第2次大戦後のGHQによるパージが時勢の急変で中途半端に終わったこともあって、例えば入管業務従事者とその周辺のかなりの部分が旧特高関係者で占められていることなどは知る人ぞ知る事実。
こうした膿を出す自浄作用が働くような、成熟した民主国家を目指してたはずが、なぜこうなった?
日本人の異常なまでの不寛容さ
※参考図書
エイコ・マルコ・シナワ『悪党・ヤクザ・ナショナリスト――近代日本の暴力政治』
https://t.co/zKEI9WPxjG
2023年5月25日 参議院 法務委員会#入管法改悪反対 #入管は審議に必要な統計資料を提出せよ #入管法改悪反対アクション
現在、渡邉参考人と法務委員のどなたか(参議院議員)との質疑応答。難民認定での「迫害のおそれ」について、既に存在する国際基準との整合性について— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) May 25, 2023
渡邉参考人により、現在の参与員制度が機能していない(参与員が難民認定ができるほどの専門的知見がない、難民申請者の出身国のバックグラウンドについての理解すらおぼつかない、など)との明確な指摘。参与員制度を含む認定過程が、日本の難民制度が国際基準を満たすことを妨げている、という内容。
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15年くらい前だったかな、A国に難民申請したB国出身の人(レズビアン)がA国によって難民申請却下されて強制送還(その時すでに「強制送還」という言葉は使われていなかったはず)の瀬戸際にあったときに、B国においては同性愛者は生命の危機にさらされるほどの迫害にあうということすら理解せず……
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……単にその人がレズビアンだからという理由で支援運動を立ち上げて、当人の名前を掲げたウェブサイトを作る(これは考えられないレベルで危険なこと)などしていた日本のセクシャルマイノリティの権利獲得運動家の小集団がいたんだけど、その後、少しは勉強したのかね。勉強してくれてたらいいけどね
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渡邉参考人の今のお話が個人的につらすぎる。「もう日本には来ない方がいいよ、難民条約を満たさないから」という情報が国際的に広まることをおそれている、と。
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浅川参考人: https://t.co/pYF2xDGinv 著書リストがすごいね。あとこの方、ミャンマーの地域研究のバックグラウンドがあるとさっきおっしゃっていたけど、専門はオーストラリアの移民政策か。
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「難民認定に際し、迷ったことはあんまりないんですね」とぺらぺらとしゃべっている浅川参考人の話、情報量が多すぎてちょっと私、無理です。言ってることがめちゃくちゃなのを、言葉数の多さでカバーする話法(英語圏的)。例えばスンニ派の人がシーア派に改宗したら迫害を受ける条約難民の基準に……
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……該当すると考えられるが、じゃあこれまでに実際に迫害にあったんですかと聞くと、それはなかったとか、単なる脅迫だけだったとかいうので、難民認定しない、と言っていた。「単なる脅迫」ってめちゃくちゃでしょう。生命に危険が迫っているから逃げ出して庇護を求めているのであって、それを……
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……「単に脅迫されただけで、まだ生命に危険が迫っていないから難民性が認められない」て、何それ。じゃあ、例えばウクライナのキーウから避難してきた人に同じこと言えんの? 「キーウはまだ虐殺も起きていないし、包囲攻撃も受けていないので、避難してくるような状況にはないですよね」って
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たぶん、asylum seeker(庇護を求める人々)の概念がないところで、その概念を隠したまま話をすることで、「難民」になるのはだれか/だれが「難民」になるのかということについて根本的に重要な点をぼかしたままにしておくという、非常に不誠実な政治的プロパガンダ手法の中の人だ。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) May 25, 2023
浅川参考人の今の発言は多分非常に重要な問題点を示していて、日本のいう「難民」は「既に発生している危機から逃れてくる人」だけで(しかもその「既に発生している危機」はかなり恣意的に定義されうる)、「発生の危険性が高い危機から身を守るため逃れてくる人」は含まれない。国際基準と合致しない
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) May 25, 2023
浅川参考人はオーストラリアの移民政策が専門なんだからasylum seekerの概念を踏まえていないとは言わせないよ。https://t.co/wzK9UFy8ks
日本ではマスコミも政治家も官僚も、こういうアカデミックな定義を曖昧にして、「難民」をふわっとした感じで「かわいそうな人たち」として語る。軌道修正すべき— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) May 25, 2023
マスコミも誰もかれもふわっとした感じで「かわいそうな人たち」として語るから、例えば「きちんとした服装で飛行機に乗ってきたり、スマホ持ってたりするのは難民ではない」とかいう認識がまかり通っているのだし、筋骨隆々とした働き盛りの男性が「難民」だと信じることができないのだろう。
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) May 25, 2023
有名どころで言うと、フレディ・マーキュリーが「難民」ですね。 "In the spring of 1964, Mercury and his family fled to England from Zanzibar to escape the violence of the revolution…, in which thousands of ethnic Arabs and Indians were killed." https://t.co/Ob58RNEwM5 次ツイも参照
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) May 25, 2023
"As Zanzibar was a British protectorate until 1963, Mercury was born a British subject, and on 2 June 1969 was registered a citizen of the United Kingdom and colonies after the family had emigrated to England." (Ibid.) なので、全く縁のなかった地で難民申請を行うのとは事情が異なる
— nofrills/文法を大切にして翻訳した共訳書『アメリカ侵略全史』作品社など (@nofrills) May 25, 2023