労働時間。これがいつの間にか労働者を一定の場所に一定時間拘束することが賃労働となって、あらゆる業種に用いられるようになった。拘束=生産労働ではないのだから、これで生産性が上がるわけない。
posted at 11:23:17労働と同じで一定の場所に一定時間拘束することが目的化したのが教育。現在の集団教育の元になった学校モデルは19世紀の多産社会で親に捨てられた孤児を救う試みがベース。少産化かつコロナ禍で人を集めることがリスクになった現在、継続すべきモデルなのか考えたほうがいい。cira-japana.net/pr/?p=849
posted at 11:56:43あらゆるモデルは具体的な問題を解決するために生まれている。現行モデルがどういう理由と経緯でできたかが理解できるから、19世紀のアナキズムが好きなんだけど、本来の目的を見失って形骸化しているものが目につく。資本主義の要請だった「人を集めること」がリスク化した今、見直すべきものが多い。
posted at 12:06:03
2021年9月22日
感染症が接触で広がることも理解せずにこの歳まで生きてこれることにびっくり。生存を支えるのが再生産労働なので、再生産労働を丸投げして生きてると生物としてダメになるというのが自民党の政治家を見てるとよく分かる。コロナの犠牲者に男性の方が多いのも同じ理由だろう。news.yahoo.co.jp/articles/67e4a…
posted at 18:30:00労働を有償=生産労働と無償=再生産労働に分ける発想が資本主義の産物で、19世紀のアナキストが再生産労働も扱ったのは全て労働と捉えて区別しなかったから。奴隷制なしに共和政ローマを再現することを目指したので「赤い共和主義者」と呼ばれ、労働を搾取なしでどう公正に分配するかに心を砕いた。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:40:00今はクロポトキンの相互扶助が「助け合い」の意味で使われて、再生産労働の分野の実践として語られることが多いけど、本当は生産労働の分野で労働市場の再編のためにも役立てた方がいい。アナキストは「相互扶助」に「それぞれの能力に応じて働き、それぞれの必要に応じて受け取る」社会を思い描いた。
posted at 18:50:008時間労働の起源は第一インターナショナルが1866年(!)にジュネーブで開催した会議で労働者の主な要求として掲げたこと。どう考えてもマルクス&エンゲルス、バクーニンがいた時代の基準に縛られるのはおかしい。技術の進歩を考えたら同じ生産性の労働をこなすのには半分の4時間でも十分だと思う。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:00:02女性が単身で生きることを現実的な選択肢にするには、賃金格差の是正だけでは不十分で基本的な労働時間の削減が必須だと思ってる。私自身30過ぎた頃、独りでフルタイムで働きながら家事もこなすなると理想の生き方をするのには時間が足りないと悟り、家事をシェアできる同居人を探すことにしたから。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:10:00
2021年9月23日
新自由主義者って言葉の定義を勝手に変えるから嫌い。定年退職者=年金受給者だから45歳定年制は45歳まで労働すれば残りの人生は労働しなくても済む額の年金受給が保障されること。経団連は日本語で正しく「終身雇用制度をやめて45歳までの有期雇用契約に統一したい」と言え。news.yahoo.co.jp/articles/7e887…
posted at 08:40:00全てが商品化される資本主義社会では何らかの手段で金銭を調達できないと生存が脅かされるから、自らの労働力を金銭に変えることで生存している労働者は賃労働でお金を稼げなくなると生存の危機に陥る。それを防ぐために生まれたのが社会保障制度だから年金や労災、傷病休暇など全て原則は金銭受給。
posted at 08:50:00私たちが資本主義社会に生きてるのは運命でも偶然でもなくて、国家が経済システムとして資本主義を採用して社会制度を作り運用しているから。だからこそ、国家は国民の生存を保障するために金銭獲得の機会を提供する義務を負い、雇用や生活保護などの制度で全員に金銭獲得を保障しなければならない。
posted at 09:00:00「経済力(=金銭を調達する手段)がないと生存が脅かされる」というのが資本主義の大原則だから、国家には全ての全国民が経済力を獲得して生存できるようにする義務がある。日本でこのことがオブラートに包まれてるのは、人口の半分を占める女性の経済力を奪うことを是とする家父長制の都合だと思う。
posted at 09:10:00資本主義社会において家父長制のいう「女の幸せ」が全くふざけた言い草だと思うのは、まさに「女の幸せ」である結婚や出産が女性を労働市場から排除する口実に使われて、女性は「女の幸せ」を手に入れた瞬間に生存を他者に委ねる不安定な状況に陥るから。生存が脅かされる状況は絶対に幸せと呼べない。
posted at 09:20:00アナキストは生存権としての労働権を主張した。エマ・ゴールドマンの言葉として知られる「仕事を求めよ! 仕事が与えられなければパンを求めよ! 仕事もパンも与えられなければ奪取せよ!」も過激な「奪取せよ!」がスキャンダラスに取り上げられるものの、最も重要なのは「仕事を求めよ!」の部分。
posted at 09:30:00米国初の失業者デモを組織したのがゴールドマンのパートナー、アレクサンダー・バークマン。アナキストが「働かせろ」という主張するのを意外に感じるかもしれないけど、あらゆる搾取を否定したアナキストにとって労働を拒否して搾取側に回ることは絶対に避けるべきだったから労働と真摯に向き合った。
posted at 09:40:00メディアを通じて「うまいことやって君も早く搾取する側に回れ!!」というメッセージを発しているのが新自由主義なわけで、これと真っ向から対立するのが「人が人を搾取しない社会」を目指すアナキズム。アナキストの「搾取は人間として最低の行為」という価値観は新自由主義への強烈な攻撃になる。
posted at 09:50:00わざわざありがとうございます🥰 この連載のテーマ「スペインの活字アナキズム」をさらに発展させて、アナキズム文献センター@cira_japanaのブックレットとして出版する予定です。スペインのアナキズム入門書としても手に取れるように構想を温めているところで、順調に行けば来春には形になるはず! twitter.com/rachiakira/sta…
posted at 10:54:47スペイン語圏では「活字アナキズム」のプロパガンダの成果がアルゼンチンでFORA、スペインでCNTという最強の労働組合として花開いた。20世紀のアナルコシンディカリズムは19世紀のアナキズム抜きに理解できないんだけど、19世紀のアナキズムの情報が少なすぎるので、ここを少し補いたいと思っている。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 11:05:02@Yoquisi @cira_japana ありがとうございます! スペインのアナキズムには今を生きる私たちのヒントになるアイデアがいっぱい詰まっているので、その一部でも紹介できたらいいなと思っています。
posted at 11:15:10私自身が100年以上前のアナキストのテキストに多大な影響を受けているから、CIRAの古屋さんに聞いた「石川三四郎が定期刊行物『ディナミック』を100年後の同志に向けて作っていた」という話が大好き。100年後に偶然手に取った人にも何かが伝わるようなテキストを残したいという大きな野望を抱いてる。
posted at 11:24:58