ramonbook[@ramonbookprj]さんの過去ツイをサルベージ。
理由というか事情はこちら→https://kyotofan.info/politics_society/20120925-30/
Twiiter社の新API仕様変更
・・・平たく言うなら
イーロン・マスクの傍若無人な我儘
・・・つーかさぁ、ナニコレ
【Twilogについてお知らせ】
本日、TwilogのAPI利用が停止されました。このため、誠に残念ですが今後Twilogが新規ツイートを取得することが不可能となりました。既に記録済みのツイートについては、当面はこれまで通り閲覧可能な状態で残したいと考えております。
— ロプロス (@ropross) April 5, 2023
ふざけんなよ!イーロン・マスク (-_-💢)
2022年1月9日
「父性や母性を否定するものであり、私たちを損ない、私たちの人間性を奪うもの」だって。欧州社会に残る多産は良きという出生主義の思想が宗教の影響であることがよく分かる教皇の発言だな。カトリック教会は「少子化問題」に介入するなら、まず聖職者が結婚して家族を持つことを認めるべきと思う。 twitter.com/bbcnewsjapan/s…
posted at 18:00:02カトリック教会は「家族の価値」を持ち上げる一方、12世紀(!)の公会議で独身義務が決定されて以来聖職者が家族を持つことを公式には認めていない。理由は聖職者にとって女性は息抜きや娯楽に過ぎないから。実際にはこの50年で10万人以上の聖職者が結婚しているらしいけど。 www.eldiario.es/1_23426e?utm_c…
posted at 18:10:00スペインでは昨年の秋に中絶反対の超保守派として有名だった司教が作家(ポルノ系の作品もあり)との関係が発覚して教会をやめるという一大スキャンダルがあった。彼が担当していた司教区代表が悪魔に取り憑かれたせいと発言したり、ワイドショーが追いかけ回して法律婚の現場から中継とかでびっくり。 twitter.com/plantabaixatv3…
posted at 18:20:00欧米で中絶反対派が政治にも大きな影響力を持っているのは教会という権威があるからで、女性の理想像を聖母マリア=母性とするカトリック教会は未だに女性を産む性と位置付けていて、男性と対等な存在とは認めていない。多産を良しとする出生主義は結果的に女性蔑視と女性差別を正当化することになる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:30:00カトリック教会にとって「母性」は女性への生殖及び養育の義務の丸投げを正当化するツール。男女平等が問題になった時に対応する男性の役割として「子を養育する父性」が必要になってイエスの義父ヨゼフが引っ張り出された。サグラダファミリア(=聖家族)は家父長制の象徴だからこそ無駄にでかい。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:40:00私はスペインの中絶法案がきっかけで、カトリックの出生主義に興味を持ったのだけど、自民党の政治家の「女は産む機械」とか「集団レイプする人は元気があるからいい」とかいう発言が日本独自の問題ではないことに気がついて目から鱗だった。女性蔑視や女性差別を正当化するのは家父長制の出生主義。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:50:00スペインではかつて大司教が「レイプされて妊娠するのは本気で拒絶していないから」とか発言して大問題になり、先日もブラジルでイタリア人枢機卿が「レイプは中絶ほど深刻な問題ではない」と発言。自民党の女性蔑視の根本的な原因は女性より胎児を優先する出生主義にある。 www.forbes.com.mx/la-violacion-e…
posted at 19:00:01日本に入る情報はリベラルメディアが大半だから気がつきにくいけど、欧米では基本的に政治家は政治的に正しい言動をして女性差別的な発言はしないものの、公の場で女性差別的な発言をしても許される聖職者の存在がある。だから21世紀になってもポーランドやテキサスみたいに中絶禁止が持ち上がるわけ。
posted at 19:10:00新自由主義への反発はまず過去に楽園を見出す懐古主義(後にナショナリズム化)として現れる。新自由主義より家父長制社会がマシな人もいるのだろうけど、そこに「出産しない女」の居場所はない。全国の「出産しない女」の皆さん、私たちの居場所は未来です。今年も足元から家父長制を脅かしましょう🥳 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:20:00スペインでの中絶非合法化の試みが象徴する出生主義への異議申立てがドキュメンタリー『出産しない女たち』だった。出生主義者は「真の女性」を決める決定権は自分たちにあると考えていて、黙っていると一方的に「出産したがる存在が女性」と決めつけられるので「出産しない自由」の主張は極めて重要。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:30:00
2022年1月10日
@dream94418353 はーい!よろしくお願いします🥰社会を見回すと新自由主義によって悪くなった部分が目に付きますけど、女性解放の分野だけは、もちろん十分ではないものの、前進していると確信しています。どこをどう見ても「昔は良かった!!」「あの頃に戻りたい!!」とか思えないですからね😉
posted at 12:46:30未来といえば、アナキズム研究者タイボが教鞭をとっている大学の同僚に「そういえば現代思想にアナキズムは入ってないよね」と言われた時「そうだね。アナキズムは未来の思想だからね」と答えたという話が大好き。スペインのアナキズムが面白いのは19世紀のテキストの中にも未来が見えるからだろうな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 17:20:00ラテンアメリカの新自由主義への抵抗運動は懐古主義的な家父長制への回帰で終わってしまったところが、その限界だったと思っている。大統領がルラ(男性)→ディルマ(女性)→ボルソナロ(男性)と変遷したブラジルが最も象徴的で、大統領が家父長的立場から変革を率いたから女性大統領が排除された。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 17:30:00ラテンアメリカで左派政権が崩れた後に新自由主義勢力が戻ってくるのが不思議だったのだけど、家父長制と新自由主義の組織としての類似性に気がついて腑に落ちた。家父長制は新自由主義と覇権争いをするだけで根本的な構造は温存される。簡単に入れ替わってしまうのは権威の存在が代わるだけだから。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 17:40:00スペインのアナキズムの核は水平な組織をどう作るかで、話し合いで決める行為を民主主義の実践にするためには水平な組織が必要不可欠。現存する最古の家父長制組織カトリック教会はコンクラーベという話し合いで教皇を決めるし、言ってみれば自民党だって料亭の会食という話し合いで重要事項を決める。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 17:50:00実質的には同じ「助け合い」の実践も水平な組織の中で行えば「アナキズムの相互扶助」になるし、ヒエラルキーのある組織の中で行えば「新自由主義の自助努力」になるということ。問題は実践の場であって行為そのものではないから、家父長制を解体して社会の組織の方法を変えないとどうにもならない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:00:01
