ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイートをサルベージ――2021年10月

ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
Twiiter社の新API仕様変更
・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘

・・・つーかさぁ、ナニコレ

ふざけんなよ!イーロン・マスク (-_-💢)

 

2021年10月6日

@ms39445171 わお!わざわざ教えていただきありがとうございます🥰全然知りませんでした。。後で宣伝します!!
posted at 16:44:37

やったーー👏👏👏なんと『出産しない女たち』が10/8金曜日23時から再放送されることになったみたいです!!msさん@ms39445171に教えていただきました。本当良かった!私も日本語字幕版を見るのは初めてなので楽しみにしてます。ご興味のある方はこのチャンスを逃さないでくださいね。明後日ですよ!! twitter.com/ms39445171/sta…
posted at 18:00:03

10月22日発売の『アナキズムを読む 』に「なぜ『出産しない女たち』を扱うドキュメンタリーがスペインで製作されたのか」をまとめたコラム「家父長制を解体せよーアナキストの女性解放」を寄稿しています。ドキュメンタリーに興味を持った方は是非こちらも見てみてください。 www.libro-koseisha.co.jp/anarchism/9784…
posted at 18:10:00

「家父長制を解体せよ」では内戦下のスペインで活動した女性アナキストだけの組織「Mujeres Libres 自由な女」を「出産しない女」の先駆者として位置付けて、創設者の一人サオルニルを取り上げました。「Amor LibreからMujeres Libresへ」のテーマは面白いので今後も掘り下げていきたいと思っている。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:20:00

 

2021年10月7日

@dream94418353 @ms39445171 こちらこそありがとうございます。dreamピオニさん発案のリクエスト作戦が功を奏したのかも!!本当良かったですね🥳
posted at 17:00:06

@ms39445171 そうなんですね。再放送までに一人でも多くの方に届くように、今日も後で関連ツイートします😉
posted at 17:03:48

スペイン発のドキュメンタリー『出産しない女たち』は明日10月8日(金)23:00からNKK Eテレで再放送されます!!興味を持った方は見逃さないでくださいね。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:00:01

『出産しない女たち』の製作者の一人ガルシア自身が「子どもはいらない」と決意していたものの、社会的プレッシャーを受けて35歳頃から「子どもがいないと人生の最良のものを失うのでは??」という不安に襲われるようになったと語る。母性神話に苦しむ女性は世界中にいる。 www.vogue.es/living/articul… twitter.com/ms39445171/sta…
posted at 18:10:00

私は「産みたいと思った事がない」タイプ。それでも35歳頃から「子どもを持たないと後悔するかも」という漠然とした不安を感じ始めた。生殖医療の発達で妊娠可能期間が延びたことで40過ぎてもこんな状況が続くから、50歳の誕生日には予想外の解放感と達成感を感じた。基本誕生日に興味ないのだけど。 twitter.com/dream94418353/…
posted at 18:20:00

生殖医療の発達で一般化した不妊治療は女性にとって精神的にも身体的にも大きな負担になる。女性が主体的に「不妊を治療する」という決断をするためには「不妊を治療しない」という選択肢、つまり「出産しない=母親にならない」という選択肢が現実的なものとして目の前にあることが必要不可欠と思う。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:30:00

母性を巡っては女性アナキストの間でも意見が分かれていた。母親になりたい女性は「出産しない女性は社会的圧力で出産しないことを選択させられている」と考える一方、母親になりたくない女性は「出産する女性は社会的圧力で出産することを選択させられている」と考えるから、意見が一致するわけない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:40:00

母親になること以外を望んだ女性アナキストが創設したのが「Mujeres Libres/自由な女たち」だったのだけど、その後に家父長制独裁のフランコ体制が40年近く続いたこともあって完全に忘れ去られていた。参加者の女性も本当に存在していたのか確信が持てなくなるほど忘れ去られていたと証言している。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:50:00

個人的には『出産しない女たち』は欧州が舞台のドキュメンタリーということが興味深い。日本を含めて家父長制の影響が色濃く残るアジアでならともかく、女性の権利の面で進んでいると思われている欧州、英国やフランスでも「出産しない女」がタブーになっていることに驚いた。 www.nhk.jp/p/docland/ts/K…
posted at 19:00:02

 

