日本における統一教会=勝共連合の活動開始と当時の韓国・北朝鮮の政治情勢

統一教会について思考を巡らすならば、現代史、というか20世紀半ば〜後半にかけての歴史を改めてキチッと復習しておかないといけませんね

日本で統一教会=勝共連合が活動をはじめたのは「日韓請求権協定」妥結の頃でもある。
日本政府が独裁の朴政権と結び、今もあれこれ「解決済み」の根拠とするこの協定、実質的意味は過去の賠償ではなく「反共独裁の韓国政権を今援助すること」だった。当時の韓国の経済は北朝鮮より弱かった。

今日でも在日韓国人は反共保守で、自民党支持者が多いのです。彼らは日韓関係を重視することを前提に、自由主義陣営の盟主としてのアメリカを強く支持し、共産主義を敵対視するという思想構図が自ずと形成されており、旧統一教会が掲げる反共姿勢に共鳴旧統一教会の反共理念は日本人保守層にも浸透していきます。当時の日本人で「勝ち組」とされていた勢力は、いわゆる敗戦利得者たちでした。彼らは戦前からアメリカに近く、アメリカにより政財界で枢要な地位に就けられていました。



”CIAの分析によると、文鮮明(ムン・ソンミョン)を開祖とする旧統一教会は、朴正煕(パク・チョンヒ)政権で韓国の情報機関KCIAのトップを務めた金鍾泌(キム・ジョンピル)が政権の「政治的道具」として組織したとされている。当初は主に韓国内で、反共主義と朴政権支持の活動を展開していた。”