2022年1月15日
ラテンアメリカの左派政権と家父長制の関係を思い立ったのはチリ生まれの「レイプ犯はあなた」の歌詞を聴いた時。家父長制を象徴する存在として警察、司法、国家とともに大統領が出てくる。日本もスペインも大統領制ではないから大統領=家父長制の象徴という発想がなかったけど、なるほどなと思った。 twitter.com/BFJNews/status…
posted at 18:00:022000年代のラテンアメリカの変革の鍵は大統領選挙で、新勢力は大統領を取ることで政治上の覇権争いを有利に進めるのが戦略だった。大統領選挙が家父長選出プロセスとして機能して、選出された家父長が既存政党による政治的均衡を壊す形で変革を進めるから、結果的には「上からの変革」になってしまう。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:10:00大統領選挙存在しないスペインにおいてラテンアメリカ的な「上からの変革」を目指したのがPodemosだった。EU加盟国はEUに主権を移譲しているので国内政治を握っても意味がない。EUの政治機構ピラミッドの最上位が欧州議会だからこそ、イグレシアスたちは欧州議会選から政治闘争の場に打って出たわけ。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:22:01国内政治でのPodemosはIUと組んでPodemos Unidasとなり、社会労働党PSOEとの左派連立政権に参加という予想通りの結果。 欧州の新左派勢力の歩みを見ると、大統領制なしの議会制民主主義では「上からの変革」は不可能という結論に至る。大統領制のフランスはマクロンが登場して二大政党が解体したけど。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:30:00連立政権入りしたことでPodemosは政治プロジェクト/政党としては一定の成果を収めたと言えるけれど「新自由主義との闘いにおける前進があったか?」という部分には大きな疑問が残る。こういう経緯から19世紀に「選挙による変革は不可能」と断言していたアナキストのテキストに興味を持ったんだよな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:40:00インター派のアナキストは「選挙による上からの変革」の代替案として「下からの変革」を掲げた。その基礎になるのが「自由意志による合意に基づく連合」を意味する「Federalismo」なんだけど、日本語に訳すと「連邦主義」となって国家の内部の行政制度の意味になってしまう。 youtu.be/M1H2F-DmxAk
posted at 18:50:02「Federalismoフェデラリスモ」については、マルクス派の「Centralistaセントラリスタ(中央集権派)/Autoritarioアウトリタリオ(強権派)」に対してバクーニン派は「Federalistaフェデラリスタ(連合派)/Antiautoritarioアンティアウトリタリオ(反強権派)=libertarioリベルタリオ」となる。
posted at 19:00:21インターのバクーニン派の呼称だった「フェデラリスモ」だけど、スペインのアナキズムでは「ヒエラルキーのない水平な組織」を作るのに不可欠の組織の方法を意味する。スペインのアナキズム革命とはあらゆる関係性を「フェデラリスモ化」することでピラミッド型社会を水平な組織に変革するものだった。
posted at 19:11:39アナキストのテキストを読んでいると彼らの関心が「関係性」にあることが分かる。社会=人間の関係性と捉えているから、人間の関係性を変革することを社会の変革と位置付けた。フェデラリスモの前提である「自由意志による合意」を実現するために女性を含むすべての構成員の解放が重要なテーマとなる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:21:14新自由主義グローバリゼーション対抗運動ではホロウェイを始めとして「ヒエラルキーのない水平な組織」が実現可能なものとして話題に上っていて、当時の私は「フェデラリスモ」の概念を知らなかったから「そんなものどうやって作るんだ?」と思っていた。このロジックを理解するのに20年近くかかった。 twitter.com/cira_japana/st…
posted at 19:34:53私が新自由主義の暴力を明確に意識したのがジェノバG8抗議運動だった。ちなみにジェノバ反G8に参加しようとして入国拒否されたのがSYRIZAのツィプラス、そして反G8に参加したのがPODEMOSのイグレシアス。今年で丸20年になるから年の初めに振り返ってみたけどフェデラリスモに希望の光が見えてきたな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:57:40
2022年1月16日
この20年間のアナキズムを巡る議論において最大の事件はなんと言ってもロジャバ革命。サパティズムの影響は主に実践の分野に限られていたけど、クルドのロジャバ革命はアナキズム理論の面でも大きな刺激を与えた。ブログにはカタルーニャ独立主義左派に絡めて記事を書いてた。ramonbook.wordpress.com/2014/12/19/kur…
posted at 18:00:00どうしてロジャバ革命にアナキストとカタルーニャ独立主義者が同時に興味を持つかというと、プルードンのテキストを翻訳したフランシスコ・ピ・イ・マルガイがアナキズムの先駆者であると同時にカタルーニャ主義の父でもあるから。両者は対立するように思えるけどカタルーニャの思想史では両立する。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:10:00アナキズムとカタルーニャ独立主義をつなぐのが「フェデラリスモ」の概念。「それぞれが自治を維持したまま水平につながる」という中の<自治>という部分を両者が共有している。マルガイがアナキズムとフェデラリスモを一緒に紹介したことで、特にスペイン語圏で両者は切っても切れない関係になった。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:20:00PKKという政党があるにも関わらずロジャバ革命がアナキズムの実践とされているのは、米国のエコロジー・アナキズムのブクチンの思想を応用した「confederalismo democratico」という理論を打ち立てたから。スペイン語でconfederalとfederalはほぼ同じ意味で、まさにCNTのCはConfederaciónから来てる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:30:00スペインではロジャバ革命が「フェデラリスモ」再考の契機になって、2018年にはアナルコシンディカリスモのCGTが「フェデラリスモとアナルキスモ」として特集している。ちなみにこれは同名の定期刊行物を紹介する番組で、アナキズムを理論的な面から掘り下げるので面白い。youtu.be/kgAAIGt2Lgk