2021年10月9日

文藝冬季号にミッキ・ケンダル著『二重に差別される女たち』の書評を書きました。アナキストの女性解放運動が労働者階級/女性の交差性から生まれた点から<生存のフェミニズム>が思い浮かんだ。リベラルの<承認のフェミニズム>がしっくり来ない方に。正典ではないから同意できない箇所こそが重要。 twitter.com/Kawade_bungei/…
posted at 09:30:00

好きなフレーズがたくさん。例えば「我こそが絶対だと主張するイデオロギーでも、その支持者たちが、お前の望むもの、ましてや必要なものに耳を傾けなければ、批判的な目で見なさい」。新自由主義が共感や理解を同意に結びつける中で、立場が違う人の主張全てに同意する必要はないと言い切るのが良い。 twitter.com/du_books/statu…
posted at 09:40:00

米国で暮らすケンダルと日本で暮らす読者は置かれている立場も状況も違えば、直面している問題もその優先順位も違って当たり前。すんなり同意できない箇所を掘り下げることで、自分の思考がクリアになるはず。ケンダルの雄弁なモノローグに自分の声を被せて自分の<生存のフェミニズム>を見出して。
posted at 09:50:00

そもそも女性が母/妻の社会的役割から解放されて多様な生き方ができる社会を目指すのが女性解放運動だから、全ての女性が同意できる万能なフェミニズムは存在しないと思う。19世紀からリベラルのフェミニスト(女性参政権運動家)とアナキストの間で論争があったし、アナキストの間でも論争があった。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:00:00

同意を求める人と求められる人が対等ではない場合同意を求める行為は暴力性を帯びる。19世紀のアナキストは選挙制度という承認システムの中にこの暴力性を見出した。新自由主義者が共感や理解を強引に同意に結びつけることの暴力性に無頓着なのはリベラルの承認欲求の全肯定が根底にあるからだろうな。
posted at 10:27:01

承認=リベラルの暴力性に対抗するには「私はあなたの承認は必要としていない」だったから、同意=新自由主義の暴力性に対抗するには「私があなたに同意する必要はない」という感じかな。アナキストが暴力性に敏感というか暴力性に敏感な人がアナキストだったので、アナキズムは暴力性の分析に最適。
posted at 10:38:04

新自由主義者からは他者への同意を求められ、家父長制支持者からは他者を優先することを求められ、主体性を持たないことを強いられているのが21世紀の日本に生きる女性。主体性を持たない=自分の生存を主張できないだから生き辛くて当然。解放への第一歩は自己犠牲や同意を求める人を拒絶すること。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 11:06:17

日本語字幕で見た。テーマは「出産する/出産しない」という個人の選択というより「母親になりたくない女の存在がタブー視されてその声がかき消される」という社会のあり方への批判なので、『出産しない女たち』というタイトルは誤解を招くかもと思った。私なら『母性神話を解体する』とかにするかな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:00:01

『出産しない女たち』は登場人物がキリスト教圏の出身というのがポイント。キリスト教の信仰に起源がある「多産は良き」という価値観が資本主義に受け継がれて現在も不変のまま残っていることに疑問を呈している。反宗教の立場から出生主義批判のロジックの積み重ねがあるからしっかりと言語化できる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:10:00

「多産社会は望ましい」というのは普遍的な価値観ではなくイデオロギーで、現在の社会で多産社会を最も必要としているのが資本主義。多産によって労働市場で労働者が余剰になれば労働の価値=コストが下がるから非常に都合がいい。労働者が減ると労働の価値が上がるのは最近の英国の例を見ればわかる。 twitter.com/YahooNewsTopic…
posted at 18:20:00

日本だと政府の少子化対策も自助努力の支援だから出産は個人の選択の問題として扱われるけど『出産しない女たち』の中には出産を社会の問題として捉える視線がある。クロポトキンの「相互扶助」が社会的仕組み構築ではなく互助会的な個人間の助け合いとして受容される原因もこの辺にあるんだろうな。
posted at 18:30:00

クロポトキンの『相互扶助論』が出たのは1902年。この時期に第一インターの流れを汲むアナキストが力を入れていたのが少産化運動で、1906年に「子宮ストライキ」が呼びかけられる。クロポトキン的な相互扶助社会構築は生物的に一番強い成人男性が少数派になる少子高齢化社会でこそ実現化のなのかも。
posted at 18:40:00

 

