ホンマこれ・・・
・・・というか、マスク着ける着けないをお上にいちいち指図されなあかんとか何様よ?!と思うだけなのですが。
5/12木 政府発「マスク不要論」本当にいいの? 神奈川で賛否交錯
賛否ってあるけど、2人賛成いるだけ(少なくとも1人は屋外限定で)
高3女子「科学的根拠があるのなら示し、国民が納得する決断をしてほしい。今の感染者は少なくない。屋外で感染しているケースもある」👍https://t.co/IKg9Fv4SJS
— Takuro⚓️コロナ情報in神奈川県/横浜市/東京都(全国も) (@triangle24) May 12, 2022
政界や財界の爺ィどもから一斉にこういう発言が出てきたようですが、
>せっかく、やっと、感染研が空気感染(エアロゾル感染、エアボーン感染)認めたのにね。
>エアロゾル、2m以上飛びます。
なんて自明のことなので、言い出しっぺからBA.4やBA.5に感染して苦しめばいいのに・・・と祈ります。
●新型コロナウイルスは吸入曝露が主要な感染経路である
→迂闊に空気感染と言う表現を使用すると不毛な議論が始まりそうですので、ここではウイルスを含む呼気由来の各種粒子径体液の「吸入感染」とします。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
吸入感染が新型コロナにおける感染経路である事はすでにコンセンサスが得られていますが、「主要感染経路か?」については未決着でした。
今回の検討では、市中における感染拡大においては環境表面からの接触感染は少なく、吸入感染が主要感染経路である事を示しています。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
これまでは、いわゆる専門家からの発信であるにも関わらず、手指衛生があまりにも強調されすぎました。
「もはや間違い」というレベルでバランスを欠いていたと思います。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
手指消毒・環境消毒は無意味ではありませんが、それよりもマスク着用と室内換気、室内人口密度、気流の向きが、感染対策としては重要でもっと注意を払うべきであるという事です。
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
屋内環境では、Hepaフィルター付き空気清浄機や、紫外線UVCによる空間殺菌などの積極的活用がもっと検討されて良いはずです。
Monitoring SARS-CoV-2 in air and on surfaces and estimating infection risk in buildings and buses on a university campushttps://t.co/eD2kKiPWEE— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
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・環境中の各種試料におけるSARS-CoV-2の有無を調べ、医療機関ではない大学構内(campus)での推定感染リスクに関するエビデンスが必要とされている。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
・今回、大学キャンパス内の公衆環境(publicly accessible non-healthcare environments)におけるSARS-CoV-2のウイルス量に関するデータを収集し、これらの環境曝露に伴う感染リスクについての検討を行った。
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
・2020年8月から2021年4月にかけて、ミシガン大学Ann Arborキャンパス内において縦断的環境サーベイランスを行った。バイオエアロゾルサンプラーとスワブキットを用いて、空気および環境表面のサンプルを収集した。
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
SARS-CoV-2 RNAの定量にはN1 geneをターゲットとした定量的rRT-PCRを用いた。RNA濃度を用い、quantitative microbial risk assessment modelingおよびMonte-Carlo simulationによって感染リスクの推定を行った。
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
(結果)
・検討期間内に256件の空気検体と、517件の環境表面検体が収集された。SARS-CoV-2のRNA陽性率はそれぞれ1.6%、1.4%だった。
・Point-biserial correlationによる検討では、環境検体のRNAが陽性の週は陰性の週に比べて、大学内の感染者の総数が有意に多かった(p=0.001)。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
・シミュレーションの結果、汚染環境への曝露による感染リスクは、SARS-CoV-2を含むエアロゾルを吸入する事で100人あたり約1人、汚染環境表面に接触する事で10万人に1人という結果だった。
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
(結論)
・大学キャンパス内の空気や環境表面からウイルスRNAが検出され、ウイルス排泄による環境汚染の存在が示された。
・サンプルのRNA陽性率は低く、今回モニタリングされた場所におけるウイルスへの曝露リスクは低いと考えられる。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
・リスクモデリングの結果は、環境表面への接触ではなく、吸入曝露が主要感染経路(predominant route of exposure)である事を示唆していた。これは、SARS-CoV-2および恐らくは他の呼吸器感染症における、空気感染対策の重要性を強調している。
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・リスクモデリングの結果は、環境表面への接触ではなく、吸入曝露が主要感染経路(predominant route of exposure)である事を示唆していた。これは、SARS-CoV-2および恐らくは他の呼吸器感染症における、空気感染対策の重要性を強調している。
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・各条件における感染確率
採取された各陽性サンプルから、状況別のウイルス量とそれによる感染確率を提示しています。
表が読みにくいので、以下は本文の情報からです。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
例えば、ジムのウェイトルーム(Gym:weightroom)の空気中のウイルス量は0.06 copies/L。
この環境でマスクなしで40分のトレーニングを行った場合の感染確率は1000回あたり14.5± 5.75回。
すなわち1000人中9- 20人が感染する計算になります。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
バスは5-15分の乗車を想定しており、空気中のウイルス量0.023 copies/Lから推定される感染確率は乗客10万人中14.6± 5.95人です。
