ここ数ヶ月前からだっけ、YouTubeの広告で毎日
「ALPS処理水は安全なんです〜」
という趣旨のCMを見せつけられてるんだけど、ぶっちゃけ酷く鬱陶しい
YouTubeですら?こんなだったら地上波TVのCMもさぞかし
「ALPS」「ALPS」
と五月蝿いのかな、と思う今日この頃
ALPS「処理水」について、私の論点整理。今のところ3点(増えるかも)。
— Jun Makino (@jun_makino) September 2, 2023
第一は、処理水放出しなくても海に流出している放射性物質がおそらく事故以前の福島第一の年間放出管理目標値である2200億ベクレル/年くらいあって、これを減らすことが絶対的に重要だけど、そもそもこういう放出があること自体に国も東電も一切触れないのが問題、ということ。
— Jun Makino (@jun_makino) September 2, 2023
そもそも別に多分高濃度のものが直接流出してるのに、それには触れないで処理水の放射性物質の量とか濃度の話をしてもまるで無意味である。
— Jun Makino (@jun_makino) September 2, 2023
第二は、ALPS処理水の放出について、トリチウムについては事故以前の放出管理の年間基準値22兆ベクレル以下にします、といっているのに、それ以外については年間放出管理目標値である2200億ベクレルの存在に言及すらしないこと。
— Jun Makino (@jun_makino) September 2, 2023
まあ守れてないとわかってるから言及しないのかなと思われるが、トリチウムだけ守ります、というのは方針として整合性がないし、論理的にはトリチウム以外については(濃度と海水放出能力の範囲で)いくらだしてもいいことになってしまう。
— Jun Makino (@jun_makino) September 2, 2023
第三は、内部被曝の評価が生物濃縮や、半減期を考慮していないこと。告示濃度に対する比率がかなり大きい I-129 は海藻によって数千から数万倍濃縮される上に、半減期が 1570万年と長い。
— Jun Makino (@jun_makino) September 2, 2023
このために、食物連鎖を通した人体への影響は、海水を直接飲む場合に比べて桁違いに大きくなりえる。
— Jun Makino (@jun_makino) September 2, 2023
トリチウムは生物濃縮しない、水銀とは違う、というのはそれはそうとして、ヨウ素は生物濃縮する。で、半減期が長いんだから量は少なくて害なんかないはず、というのは、そうじゃなくて大量に残ってる結果 1Bq/L とかのオーダーになってる、ということである。
— Jun Makino (@jun_makino) September 2, 2023
2018年には1日に20億ベクレルの放射性物質が海に流出していると指摘する論文が出たけれども、東電は黙殺した。共同通信が記事にした他、ぼくも岩波「科学」に書いた。
記者会見ではトンチンカンな説明で誤魔化したので、東電も、海に出ていることを認識しているとしか思えない。 https://t.co/tN9TjLmvIN— 木野龍逸 (Ryuichi KINO) (@kinoryuichi) September 3, 2023
ALPS処理水の海洋放出について
これまでを纏め直しnoteに作成Cs-137濃度を調べたら
希釈する海水 〜0.98Bq/L
処理水 0.19Bq/L海域モニタリングは日々変わるし
タンクにより核種の濃度が違うが「希釈する海水>処理水」
という馬鹿な希釈は
現実に起こり得るようです… pic.twitter.com/PvEASbRmKf— 伊賀 治 (@osamu_iga) September 2, 2023
「処理水」を汚染水で希釈してるなら、とにかく汚染水と呼べばいいじゃん。 https://t.co/rZlYFmYwPW
— vogelsang7 (@vogelsang7) September 3, 2023