2021年10月10日

リベラル/自由主義の承認がネオリベ/新自由主義で同意になったのは、上下関係を不可視化して対等であると偽装するため。拒絶が不可能な状況で同意させることで支配関係を構築するのが新自由主義者の手口。相手を対等とみなしていたら求めるのは意見のはず。同意の時点で相手を支配できると考えてる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:30:00

アナキズムだと同意と委任が密接な関係を持ち、主権の譲渡に繋がる同意は主体的に行うのが原則。求められる時点で同意は同意の意味を失う。成人には他者の同意が必要な場面などほとんどないのに、同意が多用されるのは同意を引き出すことを承認欲求や支配欲を満たすために利用している人が増えたから。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:40:00

「自己肯定感を高める」って極めて新自由主義的表現で、自己肯定感=承認欲求として扱うからこういう表現になる。主体性(=自己肯定感)の獲得とは承認欲求からの解放なのに、承認欲求を肥大させて主体性を失わせて、外部(消費や他者)への依存を高める方向に導くから最悪。 gendai.ismedia.jp/articles/-/87190
posted at 10:50:00

個人レベルで新自由主義に対抗するには主体性の獲得が最大の武器になるのに、メディアは主体性を弱体化する罠で溢れてる。ここ数年見かけるようになった「〇〇させていただく」という日本語の用法は主体性の弱体化に拍車をかけるから、自分の意思で行う行為には「私」とい言葉を意識的に入れるべき。
posted at 11:00:00

それにしても「同意させていただく」って日本語として意味が崩壊してる。同意は対等な関係性の中で生まれるものなので、「させていただく」ようなものは同意ではない。へりくだらなければならない相手に対して行うのは同意ではなくて譲歩。新自由主義が言葉を破壊するから同意と譲歩が混同されている。
posted at 11:10:00

また同意は関係性の中から生まれるものだから、同意を求める前に関係性の構築が必要不可欠。なんの関係性もない赤の他人に求める同意は強要といい、その目的は支配関係の構築に他ならない。よく知らない人から求められる同意には裏の意味があり、支配関係を構築することの強要なので、無視するに限る。
posted at 11:20:00

新自由主義は言葉を破壊する。だから新自由主義グローバリゼーション批判を象徴する知識人がポルトガルのジョゼ・サラマーゴとウルグアイのエドゥアルド・ガレアーノという作家だった。カトリックに対抗したアナキストもそうだったけど、反撃には定義から始めることが重要。 www.cartamaior.com.br/?/Editoria/Mov…
posted at 11:30:00

家父長制組織が擬似家族的なのは認識できる関係性が家族モデルのみだから。他者の集合=社会を認識できないので政治が社会の統治でなく派閥争いになり、他者を認識できないので自他境界線が曖昧になる。家父長制では男性にも主体性がないから、女性が男性と同じ権利を得ても主体性の獲得に繋がらない。 twitter.com/digital_jpn/st…
posted at 18:00:02

家父長制は自己を上下関係の中で規定するので常に他の誰かの存在を必要とする。自己が自立していないから、感染リスクがあっても会食をやめられないし、支配する立場に立つことを主体性と混同する。主体性は自己が自立した時に生まれるものだから、支配する相手を必要とする支配は依存関係なんだけど。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:10:00

家父長制には他者の集まりである「社会」は存在せず、存在するのは自他の境界線が曖昧な家族から成る「世間」だけ。「世間」は肥大した自我だから「世間の目」という自制機能が働く。フェミサイドも自他の境界線の問題が根っこにあって、他者を他者と認識できないから赤の他人の「幸せ」に逆上する。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:20:00

関係性で思い出した。共和主義の影響の男女平等は、リベラルは平等から、アナキズムは友愛からと起源が異なる。アナキズムの男女平等は関係性がテーマなので新たな関係性として<フリーラブ>が模索された。「性欲の解放」ではなく「性欲からの解放」を目指すものだったから少産化運動へと発展する。
posted at 18:30:00

日本がイデオロギーに対して無防備なのは家父長制のせいで「社会」という概念や意識が確立していないからかも。出産が個人の選択の問題ではないから「出産しない女」に社会的圧力がかかるのだけど、社会を認識せずには社会的抑圧を認識できないし、多産の出生主義社会に疑問を呈す視点も生まれない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:40:00

『出産しない女たち』は「子どもを望む全ての女性は子どもを持つべきなのかもしれない。問題はどうして子どもを望まない女性が子どもを持つべきなのか」という「出生主義の多産社会志向」への問題提起。日本でも「多産社会は人類にとって好ましいのか」を議論するきっかけになればいいと思っている。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:50:00