posted at 18:40:00このCGTの番組では国際書記時代にインタビューしたバスケがコムニスモ・リベルタリオを採択した1936年5月のCNTのサラゴサ大会のDictamen(報告書)について説明している。この大会と報告書があったから労働者たちは革命勃発の日に何をすべきか理解して自発的に動いたという。 cira-japana.net/pr/?p=565
posted at 18:50:00スペインでもアナキズム理論の重要人物といえばプルードン、バクーニン、クロポトキンで、この三者に共通するのも共和主義と並んでフェデラリスモ。全てこの順番でリアルタイムで入ってきて土着化しながら発展を遂げて、最終的にコムニスモ・リベルタリオとして独自のアナキズム理論として花開いた。
posted at 19:00:00スペインでは「レーニン主義やら毛沢東主義やら、マルクス主義者は個人名をつけてドグマ化させて個人崇拝に陥る。アナキストはそんなことしない」ということで、個人の思想ではなくプルードン=フェデラリスモ、バクーニン=アナルココレクティビスモ、クロポトキン=アナルココムニスモという扱い。
posted at 19:10:00
2022年2月6日
NHKは随分とまた父親に同情的だけど、父親が選択を迫られるのは社会に娘が父親の所有物であるというコンセンサスがあり、父親自身がそのことに同意しているから。「幸せな家族を襲った不幸」みたいなお涙頂戴の話にして、人身売買=娘を商品化する行為を実行する父親の責任を透明化するべきではない。 twitter.com/nhk_news/statu…
posted at 11:00:01NHKは無意識に「女性は男性(父/夫)の所有物である」と考えて人間扱いしていないから、それが人身売買であることに思い至らず、家族のために娘が売られるのは可哀想だけど仕方ないという話にしている。公共放送が報道として扱うのに旧態依然の家父長制の価値観を擁護するようなナラティブは不適切。
posted at 11:10:00さらに娘を売ろうとする父親に対して反対の声を上げる権利がある唯一の家族が長男で、母親は声を上げることができないという家父長制の価値観に一切疑問を抱かずに編集された映像には違和感しかないんだけど。家父長制の「女は男の従属物である」という価値観を共有してるからNHKは同情的なんだろう。
posted at 11:20:00買い手なしに売買は成立しない。お金を工面する方法として「娘を売る」が現実的な選択肢になるには子どもを買おうとする買い手が必要。つまり「娘が売られる」のは家族という個人の問題ではなくて、公然と娘/女性の人身売買が行われているという社会問題なんだけど。それを告発しない報道ってなんだ?
posted at 11:30:00NHKは児童婚をタリバンと単純に結びつけているけど、もともと社会に児童婚が存在していてタリバン政権下の貧困によって増加しているという構造ではないのか。児童婚を支えるのは家父長制の「子どもは親の所有物」「女は男の従属物」と資本主義的な「所有者は所有物を自由に売買できる」という価値観。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 11:40:00「可哀想だけど仕方がない」という感情論で搾取を正当化する家父長制の特徴がよく出てる報道。自民党が良い例で、彼らが「家族の絆」や「家族愛」と感情論に訴えるときには搾取の構造が隠れていて、搾取の対象は女と子ども。支配下にある弱者の搾取によって存続するのが家父長制社会。本当に卑怯だな。 twitter.com/nhk_news/statu…
posted at 11:50:00アナキストは両方とも社会に搾取を容認するシステムとして存在しているから結婚と売春に反対した。結婚であれ売春であれ女性を買うことができる(=女性を商品とみなせる)男性に女性と対等な関係を築くことは不可能であり、男女の間に対等な関係が存在しなければ水平な社会の実現は不可能と考えた。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:00:01ふと思ったけど、もしかしてこのNHKの映像って「家族が経済的な危機に陥った時には、女性は自らの身体を売ってでも家族を助けるべきである。それは可哀想だけど仕方ないのないこと」という巧妙に仕組まれた家父長制のプロパガンダなのか?? そう考えたほうが自然なくらいに内容が報道として不自然。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:10:00あとNHKの報道から抜け落ちているのが父親が娘を売る行為は権力の行使であるという視点。父親=権力者だから権力者の悲しみに寄り添ってほしいと理解を求める論調だし、「搾取をする資本家も本当は辛いんだ。搾取される側もそのことを考慮してわきまえて」という資本主義のプロパガンダとも読めるな。
posted at 12:20:00NHKの報道の姿勢を批判するのは、感情に訴えかけるものは報道ではなく広告でありプロパガンダだから。ビナデルはすでに故人なのだけど、極右勢力の調査報道で有名になったジャーナリストで、ファシズムのプロパガンダにも精通していた。感情に訴えかける広告を報道に忍び込ませるのは危険極まりない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:00:01感情に訴えかけるプロパガンダはファシズム勢力の常套手段で、感情=共感に基づく相互扶助によって支持を拡大したのがギリシャの極右勢力「黄金の夜明け」だった。「自分たちの愛国心に共感する者を支援する」と食料や生活必需品の支援を自国民に限定することを正当化して移民排斥の世論を後押しした。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:10:00感情は簡単にプラス(愛情)からマイナス(憎悪)に切り替わるから、社会問題に取り組む人が理解を求めるときに感情に訴えることはほとんどない。特に差別は感情から生まれるから、移民差別や排外主義の問題と取り組む人たちは理性に訴えかける。