世界の主要先進国の中では比較的早期、今年初旬にファイザーのワクチン2回接種を対象者に進めてきたイスラエルで、保健省が B.1.617.2:デルタ株に対するワクチンの有効性についてのレポートを公表したそうです。耳聡い方々が日本語のツイートで紹介してくださったので、ヘブライ語が全く読めない私も目にすることができましたが、2回接種後4ヶ月くらいで効果がガクンと落ちるらしいというのは、なかなかに衝撃的でした。
デルタ株、恐ろしや・・・
https://outbreak.info/situation-reports?pango=B.1.617.2
https://cov-lineages.org/global_report_B.1.617.2.html
重症化を防ぐことについては信頼してよさそうで安心できるのですが、外出にKF94マスクは欠かせませんし、人混みも絶対に避けないといけませんね。
イスラエルの保健省が公表した、ファイザーのワクチンがデルタ株に対する有効性が39%であるとの報道の1次ソースはここです。ヘブライ語が読めないものの読み取れるところを解説します。https://t.co/okOrJqXzb1
— Noguchi Akio (@Derive_ip) July 23, 2021
有効性が39%であるというのはこの表に書かれた結果です。この表は21年6月20日から7月17日までの確定症例・発症・入院・重症化のアウトカムに関するワクチンの効果を表しています。39%というのは確定症例基準の有効性です。 pic.twitter.com/3Qw9qYJHQq
— Noguchi Akio (@Derive_ip) July 23, 2021
でも重要な問題は『有効性がどれくらい継続するかの?』ということで、上記表を「2回目接種の月別」に分解したグラフがこれです。有効性39%というのも、4月に2回目接種の人は6月になっても有効性75%だけど、1月に2回目接種の人は6月になると有効性16%だといういうのです。結構、衝撃的ですよね。 pic.twitter.com/8hSYSSoCvQ
— Noguchi Akio (@Derive_ip) July 23, 2021
ただし、入院する程度の悪化や重症化を予防効果に関しては、それなりに長期間継続するらしいというのは安心材料です。一方、医療従事者や若い人の接種には、高齢者へ伝染させないという感染制御的目的があるわけですが、その効果の持続性には疑問が残るのかもしれません。 pic.twitter.com/YBEMSzm8Z4
— Noguchi Akio (@Derive_ip) July 23, 2021
それと、ブレークスルー感染の年齢依存性についても調べられています。個人的には意外な印象を受けたのですが、若い世代の方がブレークスルー感染をしやすいという傾向があるみたいです。 pic.twitter.com/lLqvkYFUrx
— Noguchi Akio (@Derive_ip) July 23, 2021
上記イスラエルの公表に関する報道の一つです。https://t.co/nn7d9vNL0Z
— Noguchi Akio (@Derive_ip) July 23, 2021
Israel continues to see a high 91% rate of vaccine efficacy in preventing severe disease, even against Delta
There does seem to be a reduction in the efficacy against preventing infections pic.twitter.com/Yc0e7UB1CJ
— Eran Segal (@segal_eran) July 22, 2021
この方の結果、以前、発症予防の効果が60%まで下がってないか?と書いたが、それより下を示している。
そして何よりこの内訳。6-7月には1月投与済みの人々の有効性ほぼなし。2月投与済みも落ち始め
【有効性6ヶ月だと言ってきましたが、謹んで4ヶ月に訂正します。】 https://t.co/sc7yz2s4fy pic.twitter.com/O7wYqdlniK
— ramos2 (@ramos262740691) July 23, 2021
安全を見れば4ヶ月毎、つまり年3回、追加ショットを打つ方がいいでしょう。
ただ3回目以降は反応し過ぎないようにもう少し投与量下げて、低毒性化、副作用軽減も図るべき。いや、思ったより早かったな。
年2回で行くなら最後の1か月だけは、感染については殆ど守られてないことを自覚すべき。— ramos2 (@ramos262740691) July 23, 2021
重症化はハッキリと防がれていることは強調しておきたい。
日本の個人病院は高齢の事業者が多く、その多くが常連以外のコロナ疑い・発熱さんお断りしていた(感染したら自分も高リスク&しばらく閉院のため)のが、
日本の「全ベット数の割にすぐ病床埋まる」「医師の1%しかコロナ対応してねぇ」の原因— ramos2 (@ramos262740691) July 23, 2021
個人病院がそこら中にあるのだから米国の様に薬局でPCRしなくても、医院できちんと検体採取して、ボタン押すだけのDirectPCRでやればいい。
医療従事者への優先接種には、検査やコロナ病床増加の期待が当然ある。
もうおじいちゃんの個人病院が「発熱お断り」張り紙する必要ないじゃない?— ramos2 (@ramos262740691) July 23, 2021
(そもそも医師が患者の診察断るのって医師法の責務部分に抵触せんのか?)
「ワクチンの感染に対する有効性は期間が短いが重症化に対しては全然長そう」は強調しておきたい。
有効期間が安全みると4ヶ月しかない!はマジでまた医療従事者のコロナ診療避けに繋がりかねないので。
— ramos2 (@ramos262740691) July 23, 2021