 

2021年10月17日

「一方的に<好意>を持っていたものの思い通りにならなかった」は正しくは「一方的に<執着心>を持っていたものの思い通りにならなかった」では?メディアが加害に発展するような感情を<好意>と呼ぶこと自体が恋愛至上主義で『カルメン』のホセのように「愛するが故に殺す」を容認する土壌を作る。 twitter.com/livedoornews/s…
posted at 09:50:04

メディアの恋愛至上主義は承認欲求を利用する。母や妻という社会的役割での承認に女性が魅力を感じなくなってきたので、新たな承認として女性誌が「モテ」や「愛され」のような言葉を発明して「男性に恋愛対象として選ばれること=男性の承認を得ること」を目指すべきというプロパガンダをしている。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:08:16

私にとっては誰の承認も同意も得ないで自分で決断ができることが大人になることで、誰の承認も得ずに生きることが自由と独立を獲得だと思っていたし思っているから、メディアが承認/同意を全面肯定で扱っていることに違和感を感じる。承認/同意欲求が本能的なものだったらプロパガンダは不要なはず。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:32:16

奴隷制/君主制では生存の権利のためには主人/君主の承認が必要だった。それに対して生存のためには誰の承認も不要と主張したのが共和主義者たちで、スペインではこれがアナキズムに発展していった。承認欲求の肯定=奴隷になる自由の肯定なので、なぜ承認欲求について肯定的に語るのかわからない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:45:06

日本社会の女性差別の根本的な原因は、承認システムによって男(=承認を与える人)と女(=承認を受ける人)の関係が上下関係として規律されることにある。個人間に対等な関係が存在しないのであれば、すべての人間が対等であることを前提にした民主主義は機能しないし、平等な社会の実現は不可能。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 11:24:43

新自由主義批判への興味が出発点なので、その後アナキズムに興味を持ったのも新自由主義批判において有効性かもしれないと思えたのが理由。アナキズムから行う新自由主義批判では共和主義から引き継いだ承認の問題がポイントになるのかもしれない。承認を批判すると家父長制も批判できるから一石二鳥。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 11:47:42

かつてのアナキストが直面していた現実は今の私たちが直面している現実は異なるから、古いテキストの中に私が求める答えがあるはずはないし、現在の価値観からは受け入れがたい主張もある。ただ新自由主義の影響からは自由なので、古いテキストを読むと新自由主義の姿が朧げに見えてくるのが面白い。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:01:34

「結婚は等価交換」ってすごい!「そしてあなたにも、あなたにしか与えられない何かを、きっと持っている。その価値を求めて居る人が、どこかにきっと居る」と完璧な新自由主義的な承認欲求プロパガンダ。「女は30歳までに結婚」から路線が変わったのは単身女性の貧困を結婚で解決という魂胆だろう。 twitter.com/with_magazine/…
posted at 15:50:10

日本では結婚は女性にとって貧困リスクを高めるトリガーだから結婚で貧困を解決できるわけない。住居が変わったり、義理の家族ができたり、日本の場合は苗字が変わったりと、状況の変化をもたらす結婚は不安定な状況で行うと精神的な負担が増すだけ。単身女性の貧困対策は男女の賃金格差解消の一択。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 16:14:07

これは「女性」「ロスジェネ」という交差性の中で女性差別が強化されるという話で、根本的な原因は賃金格差によって単身女性が貧困に陥るという日本の労働市場の構造的な問題にある。単身であることを問題視するなら高齢の母親に再生産労働を丸投げしている単身男性の未来予測もした方がいいと思う。 twitter.com/asahicom/statu…
posted at 16:25:52

社会で問題が起こる何でもかんでもと女性と関連付けて、女性だけに生き方の変更を求めるのは家父長制の特徴だけど、もう21世紀なんでいい加減にして欲しい。家父長制支持者は知らないかもしれないけど、女も一人の人間なので35歳まで単身で生きたら人生計画があって結婚がもたらす変化は邪魔にもなる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 16:45:41

冷静に考えて35歳を超えた女性が婚活という労力を払ってまで相手を探して結婚するメリットはほとんどない。結局単身女性の減少=単身男性の減少だから、家父長制の目的は単身男性を減らすこと。身の回りのことができない単身男性への国家的な支援は金銭で済む生活保護よりもはるかに大仕事になるはず。
posted at 17:19:42