社会の問題を感情的に報じても事態の改善に繋がらない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:20:00家父長制社会で「女は感情的」というのは、家父長制社会が「女に感情的である」ことを求めているからで「女は感情に訴えかけられたら、すぐさま喜んで自己犠牲をにしても他人を助けるべき」という自分たちに都合のいい理論を正当化するためでしかない。最も感情的なのは家父長制支持者に他ならない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:34:09家父長制社会は「女は感情的」と非難がましく言うくせに、女が理性的に振る舞うと「冷たい」「優しくない」「女らしくない」と批判して感情的に振る舞うことを暗に強いる。こうして女性の自己犠牲の元に脈々と続いてきたのが家父長制。女性が自己犠牲を拒否しないといつまでたっても状況は変わらない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:50:32家父長制社会で女性が主体性を獲得する方法としては「嫌なことはやらない」というのが一番良いのではないかと思う。主体性は「行動する」ことに結び付けられがちだけど、やりたいことを見つけるのは時には難しい。でも、やりたくないことは常にあるから主体的に「行動しない」ことの方が実践しやすい。
posted at 19:12:04
2022年2月10日
それにしてもこの映像は家父長制の考察に最適だな。前提として人身売買が深刻な人権侵害であることが共有されていても、売り手=父親、売られる対象=娘として家族という集団内の出来事になると「可哀想だけど仕方がない」と容認する人が出てくる。家父長制では家族が人権が適用されない例外を生む。 twitter.com/nhk_news/statu…
posted at 18:00:02無条件に万人に認められているのが基本的人権なので、社会に人権の適用から除外される存在があってはならない。その一方で、家族という人権侵害が許される特区を作ってその内部での搾取によって存続しているのが家父長制。だから、家父長制の社会では人権侵害が放置されるし、人権意識が高まらない。
posted at 18:10:00「家族の話」となるから見えにくくなってるけど、集団の危機を乗り越えるために構成員の中で最も弱い者(=末娘)が犠牲になるのに最も強い者(=父親)が被害者として登場するというのが、いかにも家父長制。日本でも自民党や維新の家父長制支持者がこの父親のように振る舞うのをよく目にするはず。
posted at 18:20:00このNHKの映像が奇妙に感じられるのは児童婚という子どもの人権侵害がテーマのはずなのに、被害者の末娘を飛ばして加害者である父親が可哀想という話になっているところだよな。国際的な支援を呼びかけるのが主旨であれば、国際NGOの広報のように子どもへ同情を引くという戦略が適切だと思うんだけど。
posted at 18:30:00
2022年2月12日
結婚制度廃止には同意だけど、家父長制の解体には現行の結婚制度廃止とともに「ロマンチックな愛」イデオロギーの解体も必要だから、共同生活への法的な保護を受ける要件から「愛」も切り離した方がいいと思う。家族になるのに必要な要件としては当事者間の相互扶助関係への同意だけで十分ではないか? twitter.com/gendai_biz/sta…
posted at 18:00:00愛を法的保護の要件とすると権力に認定してもらうために愛の存在を証明するという不毛な行為が必要になるのでやめたほうがいい。現在でも国際結婚だと多くの国で偽装結婚ではない=愛による結婚であることを証明するために写真やメールを証拠として提出するなどプライバシーの侵害が正当化されてる。
posted at 18:10:00恋愛結婚やロマンチックな愛は女性の人権が問題になった時に結婚制度(=生殖を目的とした男女関係を特別扱いする)を維持するために生み出されて、女性が意志のない産む機械ではなく、恋愛関係にある相手と自由意志によって生殖するという物語になった。生殖から切り離すには愛の神聖化の解体も必要。
posted at 18:20:00母性とともに愛の神聖化が女性を家庭に縛り付ける装置として機能してきた。家父長制社会で女性は「愛」という名の下に無償の再生産労働を押し付けられるから、女性にとって愛とは不自由なものだった。だからこそ新しい概念として「フリーラブ/自由な愛」が生まれて女性が活発に議論に参加し始めた。
posted at 18:30:00かつては離婚が禁じられていたのでアナキズムにおける「フリーラブ」の概念は、愛という移ろいやすい感情に基づく男女関係を法律で縛ることはナンセンスという発想から来ている。誰かと共同生活を営む家族になりたい理由なんて千差万別で良くないか?特定の理由を特別扱いする必要性はないと思うけど。
posted at 18:40:00あと、家族を持たないことが不利益にならないように「家族を持たない自由」を担保しないと、現在の結婚と同じで「家族を持ちたくない人」や「関係を解消したいと思う人」に対する社会的圧力となりうる。家族という制度の刷新には個人が尊重されて単身者が生きやすい社会を作るという方向性が確実では。
posted at 18:50:00
2022年2月20日
私も乳がんやってるので早期発見早期治療の重要性を実感してるけど、乳がんだけでなく女性が検査に二の足を踏むのは「自分の身体と健康を最優先すべき」という方向の啓蒙が足りてないからだと思う。女性の身体を生殖の資源とみなす出生主義と女性から主体性を奪い男性の所有物化する家父長制の弊害。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:00:02全労働者にとって1日の労働時間9時間半は多すぎる。クロポトキンは19世紀末に必要性を満たす生産には当時の技術水準で4-5時間/日の労働で十分と試算した。7日間労働としても週の労働時間は28-35時間だから、技術も飛躍的に進歩した21世紀にまだ週40時間労働(8時間X5日)が標準なのは絶対におかしい。 twitter.com/kyodo_official…
posted at 18:10:00ちなみにスペインのアナキズム史だとクロポトキンはマラテスタ、カフィエロ、ルクリュ兄弟などと共にアナルココミュニズム/無政府共産主義の論客という位置付けだから「クロポトキンの思想」というのはない。日本からだとクロポトキンが頭一つ抜け出して見えるのは米国経由で入ったからかもしれない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:20:00アナルココミュニズム/無政府共産主義の肝は「富の再分配」に言及したこと。クロポトキンといえば相互扶助になっているけど、日本みたいな家父長制社会では基本的に女性は相互扶助で生き延びているからそこに目新しさはない。「平等な富の再分配」を「男女賃金格差の撤廃」につなげた方が良いと思う。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:30:00社会的圧力を意識するのは抗おうとした時だけ。出生主義社会で「出産しろ」という社会的圧力の存在に気づくのは「出産を望まない女性」だけだから少数派になる。結婚の問題も同じ。家父長制社会で結婚せずに生きようとした経験がないと女性でも単身女性の困難に気づかないから問題が放置されてしまう。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:40:00