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
一方で、接触感染では環境表面に触れたあと、鼻の粘膜に1回触れるという状況を想定しています。
一番感染リスクが高かったジムの水飲み場(Gym:waterfountain)でも、感染確率は10万回あたり3.25± 2.04回。
つまり10万回で1-5回しか感染しません。 pic.twitter.com/H6ZsxVW4ru— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
・吸入感染と接触感染のリスクの違い
感染リスクの違いを図示したものです。
tolerable infection riskを10万曝露あたり55回感染と設定し、図中に点線で提示しています。
上段は吸入感染リスク、下段は接触感染リスクです。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
ジム内での吸入感染リスクは点線を遥かに上回っていますが、バス車内ではリスクが非常に低いです。
一方で、接触感染リスクは検討されたすべての環境が、点線を遥かに下回っています。
(続く) pic.twitter.com/7t0aii3MsQ— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
(続き)
→ついでに・・・、エアロゾル感染と空気感染は全く異なるとし、「新型コロナは空気感染しない」という主張が未だに強くあります。
ウイルスを含む粒子径が、「5μm未満(空気感染)かそれ以上(エアロゾル感染)か」という点が議論の核心になっています。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
必要な感染対策は全く同じ(マスク着用、室内換気)ですので、実用的には非常につまらない議論です。
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
空気感染ならば「公衆の場でもN95マスク」で「病室は陰圧個室」とすべき、という原理原則と現状とが乖離してしまう事を恐れて、一部の専門家は「空気感染を認めるわけにはいかない」のだろう、と個人的には推測していますが、本当のところは分かりません。
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
しかし当然ですが、科学的事実は事実でしかなく、我々の都合に沿うように決まってくれるわけではありません。
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
最近出されたサイエンスの総説では、従来の5μmで区切る考え方について、「伝統的に(traditionally)」と表現しています。
そして、実際には100μm未満のエアロゾルは1m以上離れた場所まで移動できるという事実から、100μmを空気感染のcut offとすべきだと主張しています。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
Airborne transmission of respiratory viruseshttps://t.co/QR8iUB0E9k pic.twitter.com/5rWzUhRdeL
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
→下記の検討では、感染者の呼気中のウイルスを検討しています。
ウイルスRNAは、粒子径が1-4μm分画のエアロゾルのほうが、それ以上あるいはそれ以下の径の分画よりも陽性率が高いという結果でした。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
つまり、空気感染の伝統的定義である5μm未満の粒子径のエアロゾルが、主要な感染性粒子であるという結果です。
まとめると、新型コロナウイルスは、「(狭義の)空気感染が主要な感染経路である可能性が高い」という事になるかと。— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
ちなみに、感染性エアロゾルは大きなものから小さなものまでのグラデーションを形成しているので、5μm未満の粒子による空気感染が可能だとしてもそれ以上の粒子をトラップする事で、サージカルマスクに感染予防効果がある事には変わりはありません。
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
SARS-CoV-2 in exhaled aerosol particles from covid-19 cases and its association to household transmissionhttps://t.co/iddqgTJ2Hh
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
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We found detectable SARS-CoV-2 RNA levels in the aerosol particle size fractions >4 µm, 1-4 µm, and <1 µm, and more positive samples in the size fraction 1-4 µm.— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
(SARS-CoV-2 RNA量はエアロゾルの粒子径が4μm以上、1-4μm、1μm未満のいずれでも検出され、 1-4μmのサイズで最も検出率が高かった)
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
This finding is in line with our previous study on (non-infectious) aerosol emission rates from singing, where the major part of the aerosol mass was in the size range 1-4 µm .
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
(この知見は我々が以前に行った検討結果と一致している。歌っている時に放出されるエアロゾルの大部分は粒子径が1-4μmなのだ。)
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
Santarpia et al., who used a similar aerosol sampler, found most SARS-CoV-2 from the rooms of hospitalized covid-19 patients in the <1 µm fraction and were only able to replicate viruses from this size fraction in cell cultures.
— influenzer (@influenzer3) May 12, 2022
(同様のエアロゾルサンプラーを用いたSantarpiaらの検討では、COVID-19患者の病室内のウイルスのほとんどが1μm未満の粒子径から検出され、培養により生存ウイルスを検出できたのもこの粒子径のエアロゾルだった。
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