だいたい一方が苗字を変えることを強いられる時点で「結婚は等価交換」ではないし、35歳を超えた女性に結婚を勧めるならせめて選択的夫婦別姓ぐらい整備してからにしろ。旧姓利用なんて日本だけのローカルルールで国外に出たら無意味だし、仕事においても苗字を変えることは不利益しかもたらさない。
posted at 17:36:18

日本の結婚制度によって女性が獲得できるものは家父長制の妻という社会的承認だけで、それ以外は負担ばかりで実質的なメリットはゼロに近い。なんでこんなものが長年にわたって「女の幸せ」の象徴であり続けられるのか不思議でしょうがないけど、これがメディアを通じたプロパガンダの成果なんだよな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:02:39

家父長制の承認なんて、言ってみればふんぞり返って座ってる麻生太郎みたいな男から超上から目線で「お前もようやく一人前になったな」と偉そうに言われることなんだけど、そんな承認いらなくないか? 家父長制の承認を拒否する女性が増えれば、家父長制は足元から崩れるはず。目覚めよ、女性たち!
posted at 18:16:38

 

2021年10月22日

田中ひかるさんの序文(ここで試し読み可)を読んで思い出したけど、スペインでオードリー・タンは現大学相マニュエル・カステルに大きな影響を受けた人物として知られてる。ネットワークやシステムを構築するというタンの方法論は<コムニスモ・リベルタリオ>を彷彿させる。www.libro-koseisha.co.jp/anarchism/9784…
posted at 17:35:43

カステルはパリ留学中に亡命スペイン人の始めた印刷物による反フランコ運動<ルエド・イベリコ>に参加してスペインのアナキズムに触れる。その後ナンテール大学で教鞭をとっていた時の教え子がダニエル・コーン=ベンディット。つまり反フランコ運動がパリ五月革命の起爆剤になったとも言えるわけ。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 17:41:51

<コムニスモ・リベルタリオ>直系でネットワークを構築したアナキストといえばルシオ・ウルトゥビオ。この偽造ネットワークは自分のするべき役割しか知らない参加者に支えられていた。国境を越えて築かれた壮大なネットワークの全貌を知る人が誰もいなかったから警察は手も足も出せなかったという。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 17:48:54

<コムニスモ・リベルタリオ>では「人々が知らないうちに協働する」仕組みを作る。このWHOの事件でわかるけど、支援を与える者と支援を受ける者の間には健力勾配が生まれるから、顔の見える個人間の相互扶助は権力構造に取り込まれる。「誰を助けるか」「誰に助けられるか」は目に見えない方がいい。 twitter.com/asahi_kokusai/…
posted at 17:56:52

インターネットの登場で匿名のまま人が協働することが可能になった。21世紀の台湾にオードリー・タンみたいな人物が現れて思ったのは<コムニスモ・リベルタリオ>は百年早かったんじゃないかということ。アナキストの壮大なプランに当時のテクノロジーがついていかなかった。でも現在なら可能かも。
posted at 18:03:17

20世紀初頭のアナキズム界で一番熱いテーマが「嫉妬」で、日本からも『婦人戦線』が議論に加わった。嫉妬によって愛情が憎悪に変わるという現実に向き合っていたアナキストたちは愛情や共感を動機にして行う行動の危険性に自覚的だった。<コムニスモ・リベルタリオ>は連帯による相互扶助を目指す。
posted at 18:18:03

スペイン語の「Solidaridad/連帯」はその意味するとこを理解するのに最も年月がかかった言葉の一つ。まだ日本語で上手く表現できないんだけど「連帯」とは愛情も共感も抱けない人に対しても自身の正義感やモラルから手を差し延べること。実は人間の感情から発生する「愛情」や「共感」とは相反する。
posted at 18:27:30

20世紀の初頭欧州のアナキストは第一次大戦で人間に失望し、全体主義/ファシズムの登場によって集団へも疑いの眼差しを向けるようになる。共感することを強制するのが全体主義だから、周囲に流されず(共感せず)に孤独に耐えて自らのモラルを貫くという『民衆の敵』の主人公が理想の人現像だった。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:39:31

匿名のまま人が協働することが簡単にできるようになった21世紀において<コムニスモ・リベルタリオ>実現の最大の障害となるのもまたインターネット。SNSが最大限まで個人の承認と共感を求める欲望を煽っていることで「連帯」を理解するのが難しくなってる。承認や共感とどう距離を取るのかが鍵だな。
posted at 19:06:51