2022年2月25日
平和に生きる権利/El Derecho De Vivir En Paz youtu.be/0ZHrOJRQQN0
posted at 18:00:03
2022年3月8日
女性の皆さん、国際女性デーに家父長制の打倒に有効な日常的サボタージュを始めましょう🥳「世話をするべき対象となるのは子どもとかペットとか庇護が必要な存在のみで、健康な成人に対して世話は不要」を忘れずに!✊女性に宣戦布告している世界では生存が抵抗の行為である✊youtu.be/AfXOZhQNNuA
posted at 12:30:00
2022年3月9日
私が「生存=抵抗」のロジックに惹かれてるのはファシズムに抗い続けた女性コミュニストの評伝を読んだことが大きい。彼女は小さな抵抗を続けることで生きる意欲を保ちナチスの強制収容所から生還した。「生き延びることが抵抗の行為」という言葉は抵抗の行為で支えられた生存の記憶に裏付けられてる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:40:00本が手元になくて詳細を確認できないのだけど、収容所に入れられたカタラはファシストには絶対に協力しないという信念を貫くために、武器製造という強制労働を可能な限りサボる=可能な限り少ない数しか生産しないことを決意して実行した。その小さな抵抗が生きる力を与え続けたという話だったはず。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:50:00権力にバレたら継続できないからサボタージュは密かに実行しなければならない。自分しか知らない小さな抵抗運動は新自由主義的な承認欲求からも自由でいられるので、21世紀において家父長制と闘うのに最適なメソッドだと思う。厳しい状況下を生き延びるには「やらないこと」で主体性を温存するのが吉。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:00:00家父長制の社会は女性が主体性を持たないように全方向から攻撃して尊厳を奪う。自伝で語っているけどエマ・ゴールドマンみたいな女性でも生涯抵抗し続けた。結局女性にとって家父長制との闘争は人生を通じていかにして主体性を護るかという問題で長丁場になるから無理は禁物。主体性の温存を第一に! twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:15:07力=パワーに懐疑的なアナキストの女性解放ではエンパワーメント=empoderamientoではなくcapacitacionを使うんだけど、この言葉の意味も理解するのにもすごく時間がかかった。訳すなら「行為の主体になれる能力を持つ」という感じで、主体性を持つことは力を持つことではないという部分がとても重要。
posted at 20:03:06アナキストが力=パワーを嫌がるのは力は支配を生み出す源で最も自由から遠いものだからで、支配から自由でいるために力を警戒する。私もエンパワーメントという言葉はピンとこなかったんだけどcapacitacion=カパシタシオンはとてもしっくりきた。結局のところ欲しいのは力ではなくて自由なんだよな。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 20:16:34
2022年3月31日
夫と死別した子どものいる女性の生き方を「妻でもない、母でもない一人の女性として楽しく生きる道」 と紹介するって「妻でも母でもない」のは一時的な状況に過ぎないという解釈でいかにも家父長制的。「妻にも母にもなりたくない」女性にとって全く参考にならないと思うけど。gendai.ismedia.jp/articles/-/930…
posted at 17:44:49モンセンとサオルニルの女性解放に関する意見が異なったのは前者は「母になりたい女性」として「女性として生きること」を望む一方、後者は「母になりたくない女性」として「女性として生きることにより人間として生きること」を望んだから。現実の人生の選択が影響して価値観や考え方が異なってくる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:15:21DINKsの記事でも思ったけど女性向けメディアは家父長制の価値観に縛られていて本来の意味を曲げる言葉遣いをする。日本には「妻でもない女性」も「母でもない女性」も実在するんだから、わざわざ「妻だった女性」や「母だった女性」に代弁してもらう必要ないんだけど、こうやって不可視化されるわけ。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:51:59@M_N_0320 確かに。本当は欲しかったのに経済的などの理由で泣く泣く諦めたみたいな話にされがち。私の場合はそもそも「自分の子ども」ってものに全く興味がないから、どんなに条件が揃ってても産まなかったのは確かなんだけど。
posted at 20:11:59
2022年4月2日
考えてみると、家父長制社会においては妻や母は階級なのに、あたかも自由意志で変更ができるタイトルのように用いているのは極めて新自由主義的でもあるな。特に注目すべきは「母」のタイトル化で、代理母を推し進める為には「母親=出産する女性」の定義を変更する必要が出てくる問題とリンクしてる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:00:01新自由主義が階級闘争を不可視化したのと同じ手法。ピラミッド社会を維持するために階級構造は温存したまま「自由意志で階級間を自由に移動できる」と主張する。ベースに「願えば叶うはず」イデオロギーがあり、「誰でも望めば労働者階級から抜け出せるはず」なので階級の存在は問題でないという理屈。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:15:00「願えば叶うはず」イデオロギーが新自由主義のメリトクラシーを支えてる。「誰でも望めば自由に階級を移動できるはず」なので、労働者階級の貧困問題は①階級から抜け出す努力をしていない②その努力が十分でない③そもそも抜け出すことを望んでいない、のどれかという話になって自己責任とされる。
