商魂たくましい?AmazonのAIさんは、ある商品のページを眺めていると「よく一緒に購入されている商品」なんて名目でオススメ商品を提示してくるのですが、『Chip War』の商品ページを私が閲覧してたら関連商品に興味をそそられる書籍を出してきまして、どんな本なんだろう?とググってみると、ほとんどがエコノミスト誌やフィナンシャル・タイムズ紙で2022年のベストブックに選ばれた経済関連や社会科学の書籍ばかりでして、今の日本の出版業界のご時世で邦訳が出ることなぞ全く期待できないので、そんなに値段の高いものでなければ英語の原書を買って読むのに挑戦しようかな・・・と思ってチョイスしたのを備忘録代わりに。
まず、前にも紹介した
Chris Miller『Chip War: The Fight for the World’s Most Critical Technology』
2つ目
Gary Gerstle『The Rise and Fall of the Neoliberal Order: America and the World in the Free Market Era』
ケンブリッジ大学のゲイリー・ガーストル教授、書題の通りネオリベラリズムの分析かと。
専門がアメリカ史らしいので。
3つ目
J. Bradford DeLong『Slouching Towards Utopia: An Economic History of the Twentieth Century』
カリフォルニア大学バークレー校のJ・ブラッドフォード・デロング教授、経済史が専門。
クリントン政権の時に財務次官補代理を務めたこともあったそうな。
20世紀を少し広く取って1870-2010年の間に、史上空前の物質的な豊かさが爆発的に起こったのはどのようにか、そして世界はどう変わり、“ユートピア行き”に失敗したか?・・・ということらしい。
4つ目
Helen Thompson『Disorder: Hard Times in the 21st Century』
著者はケンブリッジ大学のヘレン・トンプソン教授。
2020年代に西側民主主義社会が直面する地政学・経済・政治の3つが重なった危機、コロナ禍の前から顕在していたこれらの諸問題は主に化石燃料の奪い合いに端を発していて、グリーン化が進んでも解決されなさそうなのはなぜかを分析している・・・みたいな?
5つ目
Sebastian Mallaby『The Power Law: Venture Capital and the Art of Disruption』
セバスチャン・マラビー、過去作に邦訳本も出ている英国のジャーナリスト、米シンクタンク外交問題評議会の上級研究員。
この新著ではベンチャーキャピタルの歴史と社会的影響、1950年代の綿産業からシリコンバレー、そしてロンドンや中国など世界中で活況となる現在にわたって引き起こしてきた変革について描写しているそうな。