 

2021年10月24日

<「連帯」のネオリベ化>に興味を持つきっかけになったのが2017年にアナキズム出版社から出た『Del apoyo mutuo a la solidaridad neoliberal/相互扶助から新自由主義的連帯へ』を手に取ったこと。「共感を抱いたNGOに寄付するという行為を『連帯』と呼んで良いのか?」という問題提起が新鮮だった。 pic.twitter.com/DYrOuDLqkr
posted at 17:30:00

相互扶助に「共感」や「好感」などポジティブな感情が必要と考えるのなら既に新自由主義に取り込まれてる。職場が良い例で人間はポジティブな感情を持たなくても協働=相互扶助できる。つまり労働者の連帯に必要とされるのは共感でも好感でもなく、資本家に搾取される労働者の側であるという階級意識。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 17:40:00

アナルコシンディカリスモ労組CGTにインタビューした時「労働組合はイデオロギー団体ではないからCGT組合員になるのにアナキズムに共感する必要はない」と言ってた。政党はイデオロギーに共感した人が集まって組織されるけど、労働者の連帯を目指す労働組合は異なるという話。cira-japana.net/pr/?p=565
posted at 17:50:00

そう言えば、スペイン語の「連帯」の意味がわかりやすく描かれてると思った映画がスペイン出身のアナ・アセンシオ監督/主演の『MOST BEAUTIFUL ISLAND モースト・ビューティフル・アイランド』。ネタバレになってしまうので解説しないけど面白いので興味のある方は観てみて。youtu.be/0gDSC-sgANc
posted at 18:00:01

今年はクロポトキン没後百年。関連行事が目白押しで彼の思想が現在も有効であるという認識が広がってる。その中で「相互扶助のネオリベ化」の指摘も。確かにその主張として<協働/共働>や<労働と富の再分配>などは引用されず「個人間の自主的な助け合い」という体制を脅かさないものが好まれてる。 twitter.com/FAnselmoLorenz…
posted at 18:10:00

「嫉妬」は恋愛の話ではなくてもっと対象が広くて日本語だと「ずるいと思う感情」が近いかも。スペインで19世紀半ばから何度試みても労働者の連帯が実現できなかった主な原因は嫉妬による人間関係の拗れ。嫉妬や競争心から覇権争いが起こったり、人間関係の失敗で有能な人が排除されたりして頓挫した。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:20:00

米国のドイツ系アナキストの間で様々な対立に巻き込まれたエマ・ゴールドマンの言葉を思い出す。『アナキズムを読む』(皓星社)ではコラムの他にゴールドマン自伝も担当しました。原題はズバリ「Living my life(私の人生を生きる)」なので是非とも「妻にも母にもなりたくない女性」に読んで欲しい。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:30:00

アナキズムが好きなのは驚くような視点を与えてくれて瞬時には共感も同意もできないからなのだけど、ネット上の拡散は共感や同意が原動力になり、その共感は自分がうっすら思っていたことを上手く言語化してあるものに対して抱くから同意との距離が近くなる。新自由主義下で共感と同意の接近も進行中。
posted at 18:40:00

 

2021年10月29日

ケンダルの著作を読んですごく良いなと思ったのが全編を通じて「何よりもまず自分自身のために立ち上がれ」という主張が伝わってくること。家父長制社会に生まれた女性は他者への共感を教え込まれるから日本がジェンダーギャップ120位から抜け出す道は自分自身を優先できる女性を増やすことだと思う。 twitter.com/BookBang_jp/st…
posted at 19:06:15

書評で触れた歴史がここ「米国ではこうした女性の大部分は白人だったものの、本当の意味で闘ったのは60年代のWelfare Mothers 運動(生活保護で暮らす母親)の女性たちです。これは主に黒人女性から成る運動でしたが、ブラックパワー運動や公民権運動などの貢献もありました」ramonbook.wordpress.com/2016/02/25/sil…
posted at 19:10:55

「ジェンダーギャップ120位」の状況をリベラルのフェミニズムは「女性の社会進出=活躍が足りないからだ」と考えるけど、家父長制批判のフェミニズムは「女性の負担が多すぎるからだ」と考える。女性がやるべきは自分の生存に関係ない役割をやめることであって、役割や負担を増やすことではないはず。
posted at 19:18:56