posted at 10:30:00新自由主義の出生主義の特徴は、生殖に関わること(卵子提供や代理母)は女性の個人としての自己実現に重要な条件として提示する一方で、生殖に関わること=親になることという原則を変更して生殖と親になる権利を切り離そうとしているところ。生殖医療が女性の身体の商品化/資源化を加速させている。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:45:00新自由主義の生殖医療の拡大と普及は、リベラルの出生主義の「不妊は治療すべき病である=健康な女性は出産すべき」という思想に修正を加えながら継続している結果なのだけど、「出産しろ」という社会的圧力の存在に気づくのは「出産を望まない女性」だけだから出生主義社会ではほとんど指摘されない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 11:03:10自民党が言う「少子化対策」は出生主義の多産化政策以外の何物でもないし、コロナ禍に戦争ときたら出生主義がさらに強化されるのは歴史を見ればすぐにわかる。ちなみに20世紀初頭に「反出生主義」と呼ばれたアナキストのバースコントロール(産児調整)は第一次大戦に対する反戦運動の文脈で拡大した。
posted at 11:15:00「女性が子どもをたくさん欲しがるというのは真実ではない。私は大半の女性が子どもを欲しがるということを否定はしないが、このことが男性によって誇張されてきたこともまた事実だ(中略)男性が子どもの誕生を喜ぶのはいとも容易いことだ。その対価は女性が全て支払うのだから」エマ・ゴールドマン
posted at 11:39:04スペインではアナキストの反出生主義運動が拡大した後にプリモ・デ・リベラ独裁政権が樹立して多産化政策が取られた。ゴールドマンはその時にスペインを初めて訪れて、長年の同志の男性が「女性は子どもを欲しがるのが自然なことで大家族を望んでいる」という考えを受け入れていることに驚き反論した。
posted at 11:52:31『あの人は健康保険で病気をちゃんと治そうとしているんだ』というふうに社会が体外受精の位置づけを他の病気と同じになるように改めてくれたら患者さんたちは今よりずっと堂々と『私は不妊治療をしています』と言えるようになる⇦リベラルの「不妊は治療すべき病」という思想 gendai.ismedia.jp/articles/-/938…
posted at 18:00:00この「『あの人は健康保険で病気をちゃんと治そうとしているんだ』というふうに社会が体外受精を位置づける」というのは、不妊という生存の脅威にならない身体上の問題を治療すべき病気とみなすという社会のコンセンサスを作るという話で、女性の身体より胎児を優先する出生主義のど真ん中なんだけど。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:15:00「不妊は病」の前提になるのが「女性は子どもを欲しがるのが自然なこと」という価値観。「出産するのが健康な女性のあるべき自然な姿」になるから「出産しない女」の声はさらにかき消されることになる。女性=生殖という性的役割の固定化と女性の産む機械化が進むから女性解放の観点では完全な後退。。
posted at 18:30:00百年近く前に平塚が提起した「個人(女性の全生涯)よりも集団(種族保存)を優先すること」が孕む問題で、個人より集団を優先する全体主義にもつながる話なのだから、まずは「個体の生存の脅威にならない身体上の問題に医療的に介入して身体的な負担をかけることは望ましいのか」を考えるべきでは。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:45:00リベラルのフェミニズムは女性が性的役割(生殖と性欲)に加えて男性と同じ社会的役割(賃労働など)も果たせるようにするという方向で要求するけど、アナキスト的反資本主義/反家父長制の女性解放は望まない性的役割を拒否する自由するを担保するためにも性的役割の解体が不可欠という主張になる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 19:00:02
2022年4月3日
100年以上前に平塚が余すとこなく言語化したように日本社会の女性差別/男尊女卑構造を支えているのが家父長制の「女性は子どもを欲しがるのが自然なこと」という思想。全国の「出産しない女」の皆さん、自分の意見を表明して記録して「子どもは欲しくない女性」が実在することをアピールしましょう🥳 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:01:10家父長制は「女、特に若い女の言うことは考慮に値しない」という思想なので、若い時に「子どもはいらない」と言うと「そのうち欲しくなる」とか軽く流されるんだけど、生き方を大きく左右するような価値観はそうそう変わらない。私は40年近く変わらず、現在「出産しなかった女」ですが人生楽しいです🥳
posted at 10:16:17半世紀生きて思うけど「やりたくない」とか「気が進まない」ことは、その時は上手く言語化できなくても後から考えるとそれなりの理由があることが多い。大概「やりたくないこと=苦手なこと」だから無理してやると自己嫌悪に陥るだけ。主体性を護るためにもやりたくないことはできるだけ回避が良い。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:33:07家父長制社会に生まれる女性は子どもの頃から「お前の意見は考慮に値しない」と言われ続けるので、自分の意見に自信が持てないのが最大の弱点。反論されると素直に「私が間違っているかも?」と思いがちなのだけど、家父長制はここにつけ込んでくる。とにかく自尊心を死守して主体性を守りましょう✊✊ twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:44:33私が危惧しているのもまさにそこ。保険適用という政策よりも、その裏にある出生主義の女性差別思想が問題だと思ってます。数世紀かけてようやく女性にとって「出産しない女になること」が現実的な選択肢になってきたのに「今度は病気扱いにして産ませるのかよ!!」という感じ。 twitter.com/yukarionigiri_…
posted at 10:58:15
2022年4月4日
わあ、すごい。このツイートに日本の家父長制出生主義者が寄ってきてくれたので、縁もゆかりもない赤の他人であるにもかかわらず、子どものいない女性が楽しそうにしているのが気にくわない家父長制信者が実在することが証明された。私、半信半疑だったんだけど、本当にいるんだ。。。世界は広いな🥰 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 21:00:00以前に森喜朗が日本に「子どものいない女性が楽しそうにしている→家父長制信者が苛立つ」という法則が存在しているらしいことを教えてくれたので、いつか試してみようと思っていたんだけど真実だったんだ。すごい面白すぎる。おまけに「家父長制信者が苛立つ→私が楽しい」という嬉しい発見があった。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 21:06:56そうだとすると「子なし女の私が楽しそうにする→家父長制信者が苛立つ→私がさらに楽しくなる→家父長制信者がさらに苛立つ→私がさらに楽しくなる」というのが無限に続くわけで、マジ最高なんだけど。私の人生がますます楽しくなる🥳🥳🥳というわけで、自民党的家父長制が嫌いな方は是非お試しあれ!