家父長制社会は女性に対して「男性は世話をすべき対象」という価値観を内面化させるので男性の世話をしないと居心地の悪さを感じるようになる。でも、まずは「健康な成人に対して世話は不要」という前提を認識することが重要で、成人男性を子どもより優先させているから子どもの権利の話が進まない。
posted at 19:26:08

自民党は「男性である自分たちは世話される側であって世話する側ではない」と考えているから「自助」や「絆」とか繰り返し、そのメッセージは女性だけに向けられている。家父長制社会は女性の働きで維持されるから、女性が頑張るほどに家父長制は強固になるし、女性が頑張るのをやめれば基盤が崩れる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:45:24

クロポトキンの「連帯による相互扶助」が「共感による相互扶助」にすり替わっていることを指摘したのは、まさに自民党政権下の日本では女性に向けたメッセージになっているから。「共感による相互扶助」は自民党的な「人々の絆(家族や友人など)による自助努力」に取り込まれて女性に押し付けられる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:56:13

書評にも書いたけど、現在の日本に生きる女性は家父長制社会とコロナ禍という二重の脅威から生存を脅かされている。そんな状況にもかかわらず「共感」や「助け合い」とのワードがメディアを賑わせるのは、自民党が女性に頑張らせて危機を乗り切ろうとしているからなので、まずは自分の生存を優先して。
posted at 20:05:57

非論理的で感情的な家父長制の価値観は感染症対策の邪魔にしかならないから、コロナによって日本の家父長制社会が危機に陥っている。スペインで「スペイン風邪」の時にカトリック教会が感染症対策の邪魔になったのと全く同じ。家父長制は社会モデルの一つに過ぎないので壊れたら別のモデルが出てくる。
posted at 20:19:55

 

2021年10月31日

女性参政権運動がテーマの『未来を花束にして』は「まずその夫に立ち向かえ!!」と歯がゆくて主人公に感情移入できなかった。家父長制社会は選挙だけで倒せない。自民党政権を倒したくて投票に行った女性は、明日から習慣になっている身近な人への世話を何か一つやめてみて。youtu.be/iG6DM8RvI-g
posted at 20:00:02

私の家父長制に関する考察はフランコ体制がベースなんだけど、世話をする人と世話をされる人は補完関係にある。ただし、世話をする人が先行していて、世話をする人が世話を(本来は必要ないのに)必要とする人を生み出す構造になってる。だから、世話をする人が減れば世話をされる人も減ることになる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 20:10:00

世話をするべき対象となるのは子どもとかペットとか庇護が必要な存在のみ。世話をする側と世話をされる側の間は対等になることはないので、対等な関係を築こうと思う相手に対して世話はするべきではない。百害あって一利なし。健康な成人は放っておいてもまず死ぬことはないから世話をやめても大丈夫。
posted at 20:20:00

自民党や維新は効率化が大好きなんだから少子化による労働力不足を憂うなら、何よりもまず無駄な労働の廃止から始めるべき。竹中平蔵も新自由主義者なら「人口の半分を占める女性の労働力が必要性も生産性も一切ない成人男性の世話に向けられているのは貴重な労働資源の無駄遣いだ」ぐらい言ってみろ。
posted at 20:30:00

ベラベラ喋る夫の後で「私も主人と同じです」とだけ答えるわきまえた妻。妻は夫の付属物とする家父長制の価値観を体現する夫婦の姿が自民党の強さを端的に表す。この男女間の主従関係が自民党=家父長制社会を支えているのだから、女性が男性と対等になれば家父長制が揺らいで自民党は支持基盤を失う。 twitter.com/bbcnewsjapan/s…
posted at 20:40:00

この妻は「家父長制社会において考慮に値するのは家父長の利害だけ」を内面化しているから「私も主人と同じです」と答える。家族は現実には個人の集まりなので夫/妻、父/母/子の間に利害の対立が存在する。ここで家父長という一個人の利害を全体の利害に変換する装置として機能するのが<家族>。
posted at 20:50:00

<家族>は基本的には親=世話する人と子=世話を必要とする人から構成されるので対等な関係ではない。家父長制を維持したままで対等な関係性の構築が非常に困難なのは、夫ー妻や親ー子という主従関係からなる<家族>を最小単位としているから。夫婦だけでなく親子の在り方も家父長制を支えている。
posted at 21:00:01