posted at 21:15:00
2022年4月10日
欧米で女性の社会進出を支えてきたのが低価格で家事育児を担う女性労働者の存在。これは女性がより経済的に弱い女性を搾取するという女性間の搾取構造がもたらした逆転現象で、ワーキングマザーを支えているのが主に低賃金で働く子どものいない女性という話だと思うんだけど。president.jp/articles/-/56188
posted at 18:20:01リベラルのフェミニズムはワーキングマザーを持ち上げるけど、家事育児の外注化=ケア労働の商品化は再生産労働の再分配を市場を通して行おうとすること。性的役割分担を温存したまま行うと女性が女性を搾取する構図が生まれることになって女性差別の解消にならないというのは以前から指摘されていた。
posted at 18:35:02
2022年4月17日
「アナキズムを語る者がこの世界情勢下で戦争をテーマに書かないわけにはいかないが、さてどう書くか?」と頭を悩ませていた時に思い出したのがマラテスタを語る戸田さんの文で、一気に方向性が見えた。面識はないのだけど、彼女の存在がなければ書けなかった三部作の第一弾。 cira-japana.net/pr/?p=969
posted at 11:37:42私にとってアナキズムの最大の魅力は、様々な社会問題や時事問題のテーマに関して膨大な議論の蓄積が活字として残っているところ。さらに世界のネット上でアーカイブにアクセスできるから、感染症の時もそうだったけど、今回も過去の言論の蓄積を一気に参照できた。このインプット作業が最高に楽しい🥳
posted at 11:49:35私が理想とするアナキズムのテキストは「整理された情報の塊」。文章を可能な限り高密度にすることを目指して今回も数百ページ読んだ内容を4000字あまりに超圧縮しています。「×アナキスト」シリーズは全て相互補完の関係になっているので合わせて読むとさらに楽しめるはず。 cira-japana.net/pr/?p=849
posted at 12:05:20ギリャモンと話した時まるで当時のバルセロナにいたみたいに細部まで具体的に活き活きと語るのが余りに楽しそうだったので、羨ましくなって「いつかこうなるぞ」と決意した。やってみたら本当にめっちゃ楽しい。ただ飽きっぽく研究向きでないから、短いテキストを積み重ねて全体像を描く方が向いてる。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:27:49
2022年4月19日
アナキズムは暴力と結びつけられるのが常だから、マラテスタ研究者の戸田さんが平和学に至るというのに意外な印象を持つ人が多いかも。でも、帝国主義の戦争が頻発していた欧州で生まれたインターのアナキズムはこれ以上<戦争=国家>の犠牲になりたくない労働者の抵抗運動でもあったから反戦が基本。 twitter.com/cira_japana/st…
posted at 19:16:25インターのアナキズムが生まれた19世紀にはまだ「愛国心/祖国愛」も「国家ナショナリズム」も存在しておらず「祖国防衛」のような大義もなかった。20世紀に入って第一次世界大戦の中で「防御のための戦争」というコンセプトが生まれて、クロポトキンらはこのコンセプトを用いてフランス支援を訴えた。
posted at 19:23:03アナキズムと反戦が結びつかなくなった大きな原因が「スペイン内戦」だと思うけど、アナキストは内戦に参戦したというより、マラテスタの「戦争を革命で阻止せよ」という呼びかけに応えて革命を行い、その革命を護るために戦闘したというのが事実に近い。「反戦行動としての革命」がアナキズム革命。
posted at 19:31:10第一次大戦後スペインでは「反戦行動としての革命」が散発的に起こっていた。そうした状況に後押しされてCNTが「革命実行」で合意するのが1936年5月サラゴサ大会。つまり内戦勃発前にアナキズム革命は始まっていたので、7月のクーデターは少なくともカタルーニャにおいては反革命の軍事行動と言えた。
posted at 19:41:53最近インターのアナキズムにおける「反戦行動としての革命」というコンセプトがもっと知られた方が良いなと思っていて、無謀にもマラテスタについて書くことにしたのは導入として最適だから。でも、マラテスタ一本で書くほどの知識がないから、前から書きたかったエリゼの蔵書の話と組み合わせてみた。
posted at 20:01:15「戦争×アナキスト」シリーズはこの後第二回(4月末)イベリア半島編、第三回(5月末)スペイン編と続いて、第一回のインターのアナキストの「戦争を革命で阻止せよ」という呼びかけが紆余曲折を経てスペインで「アナキズム革命」として現実になるまでを書く予定。公開の日付に象徴的な意味を込めた。
posted at 20:08:42自分で書いておいてなんだけど、つい最近まで「20世紀に欧州に行った石川がなんでフーリエなんだ?」という疑問がずっと残っていた。たまたま読んだテキストに第一次大戦後「フーリエ・リバイバル」があったという記述があってやっと腑に落ちた。戦争で殺伐した社会情勢ではユートピアが必要とされる。 twitter.com/cira_japana/st…
posted at 20:34:25
2022年4月24日
アナキストの女性解放論のまとめは以前からやろうと思っていたので、寄稿の依頼があった<交差性>を軸に試したら予想以上に上手くいった。トリスタン、クララムン、サオルニルと3人の女性のテキストを基礎に資本主義の搾取と家父長制の搾取が交差する<女性労働者>の解放論を1.6万字に超圧縮した。 twitter.com/cira_japana/st…
posted at 09:30:29「アナキズムと交差性―アナルコフェミニズム前史」と<前史>にしたのは対象とした時代にはまだアナルコフェミニズムという概念が存在していないから。同様の理由で<インターセクショナリティ>ではなく<交差性>を使っている。<労働者><女性>という階級の交差点から生まれた女性解放論の歴史。
posted at 09:35:09理不尽な差別を受けた具体的かつ個人的な経験の上に築かれているのが其々の女性解放論なので、改めてトリスタン、クララムン、サオルニルのテキストに向き合ってみたらその半端ない熱量に圧倒された。彼女たちの声をそのまま届けたかったから、トリスタンとクララムンの引用は本稿のために訳出してる。
posted at 09:49:43理不尽な差別に対する最初の反応が感情なわけで、3人の共通点は<感情=怒りと悲しみ>を巧みに言語化/理論化していること。家父長制社会で「女は感情的」と言われるけど、女性が理不尽な扱いを受けていることの証左なんだから、感情的で当然なんだと思った。女性が感情を抑えて得するのは家父長制。
posted at 10:03:21家父長制は承認欲求を用いて「女性は感情を抑えるべし」という規範を女性に内面化させるから、家父長制社会は男性からの承認を必要としない女を恐れるわけ。「承認はいらない。男と同じ賃金をよこせ」と主張したクララムンは「魔女」どころか「悪魔に取り憑かれた女」と聖職者に十字を切られたらしい。
posted at 10:25:42国家ナショナリズムの誕生によって「特定の属性を持つ集団への帰属意識をアイデンティティの基礎にする」という考え方が生まれた。労働者階級であることも女性であることも、さらにはアナキストであることもアイデンティティの基礎ではないから、アナキストは搾取の構造の解体を訴えることができた。
posted at 10:43:21アイデンティティ化すると解体できなくなるから、階級闘争の中で「階級意識を持つ」というのは労働者階級であることをアイデンティティ化することではなかった。アイデンティティ化で差別や搾取の構造を温存するというのがリベラルの方針で、現在では新自由主義に引き継がれて承認欲求で煽られている。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 10:48:30アイデンティティ化は排除をもたらす。スペインでアナキズムが大規模な民衆運動になったのはアイデンティティ化されていなかったからで、アナキスト系組織に参加するのにアナキストである必要はなかった。アナキストという属性がアイデンティティ化したのが第一次大戦以降で、これがFAIの成立に至る。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 11:03:59スペインのアナキズム史だと、アイデンティティ化により「私たちは大衆から理解されない少数派」と考える選民意識的なものが生まれてしまい運動が大衆化できなくなると指摘されている。このアナキズムのアイデンティティ化を補完して大衆性を保つ役割を果たしたのがアナルコシンディカリズムだった。
posted at 11:15:51そういえば、この記事への違和感って「妻でもない、母でもない<一人の女性>として楽しく生きる道」という部分だな。私はずっと女性という属性から解放されて「妻でもない、母でもない<一人の人間>として楽しく生きる道」を必要としてきた。だから、アナキストの女性解放論に魅了されたんだと思う。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 12:00:18リベラルのヒューマニズムは「男性のみを人間とみなす」いう前提から出発したから、女性に人権を担保するためにフェミニズムを必要とした。一方、アナキズムの女性解放は人間に女性を含めるというヒューマニズムの拡大を目指す方向に進んだからフェミニズムという言葉を必要としなかったんだと思う。
posted at 12:17:29
2022年4月28日
現代思想にも「ワーキングマザー」が二重の搾取モデルという話を書いたんだけど、結局、新自由主義と家父長制が言う「女性活躍」は仕事=生産労働と育児=再生産労働の両立のことでしかないんだよな。私の人生の目標は好きなテキスト読んで好きなテキスト書くことなので、活躍なんかしなくていいです🥳 twitter.com/BIJapan/status…
posted at 18:18:56ワーキングマザーが二重の搾取という意味はワーキングマザー自身が搾取の対象になるだけではなくて、再生産労働に対する生産労働の優位性を温存したままだと他の女性を搾取する結果になるということ。生産労働の優位性を崩す必要があるわけで、家事育児の外注化は再生産労働の商品化で社会化ではない。 twitter.com/ramonbookprj/s…
posted at 18:31:47「家事労働に賃金を!」運動に関して「私たちが戦略的に賃金労働を受け入れてるのはその必要性が存在しているからだが、これを政治的戦略にするのは大失敗だった」というフェデリチのコメントは示唆に富む。再生産労働に対する生産労働の優位性こそが女性を被搾取階級にする。ramonbook.wordpress.com/2016/02/25/sil…
posted at 18:43:00